えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

DKの内に自担と呼びたくなったので、梶山担始めました。

結論はタイトルの通りです。あとは個人的な話をつらつらとしていますので、お付き合いいただける方はどうぞ、ゆっくりしていってね
 
 
Travis Japan梶山朝日くんを自担と呼び始めることにしました。現役JKの頃から好きになるジャニーズは軒並みアラサーだった私にとって、初めての年下の自担です。
 
 
朝日の好きなところ。まずは圧倒的に顔。顔です。顔がめっちゃ好き顔ファンです!
眉が太くて、目と眉が近くて、黒目が大きくて、平成のイケメンというよりは、昭和の男前。そういう顔、めっちゃ好きなんです。
セクサマの健人くんソロ『Teleportation』で、めちゃくちゃ目に入ってくる子がいるな、と思ったのが1番最初。あとあとになってそれが当時14歳だった梶山朝日くんだとわかったのですが、踊ってる姿を見て視界に入ってきたってことは、私は朝日のダンスが好きなのかな、と思っていたんですよね。でも、今のJrってみんな当たり前のようにダンスができるし、アクロバットや歌や楽器や更には伝統芸能とか、とにかく多才で、あとはもう好みの領域だと思うんですよね。ってなると、何が私に引っかかったかって、ですよね。ダンスも好きだったのかもしれないけど、間違いなく顔の方がそれより強い。顔ファンです。大事なことなので繰り返しています。梶山朝日くんのがめちゃくちゃ好きです。
 
あと、若いところ。朝日の若さが好きです。18歳、高校3年生。今までは、年下ってだけで興味の対象から自然と外れていたんですけど、例えば朝日がアラサーだったら、自担と呼びたい、とは思わなかったんじゃないかな。
 
若さというと、今までの私だと真っ先に思い浮かぶのが「未熟さ」「不安定さ」でした。セクサマ参戦当時はまだえび担でもなかったので、私のジャニオタレベルも茶の間に毛が生えたレベル。14歳、まだ中学生のJrに担当という看板を持つ、なんて発想は一ミリもなかったのですが、A.B.C-Zのファンになって、ジャニーズ事務所の歴史や生のJrの子達の世界や現状をなんとなく知っていくうちに、気付けば朝日は18歳になっていました。義務教育は終えたといえど年の差は変わっていないのに、自担が高校生ってめっちゃよくない?!名乗りたくない?!?!と当時の自分と比べると随分前のめりに受け取るようになりました。4年の間にJrを取り巻く環境が変わってきて、Jrに対して以前のような怖さを感じなくなったのと、自分の中で明らかな心境の変化が起こっていることも併せてなんだか楽しかったです。
 
自担の塚田くん目当てに『ジャニーズオールスターズアイランド』に何度か足を運びました。
OP、幕が降りてマンションの中にずらりと並んでいたJrたちは、A.B.C-Zの現場で見たことある子たちばかりでした。えび座とアリサマでSnowMan、全員じゃないけどLegendコンにはSix-TONES(チーム羅)がおおよそいて、SLTでLove-tune、この前のえび座でTravis JapanA.B.C-Zの単独現場でなくても、少クラや前年度までのJWを数えれば、あの舞台上にA.B.C-Zと仕事をしたことがないJrって、殆どいないんじゃないかな。そう考えると、なんだかすごく、ぐっときました。
 
えび担になってから、Jrの顔を見ることも個々のキャラクターを知る機会もどっと増えて、しかもえびの現場だと、ただバックやサポートにつくだけじゃなくて、コンサートのMCにJrを呼んだり舞台ではJrだけのパートがあったり、雑誌で名前を見ることが多かったりと、Jrの存在はどんどん身近になっていきました。みんなうまいしみんな頑張ってるしみんな個性的で面白いから、「担当」って括りは使わずに、そのときその瞬間を気ままに気楽に楽しませて貰ってきました。
 
私の担当の定義は、広義で「うちわを持つ人」、狭義では「いま自分に必要な人」です。うちわを持ってみたいJrはちらほらいましたが、後者を満たしてくれる子はいませんでした。
 
朝日を自担と呼びたい、って思ったのは、単純に、すごくタイミングが良かったです。PZやクリエに行かないと見れなかったTravis Japanが、えび座で見れた。ずっと見たいとは思っていたのですが、敷居が高くてなかなかお目にかかれずにいたのが、自ユニの現場で見れたのが有難かったです。デジタルボーイズのパートにA.B.C-Zのメンバーはほぼ出ていなかったので、心置き無くJr.だけを楽しめました。
秋にABC座、年末年始にジャニーズオールスターズアイランドがあって、そしてJr.祭りが決まった。現場の存在はやはり大きいです。えび座千秋楽のお見送りで直接おつかれさまって言えたことや、年末に街で朝日に会ったことや、自分が入った公演にゆまトラが当たったことにも背中を押されたような気がしました。*1
 
現場で朝日を見ることは2013年『ANOTHER』から2016年ABC座まで一度もなかったけど、たまたま開いた雑誌のページや、TLに流れて来たツイートで朝日の名前を目にすることは度々ありました。
 
10代の男の子ってすぐに体が大きくなるし、見た目も髪型も性格もいくらでも変わってしまうから、「いま」を信じる気にはなれなかったんですよね。でも、朝日、びっくりした、記憶の中の朝日と全然変わってなかったから。骨はがっしりしてきたけど、顔の作りほとんど変わらないし、久しぶりに現場で見ても相変わらず顔で踊ってました。ダンスもとってもうまいんだけど、顔の主張が強い。戸塚くんソロとか、めちゃくちゃ楽しそう。戸塚くんソロは朝日に限らずJrみんなめちゃくちゃ楽しそうでしたけど、お客さんの目がなくても、この子たぶん、いまと同じくらい楽しく踊るんだろうな、って思ったんです。
客席降りでも、おたくと触れられる距離にいても萎縮したりもなくすごい楽しそうで、顔が好きだから心の目を通しての加点はしてると思うんですけど、なんていうかな、この子きっと、1人で楽しむのがすごい上手なんだな、って。お客さんがいようがいまいが、「いま」をめちゃくちゃ楽しんで生きられそう。それが、アイランドで得た朝日に対する新感覚でした。
 
昨年10月からじわじわと「いま」を強く意識させられてきて、そしてふと気付きました。朝日はいま、高校3年生。もう少しで卒業しちゃう、DKじゃなくなっちゃう。それじゃあ、いま、自担って呼びたい!!と思って、タイトル通りです。
 
だいぶ勢いで決めました。でも、長らく宙ぶらりんだったピースががちっとハマる感覚が気持ち良すぎて、飛び込んでしまいました。
まだ18歳で、成長期で、この先どんどん変わっていく未来のある子だけど、いま私の目の前にはJr.祭りでのうちわのことと、クリエに入りたいなあという目の前3メートルくらいの景色しか見えてないです。
私は自担は分業制なので、村上くん・塚田くんから貰うエネルギーはそれぞれ種類が違います。「年下」で「Jr」というまったく新しい肩書きを持つ朝日を自担にして、私はこれからどうなっていくのかな、と浮き輪に乗って呑気に空を見上げている感じです。なるようになあ~れ!私もがんばるぞ。
 
 
という記念記録記事でした。ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
 

*1:ご縁とかタイミングとかに弱いです。げんきん!

声がかれるまで歌おう

 

塚田僚一くん、30歳のお誕生日おめでとうございます!!!!!

 

今回は男・塚田僚一、華の30代突入記念ということで、私から見る塚田くんの好きなところ、素敵なところを勝手にお伝えしようと思います!わー!ぱちぱち!

ただ好きなところの話をすると延々と話し続けてしまうので、どうにか10個に収めました!あんまり収まってないんですけど!

 

 流行りに便乗すると、今回の記事はこういうことですね!

 

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 \\ 塚田僚一 ザ・ベストテン //

 

 

 例に漏れず、主観と独断と偏見で抜粋しておりますのでご了承くださいませ。

 

 

 

①発信に貪欲

役割を与えられて、僕自身成長してる。求められるから、その成長過程に気付く。成長するためには、分析するんじゃなくて、何事にもハングリー精神を持ってやって見ることの方が大事なんじゃないかな。/Twinkle×2 Star Tour パンフ

声はね、「伝えたい」って気持ちが大切だと思うよ。ステージ上でも、常にお客さんに伝わるよう、気持ちを込めて歌ったり、喋ったりしているから。とりあえず、「伝えよう」っていう気持ちを強く持ってみて下さい。その積み重ねが大事だと思います。/1301 duet

この記事を書くにあたってデビュー曲であるZa ABCのメイキングを見返したのですが、今の塚田くんの方がよく声が届くな、と感じました。塚田くんの声は摩擦がなくつやっとしていて、キーがやや高めで遠くまでよく通る特徴的な声をしていますが、それとは違う意味で、声量や声質の問題ではなく、塚田くんの「人に届けたい」という意識が、昔より今の方がどんどんと太く強く外に向かっていっているから、今の塚田くんの方がより聞き取りやすく、わかりやすく見ている側に届いてくるのかなあと思いました。

 自分の中では今までの活動の延長線上という感じで、あんまり切り替えたとか、新しいこと、実際やらせて貰ってるんですけど、自らやったって感じでもなくて。

アウトデラックス出演)よかったですよ、いい結果で。イチかバチかみたいなところも。/160825 to base

アウデラ出演は、キャラクター面での「発信」の集大成だったように思います。リスクを背負わなければリターンはありません。塚田くんは自分の決断を正解にして掴み取ってきました。意図的に何かを切り替えたわけではなく、けれどここが勝負所だと、塚田くんをよく知る人は誰もいないあの場所で、塚田くんはありったけの自分をさらけ出しました。放送直後はお母さんにもメンバーにもファンにも、僕がアウトで皆に迷惑を掛けていないかな?と不安そうにしていましたが、新規の私でもよく知っている塚田くんだったので、不安に思っていたことは意外でした。イチかバチかだったんだなあと思うと、いつも以上にいっぱいいっぱいな様子で、手持ちの札を全部表にひっくり返して曝け出した塚田くんの勇気を心から讃えたいです。

 

 

②自分のやりたいことが明確

作品の見所はたくさんあるのですが、後輩達がアクションを頑張っている姿がすごくいい。うん…悔しかったんでしょうね。僕もこれまでにたくさんの舞台をやってきてアクションには自信があるので、ああいう形で体を動かしてみたかったって気持ち、正直ありますから(笑)/シネマ☆シネマ No.49 

やってみたいのは、アクションもの。舞台でも映画でもいいから…。そうしないと、罰当たりなんじゃないかなって思うぐらい(笑)、親からこの身体を頂いたんだから。/『ボクの穴、彼の穴。』パンフレット

 「体操のお兄さんをやりたい」なんて話もしていましたね。SASUKEの出演も、本人の長年の夢が叶ってのジャニーズ初出演を遂げました。塚田くんは過去に習っていた体操でも躓いたことがないと話していました。元々の身体能力の高さはジャニーズ入所当時から遺憾なく発揮され、入所してすぐにテレビやコンサートにも出演し、過去のジュニアの番組や音楽番組、少クラやバック映像から、あらゆる年代の塚田くんを見ることが出来ます。そんな幼い頃から露出に事欠かなかった塚田くんをエリートと呼んでも遜色ないと思います。

塚田くん本人も自分の高い身体能力を武器として、今尚惜しむことなく披露し続けてくれていますが、アクションものに携わりたい といった話は、ここ数年は特に目立って繰り返されているように感じます。TBS感謝祭やSASUKEなど、スポーツとしては何度か出演をしていますが、塚田くんは演技媒体での出演が昔からの長い目標みたいですね。

 塚田くんが、自分のやりたいことをすごい主張するんですよ。自分で家でノートにまとめてきて、それを振り付け師さんに相談してる姿を見て、今まで見たことない姿だったんで、こういう人が上にのぼっていくんだなっていうのをすごい感じました、その瞬間。 /松村北斗くん「A.B.C-Z デビュー密着ドキュメント」

実際に出来るか出来ないかはさておき、まず「やりたい」と主張出来る強さは、塚田くんにとてもプラスな作用を齎してくれています。ファンとしても、アイドルが今何を求めているかを知ることが出来るのは嬉しいです。いつか叶うといいなあ。見守ることしかできませんが、実現したときは、本当に本当に嬉しいんだろうなって、今から楽しみです。常に外へ外へとエネルギーのベクトルが向かっている塚田くんの強さ、最高に格好いいです。

 

 

③強くてしなやか

僕は当時、いじられるってことに抵抗があったんです。なので、既によくいじられていた宮っちに相談したんですよ。“いじられるって…どうなの?”って。

よくわからないまま、ムチャぶりをされて、最初は戸惑っていたけど、流れに身を任せるようになれたから。自分のことなんて、すごく小さなことなんだなって思えたんです。/TVガイドperson vol.40 

アウト×デラックスふかわりょうさんの回で、今やテレビに引っ張りだこのマツコと坂上忍さんが「周りに流されて此処にいる」と話していたことをよく覚えています。

大人数のスタジオ収録も、一人で地方に足を運んで現地の人たちと触れ合うロケも、塚田くんはグループの外に出たことで様々な新しいお仕事に取り組んできました。見る側としてはその中で楽しめたものも楽しめなかったものも、ここにメンバーがいたらと悔やんだことも、塚田くんってこんなこと出来るんだと目から鱗が落ちたこともありました。塚田くん一人がそこにいただけでは見れなかった姿を、人の手が加わることによって、塚田くんの知らない一面を引っ張り出してくれました。

見ていてヒヤヒヤする企画もありました、見ずに飛ばした番組もあります。けれどそれはあくまで私の好みの問題なので、また違う番組で塚田くんを見たときは、私が好きになった塚田くんがそこにいて、その都度私はほっと息を撫で下ろすのです。

「発信」を繰り返してイメージが定着した次のステップは、「委ねる」こと、なのかなあと思っています。

有難いことに塚田くんのお仕事は、現時点「塚ちゃん」から大きく逸れるものはなく、テレビで見る塚田くんは、私が好きになった塚田くんの延長線上にまだいてくれています。

けれどいつかは、手綱から手を放してしまうほどの大きな力が塚田くんを押し流してしまう日が来るかもしれません。それを世間は「売れる」と呼ぶのでしょうが、塚田くんの手綱を放れた塚田くんを好きでいられる自信が、今の私にはありません。

「僕は……悔しいこともあったけど、覚えてないっていうか。本当に悔しいことはこれからくるような気がするな/1604 ダ・ヴィンチ

いつか「売れる」ときがきても、塚田くんは塚田くんのまま売れて欲しい。世間に塚田くんが合わせるのではなく、世間の価値観が塚田くんをそのままを受け止める。どうか今までのように、塚田くんは塚田くんのまま、そのまんま大きくなっていって欲しい。変わらない強さと、そのままでそこに居られるしなやかさを、どうかこれからもずっと損なわない塚田くんでいてほしいです。

 

 

④主観と客観を混ぜ合わせるのが上手

(金髪先生との共通点)精神的なことでいうと、自分が“正しい”と信じているものを譲らないで貫くところ、そしてそのやり方が時に空回りしてしまうところは似ているなと。僕も結構、空気が読めない発言をしてしまって、周りをポカーンとさせちゃうことがあるので(笑)/シネマ☆シネマ No.49

自分自身に関しては『怖いもの知らずに、ガンガン斬り込んでいく人』として、伝説を残してみたいです。番組で先輩とご一緒させて頂いた時に、引っ込み思案にならずにいたいと思ってるんですが。引き過ぎることなく、かつ礼儀を欠かない程度に…難しいけど、頑張ります!/14年ABC座パンフ

 A.B.C-Zの飛び道具な塚田くんですが、自身もそのポジションにすごく自覚的です。A.B.C-Zはバック時代が長いからか、前に出るより周りに合わせることの方が得意だともいつぞや本人たちが話していました。

A.B.C-Zの外交担当は塚田くんと河合くんだと私は思っていて、殊に塚田くんはアウト×デラックスにレギュラーが決まってからは、今までより格段に自身のキャパシティを広げてきています。状況把握や咄嗟の切り返し、場の空気に身を委ねるタイミングなどの上達がコンサートのMCからも強く感じますが、我が物にしたはずの経験が、突然一切役に立たなくなる瞬間も多々あるのがすごいところです(笑)。イットランズでも、稽古翌日になるとまたゼロに戻ってる、なんて言われていましたね。そんな一見駄目駄目な姿も含めて「塚ちゃん」なのだと、メンバーからファンへ、ファンから一般層へと、「塚ちゃん」の輪を外に広げてきているのだから、感心するしかないです。

 

 

⑤解釈の変換が面白い

表現の幅を広げたいって考えたときに「そうだ、女装だ!」って。“アイドルあるある”を歌詞に盛り込みたくて、アイドルの曲を研究したら夢にまで出てきた(笑)。/1411 potato

(次に挑戦したいアクロバットは?)ブレイクダンスとのコンビネーションとか。最近は技より、どうやったらアクロバットを楽しんでもらえるか考えることが多くて。それで辿り着いたのが、“塚☆リカ”なんですよ。/150525 オリスタ

一行目から早速頭の中でハテナマークが飛び交います。表現の幅を広げたい→そうだ、女装だ!とは…?女装に至るまでの過程にはいくつか段階を経たのだと思うのですが、全く予想がつきません。でも結果的に、塚☆リカは大成功を収めました。

クロバットに限らず、技術って一定のレベルの線を超えると、素人ではその差が殆どわからないものです。塚田くんのアクロバットがすごいことはよくわかるのですが、それがどの程度すごいことなのかは、アクロバット経験のない私には正直よくわかりません。

技術を上げる、技の難易度を上げるのではなく、受け取る側の視点に立って、どうすればわかりやすく受け取って貰えるかを突き詰めた考えた結果、行き着いたのが「塚☆リカ」。自担名義のソロ曲を殆ど聞けてない問題*1は現在進行形の悩みですが、塚田くんが考えて考えてたどり着いた境地、しかも大きな結果に結び付いた場所を、塚田くんのファンである私が大事じゃないはずありません。

手応えが少ないから視点を変える、見える角度を変えることでアプローチを示してくれる塚田くんの発想力は、常人には及ばない世界にあると思うので、塚田くん、次のソロ曲は、頼んだからね…!!

 

 

⑥自分の足で現場へ赴く

僕はメジャー、王道も好きだし、サブカルチャーも好きなんです。ジャニーズというすごい先輩たちがいる事務所に入れてよかったなっていう気持ちもあるし、一方でまったく別のコンセプトで活動しているアイドル文化も好きです。/TVガイドperson vol.40

 私は東京に住み始めてもう20年以上になるのですが、東京という街の味の濃さを知ったのは、塚田くんを好きになってからでした。

例えば舞台。都心部だけでも大小さまざまな劇場があり、一年を通して様々なジャンルの演目が、そのときその瞬間だけのドラマを生み出していたことを知りました。塚田くんとA.B.C-Zにハマらなければ、舞台の楽しさを知る機会のないまま人生を過ごしていたと思います。

舞台、音楽、スポーツ、様々なカルチャーが生まれ息をする街・東京の景色を、私一人の人生では一生知ることのなかった世界の存在を、塚田くんは教えてくれました。今の時代なら、ネットのまとめ記事や、RTでTLに流れてきたニュース記事、長い本編の一部を切り取った画像や動画など、家にいながらもちょっと指を動かすだけで簡単に何かを知った気持ちになれるのに、自らの足で劇場や会場に足を運び、家賃を危険に晒しつつも、自身の五感での吸収を怠らない姿は、インターネットが大好きで出不精な私にとって、痛いくらいの刺激を受けています。

チケットを持っていないのにグッズだけ買いにライブ会場に足を運んだり、アイドルがこっちを向いてくれたと喜んだり、私たちファンが塚田くんやA.B.C-Zを見るのと同じ視点に自分も立ち、その感覚に近付こうと努力してくれる、その行動力は、簡単に真似できるものじゃあないと思うのです。

そんな塚田くんの姿は野生ポケモンかってくらい目撃されて、ほぼ毎日ってくらいSNSで発信されていることがもはや日常になりつつあるのも面白いです。事務所がSNS禁止のため、自分ではなく他人に自分を発信してもらうという、いいんだか悪いんだか判断に難しいところですが、街のどこで出会う塚田くんも、必ず「塚田くん」のままでいてくれるから、頼もしいです。「悪い人はいないって信じてます」なんて塚田くんは話しますが、嘘でもいい本当でもいい、言い切れるその強さが、私にはとても大切な宝ものです。

 

 

⑦興味の幅が広い

⑥を掘り下げる感じになるのですが、まず先に、今までに私が見聞きしたことある塚田くんの音楽/映画・TV/漫画アニメを挙げさせて貰いますね。

音楽

女子アイドル

ジャニーズ

映画・ドラマ・TV

アニメ・漫画

ジュニア歴が長いA.B.C-Zは、「マッチさん以外のバックにはついたことがある」と以前河合くんが話していた記憶があります。数多くのコンサートに着いてきたことを抜きにしても、塚田くんはジャニーズ内の楽曲をとても手広く聞いている印象があります。それも有線やテレビで流れるメジャーなシングル曲ではなく、CDをちゃんと聞いていないと存在すら知らないような楽曲ばかり。近年は女子アイドル曲を話題に挙げることが多かったですが、ジャニーズ以外の音楽もそんな感じで、何処で知ったんだ?!と尋ねたくなるチョイスばかりです。好きな音楽の話をするときは歌詞の良さを挙げることが多いので、歌詞先行で音楽を聴く人、という意識で上を眺めると、また違った見え方ができそうですね。

塚田くんという人があまりにも私の知らない世界を生きているので、私は塚田くんの口から出るものが観るもの聴くもの読むものに興味津々です。

女子アイドル好きが塚☆リカの功績を連れてきたように、あらゆる方面にアンテナを張って取り込んだ塚田くんのインプットが、目に見えたり見えなかったりの形で世にアウトプットされていくのだと思うと、その循環の一挙手一投足を知りたくなります。

A.B.C-Zが今までのジャニーズアイドルにない独自の道を進んでいるように、塚田くんの目に映るもの、手に取るものも独特で、塚田くんの目に触れるものたちが、今やこれからの塚田くんやA.B.C-Zを形作っていくのだと思うと、不思議でもあり楽しみでもあります。

 

 

⑧したたかでこずるいところ

 「河合を蹴落として、頑張るぞー!」/A.B.Sea Market ドッキリ

このドッキリに関しては『A.B.Sea Market』を見てくださいとしかいえないのですが、河合くんにも「こすいところがある」と言われていたように、塚田くんってかなりこずるいです。礼儀正しくて言葉遣いが丁寧で、上下関係を重んじる塚田くんですが、ひとたびグループに帰ってくると途端にジャイアンに様変わりします。人のものを勝手に取るし勝手に食べるし勝手に借りるし、それを注意したら「じゃあ名前書いておいてよ!!」と逆ギレするという反抗期真っ只中な15歳みたいな屁理屈を持ち出してきます。しかもそれが人前に出たときには、持ち前のキャラクター性でそのこすさをカバーできちゃうところが、強くてずるくて最高だな!って思います。塚田くん、生きてる!!って感じがします。

今年のジャニーズ野球大会、塚田くんは野球経験がほぼないのに、マネージャーに尋ねられたときに「出来る」と答えたことで出場の権利を貰いました。「出来ない」と正直に答えて仕事が貰えないことより、「出来る」と嘘を吐いてでも仕事は貰えた方がいいに決まってます。野球大会に合わせて練習もしたそうで、その甲斐あってか、試合中の外野フライを見事キャッチして、チームの守備に貢献することが出来ました。

そんなしたたかさを持つ反面、街で出会う人に「ありがとう」を言ってもらう事にお金を貰うABChanzooのありが島企画では、「芸能人であることを餌にしているような気がして…」と正攻法じゃないことに対して罪悪感を抱いていたりもして。一つの枠に収まらない塚田くんのこと、すごく好きだなって思います。

塚田くんはスポーツマンシップに則った正論と正義心を持ちながらも、「とっつーのものは俺のもの」というテンプレートなジャイアニズムを同時に抱え持つ、両極の矛盾を同時に存在させてしまえるところがすごいです。ちょーかっこいい。唯一無二の自担です。

 

 

⑨ プレッシャーもちゃんと感じているところ

 塚田さんは優しい、気を遣いすぎなくらい人のことを考える。でもふっと寂しそうな顔をされることもあって、塚田さんもいつも塚田さんでいられるわけではないんだなと。

舞台中だけでもあれ?今日はいつものテンションじゃないな、話しづらいなって時もあれば「秀くーん!」て来る時もある。/渡辺秀くんラジオ「渋谷の学校」161121

今年の春に上演された『ボクの穴、彼の穴。』で二人芝居という、メンバーはもちろん、他のグループの先輩たちも滅多に経験したことがないお仕事に、〈初主演〉の冠を貰って臨んだ塚田くん。裏ではSASUKEの特訓も並行して行っていたのだから驚きです。時期と合わせて仕事の重圧を考えると、今までで一番のプレッシャーだったのではないでしょうか。

そんな大仕事のパートナーが他所の事務所で年下の俳優さんだったからか、メンバーや事務所の人達からは聞けない塚田くんの話を聞くことが出来ました。

メンバーや事務所の人達の間では「塚ちゃんは“塚ちゃん”」と、塚田くんのキャラクターやポジションは十分すぎるほどに確立されています。12歳から今の仕事を始めた塚田くんですが、秀くんは28歳の塚田くんと初めましての状態から舞台仕事を通して関係を築いていった、唯一無二の存在です。秀くんは 塚田くんを「塚ちゃん」とは呼ばず、「塚田さん」「塚田パイセン」と呼んでいます。二人が目指したのは、作品中の役としての「ワタナベ」と「ツカダ」でした。

もちろん「塚ちゃん」は、塚田くんにとって大きな一部です。ひとつの舞台作品を作り上げるために、約一ヶ月を共にした秀くんが見た「塚田さん」の方が稀有な一面だったと思います。だからこそ私は、その滅多にお目にかかることのない塚田くんの姿を、大事にしたくてたまらないのです。

 「僕は主演経験がなかったから、他のメンバーを追いかけているような気持ちだった。でも、『どうだ~、主演やってるぞ!』って」/160520 『ボクの穴、彼の穴。』ゲネプロ

塚田くんは今は演技とは違う畑を耕している人だから、と私は別物として考えていたのですが、塚田くん自身はそうじゃなかったみたいです。知らなかったなぁ。 達成したあとに教えて貰えたのが嬉しかったです。そういうところ、あんまり言わなかったりもするから、格好いいなあ、塚田くんは。

 

 

⑩「陰」と「陽」、どちらも抱えているところ

体操って、とにかく自分と向き合ってイメージトレーニングをするんですよ。なんでできないのか、どうしたらできるのかを考え抜いて、やるときはぱっと発散する。ためこみと放出、陰と陽両方があるところが、自分でもいい感じなのかなって思います。/1604 ダ・ヴィンチ

アスリートで文化人、 礼儀正しいジャイアン―――矛盾とも受け取れる一見真逆な属性をそれぞれ両手に抱え持っているところが、塚田くんの醍醐味です。

吸った分だけ息が吐けるように、ためこんでは放出する。さまざまな舞台や音楽に触れては、自分たちの色でグループの未来を描き出す。インプットとアウトプット。リターンを得るにはリスクを背負わなくてはいけない。―――今までの項目でも同じようなことを書きましたが、それらは全部ここに集約されます。私が大事にしたいのは、塚田くんがその仕組みを実際の行動に取り入れているところです。

ああなりたい、こうなりたいといった夢想は誰でも簡単に思い描けます。頭の中でどれほど秀逸なプランを企てても、環境も含めた自分自身で実践することの難しさ、リスクを背負うことの恐怖、理想と現実のギャップなどを前にするとへこたれてしまうのが人間としての当然の弱さです。「陰」はどこまでも深く深く掘り下げていくことが出来ますが、「陽」は重力に逆らって、常に摩擦を感じながらでしか上っていくことは出来ません。

 12歳で事務所に入所し、黄金期世代のジュニアたちと一緒にテレビやコンサートで輝きを放っていた塚田くん。やがてNEWSのデビューで後輩に抜かれることの辛さを知り、A.B.C.が同期のいるKAT-TUNの二軍ポジションであることに悩んでいた塚田くんが、酸いや甘いを、挫折や葛藤を知らない訳がないのです。

だからこそ、絶え間なくポップでポジティブであり続けてくれる塚田くんが眩しい。塚田くんの人目に晒され続ける「陽」に日々圧倒されて、その強大過ぎるエネルギーに孕んだ「陰」を目にする機会はそうそうないけれど、ゼロじゃない、それは塚田くんの中に間違いなく存在している。そういった「陰」すらも材料に、見えない場所でエンジンを吹かして、高く高く空へと飛び上がる塚田くんの、助走も踏み込みも跳躍も、ぜんぶぜんぶ愛しいです。陰も陽もひっくるめて存在する塚田くんが好き。好きを募らせて、その好きを更新していく日々が、ハマったときからずっと、本当にずっと、その繰り返しです。いつだって好きを上書きされてしまうんです。

 

 

塚田くんを応援出来た20代後半、すっごくすっごく楽しくて、それなりに喧嘩もしたけれど、絶対的に幸せな思い出をたくさん貰いました。

 

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愛する自担様、塚田僚一くん、お誕生日おめでとうございます。

塚田くんの30代が、幸せに満ちた日々でありますように。これからも宜しくね!

 

 

*1:察してくれ

*2:SLTコン、えびらぶ五関くん紹介ラップ中に突然歌いだした

*3:キリショーさんANN出演時に本人に伝えた

*4:ABChanzoo、えびちゃん会の時に本人へ伝えた

*5:Fアルバムが一番好きってとっつーに言った

*6:13年Twinkleコン、塚田くんソロ曲で使用

*7:園子温監督から

*8:二回観て二回とも泣いた

*9:とっつーと観に行った

*10:ドライブ中に宮っちが流してて覚えちゃった!

*11:菅野よう子さんの音楽が好き

星の瞬きを見て思う

 

 

 

 

 

もうすぐだね。

 

 

Joyful,Joyful!!A.B.C-Zに幸あれ!

ABC座2016 応援屋の千秋楽公演、最後のカーテンコールで幕が上がったときに、なんの前置きもなしに河合くんが「コンサートDVDが出ます!」と高らかに宣伝した。「いきなり告知ですか」と戸塚くんはにゃんちゅう顔を浮かべた。突然の発表に客席は頭の上にはてなマークを浮かべるばかりで、コンサート、とはつまり、今年のABC座が始まる3日前にオーラスを迎えたSLTコンサートのこだとわかると、客席の温度は一気に沸点まで湧き上がった。そんな客席を見つめては、ご満悦そうににったりと笑う河合くんの嬉しそうな笑顔が忘れられない。
 
そして先日、SLTコンこと2016年A.B.C-Z Star Line Travel ConcertのBD/DVDのジャケットが発表された。A.B.C-Zお家芸のクソコラデザインは封印され、メンバーの写真がない、なんだかおしゃれなデザインをしていた。アイドルのDVDのパッケージにアイドルの写真が載ってないのかー、と最初は残念に思っていたけど、CDショップの販促ツイートにジャケット画像が使われているのを見たら、いいなあ、と思えた。
 

 
 
オーラスが終わってから3日後にABC座が始まってしまったから、コンサートの反芻らしい反芻が出来ていなかったのだけれど、ジャケットが解禁されて、発売日まで早くももう1ヶ月を切っていることに気付いてようやく、コンサートを振り返る余裕が出てきた。
 
コンサート、すっごく楽しかったなあ。
 
去年同様東京と大阪二箇所のみで、公演数も多くはなかったのだけれど、今年のコンサート、すっごく良かった。 
 
これは今年に限らずなんだけど、A.B.C-Zは年間の仕事の軌跡が非常に美しい。
 
年初めは毎年恒例の帝国劇場でのジャニーズワールド、春に久しぶりのDVD「花言葉」がリリースされ、そこでCDアルバムとコンサートの決定が発表。個人舞台も充実していて、戸塚くんの寝盗られ、自担・塚田くんのボク穴、昨年秋にはもう公演が発表されていた河合くん橋本くんのコイベビ、昨年に続いて橋本くんのソロコンサートもあったし、6月には2枚目のシングルCDと、コンサートに向けたアルバムも発売された。
橋本くんのソロコンサートが、SLT東京公演を挟んだのもよかった。今年のコンサートは、まず橋本くんのソロコンサートから始まった。それからA.B.C-Zでのコンサートが代々木であって、大阪までの期間にもう一度また橋本くんのソロコンがあった。8月に東京、10月に大阪という、次の公演まで約1ヶ月間の空白があって、その間には感謝祭もあったね。ちゃんずーではグアムに行ったり、えびちゃん会したり、UFO踊ったり、勝負に負けて関ジュにレギュラー番組乗っ取られたり。それと並行してえび座の稽古もしてたんだよね。本当にずっと五人で一緒にいたんだろうなあ。大阪公演のときのグループとしての雰囲気が、すんごくすんごく素敵だった。で、大阪でオーラスを迎えた3日後に日生劇場えび座初日。
 
年が明けてしばらくした春先、一旦グループを離れて、メンバーが個々の舞台仕事に取り組んでから、またグループとして集まりコンサートツアーが始まる、という流れは去年に続いて今年もその流れを受け継いでいる。上半期、メンバーが各々外の世界で稼いで来た経験値を、グループ仕事に持ち帰り還元させる下半期。コンサートを終えて更なるグループ仕事としてABC座が始まる流れも定着しつつある。
これっておたくとしてとっても嬉しいことで、各メンバーの舞台仕事は基本的に時期が重ならなようにずらして公演期間が組まれてあるから、自担・他担問わずにメンバーの仕事を追いかけ易い。とはいえ舞台観劇は安くはないから、メンバー全部の現場を、となると金銭的な難しさは出てしまうけど、ドラマは最終話の放送まで3ヶ月は掛かるし、映画は撮り終えてから公開まで期間が開くし、という私のようなめんどくさがりの人には、一日予定を開けてチケットを買って劇場へ足を運ぶ、一日だけ外に出ればリアルタイムの彼らを見ることが出来る、というのは観る側としての舞台仕事の最高の利点ですよね!リアルタイム、っていうのがいい。その時その瞬間の彼らが観れる。
メンバーそれぞれを個別にじっくり堪能した後に、そんな可愛い自担含む自ユニの子たちが5人まとめて見れちゃうなんて、グループ仕事最高では?!上半期にグループから離れてた分距離感がおかしくなってたり、前と違う雰囲気になって成長が垣間見れたりもして、あき、A.B.C-Z、好きーーー!!!
って話はさておくとして、今回はコンサートが楽しかった話をしたい。
 
 
橋本くんは王子様みたいだった。
もうずっと前からそうだけど、今年の橋本くんもやっぱり王子様だった。
ハシを経て、二度目のソロコンサートを迎えた橋本くんは、大人になったな、と節々で感じた。
橋本くんのソロコンサート、ハシツアーズは、コンサートとしても勿論よかったんだけど、何よりMCが最高だった。ついさっき王子様って言ったあとになんなんだけど、今年のMCは、アイドルとファンというより、地元の居酒屋に集合した友達の集いみたいだった。私たち、橋本くんの友達じゃないんですけど?!ってこっちが思わず正したくなるくらい心の扉大オープンで、お兄たちといるときとはまた違った様子で話す橋本くんを見て、もしかしてここ数年、反抗期だった?と尋ねたくなった。本人に訊けるものでもないから答えは一生わからないけど。相変わらず日本語は不得意で、家族に優しくて、お客さんをもてなしたり甘えたり突き放してみたり最後にはぎゅっと抱きしめたりと、人に愛され人を愛する奔放な末っ子だった。それと今年は、何かを諦めたような潔さが色っぽくて、オーストラリアではコーラしか飲めなかった橋本くんが…と絶えず全力ババア力を発揮してた。
コンサート演出をやってみたい、って話す橋本くんはもどかしそうだった。言いたいことをうまく言えなくて歯がゆいんだ、って客席に話す橋本くん。郁人ばっかりずるいよ、って羨んでもいるし、郁人ばっかりが背負わなくていいんだよ、って手を貸したいのに今の自分では上手に手伝えないもどかしさに苦しんでいた。一個殻を破ったように見えたけど、もう次の殻にぶつかっている姿を見て、益々孫みを感じてババることしか出来ずに、おたくはとりあえずりょうちゃんキーホルダーを買いました。頑張れ、橋本くんよ。
 
河合くんは今年も強かった。キクがあまりにも格好良くて美し過ぎて、こんなすごい役を演じ切った河合くんはこれからどうなっちゃうんだってびくびくしてたら、A.B.C-Zの河合くんはブレずに河合くんだった。
ただただ河合くんの顔の綺麗さばかりが際立って、ネタとして笑うに笑えないトレインマンうちわは、コンサート演出への布石だった。14年Legendホールツアーでも河合くんはヒロと一郎ちゃんとオフィスト様とホスを召喚するという、おたくの夢を叶えてくれて、今年は公演前のマナー呼びかけ映像として、宗介とハシとキクとボク穴のツカダ、ちゃんずー関様。今年の春を一緒に過ごしてきた皆がコンサート会場にもいたことが、単純に嬉しくて幸せだった。Legendではまゆ子、今年はトレインマンと、河合くんはグループでの演出で決して自分を格好いい位置には置かなくて、ちょっと下げるんだよね、愛しいよね、そういうところ。
MC前が河合くんのソロで、橋本くんは五人曲からMC入りたいって言ってたけど、私は河合くんを他の四人が迎えに行く、っていう絵面が結構好きなんだよね。今年はつかごちゃんが河合くんのこと産んでた。「早く降りてきなさい、郁人!」「そんな格好じゃ風邪引くわよ!」って、ママだった。五関くんはまだしも、塚田くんが河合くんを率先してからかいにいくのは新鮮な光景で、河合くんの体をタオルで拭きながら「距離詰めてこうぜ」ってちょっと控えめに語る塚田くんはお兄ちゃんみたいだった。
キクをやりきって泣いちゃった河合くんは、コンサートにはいなかった。キクは河合郁人くんで、A.B.C-Zの河合くんは河合くんなんだと思うと、あんな細っこい体してるのに、河合くんの全身から迸る強さとアイドル姿に涙ぐんでしまう。いつもありがとう、河合くん。
 
戸塚くんがソロ曲でギターを置いたときに、びっくりするほどぶわわわって鼻の奥から水分が湧き上がってきて焦った、目と鼻から同時に涙が噴き出してきそうだった。コンサートでの戸塚くんのダンスはトキメキイマジネーションで見たことあるのに、今年のVはその時の比じゃないくらい込み上げてくるものがあった。何だったんだろう、あの衝動は。信じられない熱量と、姿の見えないドラマを感じた。
V、すごくいいですよね。戸塚くんが作詞したずっとLOVEは未だに歌詞を音読して語りたくなるくらい大好きで大好き。新橋演舞場を埋めた男なのに、まだ自分は皆の後ろにいるかのような卑屈さが見え隠れしていて、まるで幼馴染のヒロイン気分で「ばかっ!」って言いたくなる。もどかしいのか照れ臭いのか、音楽はこんなにもまっすぐなのに、バンダナ巻いたり半裸になったり吠えたり、一癖入れたがる戸塚くんのことは相変わらずよくわからないけど、踠き疲れてふっと力が抜けた時の戸塚くんはしぬほど色っぽいと思うし、それが戸塚くんの綺麗さだと私は思っているのだけれども。
戸塚くんが直面した苦労は、恐らく私の人生には縁のない種類の苦労のようで、戸塚くんは私の中で重なる部分が少ない人なんだけれど、そんな戸塚くんが作るものにめちゃくちゃ心を撃たれるから、不思議だなあ。
大阪公演前に髪を切ってからは、ただただ好青年で、顔が恐ろしく綺麗で、いろんなものが暴力的に掻き消された。服を脱いだ方が強い、ってすごいよね。
 
五関くんはずっと格好いいからずるい。今年もツアー以外に橋本くんソロコンの振り付けをして、ソロコンは全公演居たみたいだけど、今年はゴッチェ先生のお姿は残念ながら拝めなかった。ソロコンオーラスのごせ子で全部持っていくからずるい、あんなのペンラ青にしちゃうじゃんどうしたって。めちゃくちゃかっこいい…。
31を迎えた五関くんは、なんだかまたツンツンしてきたように思った。橋本くんが加入してからまるくなってきたように思っていたけど、最近はまた五関“様”な面がたくさん表に出てきて嬉しい。五関くんは一番強くてかっこいいからね。「五関くんかっこいい」って「頭痛が痛い」みたいなことだから。
そんな格好いい人からちょっとずつ尖った牙のようなものが見え隠れしちゃったら、全面的に降伏するしかないよね…。五関くんにはずっとそのままでいて欲しい。大阪城ホールの花道をパリコレのランウェイにできちゃう五関くんのこと、何よりメンバーがめちゃくちゃ興味津々で面白がって絶対格好いいって思ってるんだもん。歳が近い方の3人がこぞって違う方面から五関くんのこと大好きだから、遠巻きの私たちどうすればええんやって感じでおいてけぼりだけど、そんな君たちが愛しいからこれからもそのままでいて欲しい。そして橋本くんはごはんを断られません。最高です。
 
塚田くんとは、今夏もよく喧嘩しました!私はいつになったら自担名義の曲を自担が自担として歌い踊るソロを見ることが出来るんだろうか!!至極単純な願いであるはずなのに、こんなにも実現が難しいなんて!!!
へそのお、知念くんもみったんも薮くんも上田くんも、みんな塚田くんを受け入れてた。あの出来でゴーサイン出したメンバーもすごい。私は大分やられてたんだけど、塚田くんというか、塚田くんを取り巻く周りの人たちが、塚田くんのためにいろいろ動いたり、それが塚ちゃんだよね、って尊重してくれたり、なんかもう異世界だった。私は穢れている…と大分凹んだ。
私はただ、自担名義の曲を自担に歌って踊って貰いたくて、それと、あんなに不安そうな顔なんかして欲しくなかった。バク転だってそう。求めてしまうのよ、自担だもの。
大阪公演ではガキヒロが加わって一層荘厳な曲になっていて笑った。最初からやってくれよ。客席みんなに歌って貰うことで完成される自担のソロ曲、ってなんだそれは、と塚田くんのおたくなのでうちわの柄を握り締めるんですけど、自分の作った音楽を1万人以上の人に目の前で歌って貰えるって、そんな景色ってこれからもないだろうから、塚田くんにしか見えない景色を見れたのかもしれない、と想像すると、よかったなあ、としんみりできた。
トランポリン、成功できて良かった。塚田くんが何かを成し遂げることを、いつの間にか私は当たり前のように思ってしまっていて、塚田くんならまあ出来るよね、くらいに思っていたから連日の失敗は冷や汗かいたし、最後の最後でがっつりキメてくれた塚田くんの格好良さにびえええんって鼻水こぼれそうだった。優しくて乱暴で甘くて冷たい塚田くんは見ていて本当に飽きないからすごい。一瞬で矛盾が生まれる。落ち着く気配がない。
世界一の塚田くんが世界一格好よかった。代々木初日でジャケットに腕を通さずに肩に掛けるだけで歌っていた塚田くんはどう考えても王子様だった。汗まみれの顔で目の前の客席を見渡して、リフターの上でぐるりと回って反対側の客席も見て、手すりから体半分くらい出して真下の客席に手を振る塚田くん、綺麗で格好良くて美しすぎた。
へそのおでの言葉に表しづらい塚田くんのおたくならではのもやもやは、結局最終的にそれ以外の曲たちの格好良さを目の当たりにしてなにも言えなくなる。公演に入る度に喧嘩したけど、乱暴なキスで唇を塞がれて解決させられてしまった。抗えない。私はまだ自担名義の自担が歌って踊るソロ曲の夢を諦めていないので、この夢がいつか叶いますようにと毎年祈るね。これで来年リカ持ってきたら来たで塚田くんのハートの強さに打ち砕かれて多分また好きになると思う。塚田くんが塚田くんでいるときの無敵感を私は愛しているので、これからもおたくの意見を話半分にあんまり聞いていない塚田くんのままお仕事頑張ってね。怪我はいつかするかもしれないけど、しないように祈っています。私も神社行きます。
 
9月にえび座の稽古でずっと一緒にいたからか、10月の大阪公演のMCがすんごく良かったんだよね。パフォーマンスはいっつもいいんだけど、メンバー全員が自らあんなに各々口を開いて喋ったのって今までになかったんじゃないかな。個人的には橋本くんがソロコンの雰囲気を城ホに持ってきたことが大きい。
橋本くん、動画サイト見てこれはモテそうと思ってリコーダー買ってリコーダー練習してるんだって。五関くんの部屋でそれやって、五関くんはずっとその様子を撮影してたんだって。塚田くんは自分が出るテレビのOAを一緒に見ようと五関くんを誘ったのに断られてるのに。橋本くんが裏から持ってきた普通のリコーダーをひたすらに褒めるおにいたちがめちゃくちゃバカっぽくて最高だった。リコーダー褒めるってなんだよ。大阪城ホールで練習したてのリコーダー演奏を披露する橋本くん、を慈愛に満ちた表情で見守るおにい、たちを見守る我々客席のおたくたち。バカでは?!この上なく、バカな光景なのでは?!?!
幸せすぎて笑い死ぬかと思った。あの時間、あの空間には愛しかなかった。世界がA.B.C-Zに優しくありますようにとはちゃめちゃに願った。
 
 
なんて思い出たちが、映像として残って、更にはこんな早くリリースされちゃうなんて、幸せでしかない!楽しみだなー!楽しかったなー!どんなところが映像に残ってるのかなー!塚田くん以外のひとたちをちゃんと見れるのも楽しみ!発売されるのたのしみー!これからのA.B.C-Zに、幸あれ!

ABC座2016 株式会社応援屋!!~OH&YEAH!!~ 

ABC座2016 株式会社応援屋‼︎〜OH&YEAH!!〜、全35公演、お疲れ様でした!

毎年演目が変わっていくえび座ですが、去年に続き今年も演出は少年隊の錦織一清さん、そして今年は脚本・音楽にNONA REEVES西寺郷太さんが加わり、また一歩、内側から外側に向かって輪を広げていった舞台となりました。

ABC座の基盤はあくまで「ジャニーズ」舞台ですが、今年は遂にクレジットからジャニーさんの名前がなくなりました。それでも初演から続く「ABC座」の名前が付けられたままなのは、ジャニーさんの手元を離れても、A.B.C-Zにはジャニーさんの魂が刻まれている、とジャニーさん自身が感じているからなのかなあ~、と勝手に思っております。

今のジャニーズの中で、A.B.C-Zほどジャニーズクラシカルに特化したグループはいないのではないでしょうか。私自身、ジャニーズを能動的に追いかけるようになって約10年ほど経ちますが、A.B.C-Zのファンになってから知ったジャニーズの歴史や文化が数多くあります。

そんなA.B.C-Zに、外の世界と現代の時間が吹き込まれた舞台、それが私にとっての今年のABC座です。

 

今年のえび座の一番の魅力はなんといっても「音楽」だと思います。

西寺郷太さんといえばV6の「Sexy.Huney.Buny!」*1他、様々なアーティストの楽曲制作に携わっており、現時点タイアップもCMもないA.B.C-Zにとって、ここまでの外部の方との共作は初めてではないでしょうか。

郷太さんはこのABC座のために新曲を11曲!書き下ろしてくださったそうで、ミニアルバムが作れちゃいますよ~、すごいなあ!どの楽曲もかなり遊びが聞いていて面白いので、今年は楽曲の話をしながら記事を書いていこうと思います。

素人の主観なのでいろいろとご容赦頂けますようお願いします~。

 

MUSIC NUMBER

~一幕~

#1:マーチングバンド

#2:OH&YEAH!!/A.B.C-Z

BGM ビニ傘 to Real Love

#3:腐れ縁・イン・ザ・レイン/修也、ジョー

#4:将棋 BANG! #1/桂馬、くりくり、A.B.C-Z

#5:人の心はマスマティックス?/いしけん、くりくり、桂馬

#6:We're DIGITAL BOYS/デジタルボーイズ

#7:シンドイシンドイシンドバット/シンドバッズ

#8:Waiting for you/いしけん、A.B.C-Z

#9:Change Your Mind/いしけん、修也、ジョー、くりくり、桂馬

 ~二幕~

#10:One More Kiss/A.B.C-Z

#11:The Same Birthday/裕美子

#12:サポーターズ #INTERLUDE/いしけん

#13:桂馬のジレンマ/桂馬

#14:人の不幸をクリック、クリック、クリック/デジタルコープスの皆さん

#15:将棋 BANG! #2/桂馬、デジタルボーイズ

#16:Delicious/桂馬、A.B.C-Z

#17:The Same Birthday/裕美子

#18:Change Your Mind Ⅱ/応援屋の皆さん

#19:サポーターズ/応援屋の皆さん

 

 

 

  • OH&YEAH!!

グレースーツに身を纏ったA.B.C-Zが歌うこの曲は、昨年「Smiling Again」のような手拍子の似合うポップさとはがらりと色を変えた、大人な曲調になっています。

劇のタイトルを繰り返すサビや、自然と横揺れしてしまいそうなジャジーさは、どことなく「JAM TOWN」のOPを彷彿とさせる曲調で、「JAM TOWN」でも音楽を手がけていた郷太さんのセルフオマージュなのかな、と個人的には思っております。

今年のABC座は河合くんと戸塚くんが、2016年新春にKAAT神奈川芸術劇場で行われていた舞台「JAM TOWN」を観劇して感銘を受け、錦織さんと郷太さんとの共作を直接お願いしにいったことから始まりました。*2

それもあってなのかこの「応援屋」の本編は、今年のえび座の発起人である河合くん演じる修也と、戸塚くん演じるジョーの二人のシーンから始まります。製作者の二人から演者の二人へ、作品をバトンタッチしているようで、感謝と尊敬と愛のある始まりだなあと思いました。

 

 

  • 腐れ縁・イン・ザ・レイン

初日に観た感想は「この曲で客席の半分が死んだ…」でした(笑)。幼馴染である修也とジョー、A.B.C-Z内唯一の同期である河合くんと戸塚くんの二人曲です。

そしてこの楽曲はミュージカルの王道「SINGIN' IN THE RAIN」、「雨に唄えば」の有名なシーン、音楽の授業でも見たことのある、雨に打たれながらの歌とダンス、水たまりのタップダンスも再現されていましたね。

この曲の途中でパソコンを前に椅子に腰を掛けた塚田くん演じるくりくりが登場します。修也とジョーのタップに合わせて、くりくりがパソコンのキーボードをタイピングしており、二つのタップ音が共有されているのです。*3音楽畑の人ならではの小遊びだなーと感動しました!

 

 

  • BGM ビニ傘 to Real Love

ジョーがコンビニのビニ傘を修也に渡してから腐れ縁~が始まるまでのちょっとの時間にオフボーカルでこのBGMが流れるのですが、この曲はそのまんま同タイトルで「JAM TOWN」で使われていた楽曲です。「JAM TOWN」ではヒロインの女の子がイケメンくんと再会して恋に落ちる乙女ティックなシーンで、その時も場所はコンビニ、雨、ビニル傘と、同じシチュエーションだったんですよね。ビニ傘繋がりだとは思うのですが、曲を知っている身としては、こう、ね…ここでこれが流れるの、面白いよね…(笑)

 

 

  • 将棋 BANG!

桂馬の引退のニュースを見て静岡から愛車のミゼットに乗ってはるばる東京・中野のバー「チェリームーン」までやってきたくりくり。将棋盤を挟んで向かい合わせに、モニターに映る小学生時代の対局風景に合わせて将棋を指す桂馬とくりくり。

将棋 「BANG!」=将棋「盤」と道具そのものにも掛かっていますが、駒を指す音がパーカッションとして楽曲に組み込まれているのも面白いです。

歌詞には「矢倉穴熊」「居飛車振り飛車」などわかりやすく将棋用語が用いられており、で繋がった修也とジョーと対になる、で繋がった桂馬とくりくりを表す楽曲です。

上ステージにOPのグレースーツを着たはしふみとつが一本のマイクスタンドに三人で歌っているのですが、塚田担のため見る機会がありませんでした。今年のえび座の円盤化に託しました。

この曲の最後に桂馬の手をくりくりが掴んで制止させて終わるのですが、くりくりの顔が綺麗すぎて何を表しているかまでがわからなかったので、解釈が固まっている人がいましたら是非教えて頂けると嬉しいです。

 

 

  • 人の心はマスマティックス?

「腐れ縁」の修也とジョー、「将棋」の桂馬とくりくりに対して、橋本くん演じるいしけんを表す楽曲は、いしけんセンターにバックは(大体)Travis Japan演じるデジタルボーイズの皆さんがついています。対になる相手がいないのはもう0番の宿命ですね。

「人の心は数学」「すべて計算、予測出来る」と本気で信じている、おっきなわんわんはちもとくんとは真逆のクールインテリ天才役のいしけん。殊に一幕はいしけんの表情はずっと冷たく、この曲のダンスもロボットダンス調なので、いつものA.B.C-Zの橋本くんの魅力である情感深い歌声やダンスを封じられた、ニッキニッシさんからの次のステップへ上るための課題のようにも感じました。歌に感情という装飾がない分、橋本くんの歌声の綺麗さが改めてよくわかってよかったです。

 

 

  • We're DIGITAL BOYS

「ワンゼロ・那由多・天・京・一・千・厘・and MIllion」「We're DIGITAL BOYS」合間にラップと、構成にどことなくジャニーズのメンバー紹介曲っぽさを感じました。踊れる子達がこれでもかってくらいかっこいい振り付けで踊っていて、かつメンバーはいないので、心置きなくJrを楽しめて贅沢な時間でした。

メンバーがいるとどうしてもメンバーのことを追っちゃうので、すっぱりいない時間を作ってくれたのが個人的にはありがたかったです。

 

 

  • シンドイシンドイシンドバット

明確なコンセプト、捉え方によってはどこまでも広げられそうな、日常生活にすぐ用いることが出来る歌詞。最近の女子アイドルの傾向が短いフレーズに見事に表れていて、さすがです。

 

 

  • Waiting for you

人の心は~とは打って変わって、両親のいないいしけんが社長と裕美子さんに両親の姿を求めて重ねる、孤独と寂しさが染みてくる曲です。

同じ場面に修也とジョーもいるのですが、メインはいしけん。将棋 BANG!のはしふみとつのように、グレースーツに身を纏ったつかごがマイクスタンドと一緒にせり上がってきます。工夫や遊び心というよりは、シンプルに歌と曲の良さで魅せる曲になっているのではないでしょうか。

 個人的に一番好きな曲です!!歌い終わってマイクスタンドと一緒に降りていく塚田くんが、伏し目がちにそっと微笑む顔が、いつ見ても綺麗で美しかった…。

 

 

  • Change Your Mind

桂馬のCATANAとの再戦をお願いしに再度桂馬に会いに将棋会館に訪れるくりくりと、桂馬をスカウトしに来た応援屋の皆さん。修也とジョーに自分の本来の目的を吐露したことで殻を少し破れたのか、桂馬とくりくりに対するいしけんの対応が、修也とジョーのときよりちょっと柔らかくなってます。

すごいタイトルですよね、「あなたの気持ちを変えます」。劇中で一番ポップで可愛らしい曲じゃあないでしょうか。最初は既に応援屋のメンバーであるいしけん、修也、ジョーの三人で歌って踊っていたのが、途中からくりくりも参加して、最後には桂馬もにこにこ顔でタンバリンを掲げちゃいます。ディズニー映画みたいで可愛らしいです。運動会の応援団でも見る横と縦に手を振るあれもありますね、あれ。名前はわかりません!

この場合の応援=音楽で人の心を変える。音楽畑の方の脚本、って感じですね。

 

 

  • One More Kiss

郷太さんが15年前に少年隊に歌って欲しくて作った楽曲だそうです。編曲は「Sexy.Huney.Buny!」でもタッグを組んだcorin.さん。13年ABC座「ジャニーズ伝説」でもA.B.C-Zはジャニーズ幻の楽曲「Never My Love」を与えられましたね。ABC座は少年隊のPLAY ZONEの継承ともいえる舞台で、A.B.C-Zは過去のジャニーズからのバトンを数々継承されており、こんなところでも“ジャニーズクラシカル”な繋がりを感じられて感慨深かったです。

サビの「One More “KIss!”」の歌詞に合わせて橋本くんが投げチューしてたの可愛かったなあ。

 

 

  • 桂馬のジレンマ

裸足で自身の葛藤を描く、桂馬さんのコンテンポラリーダンスの楽曲はショパン「革命」。Legendコンのソロといい、五関くんとクラシックという、切っても切れない関係…。

この時間、日生劇場の舞台上には五関くん一人しかいないんですよね。他のメンバーやジュニア目当てで来たとしても、客席全員が五関くん一人だけを見ていた時間が、パートが、この舞台にはあった。必要な時間だと、五関くんに任された。五関くんがかっこよすぎてつらい…。

 

 

  • 人の不幸をクリック、クリック、クリック

将棋 BANG!の駒音みたく、社員証をピッ!する音がテンポとなって始まる専務と秘書の楽曲。多田さんを演じるひのあらたさんの歌がうまいのなんのって!舞台に立つって当たり前に高い技術を持っていないとあの場に立てないんだよな…としみじみしたり。

オラオラ厨二していたデジボの皆さんが音楽にあわせて体が勝手に踊ってた!なコミカルなパートなので、あくどいことをやってきた人たちなのを忘れちゃいますね。CATANAたんもすごい頑張ってた。

 

 

  • Delicious

CATANAとの再戦兼桂馬の引退試合はニコ生で中継されていたようで、モニター画面には荒ぶるCATANAと、あのニコニコ独特のなんともいえないテンションのコメントたちが映像で流れています。劇中で唯一歌詞が文字としてモニターに表示されていました。

土曜夕方のアニメのような、強そうなアニソンって感じ!「Deliciousな愛」ってわかるようなわからないような、意味のあるようなまったくないような歌詞を歌えるのはアイドルの特権だと思います!いかちー!

桂馬のピンチに訪れた応援屋の皆さんと5人で歌うときは、いしけん=橋本くんがセンターの布陣でしたが、4人がハケた後は同じ曲を桂馬さん一人のボーカルで聞けるのが最高でした…深く息を吐くことしか出来ない…。

CATANA戦の前にミリオンのマイクパフォーマンス中に流れる、パイプオルガン調の「アメージンググレース」も最高でした。将棋の神様に道を拓かれた桂馬さん…!!

 

 

  • The Same Birthday

「嫌い」から始まる曲って、生まれて初めて聞きました。

女性アンサンブルを除くと、この舞台で唯一の女性である裕美子。背負わされるものが多すぎて重すぎて、つか育ちのニッキさんを恨まずにはいられませんね!!!

裕美子を演じる鈴木ほのかさん、びっくりするほど歌がお上手で、どの公演に入ってもクオリティにアップダウンがなく、さすがでした。女性として母親として、とにかく辛くて悲しくて、そして透き通るように美しい一曲です。

 

 

  • サポーターズ

「君をサポートしたい」Change You Mindとはまた違った応援の曲。

劇中いしけんが一人で歌っていたときはピアノとグロッケンだけのシンプルな演奏だったのが、ラストに全員で歌う「サポーターズ」は、野球応援にもそのまま使えそうな打楽器管楽器の音も加わっており、OPの最初の最初にマーチングバンドが流れたのは、ラストのこの曲に繋げるための演出だったんですね~!

 

 

 

昨年のえび座から演劇色が濃くなってきたえび座ですが、今年は演劇パートの中でも音楽がたくさん使われていたので、複数回見ても飽きや慣れは殆どなかったです。散りばめられた小ネタは、多すぎるオマケとして気軽に楽しませて貰いました。「ショー」と「演劇」の配合が「和製ミュージカル」という、「JAM TOWN」で錦織さんと郷太さんの二人が目指した形にまた近付けたのではないでしょうか。河合くんも公演前の雑誌で「JAM TOWN」を超えるくらいの作品にしたいと話してましたもんね。

 

ジャニーさんが手を付けない以上、純正ジャニーズの世界はどうしたって得られないことがよくわかった年でもありました。

ジャニーさんの世界を内部、それ以外を外部と呼ぶなら、摩擦というか異物感というか、分かり合えない要素は今もこれからも確実に出てきてしまうのでしょうが、作り手の皆さんがジャニーさんへの愛と尊敬を絶やさずに作っていることはどの方面からも伝わってきました。

正直ストーリーの線で見ると決定的に共感出来ない部分がどでかくいくつかあったのですが、「A.B.C-Zにしか作れない世界」であることは揺るぎない事実だったので、そこを大事に抱えて、また来年のABC座を楽しみにしたいと思います。

 

グループ全員が出演する、グループ名がついた舞台が毎年開催されているのって、本当にすごくて立派で、A.B.C-Zでしか味わえない最高の贅沢だと思っているので、来年も更に力をつけたA.B.C-Zの皆さんが、新しくより一層強い世界を作っていくのを楽しみにしております!

 

 

 

 

 

*1:個人的な郷太さんとのはじめましてはこのナタリー記事でした。

*2:私は「熱海殺人事件」以降の錦織さん演出舞台はすべて足を運んでいるので、同舞台は私も観劇していました。

*3:私はくりくりの登場シーンに力を入れすぎて、この仕掛けに気付いたのが前楽でした(笑)。

覚書Legendツアーあれそれ ②

SLTコン大阪公演に向けて新幹線に乗ってるんですけど、途中だったやつを思い出したので書いてみました。

2年前って…2年前って…!!

 

akeras.hatenablog.com

MC後からの続きです。
自分が思い出せるように書いてるので雑感です。
 
 


★Jr.コーナー
ダブルダッチ
軽いガムシャラ番宣とダブルダッチの紹介。正面幕裏から登場。最初は五人とも参加。まゆ子が必ず引っかかってたのはわざと…?ひらひらするからマントを手でぎゅっと握って持つオフィスト。途中ではしごち退場。

限界メーター(野澤&真田&橋本)
舞台上上段、上下にのんさな、途中で真ん中から橋登場。下手に戸塚田、上手に河。下段組は煽ったりバックについて踊ったりとフリーなのかな?
戸「くるぞーー?あの台詞きちゃうぞーーー?!」
橋「もう限界だーーーー!!」

曲が終わって暗転。
橋「次は、五関晃一!」
 
 
♪小フーガ ト短調(五ソロ)
白シャツ白パンツ、白いシーツを掛けたベッドの上に水平に横たわる五。右側が奥にいくように正面に横たわっていて、正面モニターにはベッドと水平になるようなアングルで五が映る。
蛍光黄色の人の頭蓋が五の体を這う。(右手で五が操っている。3階の高さから見ないと気付かなかった)五は眠っている設定?シャツを捲る頭蓋、それを直す五のやりとりが数回あって、見ちゃいけないもの見ちゃったようなドキドキ感…。顔が奥に向くように寝返り打って、またシャツをずりあげる頭蓋、直す五。
 
音楽が鳴り起き上がって、頭蓋に操られているようなダンス。クラシックと怪しい雰囲気と五のダンスが非常に合う。
名古屋から白シャツの下に白タンクトップを着るようになって、五関担が憂いてた。
 
♪Space Beat(全員)
五が白シャツを脱ぎ青ジャケットを羽織り舞台上段へ。白タンク着用はこのためかー!と納得するけど五関担は憂いてた。
上段センターで五のソロダンス、からの下段上手に塚登場。アクロバット。上手側にアクロバットで退場するのと入れ違いに上段下手に戸。上段上手に河。どこに入るか忘れたけど下段下手で橋。
Jrと闘ったりJrが補助したり!ステージがほぼ黒色なので、青×白衣装も綺麗に映えていて、とにかくずっとかっこよかった( ;  ; )
 
♪Dance!(橋本)
 
♪気にせずGo My Way(塚☆リカ)
暗転している中入場、ジュニアを先頭にセンター位置で縦一列に並ぶ。ざえびのオルゴールverに乗せてモニターに映し出される塚からの直筆の手紙と文章の音読が流れる。
「いくわよー!」
の掛け声でライトアップ。センター最奥に黄色いドレスに茶色のミディアムヘアーの後ろを黄色いリボンで留めた塚☆リカちゃん登場。
事前の雑誌でもなんにも知らなかったのに会場の「これはリカちゃん」という理解力の高さ凄かった(笑)。
大阪初日2公演目でもう\地球ー!/のレスポンスが上がってた。リピ率と対応の早さにも更に驚く同じくおかわりしてた我。
ホールなのでバク転はなく普通に終わる。

★シャッフルコーナー
♪まいったネ、今夜(戸塚&五関)(この2人のJazzが見れたので感無量です)
リカの後なのでまず気持ちが追いつかない。
ステージ上段からハットを深く被って顔を俯かせながら上手下手それぞれから五、戸が登場。予想外の組み合わせにリアクションが追い付かない客席。
軽やかに階段を降りてメインステージでダンス。階段はメンバーカラーの明かりに灯されていました。
 
♪サヨナラBOX(橋本&河合&塚田)
上段ステージの中央に橋、確か上手に河、下手に塚。
でんじろう先生みたいな煙が出る太鼓を撃つ。

★後半戦
♪BIG STAR
最初におにい四人、後から橋合流。
 
あおり。のんさな。(着替えタイム)
ここののんさながすごいよかった〜どちらかが噛むとすぐにもう一人が話し出して速やかにフォローしてて。自分たちも疲れてるだろうにねえ。えびコンハードだねえ。
モニターにチェリーズの映像が流れ出す。
 
♪僕らのこたえ~Here We Go~
メインステージから逆光で5人一列で登場。すごい強そうだった。
塚田くんリカの直後からはずっとキリッとした表情で踊ってて死ぬほどかっこよかった…。
客席もかなり疲れてるんだけど、追い上げ掛けられてるのがわかるからオラオラ頑張る。
 
♪5Rings
♪ずっとLOVE

あいさつ(橋、五、塚、河、戸の順)
橋五は上の衣装で、塚から中に衣装着てるから超ロングの黒コート着てたんだけど、ストファイのベガみたいだった。

♪Legend Story
客席に歌わせるようになったのは名古屋からだったかなあ。
すごい自然だったんだよね、公演を重ねる毎にどんどん声が大きくなって、代々木にも引き継がれて、なによりえびが幸せそうな顔してるからこちらも堪らなかった。

Enc.(グッズTシャツ着用。白黒交互で、A.B.C-Zが白だとJr.が黒。A.B.C-ZのはA.B.C-Zロゴをメンカラのスワロ?スパンコール?でキラキラリメイク)
♪Vanilla
♪孤独のRUNAWAY

W Enc.(大阪ラストのみ)
 

Early Summer 塚田くん

昨年のアウト×デラックス出演から気づけばもう一年が経っていました。塚田くんは相変わらずコンスタントにテレビに出続けているので、上半期はJWが終わってからしばらく直(=現場)の塚田くんを目にしていなかったことを忘れてしまうくらい、塚田くんはテレビに、誰かの目に留まり続けていることが日常となりつつあります。

 

A.B.C-Zの上半期は今年も個人舞台の時期でした。毎年恒例のつか×錦織×戸塚舞台『寝盗られ宗介』、8ヶ月前から発表があった橋本くん河合くん主演舞台『コインロッカー・ベイビーズ』、CDとアルバムとツアーも決まってて、夏に向けての準備期間だなあ~とのんびり構えていたところに、流星の如く降ってきた塚田くん初主演舞台『ボクの穴、彼の穴。』。千秋楽日に被ってるから今年は無理だね~と呑気に流していたら、まさかの今年もSASUKE出場。そして放送も無事に終了して、夏本番を前にひと夏を終えたような充足感と疲労感を先取りしている今年のEarly summer。

穴もSASUKEも、塚田くん側の準備はもうちょっと事前にあったと思うんですけど、私が心の準備をする余裕が全然なくって、死角から銃で撃たれたような衝撃にじわじわやられ、語彙も奪われ、いろいろと思うところはあれどなかなかうまく言葉に出来ず、でもこの感覚を文字に起こさないまま流してしまうのは、私のオタクの性分が勿体ない!と騒ぎ立てるので、ぜえぜえと肩で息をしながらも頑張ってまとめていこうと思います。

 

 

 塚田くんとお芝居


ボク穴に対して私の中で一番に出てくる感想は、まずノゾエさんがすごい、ということ。ジャニーズ畑アイドル畑とはおそらく無縁だったであろうノゾエさんが、客席の大半が若手俳優オタとジャニオタという若い女性が占めるであろうこの作品で、この舞台を成功させたことが、本当にすごいなあと…。

 

穴の中という行動を制限された空間の中で尚、塚田くんの体は自在に動かされていました。

 

 私が学校の先生だったらここ間違いなくテストに出すぞってくらい、twitterでも前記事でも散々繰り返してる、ノゾエさんインタビューの「体のポテンシャルが高い二人の《出したいエネルギー》をどうギュッと抑えるか。それによって漏れてくるものがあるので」という言葉がすごくすごく好きで、この舞台を見るにあたっての私の最大のキモです。

この『ボクの穴、彼の穴。』という作品の原作は絵本です。デフォルメの効いたイラストと子供にもわかりやすい簡潔な文章で構成されています。原作がある作品を舞台化・ないし映像化する際の脚本作りにおいて、最も重要視される作業って「どこを削るか」だと思うのですが、ボク穴においてはそれが真逆で、「どこをどれくらい付け足すか」が重要な工程になってきます。

 

「塚ちゃん」と「ツカダ」

ノゾエさんはインタビューで「二人に嘘を吐かせたくない」と話していましたが、ボク穴の兵士・ツカダは、名前こそツカダリョウイチと本人と全く同じ役名ですが、「インドア派で、スイーツ好きで、観葉植物に話しかける」「24歳」「いじめられっ子」という、金髪筋肉塚ちゃんとは異なるプロフィールを宛がっています。

この設定もまた、ノゾエさんの話す「ギュッと抑える」行為なのかな、と私は思っていて。

 

塚田くんの今の主な仕事はバラエティです。あれから一年経ちましたが、今尚塚田くんはアウト×デラックスのレギュラー席に座り続けています。

少クラでバラエティで活躍する秘訣を尋ねられたときに塚田くんは「ありのままでいる」と答えていました。塚田くんはありのままの塚田くんでいることを今現在一番求められています。だから、そんな渦中に演技のお仕事が舞い込んでくるなんて予想だにしてませんでした。塚田くんに演技のお仕事が来るのはもう2、3年先になるかね、なんてお酒の席でオタクと話していた矢先に穴の仕事が決まったので、喜び以上に衝撃が強かったことを今でも鮮明に覚えています。バラエティ売り出し中の真っ只中にいる塚田くんに、お芝居、つまり、他人が描いた塚田くん像を宛てがうというのは、塚田くんの「ありのままでいる」精神とは確実にズレが生じます。でも、それがいいのです。そのズレこそが、ノゾエさんのいう「漏れてくるもの」なのです。

塚田くんは「塚ちゃん」であることが一番の魅力で一番の武器です。そんな塚田くんから「塚ちゃん」というキャラクター性を削ぐ、あるいは制限させる。それが、ボク穴というお仕事が私に見せてくれた最高のドラマでした。

 

制限と報酬

塚田くんが「塚ちゃん」を制限される、と書きました。何に制限されるかというと、舞台を作る上で重要な「セリフ」「演出」「時間」という基本的なルールです。「塚ちゃんが塚ちゃんであること」を武器として活動していた塚田くんに、お芝居という仕事そのものがまず大きな制限です。塚田くんの武器である「突飛さ」「自由さ」「サービス精神」は、ツカダの人生において求められているものではありません。まず、ツカダにはツカダを求めてくれる人すらいないのです。更に場所は「穴の中」「戦場」。戦場だから、ご飯も自由に食べられないし、コンビニだってない、話し相手もいない。ボク穴の世界そのものが、環境的・精神的に強い制限が設けられた世界です。

塚田くんにとってこのお仕事を受けたこと、そのものがまず「ギュッと抑える」演出の始まりです。

 

それでは「漏れてくるもの」は何か。 私が感じたのは、塚田くんの体の自由さでした。「戦場」「穴の中」に置かれた塚田くんは、制限された空間で、どこまでも自由に体を動かしていました。天井の低い穴の中でのしなやかな身のこなし、体の柔らかさ、声の伸びやかさ。普段は「見せる/魅せる」ことに広く発揮されている塚田くんの体が、高く飛ばなくても、ここぞというタイミングで難易度の高いアクロバット技を披露しなくても、塚田くんは塚田くんの体の中にノゾエさんの意思を汲みながら、自由に、伸びやかに筋肉を弛緩収縮させていました。

顔を顰めて喉を絞って、戦場での孤独と恐怖を体と声で表現する塚田くんの姿を見て私は、体から気持ちが作れるのだとしたら、塚田くんはどこまでいける人なのだろうか、とまだ見ぬ仕事に思いを馳せました。

 


ボク穴関係の雑誌は、見落としてない限りはすべてに目を通してきましたが、QLAPのこのテキストが私の解釈にドンハマりでした。塚田くんにとって最大の武器はやはり「塚田くんの体」なのだな、とこの作品と、そしてのちのSASUKEを見て、塚田くん自身の働きっぷりによって今一度噛み締めさせられました。

 

 ノゾエさんのすごいところは、真逆の設定を与えられたからこそ際立つ、塚田くんとツカダの巧妙なリンクです。

塚田くんは雑誌で「いじめられた経験がないから映画を見て勉強している」と話していましたが、劇中のツカダに実際の塚田くんが濃く重なるシーンは何度もありました。

 

「ハブられたこともない癖に!」

 

私は当時リアルタイムのファンではありませんでしたが、この台詞から、いじられキャラで悩んでいた時期の塚田くんのことが頭を過ぎりました。

「誰にも言ったことないけど、僕はもっと出来る子です!」では、本質的なことをたくさん考えている塚田くんが、うまくそれを外に発信できないが故に《周りとうまくコミュニケーションを取れていない≫と葛藤する塚田くんを思い出します。A.B.Sea Marketのドッキリが一番わかりやすい例ではないかと。

「おじいちゃんだったら、もし流れ弾に当たっても、大往生だった、って心の整理がつくし…」では、ツカダは本気でそう思っているのでしょうが、文字だけで見るとなかなか残酷です(笑)。塚田くんも時々バッサー!と正論で打ち切るときがあるので、悪気のない残酷さに塚田くんの気配を感じました。

「君がハブられていた理由がわかったような気がする」これは秀くんのセリフです。つまり、塚田くん以外の人から見た塚田くんを指す心情。塚田くんって長所と短所を両手で同時に抱えている人だと私は思っているので、いいことも話してたけど、喜び過ぎてワタナベにウザ絡みするツカダに対してのワタナベのこの言葉は、生きてきた世界の違う二人が本質的な疎通をはかることが出来た、素敵なセリフだと思います。

 

 私が一番好きなシーンは、八場、お互いが<彼の穴>へ潜入したときにワタナベが「彼も仲間を亡くしたのかもしれない」と言うシーン。モンスターだと思っていた相手が、自分と同じ人間だった、彼とボクは同じだったんだ!と敵同士の二人が手を取り合おうとした瞬間、ツカダがワタナベに「それは違う」と言い放ちます。それがこの二人舞台中の終盤、二人が初めて会話を交わしたシーンです。

今までずっと個々の独白で続いていたのに、セットの上では確かに二人は地続きの同じ板の上にいるんですけど、《それぞれの穴にそれぞれがいる》という設定をいきなり無視してツカダがワタナベに話し掛けるんです。ひどいですよね、今までの一時間くらいずっと、そういう程で進めてきたのに(笑)。でも、それってすごく塚田くんっぽいなあと思うんです。決められたセリフ、決められた演出、決められた時間通りに決められた設定で決められた物語を進めていたのに、その全てをツカダがワタナベに話し掛けたことで、今まで演者と観客の間に敷かれていた暗黙のルールを一瞬で破ってしまう。そしてツッコミ不在のまま二人の会話劇は始まります。何故なら、それも物語の一部だから。

ノゾエさんはボク穴で「塚ちゃんの内面を掘り下げたい」と塚田くんに話してくれたそうです。ボク穴のツカダは実際の塚田くんとは真逆の属性のキャラクターですが、ノゾエさんは現実の塚田くんを透かして役に落とし込んでいます。他人が描いた塚田くん像が、こんなにも見事に本物にハマったことって今までになかったです。

セルフプロデュースが主なA.B.C-Zの中でも、ON/OFFのスイッチングが全くない塚田くんを、他人の主観に縛り付ける。そんなことが出来るのって、お芝居というお仕事ならではですよね。

ノゾエさんの世界の中で、塚田くんはやっぱり塚田くんでした。自由で突飛で、それがちょっとずるくて、でも許せてしまう。真逆だったはずの設定が、いつの間にか本人へとすり替わっていて、でもこれは物語の中の話なんだとまた軌道が戻される。虚構が事実に、事実が虚構とリンクし合う。その妙がすーっごく心地良かった、気持ちよかったです。

 

 

塚田くんとSASUKE

塚田くんのSASUKE出演が発表されたのは、SASUKE公式とまったく同じタイミング。SASUKE収録の前日5月21日、ボク穴千秋楽前日のことでした。

二兎追う者二兎を得ず、ということわざがありますが、塚田くんは初主演舞台とSASUKEの仕事、どちらも掴み取りに行くことを選びました。

個人的には、もし怪我なりトラブルが起きて舞台に支障が出たらどうするんだ!とリスクについて考えました。社会人なので…。少し落ち着いた頃にパンフレットを読み返すと、塚田くんの自身の体を限界にまで挑戦させたいという強い強い意思を改めて見つけてしまいました。「アクションモノに出たい」「出ないとバチあたりなんじゃと思うくらい」「この体を授かったんだから」

 

渡部秀くんが出演する『みんなのニュース』でボク穴の練習風景が放送されました。劇中二人で歌を歌うシーンがあるのですが、塚田くんは「いつもより歌いやすい」と話していました。いつも、というのはアイドル仕事での歌唱のこと。アイドルとして歌うときには、まずかっこよくあることを意識して、音程を合わせる、他のメンバーに合わせる、と言った言葉が塚田くんの口から出てきていました。塚田くんはボーカルメインの人ではありませんが、グループで活動するということは、私が想像しているよりも「合わせる」ことに対する意識や労力には強いエネルギーが必要なのかなとそのとき初めて気付きました。そして、グループを離れ一人になったときだからこそ得られる「自由」もあるのだと。

ボク穴が<制限>を課されたお仕事なら、SASUKEはその真逆、ひたすら<解放>しなくてはならないお仕事です。 

SASUKEはグループとしてのアイドル仕事とも、グループを離れた個人舞台仕事とも違う、けれど塚田くんという人間・個人に最も近い距離にあるお仕事だと思います。SASUKEはファンや観客を喜ばせる・楽しませるパフォーマンスエンターテイメントではなく、人の手によって作られた目の前の障害に打ち勝つという、リアルタイムアクションドキュメントです。

SASUKEのスタートが鳴ってからの塚田くんの目の前には数々の障害と、自分自身しかありません。「気持ちで負けないように」。本番後のインタビューで塚田くんは噛み締めるようにそう答えていました。

結果だけみると、塚田くんは1stステージ敗退でした。塚田くんに限らず、SASUKEへの挑戦はひとりひとりにドラマがあるのでドキュメンタリーとしてつい見入ってしまうのですが、やはりこの番組がスポーツだなと思うのは、明確に勝敗があるところです。

塚田くんが跳べなかったこと、内心、結構ショックでした。塚田くんを責めたい訳じゃなくって、私が今まで見てきた塚田くんって、全部成功していたんです。どんなにきつい日程を組まれても、見ているだけのこちらがかなりの体力を消費したタイミングでのアクロバットでも、塚田くんが飛べなかったり失敗したことって、今まで見たことなかったんです。着地とかちょっとしたミスはあっても、取り返しのつかないような事態になったことは一度もないです。1stステージといえど、あそこまで行けただけでめちゃくちゃすごいことは言うまでもありませんが、明確な勝敗を突き付けられると、なかなか胸にくるものがありました。

 

私はボク穴千秋楽日はどーーーーしても仕事が外せなくて、SASUKEの収録を終えた後の塚田くんの演技を観れていません。楽日に入った人にしかわからない感覚がきっとあったことでしょう。私にはこの先一生知ることのない感覚です。

プライベートで街を歩いても、観劇に行った先の劇場でも、旅先で出会っても、塚田くんは名前も知らない目の前の人に快く接してくれます。人目に触れている瞬間ずっと、塚田くんはアイドルなんです。

そんな塚田くんでも、SASUKEのあの時間中ばかりは、グループとかメンバーとかファンとかファン以外の人とか、心の内に仕舞いつつ、それより何より目の前の障害と自分とにだけ集中していたのだと思います。だって、あんな風に神経を研ぎ澄ました、どこかひやりと冷たそうな塚田くんの表情、普段じゃ絶対見れません。周りのために、ではなく、自分のために。

主演舞台の千秋楽日と重なっても、怪我をするかもしれないリスクを背負っても、舞台稽古とSASUKEの練習とレギュラー番組のロケを同時にこなさなくちゃいけなくなっても、塚田くんはSASUKEの出演を諦めなかった。諦めてもいい理由は十分に揃っていたのに、塚田くんは大変な方を選んだ。そんな姿に、胸を撃たれない訳ないです。怪我したらどうするの、バカ!っておもいましたけど、怪我しなくても時間までに劇場に着けなかったらどうするの、バカ!とかもおもいましたけど、そんなことを百も承知で塚田くんはそれを選んだのだし、そしてどちらもちゃんとこなして、劇場に帰ってきた。怪我をせず、泥水にも落ちずに、無事に最後の公演を終えてくれました。ステージクリアという兎は獲れなかったけど、私は舞台の最後を見届けられなかったけど、塚田くんにはそれ以上のものを貰いました。目の届く範囲に塚田くんの姿がなくたって、ちゃんと、受け取りました。

 

アイドルである塚田くんが、人に見られることを仕事にしている塚田くんが、自分とだけ向き合っている、その時間を私たちに見せてくれたこと。アイドルがファン以外に全力を注いでいる姿っていうのも、そうそう見れるものではないですよね。それもね、塚田くん、スタートのブザーが鳴るギリギリまで、笑ってくれました。実況席からの声援に、にこって笑って応えてくれました。

そして、衣装。胸にA.B.C-Z 塚田」のゼッケンがついた体操着、下はメンバーカラーである黄色のジャージ。もっと動きやすいスポーツウエアなんていくらでもあるのに、大好きなスパッツも履かずに、グループの看板とメンバーカラー、アイドルの象徴を身に着けて競技に臨む塚田くんの姿は、間違いなくアイドルでした。意識や集中がこちらを向いていなくたって、誰かの目に留まっている内は、塚田くんはずーーーっとアイドルでした。

 

 

 今までも知ってたつもりでしたけど、今までに見たことのない景色からでも、塚田くん自身がそれを確信させてくれた。こんな頼もしい人って他にないです。塚田くんがアクロバットを成功することって、当たり前じゃないんです。失敗するか成功するか、常にその選択肢と危険に晒されて、毎回毎回、成功の旗を掴み取ってくれていたんです。忘れちゃいけないことだ、って思っていたのに、また忘れかけてました。そして、またちゃんと、思い出せました。大事にしたい、塚田くんのこと。ファンが出来ることなんてなんにもないけど、それでも何度でも繰り返し思い続けます、塚田くんが何度でもそう思わせてくれるから。

塚田くんのことが好きです、大事です、これからも長く応援したい。何度でも好きにならせてくれる、いつだって最新の塚田くんが一番かっこいい。そんな気持ちにさせてくれるアイドルって他にいません、塚田くん以外を私は知りません。塚田くんが初めてだよ。これからも宜しくお願いします。次に会う塚田くんはグループでの塚田くんだから、また見たことのない新しく進化したA.B.C-Zの塚田くんに会えるのを、とってもとっても楽しみにしています。ツアー頑張ってね!家賃はちゃんと払おう!キラキラ衣装を身に纏った塚田くんに会えるのを、首を長くして待っているよー!