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えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

ジャニーズWEST

七人になりましたね。

正直、四人は四人でうまくやってくれるだろうと思ってました。確かな実力を持つであろう、選ばれた子達だから。四人だったら、またそれぞれが新しい立ち位置を作らなくちゃいけないから、グループとして形になるまで何年か掛かっただろうし、離れていくファンもたくさんたくさんいただろうけど、でも、それを乗り越えて、強く逞しくなっていく様を見ていくつもりでいた。

けれど彼等は、三人を望んだ。俺たちじゃ足りないと。七人がいいと。デビューというチャンスそのものが反故にならないように、一度大きな既成事実を作ってまで。

どちらが正しいかなんてわからない。人数の多さが一般人の焦点の合わなさを作るし、仕事の割り振りも、分母が増えた分個の濃度が薄くなるでしょう。個を認識するのには四人の時より絶対に時間が掛かる。経験値も拡散される。


私は一度の日生アナザーでしか彼等の生の仕事ぶりを知りません。今Jrで最も勢いのある関西ジャニーズJrを観たくて観に行きました。

私は四月に、大した予備知識のないまま気軽に行ったA.B.C-Zのコンサートで、見事に落とされて帰って来ました。比べるものではないとわかりつつも、比べていました。期待していました。結果、然程大きな引っ掛かりも、熱い衝動も抱かずに、私の初めての関ジュ現場は終わりました。

ストーリーはどう拾っても悲しくて救いがない。親友は死んで、弟も死んで、唯一の家族はどうしたって自分を捨てたことには変わりないし、アドリブは内輪ノリ。出演者の境遇や心情は詳しく知らないので、本人とリンクするものがあったのかもしれないけど、私はそれを知らなかった。知らなくても、楽しませてくれるものだと思ってた。単純に、足りなかった。欲しかったもの、期待していた熱量のものはそこにはなかった。そもそも、そう簡単に「特別」なんて起こらないし、彼等はJrで、経験が長いといっても、事務所の中だけの話。そこを突き破るものはそこにはなかった。


12月10日。アナザーでは、照史の涙を覚えていました。男の人が泣いてる、って思いました。同じ歳の男の子が、舞台の上で、弟を想って。舞台の上の照史はそこを強く覚えてました。無茶な環境の中、急遽代打として放り込まれた公演、幕が上がるまで不安しかありませんでした。でも、照史はそれを覆してくれた。気概と実力を感じた。アウェイで一人、ピンチをチャンスに変えて、チャンスを自分のものとして勝ち取った。期待したくなったんです、桐山照史という人間に。

でも、西のJrを担当に、なんて気は一切起きませんでした。今の私はA.B.C-Zが一番だし、西のJrなんて不安定な立場にいる子を大事にするのが怖かった。照史がデビューしたら。そう置くことで、考えるのを先延ばしにしたつもりだったのに、その時が思った以上に早く、来てしまいました。

私は優れたものが好きだから、グループ担になる気ははなからありませんでした。当初は四人だったし。デビューして一年二年で形が出来あがるなんて期待もしてなかった。デビューと共に切り捨てたものたちが大き過ぎて、それを背負う覚悟も、権利もないと思ってたから。照史がいれば。照史が外の世界に出て、事務所の中だけじゃない、外の世界で働く照史を近くで見たかったから、桐山担になりたいと思いました。照史の仕事さえ見れたら。それは今でも変わりません。

でも、七人になった。過去を掬って、少しでも悲しみを減らして、彼等は外の世界に出ることを選びました。余所者ながらにそれが正解とは思えないです。目に見える目の前のものを大事にして、それが一番の幸せとは私は思えない。最良の選択なんてものがまずこの世にはないし、目の前の身近な人間をこんなに愛してしまったら、近くにいない人は、目に見えない人は、これから彼等に出会う人を、本当に愛せるのか、大事に出来るのか。目の前のファンを救ったところで、五年後十年後、その子達が彼等を愛し続けている保証なんかないのに。


でも、目に見える人達が救われてよかった。彼等をすごく好きな人達が、泣いて喜んで、よかった、って、おめでとう、って、七人になってやっと、その言葉を見ることができて。私は当事者じゃないから、彼等におめでとう、って言葉をかけることに未だにしっくりきてなくて、でも、彼等を好きな人達には、全力でおめでとうと言いたいです。先が見えない、保証のない、逃げ道のない世界に飛び込むことが、私にはとてもとても怖いことで、怖くて理不尽でたくさん嫌なことがあって傷付く道を、後戻り出来なくなった彼等を、担う勇気はまだないから。


夏にも感じた彼等の勢いを、今また肌で感じています。夏から経験を積んだ彼等は、また一回り以上大きくなっているのでしょうね。ジャニーズって、アイドルって、実力以上のものが確かに存在して、生きているから面白いです。彼等にはその「実力以上の何か」の部分に、強い吸引力を感じます。長年の経験からくる自信か、傷付いてそれを乗り越えてきた強さか、彼等が生み出した物語性か、それとも運か。実力が全てじゃない、真摯で正しくあることが必ずしも評価されるとは限らない。ジャニーズWESTが怖いです。今の彼等に感じる、形容しきれない「なにか」が怖い。下積みの長い実力派若手グループという、同じ土俵に立つ彼等を、A.B.C-Zの脅威に思います。


以前エイトを応援していて思ったことが、東と西の見えない壁の高さでした。地域差と括ってしまうには無責任過ぎるかもしれませんが、でもやはり、地域差ってあると思うんです。西での現場感を私は知らないし、知ったところで今更ホームになり得ないことはわかっています。身近な生活に彼等がいたことは今まで一度もなかった。でもきっと、あの子達は、ひとに好かれる子達だから、私も彼等を好きになってしまうんだろうな。照史がいるから。照史が大切にしている子達だから。


私は芸能関係において喧嘩をふっかけたがるところがあるようで(これは形容なので勿論喧嘩を売るつもりなんてまったくないんですけど)殊に今、その気を自分でもつよく感じています。あなた達はどうしたって、西の世界に囲われていた元Jrで、此処は東京で、あなた達より優れた舞台、深い経験を持つ人達がたくさんいて、これからはそういう人達と闘っていくんだから。あなた達より優れたものはたくさんあるんだから。という無意識の牽制を彼等に投げています。

でも本当は、それを超えるものを見せて欲しい。覆して欲しい。足許を掬って欲しい。私はそれを願っています。ざまあみろとあざ笑って、這い上がって欲しい。切り捨てて欲しい。こちらが強く強く手を伸ばさない所にいって欲しい。元々手の届かない人達だけれど、若手というだけでどうも距離が近く感じてしまうから、そんな優しさなんか、親しみやすさなんていらないから、高い高い場所を見上げさせて欲しい。

デビューとは、外の世界で生きていくってことは、たくさんのものを手放して、それ以上のたくさんのものを取り込むということだから、その出発点でまず、過去を掬い取った彼等を、私は真っ直ぐ受け入れられません。私はアイドルを、いち社会人と思って見ているので、アイドルのファンとしての自分と、社会人である自分と、自分の中でも折り合いのつかない見方をしていて、自分でもめんどくさい感情がごちゃ混ぜになりそうで、頑張って分けてよそってます。

私にとって身近なのは、舞台の上の彼等ではなく、Twitterやブログにいる、目の前のファン達で、現時点私は彼等より、そういう人達を好きなんですね。好きな人達が嬉しいなら私も嬉しい。


ジャニーズWEST、七人でのデビュー決定、おめでとうございます。実力と現状の評価は必ずしも一致しない。私の大好きな子達がそれを教えてくれました。今のジャニーズWESTには、実力以上のなにかを感じます。そのなにかに、触れてみたいです。知りたいです。その答え合わせがしたくて、私は日生に行きます。

これからの活躍を、ホームではない場所から応援しています。Jr時代を知らない、東京に住む新規のひとりの、今の気持ちです。

お付き合いありがとうございました。