えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

ABC座ジャニーズ伝説

2013年10/6(日)〜10/28(月)

日生劇場

ABC座 ジャニーズ伝説

千秋楽おめでとうございます。

 

A.B.C-Zの立つステージを生で観るのは、twinkle代々木公演以来二回目、でした。

テレビやラジオで観るのとはまた違う、彼等が育ってきた「舞台」という場。舞台観劇はジャニーズ関係なく殆ど経験がなく、私にとってあまり馴染みのないものなので、ちゃんと楽しめるか、肌に合わなかったらどうしよう、という不安もありました。

 

有難いことにご縁があって、複数回、観劇させて頂きました。

どの公演でも舞台に立つ皆さんは一生懸命で、真摯で、ひたむきで、こうやって彼等は何年も、演目、役柄、形を変えてステージに立ち続けてきたんだと思うと、それだけで胸がいっぱいでした。

 

A.B.C-Zの一番の魅力、美点は、彼等の物語性にあると常々思っていたので、ジャニーズ事務所の歴史を追って尚、繋がる彼等の物語、という、この舞台一連の流れが本当に美しく、素晴らしくて、眩しかったです。

彼等の物語はまだ始まったばかりなのに、「物語」を終えて「伝説」となったジャニーズに並ぶ程の美しい物語を、彼等は今後歩んでいき、その様を世間に見せてくれるんだ、と確信めいたものを感じさせてくれました。

 

四人での活動に自らピリオドを打ったジャニーズ、四つの道が違う意味を示したフォーリーブス。四人で芽吹くことのなかった種を、五人になったことで花開かせたA.B.C-Z

舞台なので脚色、演出など勿論あるんでしょうけど、それにしたって、美しい。ジャニーさんは何処まで意図してこの物語を創ってきたの?あまりにも出来過ぎている、と顔を覆ってしまいたくなります。

 

 

 

 

正直、私、舞台って苦手です。

今まで見てきたジャニーズ達が皆テレビ畑で育ってきたことも原因のひとつかと思われますが、苦手、というより、慣れない、という方が近いかな。

舞台ってまず、チケットが高いし(基本茶の間なため)、気軽には観れないし、なにより、舞台に立つ人達が、どんどん消費、消耗されていくのが、目で見て取れて胸が痛むんです。

(テレビに出る人達もそれくらい身を削っているのかもしれませんが、カメラが映さない限り見えてこないから…)

 

舞台に立つ人って、誰をセンターに置くかを自分で決められるんですね。テレビではカメラが視点を決めるけど、舞台では誰に焦点を合わすかは自分次第。演じながら、目の前で、リアルタイムで監視されてるんだ…って思うと、ステージの人達の、消費されて、値踏みされて、評価されている立場に自分を置き換えて、ううう…と勝手に凹んできます。

でも、そうやって身を削って作品を造る姿が眩しかったり、胸を打たれたり、映像では感じることの出来ない質の感動を与えてくれることがあるの、知ってます、ちゃんと。それでも。

アイドルはテレビで、年に一回コンサートで生で見るもの、が通例だった私に、毎日、同じ場所で同じ演目を、約一カ月、演じ続けるって、なんかもうそれだけで、消費されるエネルギーを想像するだけで、辛いです…。

 

からの。今日twitterで触れたやつなんですけど。

https://twitter.com/aki_eras/status/395089937491451904

https://twitter.com/aki_eras/status/395090708219981824

https://twitter.com/aki_eras/status/395091418118492160

https://twitter.com/aki_eras/status/395093799325544448

 

コンサートって、客にレスポンスを求めたり、マイクを向けて歌わせたり、MCでの盛り上がりで歓声を上げたりと、ステージに立たない、客側からのアプローチも出来る。ただ見て受け取るだけじゃなくて、こちらからもステージ側に発信出来る。そこが何より大好きなんですけど、舞台ってなると…って思っていた最中、河合くんのこの挨拶。

私は楽日に入っていないのでレポでしか知らないんですけど、舞台でも、客って見られてるんだ、客によって高まるものがあるんだ、と、河合くんが教えてくれました。

よくよく考えたら、リアルタイムで見られてるのに、客に合わせない訳ないですよね。彼等はただ受動的に評価され続けてきたんじゃなく、評価に応える結果を出してきたから、今此処にいる訳で。

 

羽海野チカ先生描く漫画「3月のライオン」の新刊に、今の私の気持ちと重なる文章がありました。長いので省いて引用しますね。

 

“華っちゅーもんが無い!真面目過ぎるんだ!!”

“加えて残念な事を言えば”“「運」も「ツキ」も持っとらん”

“だが逆を言えば”

“「運」や「ツキ」すら必要とせずここまでやって来た”

“「努力」の凄まじさを見せつけられた”

“はなから持って無い「運」や「ツキ」はこの先無くす事も無い”

“そういう棋士は不調やスランプにも縁がない”

 

 

現場でしか手に入らない気持ちや答えってあるんだな、と教えて貰った一か月でした。

個人のことはまた別記事に書きたいです。

諦めずに、投げ出さずに、確実に、着実に、堅実に積み上げてきたえびちゃんかっこいいよぉ。気付けてよかった。観れてよかった。

トニトニまで期間が短いですが、引き続き皆さんの健康をお祈りしています!あったかくして寝てね!