新しい宝箱の中身が出来ました
塚田くんが!Defiledに!青山DDDクロスシアターに!きたーーーー!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
サクラパパオーの稽古とさいたま公演があるから、観劇に来るならさいたま公演後で、見つかりたがりなとこあるからGW期間中に来そう〜と思ってたら、早々初日に来た!しかも、青山にチャリで!!!!笑笑 塚田くん、一枚も二枚も想像の斜め上をいくなあ〜〜好き!!
普段はコンビ話とか都市伝説の領域はここではなるべく干渉しないように気をつけてるんですが、こればっかりは特別。今までにない形のツカツカ、プライベートじゃなくて、仕事で通じ合うツカツカを見れた。う、うれしーーい!!*1
その嬉しさを今この瞬間に、書きとめておこうと思います!
今年の戸塚くんの個人外部舞台は、例年の脚本・つかこうへい×演出・錦織一清の舞台から離れ、元の脚本が外国作品である『Defiled』、俳優の勝村政信さんと2人芝居に挑戦しています。2人芝居といえば、A.B.C-Z内では昨年塚田くんの『ボクの穴、彼の穴。』に続いてA.B.C-Zでは2人目の経験になります。
この『ボクの穴、彼の穴。』と戸塚くんに関しては個人的に2つの重要エピソードがあって、今もJohnny's webで連載が続いている戸塚くん企画「伝打伝助」にて、ボク穴を観劇した戸塚くんが“嫉妬してる”と記したこと。そしてもう1つは、ボク穴と同じ期間東京・新橋演舞場で戸塚くんは『寝盗られ宗介』の主演・座長を務めていたにも関わらず、その期間中に2人で食事に行ったことです。
伝「それはそうと塚田さんの芝居はどうだったの?」
戸「え?どうだったのって?最高!!!これ以外に言いようあるかな?逆に俺が観た方に聞いてみたいな。どうでしたか?って。俺はね、最高!!!コレだね。あの作品を引き当てた塚田の運というか、持って生まれたタイミングというか、芝居もとても心に響く演技だったし、もうね、最高だよ!これしか言えないよ伝さん!俺が嫉妬したくらいだもんさ(笑)」ーー2016.05.26.「伝打伝助」
私は塚田担なので、塚田くんに纏わるエピソードには努めて目を通すようにしてきていますが、戸塚担ではないので、戸塚くんの発言に関してはあまりアンテナを張りきれておらず、確信を持った解釈は出来ないんですけど。
戸塚くんが仕事の領域で、塚田くんに対してこの手の類の感情を向けるのって、ものすごく珍しいなあ、って思いまして。
戸塚くんが塚田くんにかけるちょっかいは小学生男子のそれだし、塚田くんに向ける心配はモンペのオタクかよ*2ってやつだから、嫉妬、って単語が出てきたことに目ん玉飛び出すかと思ったんですよね。
戸塚くんは文字で饒舌な人という印象で、かといってその文字が真実を記しているのか、はたまたジョークなのか、戸塚担ではない私にはその境界を測りかねるんですけれど。真実だと受け取るならばそれは、衝撃的なことだったんですよ、私にとって。
塚田くん、ボク穴の会見でこんなことを話してたんです。
「A.B.C-Zはそれぞれに主演の経験があって、僕は後を追いかけている気持ち」と続け、メンバーに向けて「どうだメンバーのみんな! 二人芝居やってるよ!」と胸を張って笑顔を見せた。ーーシアターガイド
今までの経験上、ジャニーズグループ内でメンバーに演技班とバラエティ班が出てくるのは自然のものとして受け取っていたので、塚田くんはバラエティで活躍してる人だから、と思って、主演の看板について意識を向けることって私は殆どしてこなかったんですけど、塚田くんはそうじゃなかった。遅れをとってる、って思ってたんです。知らなかった、塚田くんがそのことを意識していたなんて。そしてそれを口に出したのが、初主演舞台の会見の場、みんなにやっと追いつけたと思えたタイミングで初めて言葉にして発信した姿に、熱いものがこみ上げました。
そして私は塚田くんのこの言葉に、グループで誰よりも先にバラエティ番組にレギュラー出演を果たし*3、グループで唯一バレーボールのスペシャルサポーターに選ばれ*4、グループで初めて単独外部主演舞台を務めた、戸塚くんの存在が頭の中を占めて離れませんでした。
戸塚くんのこともわからなければ、もちろん塚田くんの真意なんて知る由もなく。ただとにかく、塚田くんは口に出さない言葉にこそ真実が多く含まれてる人だと思っています。
健人くんが映画『銀の匙』に主演することが決まったことをプライベートの沖縄旅行中に知って「俺は何をやっているんだ」と落ち込んだことのある塚田くん*5が、メンバーで唯一の同じ歳、入所に関してはちょっとだけ後輩にあたる戸塚くんの仕事に対して、まったくの無関心や綺麗な心だけでいられる訳はきっとないんです。
塚田くんと戸塚くんって真逆なタイプだなあと常々思います。
戸塚くんは好きなものがどんどん仕事に繋がるし、後輩からの人気も厚く、自分の内側をどんどん深く掘り進めていく求心性の強い人で、一方塚田くんは外側に向けてバンバンエネルギーを放つタイプで、他人を自分に引き寄せるというよりは、周りを自分に巻き込んでしまう遠心性の強い人。キャラクターもアプローチも正反対。
戸塚くんは塚田くんをつかこうへいさんの言葉と並べて“生命力がすごい”と塚田くんのいない場で讃え、でも塚田くんってあんまり戸塚くんを手放しに褒めるイメージがないです。デビュー前の戸塚くんの坊主事件を塚田くんは特に驚かなかったと言い、“とっつーは頑固なところがあるから想定内”と、褒めそやすより汲み取って尊重する、と言った方が近いかなあ。持ち上げもしないけど否定もしない、そしてその場で手や口を出すような真似もしません。*6
塚田くんが「みんなに追いつけた」と思ったボク穴の初日に、塚田くんと戸塚くんは2人で食事に行ったそうです。その期間、戸塚くんは喉をやられていたし、塚田くんは千秋楽日を迎える週末の早朝にSASUKEの撮影を控えていた。社会人なら手を引いておくであろうそんなタイミングに、わざわざ共有する時間を作った。きっと、そのタイミングじゃなきゃ駄目だったんです。写真集ではどっちが先に誘ったかで喧嘩してたけど、正直どっちでもいいよね、だって最終的には2人でそうしようって決めたんだから笑。でも2人にとっては、そういうくだらないところが大事なんだなあと思うと、本当に訳がわからないし、男の子の世界だなあと、呆れるような微笑ましいような羨ましいような、複雑な気持ちです。
そして今年、塚田くんが経験した2人芝居に戸塚くんが挑戦しました。どちらの作品が上とか大きいとかではなくて、タイミングだけ切り取って言えば、「2人芝居」に関しては、戸塚くんが塚田くんの後を追った形になるんです。バラエティ番組のレギュラーも、バレボールのスペシャルサポーターも、外部主演舞台も、全部を先に戸塚くんが経験していた。でも、2人芝居だけは、塚田くんの方が先にタッチしていた。
そして、塚田くんの方も。今までの塚田くん、初外部舞台のイットランズの主演は錦織さんで、初主演のボク穴はこの世に全8公演しかなかった、そして箱はどちらも総座席数458席のパルコ劇場。今年塚田くんは、初めて単独座長を務め、同時に最大座席数1502席の国際フォーラムC、大劇場を埋める責を求められました。戸塚くんは過去に『出発』、昨年『寝盗られ宗介』で総座席数1428席の新橋演舞場での公演を、座長として務め上げています。戸塚くんが既に二度見ていた景色を、塚田くんは今年初めて経験することになります。
結果主義で、大事なことは形になるまで口にしない塚田くんが、このことを口に出す日が来るかはわからないけど。お仕事上で、戸塚くんと塚田くんが追い越し追い越されな関係を築けた、今この瞬間の感動を忘れたくない。2人がどう思ってるかはわからないけれど、私にとって、宝箱に大事にしまっておきたいツカツカエピソードになりました。
ちなみに、塚田くん観劇公演での戸塚くんがカーテンコールでY字バランスしてたとのことですが、まず戸塚くん演じるハリーは絶対そんなことするキャラじゃないし、メンバーが観に来たからってそんなあからさまに個人的なアクション起こす人じゃないよね戸塚くん…?!無邪気かよ!隣の勝村さんと他のお客さんとのお仕事どこにいった!!可愛いな!!!笑
戸塚くんや他のメンバーが『サクラパパオー』を観に来るのが楽しみだなー!お付き合いありがとうございました!
舞台『サクラパパオー』 アイドルと作るファンタジーの世界
2017年4月26日、彩の国さいたま芸術劇場で舞台『サクラパパオー』初日の幕が上がりました。
『サクラパパオー』の初演は1993年、鈴木聡さんの劇団・ラッパ屋で上演され、95年に再演、01年にはパルコプロデュースが手掛け、今回は演出に中屋敷法仁さん、そして主演・座長にA.B.C-Zの塚田僚一くんを迎えての4度目の上演になります。
初日、観劇してきました。すーーーーごい楽しかった!!!目の前で繰り広げられる劇をただ受け取るだけでよくて、最後にはみんな幸せになって、気持ちよく見て気持ちよく帰れる素敵なコメディ舞台でした。
四半世紀前に書かれたとは思えないほど今尚色褪せない人間模様、時代の古さを感じさせないファンタジーな演出、どの役者さんも役そのまんまにしか見えないキャスト、オシャレで派手でポップでカラフルな舞台セット。音楽が重なる場面やモノローグではマイクが使われていますが、基本は生声!機械を通さずに演者の方の直の声で演劇を体験できました!
最高にハッピーなコメディなので、特に言及するところがないんですよね!笑 この辺の記事を読めば舞台の感想が全部出揃うし、答え合わせにもなっちゃうから、改めて書き起こすことが「楽しい」「よかった」「面白い」「幸せ」以外になんにもないです。贅沢な悩み!
塚田僚一×中島亜梨沙×黒川智花×片桐仁『サクラパパオー』稽古場座談会! - げきぴあ
本編に対しては、ただ劇場に行って座って観て楽しい!よかった!さいこー!に尽きるので、今回は自担である塚田僚一くんが主演の2017年『サクラパパオー』について、想像を交えながらの個人的な感想を書いていこうと思います。
2017年版『サクラパパオー』について
過去の『サクラパパオー』から2017年の『サクラパパオー』になっての変化は、大きく分けて3つあります。
- 小劇場から大劇場へ
- 鈴木聡さんから中屋敷法仁さんへ
- 俳優からアイドルへ
そしてこの3つを束ねてるのが、あちこちで中屋敷さんが繰り返している「ファンタジー性」です。
-
小劇場から大劇場へ
サクラパパオーの初演93年の劇場は、今は閉館しているシアタートップス、座席数は約150席。再演の95年も同じくシアタートップス。パルコプロデュースになった03年にはパルコ劇場に移ったので458席。ここでいきなり3倍になっていますね。ちなみに、このパルコ劇場での『サクラパパオー』が鈴木聡さんにとって初めての商業舞台だったそうです。
そして現在公演中の彩の国さいたま芸術劇場大ホールは778席。東京公演の国際フォーラムCでは最大1502席。パルコ劇場→彩の国でも随分と拡大しているのに、今回の公演期間中のさいたま→国フォ間でも更にどどっと席数が増えます。
座席数が増えるということは収容人数が増える、より多くの人間の目にとまり多くの価値観に触れるということで、少人数では共有できていた感動が薄まったり、また、観劇に対するモチベーションにもバラつきがでてきて、作品に対する知識や、そもそも舞台演劇というものすら初めてな人も出てきたり。箱が大きくなればなるほど人の数が増え、それぞれ求める理想が食い違ってきてしまいます。
そのギャップをどう埋めていくかが大劇場で公演するにあたっての鍵だと思うのですが、中屋敷さんが選んだ答えは《ファンタジー》でした。
-
鈴木聡さんから中屋敷法仁さんへ
元々この作品は小劇場用に書かれたもので、基本的に再演はしないラッパ屋の中でも『サクラパパオー』は再演希望の声が多く、95年の再演では客演を招いての2バージョン編成、03年のパルコステージでの上演ではラッパ屋からは2人のみの参加と、劇場だったりキャストだったりと、前回の上演と必ず違う取り組みがされています。
作品作りにおいて、ドラマは現場、映画は監督が一番大事と聞きますが、舞台ではそれが演出家にあたります。劇場もキャストもがらっと様変わりし、何より脚本家本人であり、過去3回すべて演出まで手がけてきた鈴木聡さんの手を離れ、今回の上演は中屋敷法仁さんが演出を担うことになりました。
中屋敷さん演出の舞台は、中屋敷さんの劇団・柿喰う客『虚仮威』を観劇させて頂きました。感動したので感想も書きました。劇の記事を見てもらえばわかると思うんですけど、めっちゃ怖いですよね、ビジュアル。ストーリーも人間の愚かさに触れるような場面が多く、めちゃくちゃ面白かったんですけど、ここから『サクラパパオー』をやると言われても全然イメージが結びつかなくてどうなるんだろうと思っていたら、サクラパパオーもめっちゃ面白いかったので、中屋敷さんって本当にすごいですね??
鈴木聡さんは朝ドラの脚本もされていますが、中屋敷さんは「演劇」、舞台というものに強いこだわりを持っている印象です。『虚仮威』の記事でも「演劇でしか出来ないことをやる」と宣言し、今回の『サクラパパオー』も、大衆的なものを目指しつつも「演劇」であることの意味や価値を非常に大切にしたつくりになっていました。
演出家としては今作を、コメディの要素を基盤とした壮大な「ファンタジー」であると読んだ。――『サクラパパオー』パンフレット
初演時から20年以上経っているため、人の生活様式は随分と様変わりしています。当時には携帯電話がないし、馬券売り場も今のような機械ではなく人の手で行われていたり、経済的にもバブルの時期なのでお金の動き方も今とは全然違います。そして舞台は仕事とも家庭とも異なる非日常の世界、夜の競馬場。日本の話なのでまったくちんぷんかんぷんというわけではないけれど、常に酔っ払っていたようなバブル時代の浮かれた雰囲気、競馬場という非日常の中での話であることを、中屋敷さんは全部ひっくるめて《ファンタジー》に作り上げています。
ファンタジーとは、空想、幻想。日常を切り取ったような話だけど、あくまでフィクション。私はこのファンタジー=フィクションと捉え、且つ、フィクションとは救済を意味するものだと思っています。
-
俳優からアイドルへ
塚田くん演じる田原俊夫くんのことを、共演者の片桐仁さんは「諸星あたるみたいな」と例えてくれました。
婚約者とのデート場所に夜の競馬場を選んだものの、今まで隠していた極度の競馬好きがバレ、ワンナイトをキメた相手と彼女と三者ご対面の修羅場となり、指示を無視して買った馬券を相手の責任へと擦り付け――田原俊夫くん、なかなかのクズです。でも、どうしてか憎めない。
塚田くん自身、アウト×デラックスのレギュラーを2年務めているのは伊達じゃないので、人が買った食べ物を勝手に食べるし、人前で平気でおならするし、笑顔で言っちゃいけない方の正論を突きつけたりと、それ普通の人がやったら怒られるやつだからね?!なことをやってのけながらも、なんやかんや許されてしまうずるーいおひとです。そのずるさがめちゃくちゃ格好いいんですけど!好き!!
そのずるさ、憎めなさこそが、塚田くんのアイドル性だと私は思います。
アイドルの定義は歌って踊る行為そのものだったり、疑似恋愛の対象者だったり、神格化した個人個人の神様だったりと人それぞれだと思いますが、共通するのは、アイドルを取り巻く世界って自分の周りにはない世界です。アイドルという存在そのものがファンタジーの象徴。非日常の存在、理想の体現者なのです。
塚田くんは俳優ではなくアイドルです。今年の座長は、俳優ではなく、アイドルが選ばれました。中屋敷さんは座長がアイドルであることを尊重しつつも、最大限に武器として駆使しています。
今回のキャスト陣は劇団員、元宝塚に芸人と、普段ではなかなか出会うことのない界隈から集まっており、ネット記事でそれは「異種格闘技戦」と例えられていました。技術や実力を間違いなく備え持っている『サクラパパオー』の脚本と演出に、座長・主演を任された塚田くんは「アイドル」という大きなファンタジー性を齎しています。
より大衆化した作品作りを目指すうえで、今まで俳優さんが演じてきた役を、ジャニーズアイドル・A.B.C-Zの塚田僚一くんが主演として演じることになった。まずそのキャスティングがファンタジー作りの大事な第一歩なのではないでしょうか。
演劇とアイドルとファンタジー
中屋敷さんの提示する《ファンタジー》を私は「美術セット」と「塚田くん」に感じました。
- 視覚から伝えるファンタジー
美術セットはさすがのパルコ・プロデュース。舞台の真ん中には煌びやかな馬蹄型のオブジェと、競走馬を彷彿とさせるメリーゴーランド。舞台後方にはスターティングゲートをイメージした通路と柵があり、キャストもそこから出入りします。天井からは月や星が吊るされていて時間が夜であることを表し、傾斜のついた芝は応援席で、下手にはBAR、上手にはチケット売り場があり、舞台上がひとつの小さな遊園地のようです。
キャストは一目見ただけで違いがわかるように一人一人に色がつけられています。田原くんは白、今日子ちゃんは赤、的場さんはピンク、ヘレンは黒、サムくんは紫、幸子さんは黄色、横山さんは青、予想屋の柴田さんは緑。唯一競馬場サイドの人間である実況者の杉村さんも紫ですが、シルクハットにきらきらの衣装と、一人明らかに派手な装いです。レース中でも見分けがつくように競走馬やジョッキーもカラフルな装いを身につけているので、キャスト=競走馬のモチーフになっています。
もし『サクラパパオー』の世界観をドラマや映画などの映像で作るとしたら、ロケ場所は実際の競馬場になるでしょうし、キャストにもこんなに派手な色味の服は着せないと思います。 実写をそのままなぞるのではなく、あくまでモチーフ、抽象的なビジュアルにすることで、「舞台」であることの意味と価値を強調させています。舞台だからこそのカラフルでポップなセット美術は、視覚から《ファンタジー》をわかりやすく提示してくれています。
舞台観劇って衣食住のように生きていく上で“絶対に必要なもの”ではないので、「舞台観劇」そのものが非日常な行為です。だから、舞台を観に行くときってお客さんもちょっと浮かれてるんですよね。どんな舞台になるんだろう、今日の客席はどんな雰囲気かな、あの子は面白いって言ってたけど私にはどうだろうーー普段の日常生活では感じないドキドキを胸にしながら劇場へと足を運んだら、ポップでカラフルな世界が舞台上に広がっている。それに益々想像を掻き立てられて、ドキドキは更に強くなります。
劇場で味わう浮き足立ったドキドキと、競馬場で味わうドキドキって近いものだと思うんです。劇冒頭、競馬素人の今日子ちゃんを競馬場に連れて来た田原も、わかりやすく浮かれていましたしね。サクラパパオーの登場人物と客席と、どちらもドキドキふわふわ浮かれているから、劇場全体が大きなドキドキに包まれて、舞台上と客席との境目が曖昧になって、劇場丸ごとを大きな1つの空間として繋いでくれます。
- アイドルが繋ぐファンタジー
塚田くんに関しては、やっぱりアイドルなところ。キャスト陣の中で唯一のアイドルであり、主演でもある塚田くん。
塚田くんといえば、「金髪・筋肉・塚ちゃん」。ジャニーズで初めて『アウト×デラックス』のレギュラーになり、長年念願だった『SASUKE』に出場も果たし、「塚ちゃん」というキャラクターは着々とお茶の間に浸透していっています。
自分が外部の舞台を観に行くときの決め手として「知っている人が出ているかどうか」って結構大きくて、作品自体に興味はあっても知ってる人がいないと楽しめるか不安で、逆に言うと、知ってる人が一人いるだけでチケット購入のハードルはぐーんと下がります。あらゆる分野で活動している「アイドル」の存在は、特に演劇に詳しくない人に対してとても優しく作品の世界へと手招きをしてくれます。
3回の再演を重ねて作品として十分な評価を得ている『サクラパパオー』が、もう一段階外の世界へ向けての発信と試みるタイミングで、「アイドル」の「塚田くん」が選ばれた。今年の『サクラパパオー』の主演で座長な塚田くんは、演劇と世間、現実とファンタジーを繋ぐ共通言語、遠く離れた国同士を繋ぐ架け橋としての役割も担っているのです。
ここはものすごーーーく、憶測の範囲での話になるんですけど。
小劇場から商業演劇へと進んだパルコ・プロデュース版のホームページを見ると、ラッパ屋のとき①②とキャストの並び順が違うんですよね。ラッパ屋の登場人物紹介では田原の名前が一番最初に来ているのに、パルコ版は的場の名前が一番最初にきていて、ストーリー紹介も田原と今日子ちゃんより先に、まず的場とヘレンの関係性を説明しています。これは完全に憶測でしかないのですが、01年時の主演は田原ではなく的場だったのではないでしょうか。
私が実際に観劇した『サクラパパオー』は今年だけなので過去との比較は出来ないのですが、どのキャストが主役でもおかしくないくらい個々のドラマが出来上がっているので、誰にスポットライトが浴びても面白く見れると思います。今回塚田くんは主演・座長ではありますが、田原だけがずっと出ずっぱりというわけでもなく、田原がいない中でもストーリーは動くので、先頭を切るタイプの主役ではないんですよね。本の加筆・修正も殆どしてないとインタビュー記事で話されていたので、演出のさじ加減でここはいくらでも変えられる可能性を秘めているんでしょうか。脚本は同じで主演が変わる『サクラパパオー』、見てみたい!本当に誰が主役でもおかしくないくらい、どのキャラクターも魅力的な人たちばかりなので!
過去3回の田原俊夫役はすべてラッパ屋の福本伸一さんが演じており、今回塚田くんはその田原を演じるのですが、福本さんとは塚田くんの初外部舞台『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー~パパと呼ばないで~』で共演済みなんですよね!パルコプロデュースで繋がった縁が違う作品でまた繋がれたことにも感動です。もしパルコ版の主演が的場だったとして、パルコ劇場より更に大きな劇場で上演される今回に、もう一度主演が田原に帰ってきたのだとしたら、併せて感慨深いです。
舞台『サクラパパオー』は、たくさんの人の夢と願いを乗せています。競馬場に集まったダメな人たちがサクラパパオーという競走馬に懸ける夢、競馬好きの人たちの夢をフィクションとして叶える夢、この素晴らしい脚本をより多くの人に届けたいと願う夢、演劇という娯楽をより多くの人に浸透させたいという夢、中屋敷さんが商業演劇に乗り込む足掛かりになるように、A.B.C-Zと塚田くんがより多くの人にその魅力を知って貰えるようにーー。
作り手の皆さんはただ夢が叶うことを祈るだけじゃない、作品を通してお客さんを救済してくれます。現実を生きていく上で、世の中こんなにうまくいくはずがない、誰もが幸せになれる世界なんてない、と切り捨ててしまう人がいたとしても、でも、もしかしたら、ひょっとしたら。現実と夢の隙間に「もしかしたら」という期待を、夢を見せてくれる。舞台上の人たちの夢が叶ったように、救われたように、もしかしたら自分の願いも叶うかもしれない。と、思わせてくれる、救いのある作品となっています。
田原を演じる塚田くんは主演で座長ですが、皆の夢を皆で叶えるための乗組員の一人なんです。ジャニーズアイドルが主演だけど、その看板ひとつだけでは物語は終わりません。塚田くんのための作品ではなく、作品を大きくするための手段としての塚田くんなんです。塚田くんがその一員に選ばれたことを、中心に置かれた事実を、いちファンとしてとてもとても光栄に思います。
しかもその夢が、とてもとても素敵な世界だった。素敵すぎて、何の言葉も紡げないくらいに。異種格闘技戦のトーナメント表の0番に、塚田くんがいました。いろんな人の、いろんな立場から願われた夢を背負って。
「素敵」って奇跡だと思うんです。でも、塚田くんは何回も何回もその奇跡を見せてくれる、連れて来てくれる。本当に素敵なアイドルで、誇りの自担です。『サクラパパオー』に出会えてよかった!出会わせてくれてありがとう、塚田くん!塚田くんの齎してくれる幸せが、より多くの人のもとへ届きますように。残りの公演も頑張って!塚田くんのことが好きだなあー!
A.B.C-Zに朗読して欲しい太宰治5選
なんかしら前置き書こうかと思ったんですけど思い浮かばない。私が!太宰治を!好きなので書きます!!
橋本くん
国語の教科書の常連ですね。メロスが激おこぷんぷんまるするやつです。
お昼ごはんのお弁当を5分で食べて昼休みの時間いっぱい校庭でサッカーしたあとの5時間目の国語の授業で居眠りしていたせいで先生に当てられてしまった橋本くんに眠気と漢字と闘いながら朗読して欲しい。私はそれを2つ前の席で後ろを振り返りたいのになかなか振り返らなくてもどかしい思いをしながら背中で橋本くんを応援する。「邪智暴虐」とか橋本くん絶対に読めないじゃん、可愛い…!!
戸塚くん
ひねりがなくてお恥ずかしい!でもやっぱり戸塚くんにはこれだよねー。本人も携わりたい、みたいなことを雑誌で話してた記憶が。
映画は斗真くんが大変美しいものを後世に残してくれたので、いつか舞台で戸塚くんが葉蔵を演じるところを見たいですね。
未亡人に「ねえ奥さん、キスしてあげよう」って色仕掛けでモルヒネ強請る戸塚くんってば、本当に最低ですね!(褒め言葉)よっ、人間失格!
河合くん
ユダがキリストを裏切る話です。太宰治は基本的に一人称で書かれることが多いですが、この話は全編に渡ってユダ一人の独白です。キリストの居所を“誰か”に訴えるユダ。本文中では“ユダ”の名前も“キリスト”の名前も出てこないのですが。
「あの人を、生かして置いてはなりません」
ユダはキリストの弟子です。弟子が師匠の身を売る、河合くんに置き換えるとキリストは滝沢くんになりますかね。河合くんは絶対にそんな真似はしないでしょうが、だからこそ、師を裏切るお芝居を河合くんに聞かせて欲しいですね。
五関くん
私、太宰の女性一人称視点が大好きなんですよね!!この『皮膚と心』は何かと自信がないお嫁さんが皮膚に出来物ができてしまって、そのせいで更に気持ちがずんずん落ちていったり旦那さんに怒りが湧いたり、といった取り留めのない話なのですが、感情の浮き沈みの描写が女性としてとても共感しやすいお話です。なので、女心がバッチリな五関くんに是非!
「あのね、明日は、どうなったっていい、と思い込んだとき女の、一ばん女らしさが出ていると、そう思わない?」
塚田くん
女性一人称視点が大好きなんですパート2、もといナンバー1の作品です!私が太宰治で一番好きな短編がこの『女生徒』。こちらも『皮膚と心』同様、一人の女の子の淡々とした日常が描かれています。
「美しく生きたいと思います」
「おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか? もう、ふたたびお目にかかりません。」
凛と姿勢を正して読み上げて欲しい。この話は塚田くんの姿勢の良さがとてもよく似合う。どうして太宰治はこんなに女の子の気持ちがわかるんだろう?って塚田くんの声から考えさせて欲しい。
私は五関くん塚田くんをA.B.C-Z内男らしい人ランキング1位2位の人たちだと思っているので、そんな二人にこそ女性視点の女性の気持ちを読み上げて貰いたいです。
以上です。オチとかは特にありません!お付き合い頂きありがとうございました!
愛憎入り混じる、村上信五一人舞台『If or…Ⅸ』感想
今年も村上信五さんの一人舞台『If or…』シリーズが開催され、初演から毎年演目を変えて上演されているイフオアシリーズも今年で早くも9年目を迎えました。私はⅣから毎年観劇させて頂いております。村上担にとってイフオアという場は唯一の楽園、ここに縋らないと一年やってけない、でろでろに重くてずぶずぶな束の間の逢瀬の場、だったのですが、今年のイフオアはびっくりするくらい健全でした。
ここ数年、私は今まで一度も足を踏み入れたことのなかった舞台の世界のはしっこを覗き見る機会を年に何度か設けており、改めて『If or…』という舞台の独特さと面白さを新しい味わい方で味わえるようになってきたので、そんな話をしていければいいなあと思っております。
ジャニーズ舞台『If or…』
『If or…』シリーズの特徴といえば、なんといっても脚本・演出・出演、すべて村上信五さんによるオールセルフプロデュースであることです。村上くんといえばバラエティ・MCといったテレビ仕事が主な人で、ドラマや舞台などのお芝居は比率として大分少ないです。テレビでの仕事が主な村上くんが、毎年年に一度、テレビカメラではなく客席に座るお客さんの前で、お客さんのために演目を披露してくれるのは、とても贅沢な時間です。
ジャニーズ事務所内で脚本や演出を継続的に手掛けているのは、我らが社長・ジャニーさん、内外問わず近年は演者よりも演出仕事が多い少年隊・錦織一清さん、今年1500回を迎えた『Endless SHOCK』の座長、KinKi Kids・堂本光一くん、2014年にはシンガポール公演も行われた『滝沢歌舞伎』の座長、タッキー&翼・滝沢秀明くん。そして、今年で9年目を迎える一人舞台『If or…』シリーズの脚本演出演者である関ジャニ∞・村上信五くん、なんですよ!!すごいことだと思いませんか!!!そしてこの中で唯一ジャニーさんが演目のすべてにノータッチなのも村上くんだけです。すごい、めっちゃおもしろい。
If or…“Ⅸ”
私はⅣからの観劇なのでⅣからの話しか出来ないのですが、島のホストから東京のスターに上り詰め、転落、再起までを描いたⅣ。架空の国の独自のルールに縛られながらも青年の恋と冒険を描いたⅤ。大阪のオカンをモデルに全編女装を貫いた、ロボットと家族の関係を描いたⅥ。7=007ということで父子のスパイものに取り組んだⅦ。オールスター感謝祭の如く過去のキャラを浚いつつ、自身のレギュラー番組『月曜から夜ふかし』から派生した“もしもブラジルで村上信五が大ヒットしたら”を描いたⅧ。
Ⅳ以降は毎年一貫したストーリーがありましたが、今年は各場面ごとに世界観が独立していました。今回のイフオアでは大きく分けて全5場。5種類の独立した世界観を描いた作品になっております。
『If or…Ⅸ』ストーリー解説
(グローブ座にしか入ったことがないので、全てグローブ座での話になります。ご了承ください。)
- OP
まず、グローブ座には蚊帳がありません。なので、セットチェンジなどは暗転の中行うことが殆どです。開演直前に客席内に流れていたBGMはテイラースイフト。客電が暗くなるにつれてテイラースイフトの音楽も消えていきます。二階席の高さにあるモニターにはチラシにも載っている「シンゴ・ジラ」の文字。会場は暗がりの中静かにそっと体温を上げて、イフオアの始まりです。
-
1場:村上担・のぶ子
白が基調のザ・女の子な部屋の壁や棚には村上くんのうちわ、ポスター、その他グッズが飾られており、セットの真ん中では長髪の猫耳をつけた女の子がこたつに座ってヘッドフォンで『レコメン』を聴いています。最後のEDまで聞き終えてから「今日もメール読まれなかったなぁ」と残念そうにヘッドフォンを外す女の子、一人称は「のぶこ」。漢字は恐らく信じる子と書いて「のぶこ」と読むのでしょう。
1場は村上担・のぶこを村上くんが演じています。
のぶこは優秀な村上担です。まずレコメンを毎週リアタイで最後まで聞いてメールまで送ってるところがえらい。めっちゃえらい。木曜日の呪いに打ち勝ってる!すごいよ、のぶこさん!!村上くんのことは「信五」呼びですが、「信五」っていうか「しんご」って感じ。ひらがな呼び。決して「しんごww」勢ではありません。とても好感が持てます。
この世界の村上くんはSNSがOKのようで、instgramならぬifstgramで日常のしんごをお届けしてくれます。村上くんのイフスタのアカウントページは二階高さにあるモニターに映し出されます。モニターには本物の村上くん(但し撮影)、舞台上には本物の村上くん(但し女装)がいて、どちらに目を向けたらいいのかめちゃくちゃ悩みます。
しんごのイフスタの投稿をのぶこが画像(モニター)と一緒に紹介しつつ村上担としてのリアクションをしてくれる、SNS禁止のジャニーズはSNSをやっているというIf、そして村上くん本人による村上担あるある芸を披露するパートとなっております。
チョコモナカジャンボ、ハイチュウ、麺づくりとスポンサー企業の商品を載せるしんご、のぶこもその意図に気付くも優秀な村上担なので受け入れます。空の写真を載せて「しんごいきなり海外セレブみたいなことしてる…」と自身のキャラクター性との真逆の行為を取り小馬鹿ネタにしたり、大好きな時事ネタとして昼食のタグに「#ラ・ラ・ランチ」*1とつけたり、Snowの画像を載せたりとインスタあるある揶揄芸も盛り込んでいきます。何の脈略もなくクワガタ同士が相撲をしている動画にのぶこは「しんごのこと理解してあげなきゃ!」と頭を抱えながら自身の思考を村上くん肯定ルートへと切り替えようと努める姿は実に健気。ちなみにしんごのイフスタアカウントはフォロー14・フォロワーだいたい360となんともいえないフォロー:フォロワー対比で、その匙加減も絶妙でした。のぶこマジで優秀で優良な村上担なので、細かいネタをどうか他の方のブログで拾って見て欲しい。
しんごがイフスタに歌っている動画を投稿し、のぶこがそれを再生する、という流れから日替わり歌・ダンスタイムもこの1場に組み込まれています。1場だけでめっちゃいろいろ詰まってました。村上くんって「ハイ!ここが日替わり部分です!!」って明確に示してくれるんですよぉ~リピ客にも優しい~でれでれ。去年はお客さんの拍手でその場で何を歌うかが決まる高度過ぎるガチャだったのに対し、今年は曜日で決まっていたみたいですね。親切設計。
個人的に、この歌に入るまでの演出が絶妙でした。モニターに見入ってるうちにいつの間にかのぶこはハケており会場も暗転。モニターの明かりだけが光源で、録音されたのぶこの声が再生ボタンを押したことを告げると、会場に明かりが戻ります。すると、のぶこの部屋(超絶村上担使用)の前にはシャツとズボンに着替えた村上信五くんがマイクを持って立っているんです。ファンの子の部屋を後ろに、該当担が歌って踊ってくれるんですよ!ものすごく夢に溢れてませんか!!自担が自分の部屋で、歌って踊ってくれてるんですよ~~~~!!!
アイドル!村上くんってアイドル!!!と感心しきりです。もちろんその場にのぶこはいないし、のぶこの部屋に来てくれたって設定ではないんですけど、視覚的にそういったロケーションで見せてくれたところに、アイドル・村上信五を感じて顔がへらつきます。村上くんかっこいい~~~~!!!
-
2場:竹月市市長・竹村幸男
村上くんのリアル地元である高槻市をもじった竹月市の市長室が次のセットです。秘書スタイルに身を包んだ竹中まき子がまず登場。早くも二人目の女装です。しかも、のぶこのゆるふわジャニオタとは違う、仕事のできる美人秘書と、女装のタイプも変えてきています。村上くん、抜かりない。まき子は一瞬だけ出てきて、あとはモニターでの出演になります。わざわざ一度まき子に着替えて客前に顔を出してから竹村市長に着替えた村上くん。その労力、有難う。有難うだよ。
2場は村上くん実演の竹月市市長・竹村幸男と、秘書・竹村まき子の音声でやり取りが行われます。
高飛車で傲慢な竹村市長はその性格とふるまいが災いして支持率が2%まで低迷。好感度をアップして支持率アップを図ろう!というバラエティパートです。音声とモニター映像で竹中秘書が竹村市長に支持を出し、市長が体を張ってそれに応える、という図です。
竹月市のPR動画が五輪閉会式のパクリだったり、市長と秘書がゲス不倫の関係だったり、PPAPにラッスンゴレライに神ってたりと、ここでも随所に時事ネタ(一部古い)を忍ばせています。顔面ストッキングや鼻フックに熱々おでんと、ベタな展開でしたが、秘書に「ベッドの上でやってたやつ(モノマネ)見せてください♡」と言われた市長の返しの「ベッドの上って――いろいろあったぜぇ?(含み笑い)」がいやらしかっこよすぎたのが2場一番の山場でした。
-
3場:冒険者・シンゴス
両親が病気に臥せっているのを救うために宝を探しにやってきたシンゴス。大古のもじもじくんって感じで、これも日替わりでしたね。スタッフ宝の番人が指示する文字を、舞台上にある道具と自分の体で人文字を作っていくゲームパートです。
上にもあるように走れメロス的な恰好で人文字していくので、二の腕はまず剥き出しだし、ガンガンに開脚するから下の黒パンめっちゃ見えるしで、村上くんが暗に自分の肉体をアピールする肉体アピールパートでもありました。村上担は、村上くんのカラダが大好き!ってことを村上くん自身がよくわかってる上に惜しげもなく晒してくるから、もう、もう……!!(指の隙間から覗き見つつ)
イフオアのスタッフは入れ替わりもあるでしょうが、基本毎年同じチームでやっているようで、スタッフの村上座長いじり愛を感じます。
-
4場:授業「花言葉」・先生
今年はまさかの『しゃべくり007』で授業の一部がテレビに放送されるというまさかの事態に。例年の私ならあんな中途半端な先生を流すくらいだったらやらなくていいと心のナイフを握り締めていたことと思いますが、なんかどうやら村上くんが「ごめんなぁ、ここだけのやつなんになぁ><」って申し訳なく思ってくれたみたいでぇ~~~。村上くんが謝ることじゃないょ>////<先生の本当の良さを知っているのは私たちだけだもン>///<って、村上くんの活動の幅の広さをほんの一部でも世間に発信されたことに心から誇らしさを感じましたね。
他のグループをいじり倒しているのでこの場では割愛します。察して。
Ⅰから続けているコーナーとはいえ、近年だいぶネタ切れっぽいなあと見てても退屈に感じることが出てきていたのですが、今年は最初から最後までとても綺麗にまとまっていて良かったなあ。
-
5場:信・ゴジラ
ウルトラマンでよく見る都会のビルや街中のセットの真ん中にいるピンクの信・ゴジラ(二足歩行の第一形態っぽさ)と、モニターに映る街のヒーロー・ステンレスマンとのやり取りがメインのリアルと映像の掛け合いパートです。
ここでようやくフライヤーから散々におわされていた『シン・ゴジラ』パートが始まりまるのですが、まあ〜〜〜〜しょーもなかった!!!!
ステンレスマンの攻撃は信・ゴジラには全然効いてなくて、あまりの弱っちさに同情されてしまうくらい。すっごいゆるくて、同じくらいすごい中身がなかったパートでした笑。ステンレスマンの父もヒーローで、ステンレスマンのピンチに現れてくれるのですが、風貌がまさかのトランプ。今年政治ネタ多くない?!夜ふかしネタも大分持ってくるね?!
これ考えてるときの村上くんって、すっごく楽しそうなんだろうな〜〜「なんっっっにも中身ないなぁ!!!!」*2って、うっれしそうに笑ってそう〜〜その笑顔を想像するだけでこっちもニコニコしちゃうので全然問題ないな!フライヤーの推し方的に、今回は全編シン・ゴジラパロなのかと思ってたくらいだったから、最後の最後でものすんごいくだんないポジションに置かれていて笑いました。「思ったんちゃうかったやろ?」*3ってにっかり笑う村上くんの顔が思い浮かぶので盛大に照れます。
-
ED ・MC
エンドロールでは携わったスタッフの名前があだ名つきで流れます。*4その間はメイキング映像や稽古場で誕生日をお祝いされる村上座長の映像も映っています。稽古場に現れる村上くんは120%ジャージ着てます。
本編が終わってから15分間のMCがあるのもイフオアの美味しいところです。舞台期間中はどうしても毎日同じような生活サイクルを送っているであろうに、毎日違う話をしてくれるのうれしいー。当たり外れもあるけど…(笑)
うまく間に盛り込めなかったんですけど、各場移り変わる間に客席が暗転してセットを変えている中、モニターには「イヒーリング映像」として癒しの映像が流れています。これもすごい意味わからなくて、いやセット転換中のお楽しみってことはわかるんですけど、前半村上くん一切出てこない空とか海とかマジのヒーリング映像で、ってことはどこかしらのヒーリング映像にウォーリーのごとく村上くんが混ざっているんだろうなと思ったら、イルミネーションの中海外の歌姫になった村上くんがいるしで、ね?わけわかんないでしょ…?
文字で書いてしまうとどうしても伝わりにくいのですが、今年は本当にすごく綺麗にまとまっていて、そしてとっても健全でした。こじらせる要素がなかった。最初から最後までくだらなくって村上くんの体がかっこいい村上くんの顔が可愛い楽しい時間でした。
『If or…』の呪い
イフオアって毎年必ずえぐる台詞があるんです。ストーリーとキャラクターが村上くん本人に重なって、まるで村上くんの本心を垣間見てしまったような、重くて苦しい呪いの言葉が、今年はありませんでした。
一番記憶に新しい昨年『if or…Ⅷ』の話をします。
Ⅷの主軸は“もしも村上信五がブラジルで大ブレイクしたら”でした。私が観劇してきた中でⅧにして初めて「関ジャニ∞の村上信五」が『If or…』シリーズという舞台のフィクションの世界に主人公として現れたのです。話の大軸は「ブラジルで売れて勘違いしちゃってる」村上くんを指差して笑うような作りだったので、全編通してくっだらないな~~~と思っていたら、最後の最後で心臓に矢を突き立てられました。
ブラジルで大ヒットした村上くんの日常を撮影クルーが密着取材しつつ放送しつつ話は進んでいったのですが、最後に撮影クルーと別れてからは、編集された番組タッチではなく、今ここで実際にその出来事が行われているような、リアルタイムのドキュメントタッチに時間軸が切り替わります。
セットは大きな窓から夜景が見渡せるお高そうなホテルの一室。明日の仕事のためにマネージャーが用意したホテルで、家には帰らずそこで宿泊してから翌日の仕事に向かうようです。演目中にも関わらず、村上くんは基本的に無言。時々思い出したかのようにぼそぼそっと独り言を喋りますが、今の状況や心情を説明する台詞や手振りはまったくありません。まるで村上くんの生活を盗み見ているかのような時間でした。
フロントに電話をしてビールを頼み、シャワーを浴び、シャワー中にインターフォンが鳴り出したので慌てて取りに行き、テレビもつけずスマホも触らず、無音の中ソファに座ってビールを飲む村上くん。マネージャーから電話が来ますが、マネージャーの声はこちらには聞こえません。明日の仕事の話をしているようです。明日ブラジルに行ってそのままドラマ撮影、台本はまだ貰っていない、と。明日行って明日貰って明日撮影なんておかしい、まずその話を自分は今初めて聞いた、事前に伝えておくべきだろう、といったご尤もな説教が始まり、目に見えて苛立ちが表情に出てくる村上くん。取材カメラの前で流暢に滑稽なナルシズムを語っていた村上くんはそこにはいません。電話が終わって頭を掻きむしりながら二本目のビールを開け、ぼそっと一言。
「俺の仕事って、ちゃんとグループに還元出来てんのかなぁ…」
血飛沫です。血飛沫ですよこんなの!!「関ジャニ∞の村上くん」に、こんな台詞を言わせるなんて!!!この台詞と演出考えたの村上くんなんですけど!!!余計に死ぬ!!!!!
私のもうひとりの自担・塚田くんもそうですけど、個人仕事が増えたからといって、それがそのままグループ仕事の増加に直結するかっていったら、そんなこと全然ないんですよね。個人で人気が出た数そのままグループに持って帰れるかといったら、それとこれとはまた別です。別なんですけど、それを求める人って間違いなくいるんです。今目の前のお仕事を評価するより先に後の利益を求めるとか、ガルルルル!!!(威嚇)この話とまともに向き合うと刺し違えることになるのでこの辺でやめておきます。
この言葉、口にしちゃ駄目なんです。言ったら駄目。数字だけみたら、だってきっと、そのとおりなんです。こんなふうに思ったこと、正直あります。無責任な理想の言葉だとしてもその考えは、今までの努力と目の前の結果を無視してるのに等しいんです。だから、めちゃくちゃ刺さった。村上くんにこの言葉を口に出させてしまった、って、息が詰まりそうなくらい苦しかった。誰かに言われたのかな、その言葉に村上くんは傷ついたのかな。でも私にはどうすることも出来ない、だって私は、ただのファンだから。グループの仕事をとってきてあげることも、慰めの言葉をかけることも、一緒に悩んだり苦しんであげることもできない。赤の他人だから。
えぐかった。めちゃくちゃえぐかった。いつもだったら「あ、これ自分のこと言ってるのかな…」ってその場の憶測でしんみりしただけで終わったけど、この年のこの言葉はめちゃくちゃ抉られた。血飛沫あがった。そしてこの年のイフオアが千秋楽を迎えた春、木曜日は死にました。
なんでこんなこと言ったんだろう、こんなこと口にさせちゃったんだろう、この言葉が村上くんまで届いてしまったんだろう、とかなんかまあいろいろ。ずぶずぶでした。
イフオアはフィクションだけど、舞台上のすべてのものは村上くんから生まれてきたものだから、あの台詞やそれが出てくるまでの思考やその台詞を良し決断したのも、すべて村上くんが選んだこと、と考えると「フィクションだから」の一言で終わらせるなんて無理です。セルフプロデュースの恐ろしさよ。舞台を盛り上げるためのエモめの台詞、ってだけじゃ処理出来なかった。だって私は村上くんのおたくだから。そんなこと言うなよぉ、ってべそべそした。必死になってきもちわるいのは知っているけど、でも必死になって気持ちわるい生き物がおたくなので…。
その言葉は結局最後の「俺がやりたかったのは、これや!!」と叫んでサンバの衣装を着て歌い踊る村上くんという、例年イチくっっっっだらないオチで締められたのですが、いや、締まってないから!!血、全然止まってないから!!!!
上記の通り、私、対村上くんだとマジでキメエおたくになるので、ブログに書き起こすの向いてないと思って村上くんの記事は一切書いてこなかったんですけど、そんな私ですらも至って健康に健全に、村上くんとイフオアの話が出来た。*5これってすごいことなんです、私の中で。
どんどんテレビ仕事が増えていくにつれ、元からそうでしたが、自分より周りの声を優先して、周りの声もどんどん大きくなって、まったく手の届かないところでお仕事することが多かった村上くん。テレビだけじゃなくて、ホームであるはずのコンサートもそうで。いくら美味しいからいいじゃんと言われてもTAKATSUKINGは村上くんじゃないし、村上くんのおたくだから村上くん名義のソロ曲が見たいに決まってるし、他のメンバーにはあるのに村上くんだけもらえないってなんだよそれって腹立つし、ジャニーズじゃないwwって草生やされても村上くんは正真正銘ジャニーズアイドルですし。とかまあこのように気付いたら感情で殴ってしまうんだなー、よくないよくない!
イフオアは村上くんの頭から生まれたもので、村上くんが選んだものを村上くんひとりが演じている。テレビには放送されないし、基本映像にも残らない、約700人だけが知ってる秘密の空間。イフオアを見に来る人は村上くんのことが好きな人、肯定することを前提に集まった人。イフオアには村上くんしか出ていないから、村上くんを見ているだけで物語や作品が完成する。スタッフと話すことがあるからとステージから消えることは絶対にない。イフオアがあればいい、って思ってました。イフオアに行けば村上くんは一番だから、蔑ろにされない、大事にもしてくれる。スポンサーやスタッフじゃなくて、お客さんと仕事をしてくれる。縋ってました。そんな場所、ここしかないって。イフオア以外はどうでもいい、って。
でも。クロニクルで村上くんは、司会もやるけどゲームにも参加出来るようになりました。ずば抜けた音楽の才能や興味がある人じゃないけど、テレビで弾く機会が増えてどんどんピアノが上達していきました。10本近くレギュラーがあるのに、いつ練習してるんだろう、っていっつも驚きます。今の村上くんは、イフオア以外の場所でもどんどん輝いていっています。「村上くんかっこいいね」って最近エイトにはまった友達が言ってくれました。村上くんが好きっていうと大体「なんで村上?」って言われることが多かったけど、最近は「わかる、いいよね」って言って貰える機会が増えた。村上くんがかっこいいこと、ちゃんと、世間に伝わってきてる。
そして、今年のイフオア。村上くんの触れてはいけない場所に触れてしまったような恐怖や、感情を縛り付ける呪いの言葉はなくなっていました。軽やかだった。テレビで見る村上くんのようで、でも、ちゃんと見たい村上くんを見せてくれた。わかっとるよ、こういう俺が好きなんやろ、って、村上くんを好きな気持ちを村上くんに肯定して貰えたみたいで、すごくすごく嬉しかった。でもねえ、なんとわがままなことに、寂しさもあるんです。もう村上くんは縛ってくれないのかなあ、って。苦しい場所を見せてくれないのかなって思うと寂しい。喧嘩しても反りが合わなくても血を流しても、イフオアという場所は本当に特別で、大好きで大切な存在だから。
イフオアって、デートでもあるしリングでもあるんですよね。テレビ番組はファンじゃない人に向けて発信されるし、ラジオのメールは笑えないしなんにも共感できないけど、舞台は何のフィルターも通さずにこちらの感触が村上くん本人に届けられる。所詮おたくなので、村上くんのことが好きっていいながら、サッカーの話はわからないからあんまり長くはしないで欲しいし、おっさんとばっかり遊んでて大丈夫か心配になるし、客を突っぱねるような言い方されると悲しくなるんですよね。“私の好きな村上くん”を村上くん本人に向かって殴りつけてる。これに関しては結構反省するんですけど、でもまた「好き」を武器に乗り込んでしまう。なぜなら!私は!おたくだから!!!
そんな殴り合いの喧嘩にも、今年でひとつ大きな決着がついたような気がしました。呪いが解けたみたい。呪いをかけていたのは自分なんですけどね。でもそれ、村上くんにも当てはまるんじゃないかな?なんて思ったりもします。ふふふ。きめえ~〜~(笑)
村上くんもおたく同様、去年で最後だと思ってたみたいで。でもスタッフさんが「今年はどうしましょう?」って声をかけたから、「おお、今年もやるんか!」ってなったって言ってました。村上くんとイフオアには、その場所を守ってくれる存在がいるみたいです。嬉しいね。そしてたまらなく妬ましい。おたくが用意してあげたいけど、おたくにそんな力はないので…。イフオアという、ジャニーズ事務所内でも非常に特殊な現場をもってしても、村上くんのことをおたくの力だけで救ってあげることは出来ないことがよくわかりました。でも、今の村上くんには心強い味方がいることを知れました。よかった、嬉しい、安心できる。さびしい、切ない、やっぱりか。相反する感情については自分で自分を殴って決着をつけます。無理につける必要はないとも思うけど。好きだから欲しいし、好きだから求めるし、好きだから間違えたら傷つく。でも、好きだからって何をしてもいいってわけじゃないこと、好きが人を狂わせることを忘れずにいたいです。
比較的穏やかな気持ちで、村上くんのお話をここでおしまいにします。長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。村上くんのことが好きだなあ〜〜〜〜!!!
-----
私はもう村上担ではなくなってしまったけど、村上担として村上くんに対する愛しさ憎らしさ恨めしさなんかが詰まっていたので今一度あげてみることにしました。こんなにエゴイスティックでいられたのは村上くんだけなので、これからも村上くんのファンとして村上くんの扶養家族になりたい気持ちは変わらず持ち続けていきます。
お目通しありがとうございました!
A.B.C-Zに歌って欲しい女性ボーカル曲5選
男性ボーカル曲編をやったので、女性ボーカル曲編もやっていこうと思います。
橋本くん
大塚愛『黒毛和牛上塩タン焼き680円』
アニメ『ブラック・ジャック』のEDでした。月曜夜にコナンの後にやってたんだっけかな?世代がバレますね。ブラックジャック先生が大好きなピノコ目線のアニメーションだった記憶があります。愛が重そうな橋本くんに是非。
「ずっと会いたくて待ってたの 網の上に優しく寝かせて」
MVでは大塚愛が焼肉を擬人化したような存在になっており、歌詞も女体を彷彿とさせる、どこかコケティッシュな雰囲気になっていて、ちょっと遠回りないやらしさもまたぴったりだと思います。
戸塚くん
プリンセスプリンセス『M』
元祖ガールズバンド。お母さんがカラオケでよく歌います。
「いつも一緒にいたかった 隣で笑ってたかった」
『花言葉』での、婚約者が記憶喪失になって自分を忘れてしまった、という役の設定に悲しくなって宇多田ヒカルのベストアルバムを聴きたくなった戸塚くんに、是非この曲を未練たらたらにカラオケで歌って欲しい。途中泣いて歌えなくなっても、最後まで見守ってるから…!おしぼり追加で新しいの頼んでおくから…!
河合くん
シャ乱Qの『シングルベッド』をカラオケで歌う河合くんならどうかソニンの『カレーライスの女』も歌って欲しい。
「あなたありきの私だったから 今の私に何もない」
好きな男のためだけに上京して、好きな男のために初めて覚えた料理、カレーライス。河合くんだけの意思だとぜーーーーったいこんな言葉口にしない!からこそ!歌うことで聞かせて欲しい!!そんな河合くん、絶対に存在しないのに!!!
五関くん
松田聖子『赤いスイトピー』
五関くんボーカルは『渚のBack In Your Heart』で聞くのがすごくすごく好きで、音域とか音符の伸ばす感じとかが近い気がするのでこの曲。
「何故 知り合ったあの日から 半年過ぎても あなたって 手も握らない」
特に五関くんと重なるところがあるわけじゃないけど、だからこそ五関くんとまったく所縁のない知らない世界を見せてくれそう。
塚田くん
安藤裕子『のうぜんかつら』
『のうぜんかつら』って大体『へそのお』じゃないですか。高音で音数が少ないところとか。
「声を聴かせて 笑顔を見せて 肌を伝えて」
若い男女の恋愛ではなく、おばあちゃんが先に死んでしまったおじいちゃんに宛てた詞から作られているのもいい。今を生きる塚田くんが、まだ遠い未来の愛の歌を歌うんですよ…好き……。
以上です。前々からあれやこれやと考えていたので、記事に書き起こせて楽しかった!願望は願望として、A.B.C-Zの音楽活動もとても楽しみにしています!お付き合い頂きありがとうございました。
A.B.C-Zに歌って欲しい男性ボーカル曲5選
独断と偏見による超個人的な好みを発表します。
橋本くん
七尾旅人『サーカスナイト』
ダブパンクレゲエジャズクラシックポップフォークロックヒップホップ、それらを飛び越えてジャンル:オシャレな曲を歌う橋本くんが見たい。私の中のオシャレ音楽=七尾旅人。
「今夜のキスで 一生分のこと 変えてしまいたいよ」
って歌いながら電飾巻き付いた傘を持って桜木町からみなとみらいの道を歩く橋本くんを永久的に残る映像に残してくれ~~~!!インスタグラムにMVと違う編集のトレーラームービーを流そう。
戸塚くん
岡村靖幸『愛はおしゃれじゃない』
衣装もメガネ×スーツでお願いします!!!!
お渡し会ハイタッチレポでのトツホリックっぷりがすごかったので、中島健人≒岡村靖幸⇒戸塚祥太で。*1映画の半券もぎってもらうだけでハッとした顔をされてしまう端正な容姿の戸塚くんが「モテたいぜ 君にだけに いつもそればかり考えて」ってたった一人からのモテに執着する姿、滑稽で愛おしくてたまらないので……!!
河合くん
山崎まさよし『One more time,One more chance』
この曲、過去に松潤がコンサートで歌ってましたよね。本家より先に松潤の方からこの曲のことを知りました。音符が横に伸びるような歌い方が潤くんにも河合くんにもとてもよく似合うとおもいます。
「これ以上何を失えば 心は許されるの どれほどの痛みならば もう一度君に逢える」
目の前にいない“君”にめちゃくちゃ執着してしまう河合くん……最高か……。
五関くん
EXILE『Ti Amo』
五関くんで聞きたいボーカル曲って、ソロ曲然りバッキン然りで、殆どもう公式でやってくれちゃってるんですよね。なのでいつぞやの音楽番組で披露していたラルクの物まねよろしく、完璧になりきって欲しい、ATSUSHIに。少クラばりにJrからダンス選抜従えて、踊るJrたちの真ん中でサングラスかけながらめちゃめちゃに己に酔いしきりながら歌って欲しい。キャラと世界観を完遂して欲しい。
塚田くん
小沢健二『東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディ・ブロー』
塚田くんって渋谷の王子様じゃないですか。(ろくろを回しながら)
塚田くん自身もオザケンを聴くみたいですし!速すぎず遅すぎずなテンポのシンコペーションを塚田くんに踏みしめて欲しい。塚田くんの甘い歌声で「僕たちのロマンスもバレてる」って歌う塚田くんかっこよすぎ…渋谷の王子様…座敷童子…レアポケモン……。
以上です。楽しかった…。
女性ボーカル曲もやりました。
You're so fantastic!!!
2017年3月26日。今年もSASUKEの季節がやってきました。季節、といっても今年の収録日は2月11,12日と、例年より随分と早い開催になりました。
「SASUKE」に樽美酒&喜矢武、塚田僚一、岩本照、撃鉄・天野、バニビ・レナ https://t.co/Xh67cDvWIs pic.twitter.com/qpkFkvvZfo
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) 2017年2月11日
20周年を迎える「SASUKE 2017」に、リベンジに燃えるA.B.C-Z 塚田僚一と、ジャニーズからの新たな挑戦者・ジャニーズJr. Snow Manの岩本照が参戦! 以前から「SASUKE」に出たいと言っていた照くん。「今の自分がどれくらい動けるのか試したい」と気合十分。
— TVfan テレビファン (@tvfan_tw) 2017年2月11日
SASUKE②会見では岩本くんが体脂肪率4.3%で「今、人生で一番ムダな肉がない」と言うと「よろしければ筋肉を見ていただけないでしょうか?」と塚ちゃんがMCのタカアンドトシさんに提案。岩本くんが腹筋披露するも、あまりの脂肪のなさにタカトシさんは「風邪引くよ!?」と驚いていました。
— TVfan テレビファン (@tvfan_tw) 2017年2月11日
SASUKE③「コンディションばっちりです!」と1stステージ突破を掲げる塚田くんですが、後輩の参加はかなりのプレッシャーなようで「照、あんまり頑張らないで。分かってるよね?」と変な圧力を(笑)。トシさんやゴールデンボンバーのお二人に「器ちっちぇえな!」等とツッコまれていました。
— TVfan テレビファン (@tvfan_tw) 2017年2月11日
2015年に塚田くんがSASUKEに初出場を果たしてから、早くも今年で3回目の挑戦。ジャニーズから初のSASUKE出場と謳われた2015年は、塚田くんはアウトデラックスに初出演を果たしたばかり。翌年はそのリベンジ――でしたが、まさかの初主演舞台の千秋楽日とSASUKE収録日が重なるという、タイミング的に厳しい中での出場でした。
幸い今年は主演舞台とハシゴすることはなく、順番も後半で他の選手から勉強する時間を十分に用意して貰い、前回のような悪天候でもなく、昨年に比べると随分と優しい環境になりました。今年は新たに直属の後輩であるSnow Manの岩本照くんも参戦することになり、過去2回とはまた違ったプレッシャーが塚田くんに圧し掛かっていたかと思われます。塚田くんも「今回で1stステージをクリア出来なかったら区切りをつける」と自身に発破をかけ、並々ならぬ気合で臨んだ今年のSASUKE。
結果は、目標であった1stステージクリア。ジャニーズ初SASUKE出場を決めた塚田くんは、ジャニーズ初1stステージクリアの記録も見事成し遂げました。
今年の2月は5周年デビュー日と『Reboot!!!』リリースがあったため、リハーサルや音楽番組の収録など、忙しくないわけない環境の中でのトレーニング、後輩の岩本くんも連れてSASUKEの合宿に参加して。思い返せば、去年に限らず初出場の2015年のときのSASUKEもアリサマコン代々木公演1週間前の収録で、コンサート前に怪我でもしたらどうするの~~><とか言ってました。仕事との兼ね合いや、自分のコンディションや、当日の天候状況など、万全の環境でSASUKEに臨めている人なんてきっと殆どいなくって、それでも、決して自分の口からは言い訳をしない塚田くんのことを心から尊敬しています。*1
今年の塚田くんの挑戦は、緑山の魔物に足を引っ張られるようなひやっとする場面が何度もあって、それでも塚田くんは前へ前へと進んでいきました。他の出演者の方たちを見ていて、そんなところで落ちるの?!って信じられないような場面が何度もあって、最後の最後までどうなるかわからなくって、ゴールの足場に体を乗せて、言葉に表せない咆哮をあげながらクリアボタンを押し叩いた瞬間、ようやく安堵の息を吐くことが出来ました。
一度はその場に腰を降ろし、けれどまたすぐに立ち上がって、出演者や観覧客のいる後方を振り返ってまず塚田くんが発した言葉は、「ありがとう」でした。「ありがとう、ありがとう!」それから、「余裕、余裕!」って。
個人的に一番アツかったところ。ありがとう、からの、余裕。全然余裕ある表情じゃないのに、SLTトランポリンのときだってこんな顔もこんな声も出さなかったのに。 pic.twitter.com/GhQqgMy4rZ
— あき (@planetofU) 2017年3月27日
塚田くんっていつも自然な微笑みを浮かべながら楽しそうにリラックスしていてるか、集中しているときは表情がなくなって無の顔つきになるかのどちらかなのに、顔の筋肉がぐっと強張って、都会の余裕というより野生の強さ、楽しさより猛々しさが勝っているこんな表情、殆ど見たことないです。声も、いつものお腹から発せられる伸びやかな声とは質が違って、緑山の広い屋外で「余裕!」と吠える塚田くんはさながら野生動物のようでした。
ひーくんと抱擁を交わす塚田くん。塚田くんはひーくんより頭一つ分以上小さいけど、自分の結果より後輩の想いをまず口にして、力任せに抱き込んで、すんごいでっかかった。なんてかっこいい人なんだろうって、全然知らない人をいま初めて好きになったような気持ちにさせられた。
— あき (@planetofU) 2017年3月27日
塚田くん、こんなときでも泣かないんだなあ。自分の感傷に浸り切る前に、ありがとう、って叫んで、余裕、って吠えて。ひーくんめっちゃ泣いてるのに、塚田くんは「照と一緒でよかった」って。お世話になった人の元に駆けて行って。普段では聞くことのない、雷雲みたいな声で讃え合う。
— あき (@planetofU) 2017年3月27日
余裕とか加減とか一切なさそうな強い力で岩本くんを抱き込む塚田くんは、岩本くんよりずっとずっと大きく見えました。自分の努力やプレッシャー、成功の喜びを口にするより先に「照と一緒でよかった」って、真っ先にそんな言葉が口から吐いて出る塚田くんのことを、素敵に思わない人なんているんでしょうか。
極限まで追い込まれた環境下でも、塚田くんの視界は塞がれていませんでした。初めて大舞台に参加する後輩と、他の挑戦者の皆さんと、もしかしたら、いやきっと、OAを見ているであろうテレビの向こうの人たちのことも、塚田くんは忘れていなかったのではないでしょうか。いつもの塚田くんじゃないのに、紛れもなくいつもの塚田くんが、そこにいました。
3回目のSASUKE出場、今回は新たに後輩も参戦することになって、年々物珍しさ以上の評価で番組の注目株に上り、これで1stクリア出来なかったら区切りをつける、って塚田くん自ら口にしていた中での1stステージクリアは、トシさんのこのコメントに尽きるなあ… pic.twitter.com/ioyddgIhSi
— あき (@planetofU) 2017年3月27日
今年の塚田くんに求められていたのは、塚田くん自身も掲げていた、絶対、最低限、なにがなんでも、1stステージクリア。塚田くん本人の目標と重なってはいますが、塚田くんは一人だけど、塚田くんを取り囲う期待の量や重さは、一人や二人、百人や千人どころじゃないです。それを背負って出場するだけでも、重くて苦しくって逃げ出したくなりそうなのに、塚田くんは逃げなかったし、自分の手で、体で、努力で、勝利を掴み取りました。
今でこそ塚田くんのソロ曲といえば「塚☆リカ」が定番となりつつありますが、過去の塚田くんのソロパフォーマンスを振り返ってみると、初演ABC座星劇場ではスーツでアクロバット。SUMMERYではスローアクロ、マンションやチェーンフライングを使ったアクション。初めてのツアーtwinkleコンでは、今ではコンサートの目玉とも謳われるようになった、花道を使った連続バク転とロープパフォーマンス。危険と隣り合わせの体を張ったアクションに積極的に取り組んでいました。リカはとても楽しいものだけれど、見る人の受け取りやすさを除いていったら、塚田くんが表現したい形は、得意の身体能力をふんだんに使ったアクション、なんだと思います。
「アクションモノに出たい」「出ないとバチあたりなんじゃと思うくらい」「この体を授かったんだから」―――ボク穴パンフレットの塚田くんのテキストが今年も蘇ります。
アウデラでバラエティの道を拓いた塚田くんですが、SASUKE以降体を使った番組にも呼ばれていて、でも、どの番組でもあんまりいい結果は残せていないんです。結果以上のものを届けてくれていることは間違いないのですが、でも、塚田くんの闘おうとしている世界は、絶対結果主義の世界。正解のないバラエティやお芝居と違って、スポーツは明確に勝敗という結果が伴います。
バラエティで人気者と呼ばれても、夢のようなカンパニーと演技仕事に取り組めても、塚田くんは自分の身体を使うことで、勝利という明確な結果を残すことを諦めませんでした。ずっとずっと塚田くんが欲しがっていたものを、今年、遂にやっと、手に入れられた。そしてその姿を、テレビを通してたくさんの人たちに見せてくれました。よかったです、本当によかった。塚田くんが欲しかったものって、いくらおたくが頑張っても絶対にあげられるものじゃなかったから。他の誰よりも塚田くん自身が望んでいたものを、塚田くんは自分の力で掴み取った。祈ることしか出来なかった、おたくとしてなんにも頑張れることはなかった。けど、だからこそ、100%塚田くんの力なんだと確信出来て、感動が二重にも三重にも膨れ上がって、テレビの前でOAを見て、訳がわからないくらい泣きました。
「好き」の気持ちはもって3年、なんて話がありますが、塚田くんという人を好きになって私はこの春で4年になります。もつもなにも、この4年の間に塚田くんへの想いは何度も新しい「好き」で上書きされていって、何度も何度も最新の塚田くんを新しく好きになっていきました。私、飽き性なんだけどなあ。奇跡みたいな強い感動を、塚田くんは何回でも新しく積み重ねてくれるんです。
SASUKE1stステージ突破、おめでとうございます。またひとつ大きな壁を乗り越えた塚田くんの次のお仕事、初座長舞台『サクラパパオー』がすごく楽しみです!いつだって新しい塚田くんが一番かっこいい。そんな風に思える人、私は塚田くん以外に知りません。塚田くんの日々と人生が、いつまでも怪我なく病気なく過ごせますように!