えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

今、「Rock with U」がアツい

 

5月23日、A.B.C-Z 5thアルバム「VS 5」が発売されました。

今回は塚田くん初主演映画「ラスト・ホールド!」の主題歌「Future Light」と、TAKAHIROさん振付「Rock with U」の二曲をダブルリード曲として打ち出していますが、今のA.B.C-Zを象徴するという意味では「VS 5」の顔は間違いなく「Rock with U」です。

 

「Rock with U」めちゃくちゃかっこいいですよね!どう考えてもかっこいいし強い、おしゃれ、スタイリッシュ。圧倒的に好きしかない。っていう話を整理しながら、個人的な解釈を強めに話していこうと思います。

 

 

 

「VS 5」は6月から始まるA.B.C-Z 2018年コンサート「Love Battle Tour」と連動しています。A.B.C-Zとファンの愛をぶつけ合っていこう!という血気盛んなコンセプトになっており、「VS 5」をリードする「Rock with U」にも

 

 

といった対立構造が打ち出されています。

 

 

 

A.B.C-Z VS 黒A.B.C-Z

アルバムジャケットにもあるように、「Rock with U」のMVでは白衣装に身を包んだA.B.C-Z、黒衣装に身を包んだA.B.C-Zの計10人が対立しあっていて、コンセプトに絡めて格闘ゲームのような絵になっています。

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ストリートファイターみたい!

白はオシャレでスタイリッシュ、ニュースタイルのA.B.C-Z。黒はオラオラでアクロバットもバンバン取り入れるオールドスタイルのA.B.C-Zと、白と黒真逆の要素を取り入れており、ひとつのMVで2タイプのA.B.C-Zが楽しめる、ファンにとっては目が忙しいMVです。

VS構造には「過去の自分に打ち勝つ」との意味合いあり、黒は過去、白は未来を表していて、デビュー5周年を迎えて「Reboot!!!」、再起動したA.B.C-Zが新たな基盤として提示したのが「Rock with U」なのです。

A.B.C-ZデビューDVDの「Za ABC〜5Stars〜」ではミュージカルを意識した一台のカメラでワンカットで撮影を行うワンカメスタイルを取り入れ、初CDシングル「Moonlight Walker」ではA.B.C-Z特有のオールディーズさを色濃く打ち出した曲を世に打ち出したA.B.C-Zが、今作「Rock with U」ではニュースタイルを掲げてきた。

ジャニーズ事務所のタレントで、デビューして尚ここまで長く近くジャニー社長と仕事をし続けてきたグループを私はA.B.C-Z以外に知りません。アメリカのショービジネスを日本で体現する夢を、戦後の東京から50年以上打ち出し続けてきたジャニー社長の一番の理解者・A.B.C-Zが、A.B.C-Z、オールドスタイルなA.B.C-ZニュースタイルA.B.C-Zが倒したという構図。これが何を意図しているのか、今後のA.B.C-Zの活動に更に注目せざるを得ません。

 

 

 

 TAKAHIRO VS A.B.C-Z

 MVのネタバレをしちゃうんですけど、Rock with Uの最後、A.B.C-Zが実は TAKAHIROさんだったっていうちょっとだけSFなにおいのするオチが用意されてまして。

 TAKAHIROさんは昨年リリースされたアルバム「5Performer-Z」のリード曲「テレパシーOne!Two!」の振付も手掛けてくださり、A.B.C-Zの振付は「Rock with U」で2回目。 TAKAHIROさんがこの曲を振り付けたのでA.B.C-ZはTAKAHIROさんだった、ってオチは演出以外だとしてもその通りなんですよね。

「VS 5」初回Aには「Rock with U」の MVとメイキングが映像が入っており、メイキングにはアシスタントの方含めTAKAHIROさんの姿がバッチリ映っています。振付指導以外にもMV演出にもTAKAHIROさんが関わってくださっていて、 MV制作において重要な役割を担っていると推察されます。

 

 TAKAHIROさんが手掛けた前作「テレパシーOne!Two!」はパーティの準備といったコンセプトがあり、掲示板にチラシやオープンカー、パーティ会場には庭園に噴水、たくさんのダンサーさんなど、ロケーションや小道具からこれから始まるパーティのワクワク感が語られていましたが、今作「Rock with U」ではバーチャル空間を彷彿とさせるセットひとつのみで、セット転換、小道具やバックダンサーは一切なく、作品の世界観はA.B.C-Zのダンスのみで語られていきます。

ダンスのハードさもさることながら、Rock with Uは MV演出もめちゃくちゃかっこいいんですよね!!!黒VS白と10人のA.B.C-Zが同時に存在していることもそうだし、そんなA.B.C-Zを10人同時に真横から見れたり、5人が踊っている前をカメラが弧を描くように通過したり、座席に座っているだけでは見れないアングルや画角でA.B.C-Zのダンスが堪能出来ます。

「映像は総合芸術」という言葉の通り、セットはとにかくシンプルなのに撮り方の工夫がすごくって、TAKAHIROさんだけではなくMV制作チームの仕事ぶりがとにかく素晴らしいです。この見せ方って生のパフォーマンスでは絶対に出せない味だと思うので、コンセプトとして謳われている TAKAHIRO VS A.B.C-Z の対立構図は、  MV VS パフォーマンス対決に置き換えられると思うので、 MVチームによるこの傑作にコンサートチームはどう立ち向かっていくのか、コンサートが楽しみでなりません。

 

 

 

ファン VS A.B.C-Z

ファンにも闘うことを要求してくるアイドルめっちゃっょぃ。うちわを持ってペンライトを振ってキャーキャー言うだけではA.B.C-Zは許してくれません。

前記事にも書いたのですが、個人的に「Rock with U」はCDデビュー曲「Moonlight Walker」から繋がった、根強いファン人気を誇る「Fantastic Ride」の系譜曲で、このラインに更にデビュー5周年記念曲「Reboot!!!」を組み合わせて生まれた楽曲だと思っています。「Moonlight Walker」のように音で時代性を語り、「Fantastic Ride」のように夜の都会へ相手を連れ出し、「Reboot!!!」のようなEDMサウンドでダンスを煽る。「Rock with U」はニュースタイルな現代、都会の夜のクラブを彷彿とさせるサウンドもさることながら、注目したいのは歌詞です。

「Rock with U」は MVもそうだし、歌詞の世界でもとにかくずっと踊りっぱなしなんです。“DJがあの曲をかけたらLet's go”以降、“君のことずっと踊らせたい”の歌詞通り、休憩がてらにアルコールで喉を潤したり、腰を引き寄せて愛を囁いてくれたり、ダンスフロアから抜け出して夜の街は消えたりすることもなく、ただひたすらにずーーーーっと踊り続けてます。踊る以外のことを一切してないんです。

アイドルの曲って勇気をくれたり励ましてくれたり、女の子を楽しませてくれる曲や歌詞が多いと思うんですけど、この「Rock with U」は延々と、はたまた永遠に“ずっと踊っていたいから”踊り続けます。“このままMe VS U”っダンスバトルの無限ループに聞き手は誘われているのです。

疲れない?休みたくない?A.B.C-Zどんだけ〜〜〜!!!ときゃっきゃして楽しむのもそれはそれでありだと思うのですが、別視点の楽しみ方として挙げたいのが、「ダンス」が比喩表現だとしたら?

 

ダンスって、リズムに合わせて体を動かして楽しむものです。リズム=鼓動楽しむ=気持ち良くなるという表現に置き換えるとどうなるか。皆まで言わずともですよね、そういうことです。

“君の鼓動に上げてくBPM

“今夜はただDance”

そういうことです。

歌詞では相手への接触は一切明記されてないのに、置き換えるだけであらこんなにも!あらあら〜〜!

そしてこの曲をA.B.C-Zが、1ヶ月間ほぼ休まず舞台に立ち続けるA.B.C-Zが、処刑装置パフォーマンス後ゲッゲッゲッゲッゲルマイハキメちゃう体力おばけのA.B.C-Zが、未だ嘗てないくらいバテながら、小道具に頼らず踊りまくるんです。すごい曲だ〜〜Rock with U!!!

 

暗喩的な解釈はさておき、以前なおたんこと渡辺直美さんがアカデミーナイトでA.B.C-Zのことを「セクシーなグループ」と紹介していましたが、Rock with UはまさにA.B.C-Zのセクシーさ、己の肉体を駆使して、体力の限界を超えたパフォーマンスをし続ける姿が遺憾なく発揮されていて、A.B.C-Zの魅力が正しく美しく楽しくエモくパッキングされている素敵な楽曲、それがA.B.C-Zの最新アルバムのリード曲という素晴らしい条件が揃った名盤なので、 MVだけとは言わずに各音楽番組、コンサートもホールだけとは言わずにアリーナ規模以上の会場で、是非A.B.C-Zの魅力をもっともっと拝見したいですね!!!!!

 

 

以上です。長々とお付き合い頂きありがとうございました!コンサート楽しみだな〜〜!

いち塚田担から見た「ラスト・ホールド!」主人公・岡島健太郎くんの話あれそれ

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新宿ピカデリーにて。

 

2018年5月12日(土)A.B.C-Z 塚田僚一くん初主演映画「ラスト・ホールド!」が公開されました。最初で最後の初主演、おめでとう塚田くん〜〜〜!!!✨ᕦ(゚▽゚)ᕤ✨

 

lasthold-movie.jp

 

公式発表されてから11か月、約1年経っての公開ということで、ついにこの日を迎えられたことが嬉しい反面、まだどこか夢の中にいるような不思議な気持ちでもあります。

 

akeras.hatenablog.com

 

 「ラスト・ホールド!」の話が真壁幸紀監督の元にやってきたのが2016年秋。2016年といえば塚田くんの初主演舞台『ボクの穴、彼の穴。』が上演された年で、秋といえばA.B.C-Zは毎年恒例の日生劇場で『ABC座2016 株式会社応援屋!!~OH&YEAH!!~』を上演している時期です。その時点で決まっていたのがボルダリングを題材とした」「塚田くん主演」「共演はSnowMan」「脚本は川浪ナミヲさん・高見健次さん」「タイトルは『ラスト・ホールド!』」。監督が話を受ける決め手となったのは、昨今珍しい映画オリジナル作品であること、そして関西ジャニーズJr.が長年上映し続けてきた松竹×ジャニーズシリーズの延長であることだそうです。

撮影時期は2017年6月、塚田くん初単独主演舞台を務めた『サクラパパオー』大千秋楽公演から2週間ほどしか経っていない時期に始まり、予定していた10日間から1日巻いて、撮影期間はなんと9日間というかなりのタイトスケジュール。撮影期間前の3日間で真壁監督による芝居稽古期間が設けられ、クランクインまでの3ヶ月間、塚田くんは舞台稽古と本番、アルバム制作や収録、レギュラー番組の撮影等の時間の合間を見つけてはボルダリングの練習に励んでいました。

 

塚田さんってすごく明るくて、みんなから愛されてるというキャラクター。映画の中でもそれを崩したくないとは思っていたのですが、それだけだと面白くないので、「実は葛藤がある」という形で表したかったんです。テレビのイメージをうまく取り入れつつ、ギャップを見せたいと思いました。

 参照記事:塚田僚一には、周囲が"会いたくなる"魅力? 監督&Pが見た塚田&Snow Manの姿 (1) 『ラスト・ホールド!』現場で士気を上げる主役に | マイナビニュース

 

映画オリジナル作品ということで脚本は基本当て書き。塚田くん初主演舞台『ボクの穴、彼の穴。』以降塚田くんは“他人が書いた塚田くん”役を演じる機会が多く、初外部舞台出演、初主演舞台、初単独主演舞台、そして今回の初主演映画と、最初で最後の自担の初めてに立ち会った思い出を、映画の感想整理を通して書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

―――――以下、本編のネタバレを含みますのでご注意ください。―――――

 

 

 

 

ラスト・ホールド!」の物語は塚田くん演じる島健太郎くんが大学4年生になる春から始まります。幼少の頃からボルダリングに打ち込み、大学2年時にインカレ2位まで成績を上げた岡島くんですが、怪我のため1年間治療に専念することになり、映画冒頭、医者の承諾を得ていざボルダリングを再開しようと練習場に顔を出したら、自分以外の部員はゼロ。ほぼ廃部状態のボルダリング部は練習場をも差し押さえられてしまい、練習すら満足に出来ない環境に置かれてしまいます。まずは部の存続のために岡島くんは勧誘活動を始め、実際の事務所の後輩でもあるSnow Manが演じる6人の新入部員を獲得していきます。

 

  

 

岡島くんと塚田くん

A.B.C-ZSnow Man、先輩と後輩、実際の事務所歴としても映画としても、岡島と部員たちの関係は基本的に1:6の構図に分かれています。

入部後初めての公式試合を迎えようとしている6人に岡島がボルダリングの醍醐味は自分との戦い、個人戦にある」と説いていたように、本編前半の岡島は初心者&ブランクのある6人とは別に、一人個人練習に黙々と取り組んでいる姿が繰り返し描かれています。

秋の団体戦を終えた後、他の部員は来春の個人戦に向けてまた特訓を始めることでしょうが、そこに岡島の姿はありません。大学4年生である岡島は次の春を迎えた頃、大学を卒業して社会人になります。*1

物語のスタート時点で岡島が大学4年生である以上、それは抗いようのない展開で、私はその事実が無茶苦茶寂しいです。

怪我から復帰した岡島を迎えてくれる部員は誰もいなかったこと。長年自分自身と戦い続けてきた岡島が仲間の存在、仲間の大切さに気付けたと思ったら、その仲間とは道を違わなければいけない、いや、岡島は実質引退している身なので、仲間たちとはすでに道を違っているということ。岡島は在学中にインカレ1位の夢を達成出来なかったけれど、他の部員はその夢を達成できる可能性が十分にあること。青春を共に過ごせる仲間に出会うこと*2も、インカレ優勝の夢も、どちらも岡島は在学中に叶わなかったことが、とにかく悔しくて寂しいんですよね。

就職活動という、大学生なら通らざるを得ない人生の分岐点に立っていることもそうですが、この1:6の構図もプロデューサーの語る「岡島と塚田くんのギャップ」の全体像になっているのではないかと思います。

ただそれはあくまで一連の過程を見て来たこちらの感情にしか過ぎなくて、岡島自身は孤独であることに寂しさを感じるどころか、自分が孤独であるという状況すら認識していません。

部員の話でいえば、部の存続には部員が7人必要という条件さえなければ、岡島はたった1人でもボルダリング部の活動を続けていたことでしょう。岡島の視界はボルダリングで埋め尽くされており、ボルダリング以外の存在が視界に入る余地がありません。もっと強くなりたい、もっともっと登れるようになりたいという岡島のボルダリングに対する熱い探究心を前にすると、河口のルール違反の罪すらも岡島の記憶には残りませんでした。 *3

自分の決めたものに一直線、ネガティブなものに思考を割かない、過ぎてしまった過去に悲観をしない岡島の姿に私は塚田くんを強く感じるので、葛藤はあるけどあくまで薄味に、基本はポジティブで前向きなキャラクターとして岡島が描かれていることが、塚田くんを大事にしてくれてるんだなあと思えてとても嬉しいです。

 

 

 

岡島と河口の表裏関係

主演は塚田くん演じる岡島ですが、岩本くん演じる河口の過去のトラウマからくる葛藤と脱却は、この物語の大きな核を担っています。

河口と岡島に共通するのは、ボルダリングとの別れ。

河口がボルダリングと離れることになった理由は、中学生時に大会でルール違反を犯してしまったこと、過去の出来事として描かれているのに対し、岡島は就職活動という現在の現実。また、過去の自分の過ちを責める周りの声を気にしてしまう河口、1年越しの復帰戦で敗戦するも自分で決めたことだからと引退を決める岡島――過去現在周り自分といったように、二人は対極の位置にそれぞれが視点を持っています。

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部室の壁に取り付けられた部員の名前が記された色違いのホールド、河口はで岡島は黄色になっているんですよね。色相環の一番遠くにある2色が2人に充てがわれたことは河口岡島の表裏関係そのものを表しているようにも見えます。

岡島のまっすぐすぎるボルダリングへの執心は、自身の過ちへの罪悪感からくる周りからの批難に苛まれていた河口の心に一筋の光を与えたように岡島もまた、自分自身と戦っているつもりがいつの間にか過去の自分に勝つことが目的になっていたことを、河口へ向けた言葉が自分自身に返ってきたことで岡島は自分の間違いに気付かされます。

河口と岡島の合わせ鏡のような関係性の面白いところは、「自分の行動が相手のためになった」という事実が相手に伝わっていないところです。表と裏、近いようで遠い関係の二人がその事実を交わし合うことは今後もないと思います。河口は岡島が就活のために髪の毛を黒く染めたことにも興味を示さなかったですしね。河口という対の存在があっても一人で突き進んでいく岡島にも塚田くんの色を強く感じて、非常にいい距離感だと思います。

 

 

 

陽の岡島、陰の河口

河口は河口を通じて岡島や大島コーチ、他の部員たちと繋がりが広がっていきますが、先に挙げたように岡島は1で動くキャラクターなため、岡島の深みを得るためには河口からの反射光が必要です。

長年続けてきたボルダリングで怪我をして、治療に1年掛かることもそうだし、治療を終える頃には就活が始まっているし、復帰しても出場出来る公式戦は春の個人戦の一回きり。怪我した時点で退部を決意してもおかしくない状況にある中、実際に描かれていないので過程の葛藤はあったのかもしれませんが、結果として岡島は1年を掛けて1回の春のためにボルダリング部へと返ってきます。更に、怪我だけならまだしも今度は自分以外の部員がおらず、ボルダリング部は廃部寸前。けれど岡島はたった一人で宣伝動画を撮影し、勧誘に励み、部の存続のために必要な6人の新入部員を集めることに成功しました。岡島、全然挫折しません。怪我したから治す、部員が必要なら勧誘して増やす、勝っても負けても個人戦を最後に引退して就活を始める、などなど、岡島、めちゃくちゃ代謝が良い。

岡島の精神性は常人のそれではないので、主人公であるにも関わらず岡島に共感するのってすごく難しいんですよね。心が折れてもおかしくない環境に置かれても岡島がボルダリングを諦めかったのは、そもそも諦めるという選択肢すら持ち合わせていなさそうなのって、やっぱり岡島を演じているのは塚田くんだから。橋本くんが「塚ちゃんはA.B.C-Zの太陽」と例えるように、塚田くんというポジティブでアクティブでとにかく明るいキャラクター性を前に、役を通したと言えど塚田くんという人が何かを諦めたり挫折している姿に説得力を持たせる方が難しく、けれど物語を大衆的に面白くするにあたって展開の勾配は必須事項だから、岡島の影は岡島に当てるのではなく、河口を掘ることで作品の深みを作ったのではないでしょうか。岡島が太陽なら河口は。岡島と河口、二人のキャラクターが揃うことで陰陽のバランスが取られているんだと思います。

 

 

 

 岡島健太郎の人生の一部としての「ラスト・ホールド!

 塚田くんは自身のブログ*4で映画「ラスト・ホールド!」における岡島について「僕の人生で大きなターニングポイントになった」「僕の人生の中で一番見てもらいたくない場面」と語っています。岡島健太郎の人生において、大学4年生前後の時期はいつもの自分ではなく「弱い部分」が表に出ていた時期だったのです。

最初は部の存続のために集めたメンバーですが、みんな辞めずに練習を頑張ってくれるとってもいい子たちで、春に引退した岡島も頻繁に顔を出したり、初心者ばかりで不安も多いであろう部員に目指す先を指示したり、部員が他大と揉めて怪我をしたと聞いて就活スーツのまま病院に駆け付けたりと、非常に面倒見のいい先輩ぶりを発揮していますが、個人戦までは単独行動が多かったこともあり、笑顔もあまり見られません。塚田くんは振付師に何もしてないのに「ニヤニヤするな」と怒られてしまうほど、いつでも笑顔で楽しそうに周りを明るく照らしてくれるキャラクターですが、作中の岡島はずっと抑え目に描かれており、そんな岡島の感情が解放されるのはなんといっても最終面接のシーンです。

 塚田くんはこの面接シーンについて度々話題に挙げていて、舞台挨拶で監督も「表情を引っ張り出すために何回も撮った」と話されていました。

「仲間」や「絆」というテーマはあらゆる媒体で何度も語り続けられている王道のテーマですが、個人的には岡島が仲間の存在に気が付くのが、ボルダリングの試合中でも練習中でもなく、ボルダリングからも部員からも縁遠い場所、自己と向き合う作業を強いられる就職活動期間、それもこれに落ちたら就職浪人かもしれない崖っぷちの最終面接会場というのが、この映画のすごーーーく好きなところです。

大学生として最後の個人戦を終えて、今までは自分のためにしていた練習を引退してからは部員たちのためにサポートとして協力・牽引し、団体戦優勝という目標に向かってみんなで邁進している映像が走馬灯のように頭の中に再生されて、個人戦で掴み損ねたホールド、その後のジムではしっかりと掴み取れたホールド、あちこちに散らばった点がひとつの線として結ばれて、岡島の視界が、世界が、大きく広がるあのシーンが私は大好きです。大事なことって、渦中にいるときには気付かないもので、過ぎ去って振り返ったときにようやく気付くんですよね。

現役中にインカレ1位の夢は叶わなかったけど、大学生活最後の個人戦は過去の自分に囚われて目の前のホールドに向き合えなかったけど、気付いたものはある。夢が破れたから気付けたんじゃなくて、夢が叶ったって叶わなくたって、気付きはあるし世界は広がる。全部がうまくいくハッピーエンドじゃなくたっていい、何かを手に入れるために何かを犠牲にする必要だってない。生きていれば、人と関わっていれば、そこに意志があれば、自然と人は変わっていく、進化していける。

A.B.C-ZSnow Manも、すべてがうまくいっていまに至る子たちじゃないから、そんな2つのグループに嘘を吐かせない展開が優しくて嬉しい。

面接のシーン以降、本編の流れだと団体戦ですね。岡島が今までに見たことのないくらいすごく楽しそうな顔でボルダリングに取り組むんです。心からワクワクした表情で壁を見上げる岡島の笑顔は、普段からいつも目にしている塚田くんの笑顔とおんなじなんです。岡島の感情が解放されたと同時に、塚田くんって本当にいつも楽しそうにしてるんだな、って当たり前のように塚田くんが放っている優しい柔らかな雰囲気の特別さに、岡島を通して改めて気付かされます。

ずっと拘っていた片手のジャンプではなく、絶対掴みにいける両手でのジャンプを成功させ、最後のホールドをそっと両手で包み、楽しくって仕方ない表情で破顔する岡島の顔を見てしまうと、岡島と塚田くんの境界がわからなくなって、ひどく満ち足りた表情でスクリーンに映っている自担の姿に、塚田くん初主演映画だという事実を改めて噛み締めさせられて、いつも心の中をぐしゃぐじゃに濡らされます。

そんな映画の主演に自担がいるなんて、こんな幸せなことって生きてて早々ないことなので、塚田くんと塚田くんを取り巻く環境には毎度のことながら感謝しかないです。

 

 

映画の最後にエンドロールとともに流れる、A.B.C-Zの「Future Light」。まさか塚田くんがA.B.C-Zに初めて映画主題歌を持ってくる日が来るなんて夢にも思ってませんでした。

塚田くんは「映画中はSnowManに、最後はA.B.C-Zに背中を押して貰っているみたいで頼もしい」と話していて、そんな、そんなこと言ってくれるんですか?!?!って動揺がすごい。2回目の1万字で「自分が突き進んだ先にA.B.C-Zがあればいい」と話していた言葉通り、塚田くんはぐんぐん前へと突き進んで、いろんな初めてを見せてくれます。全部全部、塚田くんのおかげです。塚田くんのファンになれてよかった、って何年経っても思い続けてるよ。

 

 

 

長々とお付き合い頂きありがとうございました。塚田くんの初主演映画が「ラスト・ホールド!」で本当によかった。ファンは幸せ者です。いつもありがとうございます。次はコンサートで、A.B.C-Zの塚田くんに会えるのを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

<追記>

5月28日、ティーチイン付舞台挨拶に参加してきました。

akeras.hatenablog.com

記事にも書きましたが、真壁監督の「何回見ても楽しめるように“ツッコミどころ”を作っている」というキーワードについて悶々と考え始めまして、面接のシーンと合わせてもう1シーン、クローズアップして追記させて頂きます。

 

 

島健太郎というヒーロー

塚田くんの魅力って長所と短所が同時にぶん投げられてくるところだと私は思っていて、監督の言う「ツッコミどころ」って塚田くんがデフォルトで備え持つステータスの一つなんですよね。「塚ちゃん天使!」と褒め讃えた次の瞬間「塚田くんひっでーww」と容易く手のひらを返せるアクションとそのアップダウンは塚田くん最大の魅力だし、塚田くんを塚田くんたらしめる塚田くんの大事なオリジナリティ要素です。

パンフレットで真壁監督がお話されていた、就活で髪を黒く染めた岡島が団体戦会場に着くときには金髪に戻っている演出ですが、監督はそれを「ヒーロー」と表現しています。

こんなこと現実には起こりえないので、ラスド・ホールド!いちツッコミどころ溢れるシーンで、加えて走った衝撃で襟足からちょっと金髪が見えていて、塚ちゃん金髪見えちゃってるwwwwと草も生やせる。監督ほどくまなく演出をしかけている方が金髪が映り込んでいるのを見落として使ったとは思えないので、この偶然の産物もツッコミどころとして残してくれたのかなあと勝手に思っています。

でも、このシーンがあることによって、塚田くんのトレンドマークである金髪頭がとてもよく生かされているんですよね。岡島が髪を黒く染めてボルダリングウェアからリクルートスーツに着替えることは、ヒーローがヒーロースーツを脱いでただの一般人にしてしまう侘しさを描いていて、スーツ姿でボルダリングに向かう姿はスーツに頼らずとも敵に立ち向かう素の強さの象徴。そして雨の中駆けて行くシーンですが、ここってすごく王道な見せ方をしていて、岡島=主人公=ヒーローという図式からの、ヒーローは遅れて到着するの体現、びしょ濡れになりながら仲間の元へ到着したときには黒髪から金髪に変わっていて、この一連の件は正に島健太郎というヒーローの変身シーンでもあるんですよね。ここ一番で男の子心をくすぐる絶妙な盛り上げだと思います。

個人的に私は塚田くんのことをヒーローだと思っているので、映画館のスクリーンで塚田くんがヒーローとして存在している姿にめちゃくちゃ感動します。何から何までありがとうございます、真壁監督!!!!

 

このシーンについてはずっと書きたかったけどあと一押しが足りなくて書けなくて、ティーチインに入らないと書けなかったところので、書く機会を設けて頂けて感謝感謝です。まだまだ盛り上がって欲しいなあ、ラスト・ホールド!

*1:本編最後「んな訳ないだろ」の台詞を無視して岡島は就職するものとして話を進めます。岡島くん、就職して!!!!(規定外うちわ)

*2:作中では描かれていない大1大2で出会っていたとしても、早くも在学中に袂を分かってしまったことは更に寂しい…

*3:真壁監督はラスト・ホールド!エピソード0として、退部してしまった部員をA.B.C-Zで」と話していましたが、怪我した岡島を置いて他の4人が岡島の元を去ってしまうのかと思うと寂しくて寂しくて堪らないので、キャー!見たーい!♡と素直に言えない複雑な心境です…。

*4:Johnnys' web連載えびブロ5/11更新分より

A.B.C-Z今夜はJ's倶楽部「リスナーが選ぶ!ベスト7!」企画を勝手に解釈します

5/15放送「今夜はJ's倶楽部」で発表された「リスナーが選ぶ!ベスト7!」企画のランキングが「わかる〜その曲いいよね!」から「えっ、私の好きなこの曲がこんな上位にくるんですか…民意〜〜!!(万歳)」もあれば「私なら絶対この順位にしないけどこの結果は事実なのでよく考えて噛み締めよう…」まで、自分の感想の振れ幅が大きく非常に興味深かったので、ランキングに上がった楽曲たちについて個人の解釈たっぷりに話していこうと思います。

 

 

 

 

第7位「世界一」

2016年リリース「Take a “5” Train」に収録されているカップリング曲で、同年コンサート「A.B.C-Z Star Line Travel Concert」では本編最後に位置付けられ、その模様は同タイトルBD/DVDにメンバーのマルチアングル特典でも収録されています。

コンサートでは屋良くん振付の激しいダンスナンバー「Fly a Flag」の後に位置され、メインステージでのパフォーマンスを終えて肩で息をしながらセンターステージに移動しつつ締めの挨拶を述べる橋本くん、さっきまでの激しいダンスパートが嘘のように穏やかな表情で橋本くんや客席を見つめる河合くんの姿が印象的でした。

A.B.C-Z Star Line Travel Concert」はCDシングル「Take a “5” Train」アルバム「ABC STAR LINE」の連動企画で構成されたコンサートで、アルバムは楽曲の良さを中心に選ばれたこともあり、特にこの「世界一」は、コンサート前からメインボーカルである橋本くんがA.B.C-Zの曲の中で1番好き」と何度も繰り返していたこともあり、この年のコンサート構成を担った河合くんもその言葉を受けて世界一をコンサートの最後に持ってきたのではないでしょうか。

メンバーカラーのコートを纏ったA.B.C-Zがリフターに登り、客席を見下ろし見渡しながらしっとりと歌い上げる。普段はダンスにアクロバットにと、視覚的な見せ場の多いA.B.C-Zによる、曲の良さ音楽の良さを会場に響かせる、耳に効かせる演出がA.B.C-Zの新たな一面を覗かせてくれた曲になっております。

A.B.C-Zはバラードにもいい曲がたくさんありますが、その中でもこの「世界一」がピックアップされたのは、やはりメインボーカルを務める橋本くんの「好き」のひと押しが強いのかなあと個人的には思っております。おたくはどうしたって橋本くんに弱い。

 

 

 

第6位「Shower Gate」

2015年リリース、A.B.C-Z初めてのオリジナルアルバム「A.B.Sea Market」のリード曲です。

これまでのA.B.C-Zは、DVDシングル曲やデビュー前のジュニア時代の楽曲が主な手持ち曲だったのですが、このアルバムで一気にどばっと増えました。この時点ではCD形態でのリリースもまだされておらず、オリジナルCDとしても初めての円盤です。前人未到のDVDデビュー、その後もDVDでのシングルリリースと、常に新しい形でのリリースに挑戦し続けてきたA.B.C-ZにとってShower Gateは、“初めて”の“CD”リリースで“普通のMV撮影”でした。

A.B.C-Z初オリジナルアルバムのリード曲として「Shower Gate」が発表された時はそれはびっくりしました。MVもワンカメじゃないしめちゃくちゃオシャレで清涼感があって、端的に言ってしまうと「売れそうな曲」だったから。これまでの曲が売れないって意味じゃなくて、でもA.B.C-Zの魅力ってジャニーズらしいちょっとダサいところでもあるので、なんて言ったらいいのか、とにかくすごくセンセーショナルな曲でした。、衣装に布が多いし一曲の中に違う衣装や場面、彼女目線の個人カットもあったりと、A.B.C-Z、売れにきてる?!とそわそわしてました。

曲の良さダンスの良さ、そしてそれが洗練された映像美として表現されていて、A.B.C-Zがこれから進む道筋はこの路線なのだと指し示して貰えたことが頼もしくて、でももうあの独特のダサさは見れないのかと思うと寂しくもありました。

以前戸塚くんがA.B.C-Zにはまだ世に出てないけど、これから育んでいきたい曲がある」みたいなことを話していたときに、私は真っ先にこの「Shower Gate」のことだと思いました。結果戸塚くんとは答えが違っちゃったんですけどね。

個人的に2017年アルバムリード曲「テレパシーOne!Two!」は「Shower Gate」の系譜曲だと思っているんですが、ランキングには上らなかったですね。もちろん素敵な曲だし大好きだけど、やっぱりシャワゲの初オリジナルアルバム曲インパクトが勝つのかな。A.B.C-Zがもう少し熟れた頃にシングルカットなり何なりで打ち出される未来もありだし、また新たに違う系譜曲が生まれることを期待しております。

 

 

 

第5位「メクルメク」

「Shower Gate」同じく「A.B.Sea Market」からのアルバム曲。メクルメク大好きだけど、こんなに上位に食い込んでくるとは予想外でした!嬉しい!!

2015年「Ealry Summer Concert」の2曲目、アルバムオリジナルとしては1曲目の登場で、個人的には大大大好きな楽曲「Twinkle×2 A.B.C-Zの系譜曲だと勝手に分類しています。

管楽器の高音がギャンギャン鳴り響く中、おもちゃ箱をひっくり返したかのような子供心に還らされるワクワク感たっぷりの楽曲で、胸元に「A.B.C-Zロゼッタをつけてメンバーカラーのギラギラ燕尾スーツで歌い踊る姿はディズニーランドの世界みたいで、「Shower Gate」とはまた違った色のA.B.C-Zらしさが表現されております。

 

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衣装が可愛い!

 

曲のポップさとは裏腹に、歌詞はかなり情熱的な恋を歌っていて、ラジオでも話していましたが河合くんの「結局なぜか誰も愛せないんだぜ」パートはキラキラと哀愁の融合が最高でした!誰も愛せない河合くん、最高ー!ラジオでは歌詞全然覚えてなかったけど!笑

 

 

 

第4位「Moonlight Walker」

こちらも2015年リリース、A.B.C-Z初めてのCDシングル曲です!CDデビューおめでとうえびちゃーん!

「Shower Gate」が発表されたときに感じた物寂しさを見事に吹き飛ばして貰いました。A.B.C-Z 第2のデビュー曲ともいえるCDシングル第1弾にMWを選んだA.B.C-Zポニーキャニオンの皆さんには感謝しかないです!!!

オールディーズさが漂う世界観、ギャンギャンに鳴らした管楽器に、通常ではあり得ないシルエットから始まる得体の知れなさ。ど頭から視覚からも聴覚からも圧倒的な戦闘力の高さを見せつけてくるA.B.C-Zそこにシビれるあこがれるゥ!!

メンバーカラーのベロアスーツに顔が隠れるほど深く被ったハットという出で立ち、怪盗みたいじゃないですか?!

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ルパン三世というかむしろ、

 

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キャッツアイみたい!!(※公式はスパイ設定)

A.B.C-Zのいい意味でちょっとダサいところが絶妙に取り入れられていて最高の楽曲です。

 

 

第3位「サポーターズ」

2017年、A.B.C-Zデビュー5周年記念ツアー「5Star 5Years Tour」の最後に置かれた、アイドルとファンの関係にドンピシャでハマる最高の応援ラブソングです。

元々は「ABC座2016 株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!〜」のメインテーマとして作られた楽曲でしたが、この年のツアーは戸塚くんが構成を担ったことでA.B.C-Zのデビュー5周年を象徴する楽曲にまで押し上げられ、2017年「‪終電を超えて〜Christmas Night〜/忘年会!BOU!NEN!KAI!」のカップリング曲として音源化に至りました。「Shower Gate」で話していた戸塚くんのA.B.C-Zにはまだ世に出てないけど、これから育んでいきたい曲がある」はこの「サポーターズ」のことを指していました。

「サポーターズ」に関しては好みどうこうではなく、2016年秋に日生劇場で繰り広げられた、物語りを締める音楽と景色が今度はコンサート会場で見れたことなど、今までの感傷や思い出を鷲掴みにされて揺さぶられるような、兎にも角にもエモーショナルの一言に尽きます。2016年秋、2017年夏の景色をA.B.C-Zと一緒に見てしまったからには、挙げざるを得ません。

そういう意味で6周年、7周年と歳月を重ねていったときにこの曲はどうなっていくのか。聴くたびに5周年に立ち返らされるのか、また新たな思い出をこの曲と共に築いていくのか、今はまだ未知数なのでこれからが楽しみです。

 

 

 

第2位「花言葉

2015年は初オリジナルアルバム、初CDシングルとCD形態のリリースが続いたこともあってか、2016年第一弾リリースのこちらは久しぶりのDVDシングル曲です。

正直こんな上位にくるとは思ってませんでした。好きだしいい曲だなーとは思うけど、A.B.C-Zの曲として1位に選ぶことは私は絶対にしないので。

でも花言葉が好き!って人の気持ちもめちゃくちゃわかります。花言葉ってA.B.C-Z特有の癖がなくて、シンプルに良い曲で、誰が歌っても、究極カラオケでおたくが歌っても楽しいし曲の良さは伝わるんですよね。そこが花言葉のいいところなんだと思うし、だからこそ私は物足りないです。

他担の方がA.B.C-Zの好きな曲として花言葉を挙げる機会が多いことは耳にするし、A.B.C-Zのファンでも花言葉が好きという人がこんなにいるってことは、私が花言葉を選ばない方のおたくだからこそ忘れちゃいけないなって思います。ここから先は宗教戦争みたいな話になってきちゃうのでここで打ち止めるとして…

世間的なアイドルのイメージからは少し違った色を持つA.B.C-Z“だからこそ”花言葉という大衆的な良曲を握っていて欲しい、という解釈もあるんだろうな。私は様子がおかしくて唯一無二なトンチンカンA.B.C-Zに興奮してしまうから、偏りすぎそうなときは「花言葉」を思い出して深呼吸しようと思います。

55コンでは花言葉の終盤で橋本くんが次のソロ曲のためにハケてしまうため、橋本くんソロパートである「幸せになろう」を公演毎に他のメンバーが歌うという粋な演出がありました。えびちゃん、特におにいはそういうの不得意なのに、おかげさまでラッキー合法プロポーズをいただけてサンキューサンキューです!!!

この企画を発表したラジオでは「メンバーのこのパートを歌いたい」企画なんてのもあって、河合くんが花言葉の橋本くんソロパート「ありがとう、愛してる」を選んでいたことから、えびちゃん(おにい)もやっぱそういうのやりたいのかな〜ジャニーズだもんな〜えびちゃんジャニーズ大好きだもんな〜〜と考える部分が大きかったので、心の中の宿題にしておきます。

 

 

 

第1位「Fantastic  Ride」

2016年「ABC STAR LINE」より。ファン投票でも人気は根強かったですが、でもわかる!!!楽曲としての好みもさることながら、ファンからのA.B.C-Zにはこの路線でいってほしいという強い圧を感じます。笑

個人的に「Fantastic  Ride」は「Moonlight Walker」の系譜曲で、この2曲に共通するのは「夜のネオンに照らされながら歌い踊るA.B.C-Z。FRはMWよりは戦闘力とオールディーズさが控えめに、その分オシャレさと爽やかさを足されていて、MWに比べると口触りがよくなり、かなり食べやすく進化しています。

A.B.C-Zには夜が似合うと常々思っているので、FRに拘らずともこの路線を大事にして欲しいな〜と思っていたら、次回アルバム「VS 5」のリード曲「Rock with U」が、MW・FRを受けて更にブラッシュアップされたA.B.C-Z最新の夜曲になりそうな気配がビンビンでめちゃくちゃ期待しております。アルバムが出たらまたこの話したい。絶対します。

 

 

 

 

VS 5(ヴァーサス ファイブ) 初回限定盤A

VS 5(ヴァーサス ファイブ) 初回限定盤A

 
VS 5(ヴァーサス ファイブ) 初回限定盤B

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VS 5(ヴァーサス ファイブ) 通常盤

VS 5(ヴァーサス ファイブ) 通常盤

 

 



同意も感謝も疑問もあるランキングでしたが、すべては過去の感情を基にしたファンとA.B.C-Zとの思い出が作り上げたランキングなので、ファンが抱えている過去は参考になんかしないで、今と未来を生きるA.B.C-Zには新しいA.B.C-Zを更新していって貰いたいです。A.B.C-Zは常に最新の今が一番かっこいいグループなので。

 

そんな感じでこのブログは終わります。たくさん話せて楽しかったー!

 

 

 

 

楽曲の話大好きなので、別の楽曲記事もリンク載せちゃいますねへへへ。

akeras.hatenablog.com

akeras.hatenablog.com

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ついに、少女漫画界の塚田くんを見つけました

twitterをフォローしてくださってる方はなんとなくご存知かと思いますが、私、少女漫画が大好きでして。

これまでもとなりの怪物くんのハルを橋本くんでやって欲しいとか、ホットギミックのお兄ちゃんは戸塚くんとか、ハチクロの真山は実質河合くん野宮さんは五関くんとかとかツイートしてきたんですが

この度ついに!!少女漫画界に我が自担、A.B.C-Z塚田僚一くんを見つけてしまいました。

 

その作品は、フィールヤングで連載中ねむようこさん作『‪ボンクラボンボンハウス』聖大くんです!!

 

 

 

もう見た目からし塚田くんじゃん?!?!?!フィールヤング田僚一くんじゃん!?!?!?!?

 

 

 

『ボンクラボンボンハウス』の登場人物・聖大くんはヒロイン・一樹ちゃんの兄の友達で、職業は美容師。手に職持ってるとかめっちゃ塚田くんぽい。

性格は誰にでも優しくて、距離が近くて、そんな聖大くんに一樹ちゃんもコロッと落ちちゃうのですが、その心の内は「人を好きになったことがない」と自称する淡白さ。

 

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近い……

 

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フィールヤング田僚一くんならこんな着こなしするする!

 

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優しくするのがこれまたうまいこんなの惚れるしかない

 

 

 

息切れですよ。もうずっと息切れ。

筋肉ないしスポーツマンキャラでもないしなんなら175センチくらいありそうなので金髪筋肉塚ちゃんです!要素が皆無なんですけど、もっと概念の方、塚田くんのリア恋要素だけを抽出して出来たのが聖大くんになりますって感じ。

塚田くんを少女漫画として描いたときに入っていて欲しい要素が聖大くんには見事に詰まっていて、何やりも素晴らしいのがこの軽薄さ。

 

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告白っぽいこと言っちゃった一樹ちゃんに対しての返事のこの軽さ。ラララララちゃんランドセルかよ。

 

 

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そんなノリで付き合い始めて、初めての2人ご飯の帰りにもうチューですよ。

フィールヤング界の塚田くんはすぐチューしてくれてすごい。(すごい)

 

 

 

 

長所でもある明るさや優しさは、恋愛においては紙一重で残酷にもなるので、現時点で香ってくる優しさと紙一重の軽薄さ、この後起こり得そうな身軽さと紙一重の残酷さに今から興奮が止みません。そんなとこまで理想的……(うっとり)

 

 

 

 

 

 

こんな理想通りの塚田くんに出会ってしまって私はどうしたら…どうしたらいいの……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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それな。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボンクラボンボンハウス 2 (フィールコミックス)

ボンクラボンボンハウス 2 (フィールコミックス)

 
ボンクラボンボンハウス 1 (Feelコミックス)

ボンクラボンボンハウス 1 (Feelコミックス)

 

ボンクラボンボンハウス - pixivコミック | 無料連載マンガ

↑試し読みもあったー!

 

 


兎にも角にもこの気持ちを分かち合って欲しい!!!!ご連絡お待ちしてます!!!!!!!

へそのおウォーズ~わたしとへそのおの戦闘記録~

この記事は、A.B.C-Z 2016年リリース「ABC STAR LINE」収録、塚田僚一くんソロ曲『へそのお』と私の戦闘記録です。

 

 

アルバムの曲名が発表されたとき。

 

まだタイトルしか知らないとき。

 

リリース前にイントロから33秒までの視聴がはじまったとき。

 

アルバムがリリースされて曲をフルで聴けたとき。

 

コンサートを楽しみにしていたとき。

 

はしもとくんがソロコンでフラグを立ててくれたとき。

 

コンサート初日を終えたとき。

 

 

コンサート2日目、予定外の連続バク転を目撃したとき。

 

メイキングによると代々木公演初日はばったばったしててソロのリハが出来なかったみたいです。

 

へそのお鬱に苛まれ、大阪に向けてポエムをよみはじめたとき。

 

 へそのおに対してポジティブになれたとき。

 

大阪公演ではガキヒロ先輩の伴奏がついて壮大な仕上がりになってました。

 

知ってた~~~~~~~!!!!(大の字)

 

へそのおを諦められないとき。

 

55コンMCでへそのおが黒歴史扱いされかけてたので抗います。

 

 

(おそらくつづく)

塚田くんと『雨』

2017年1月6日「ダイヤルABC☆E」で放送されたエピソードの文字起こし記事です。

 

自担である塚田くんはKis-My-Ft2の好きな曲として以前からよく『雨』を挙げていました。私自身キスマイに詳しくないのと、キスマイがデビューする前の曲なこともあって、その曲がどんな存在であるかを知らなかったのですが、この日のラジオで塚田くんの心内を初めて知ったので、今一度、記録として残しておきます。

デフォの語り手は塚田くん、()内は相棒の小桜エツ子さんのコメントになります。

 

 

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さて、ここで塚ちゃんの選曲、一曲お送りします。この曲はですね、Kis-My-Ft2がデビューを決めたコンサートで歌っていたんですけども。本当に、先にデビューが決まったっていうのですぅごく悔しかったんですんですけど、この曲を聞くと、当時のことを思い出して、もうちょっと頑張ろうって気持ちになります。お聞きください、Kis-My-Ft2で、『雨』。

 

Kis-My-Ft2『雨』

 

跳ねる感じになってるんですよね。思い出しますねえ、(思い出しちゃう、聞くと)思い出しますねえ。もうね、ファンの人達がペンライト持って振り付けしてるんですけど、雨を表現した振り付けになってるんですね、落ちてくるような。そのねえ、雨の感じ。うん、今でも覚えてます。(いたってことだ?)あ、観に行った。で、そこで、デビューするっていうのも知ったんです、Kis-My-Ft2。それまで、それまではそう、ライバルみたいなね、関係性だったんです。先に行っちゃったんです。で、もう同世代の自分たちとしては、もう、デビュー、目標にしてて、出来ないんじゃないか、っていうのがちょっとよぎって。(年齢的に若い子たちが出てくる)そう、出てくる、後輩がデビューとかも。(‘夢なら覚めてる’っていうところにぐっとくるっていうのは)そう、覚めて欲しいって思ってた!(切ないねえそうやって聞くと)いやでも!その当時の気持ちって絶対大事だよ。忘れてはいけないし、もちろん忘れてはいないし。(それがバネになって)うん、引き締まりますね!身が、気が。そのときの気持ちで、思い出して。(やっぱりジャニーズの皆さんにとってCDデビューってすごいことなんだね。)やっぱり、憧れですね。先輩の方々っていうのが(みんなそうやって出てきてるからね)はい、通過点としてあるんで。そこは通るべき、道で。(そこ行ってやっと一人前っていうか、当初の目的が達成出来たぞって)達成、はい。(いい曲です)はい。Kis-My-Ft2で、『雨』でした!

 

 

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ジャニーズに詳しくないエッちゃんに、キスマイとの関係性から話す塚田くんはいつもの塚田くんの声で、でも、敬語と話し言葉とが混ぜこぜになってて、あんまり聞かない話し方の塚田くんだったことをすごくよく覚えています。不思議な感じだったな。デビュー後からのファンである私には知らない世界で、見たことのない景色の話を、塚田くん本人の口から聞けた事実を大事にしたいなあ、と思って当時に書き留めていました。

ダイヤルABC☆E、また復活して欲しいな。

 

寒い季節にA.B.C-Zボーカルで聴きたい邦楽5選

akeras.hatenablog.com

塚田くんがプレイリストを組んでいたのが楽しそうだったので、自分でも書きました。

相変わらずとてもとてもとても!主観を反映させた記事ですのでご容赦ください。

 

 

 橋本くん

♬フレンズ『夜明けのメモリー

 現代っ子な橋本くんに今話題のフレンズ。

男女のボーカル曲だけど、言葉数が多い女性ボーカルパートも、その後に続く音符が伸びる男性ボーカルパートも、どっちも橋本くんの歌声で聴きたい。

“終電ギリギリ駅まで見送り 「まだ帰りたくないよ」って振り向いて 明日のこと忘れてくれないの? 忘れたふりしてくれないの?”

橋本くんといえばメロメロになっちゃう甘いボーカルが持ち味だけど、甘さロマンティックさを差し引いて等身大の人間の感情を歌う橋本くんの声を聞きたい。

 

 

戸塚くん

 ♬東京カランコロン『サヨナラ バイバイ マルチーズ

好きな人の物語の中で、自分は相手役ではなくただの脇役だった、と歌うかなり不敏な失恋ソング。でもそんなかっこ悪い男の子を戸塚くんに歌って欲しい。

“ボクが張り裂けそうだよ サヨナラさ”

戸塚くんはどんな物語も似合うからすごい。どんな物語にも戸塚くんはいる。

 

 

 河合くん

エレファントカシマシ『リッスントゥザミュージック』

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 河合くんのボーカルで聴きたいというより、この詞の世界にいる河合くんが見たい。別れが見えている相手と井の頭公園でボートを眺める河合くん…ひやー!見たい!!(欲望に素直)

 “君が僕のこと見つめる目には ひとつの嘘さえも決してなかったのに”

 等身大の男の子な河合くんを見たい欲がずっとある。

 

 

五関くん

星野源『Snow Men』 

『渚のBack In Your Heart』の五関くんボーカルが大好きなので、スローテンポで音符が長めなこちら。

 “迷いながら 笑いながら 海になるんだな 僕らは消える愛だ”

 ここはどこなのか時間はいつなのか、そもそも人なのかが歌詞だけでは掴めないミステリアスさが五関くんぽい。

 

 

塚田くん

坂本真綾『うちゅうひこうしのうた』

www.kasi-time.co

他4人は冬の夜のイメージなんですが、塚田くんは目覚ましよりも早い時間に目が覚めてしまった、陽ののぼり切らない朝方。空気が澄んだ冬の夜空じゃなくて、地球を飛び越えた宇宙の空。

“ちょっと不思議な夢見たの 私は宇宙飛行士で あなたは農夫”

(塚田くんに)遥か頭上の宇宙から地球(にいるわたしたち)を見下ろしながら歌われたい。

 

 

 

 以上です。相変わらずニュアンスしかない記事ですが、お付き合い頂きありがとうございました!