えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

塚田くんと今夏の読点

今年のえび座初日は、塚田くん出演さくらの親子丼第1話放送日でもあり、翌日にはSASUKEの放送日と大忙しな秋の始まりで、個人的な初日も済ませた今、ようやく今夏の塚田くん事に一息吐けました。

春のSASUKEサクラパパオーにと今春も濃密でしたが、間を開けずに夏のコンサートやそれ以外のお仕事とお知らせもばったばったで、これをスルーしてしまったら後々何にも思い返せない気がして恐ろしいので、なんとか今夏の記憶をどうにか記録にしておこうと思います。

 

 

TVガイドPERSON vol.61

A.B.C-Z 1st写真集『五つ星』発売記念連載、塚田くんの番がやってきました。ジャニーズオールスターズアイランド合わせで戸塚くんと二人での掲載はありましたが、塚田くんの最後の単独PERSON登場は2015年の冬なので、約2年ぶりです。

PERSONはインタビューを発売日と近い時期に取ってくれているみたいで、今発売の五関くんのインタビューでは塚田くんの怪我や仙台公演の話をしてくれていて、おたくも聞きたかったけど自発的にはあんまり話してくれなさそうな部分を訊いてくれるので有難いです。

インタビューは『五つ星』でカメラマンを務めていらした荒木さんからのコメント、バラエティの活躍、塚☆リカでのソロ、塚田くんのパンク精神などなど。写真もさることながら、テキストの濃ゆさもPERSON仕事の嬉しいところです。塚田くんのインタビューに戸塚くんの名前出してくるところなんかもさすが。痒いところにめちゃくちゃ手が届きます。

 個人的に好きなテキストがこれ。

計算はできない!きっといろんな現場を経験させて貰って、体で察知できるようになったってことじゃないかな?

 塚田くんってどこまで計算してやってるんだろう?という疑問はワーホリのときから何度も考えていたので、このタイミングで改めて訊いてくれて、そして塚田くんの言葉で答えを聞けてよかった。塚田くんだけじゃなくてメンバーにも言えることだけれど、やはり場数が半端ないんですよね。一つの舞台に立つだけでも平均10〜20公演近くはあるだろうし、毎年のABC座は例年30公演以上ある。そこに個人舞台とJr.時代の現場数を合わせるとーーこんなに直にお客さんの前に立ち続けたアイドルっていないんじゃないかな?って本気で思います。計算も全くないわけじゃないと思うけど、実際に現場で培われた経験値が頭より先に感覚として一番に働く、と言われると納得でしかないです。

まだ5周年だし、本当に泣くようなことは、まだまだこれから先に起こるんじゃないかなって思うし。

 2回目の一万字だったかな。「本当に辛いことはこれから起きるんだと思う」みたいなことを数年前に塚田くんは既に話していたんですよね。そのときとまだ同じ感覚を持って今も仕事をしているんだと思うと、頼もしいことこの上ないです。アウデラ出演を機にテレビ露出が増えて周りからすごいねって褒められたときも「話半分で聞くようにしてる」と言ったり、塚田くんの見える世界はなかなかに冷ややかで、それでも塚田くん自身は大きく暖かく包み込んでくれるから塚田くんはすごい。

 

 

FNS27時間テレビ にほんのれきし』

神戸の余韻を引きずり福岡のレポに一安心しつつの同週末、塚田くんは今夏放送の27時間テレビに初出演を果たしました。午前3時台というほぼ早朝なド深夜帯に放送された『免許皆伝』コーナーで、塚田くんは戸山流居合道の初伝獲得に挑戦しました。
コンサートのMCで「危ないことに挑戦する」「ジャニーズの人たちの中で断られて断られて僕のところに来た」とどこまで信じ切っていいのか判断の難しいコメントをしていた通り、ガチの真剣を使っての居合道
これまで数多の危険な装置やアクロバットに挑戦してきた塚田くんですら、初めて持つ真剣に手は震え呼吸は乱れと、凄まじい緊張感が画面から伝わってきました。
居合の練習と本番は、具体的な日程はわかりませんがコンサートと併行して行われていたようで、コンサート会場でキラキラの衣装を着て歌って踊っていた塚田くんは、同じ時期に道着を纏い真剣を振るっていたのだと思うと、アイドルという仕事の幅の広さに息を呑みます。
練習を重ねるごとに猛スピードでコツを掴んでいく塚田くんの吸収力がすごかった。SASUKEやボク穴でも思いましたが、20年近く客前でダンスやアクロバットを披露し続け、自分の体をこれでもかと動かし見直し探求しそしてまた発信し続けてきた経験の積み重ね、今尚現役でその循環を繰り返し、日々洗練されていく塚田くんの身体性と体現性の高さがこの居合道でも発揮されていました。刀を持つのは初めてでも、自分の体を動かすことは仕事でも仕事以外でも日々執り行ってきたことで、元々の身体性の高さプラス、今まで向き合って時間の膨大さ、バック時代どころか私が見てきた4年間だけでさえも途方も無いステージング数と経験の豊富さに、今一度打ち震わされました。

居合のお仕事はSASUKEと同じくドキュメントの類で、見てる人を楽しませる普段のエンターテイメント精神とは分離した、ある種アイドルと最もかけ離れた、一人の人間としての実力と実像を浮き彫りにするお仕事でした。アイドル衣装を脱いだ一人の男性としての塚田くんの姿が、しぬほど逞しく頼もしく格好良くて、ああ、30歳男性……。
塚田くんという人の振り幅の広さをめちゃくちゃ愛しています。アクション仕事やりたいねえ。本当にお疲れ様でした。

 

 

以上二つのお仕事はコンサート期間中に発売・放送され、またおそらくコンサート準備期間や本番中に撮影・収録されたものだとも思います。時間差はあるけれど、一夏を形作るピースとなったお仕事たちは、コンサートでの塚田くんともリンクして混ざり合っていきます。

 

 

9月6日 5Years 5Stars Tour@神戸こくさいホール

ホール公演二ヶ所目。OPは何事もなく始まったコンサーでしたが、序盤の目玉であるメドレーでのトランポリン中に塚田くんの着地がおかしい瞬間を見つけて、あっと息を呑みました。
YOU ARE A FLYERの塚田くんのいつもの煽りの後に下手へさっとハケていく塚田くんの姿をこの目で見たのに、ステージの上に4人しかいない事実を受け止められなくて、いつでも探しているよ どこかに君の姿を…山崎まさよしの歌声が脳裏を掠めつつ双眼鏡を構えるも、探せど探せど塚田くんはそこにいませんでした。しぬほど動揺しました。
戸ソロ河ソロと続いてEndless Summer Magicで出てきたときにほっと息を吐けましたが、それでもいつも通りのキレがないことや、リカの大技が一つ省略されていたり、MWのつかご合わせのアクロバットが簡略化されてたりと心配は尽きず。
MCでは橋本くんがおにいを銃で撃ち殺したりといつも通りのえびちゃんでしたが、ふみとつが先に着替えるタイミングで橋本くんが「塚ちゃんも着替える?」とそっとハケるタイミングを促してくれたことで確信①。塚田くんはそれを断り予定通りのはしつかごっちでの3人のMC。塚田くんの状態について明確な言及はされないまま着替え交代。
着替えから戻ってくるのが少し遅かったけどMC明けからは塚田くん、ちょっと元気になってて、ダンス曲が続くけどさっきより明らかに足元が動くようになってて、ホール公演お楽しみでもある五ソロのバックも予定通りのタイミングで出てこれたし。一時的な痛みだったのかな?って安心しかけてたけどドキナツ2017の客席登場で1人遅れてお立ち台に着いたことで確信②。そこからはもう気が気じゃない。
テレパシーOne!Two!なんて普通に踊っても大変な曲で、最初のバク転は後ろに飛び上がるだけだし、エアジョーダンジャンプ後は左足を床に着けないように踊ってて、側転したのに右足だけで着地したり(それはそれでめちゃくちゃすごかった)、見せ場のアクロバットも簡単なターンだけどそれすらも着地が危うかった。橋本くんが手を切ってたことにも全然気付かないくらいずっと塚田くんのことが心配で心配でたまらなかった。
ダブルアンコールではメンバーの誰よりも早く塚田くんがステージ上に姿を現して「怪我しちゃったーーー!!」って言ってくれました。

全然怪我してない人の声で快活に情報を言い放ってくれて、そこでようやく本当の意味で安心出来ました。怪我しちゃったことはわかってたけど、それを塚田くんの声で塚田くんの姿が見える公演時間中に伝えてもらって、本当によかった。本当に怪我が理由なのか、怪我をしたのなら今現在の程度はどうなのか、全部が全部を教えて貰ったわけじゃないけど、塚田くんのその一言でぐしゃぐしゃしてた気持ちは間違いなく救って貰いました。 

塚田くん怪我後にメンバーで打ち合わせとかせずにその場で修正したみたいで、A.B.C-Zの対応力の凄まじさを目の当たりにしました。コンサートは止まらないし、誰も取り乱さないし、みんな塚田くんのことを尊重して見守ってくれてた。A.B.C-Zの優しさの正体は「尊重」なんだって思いました。

正にShow must Go on。本編とアンコールが終わるまで怪我について一切触れなかった塚田くんと、それを尊重してくれたメンバーとの関係性に胸を熱くした神戸公演でした。

  

 

 

9月9日 5Stars 5Years Tour@福岡サンパレスホール

塚田くん怪我のため松葉杖スペシャル公演。戸ソロ前に河合くん戸塚くんがSMAPの『友だちへ〜Say What You Will〜』を歌ったり、そのまま戸ソロに居残った塚田くんがちょっとだけDolphinを歌ったりしたそうです。私は入っていないので、詳しくは他の方のレポをご参考ください。

神戸後から、自分一人ではどうすることもできないのにいろいろと考えてしまったし、同じくらいなんにも考えないようにして過ごしていました。

 

 

9月14日 5Star 5Years Tour@仙台サンプラザホール

福岡公演同様、開演前に5人がステージに登場して塚田くん怪我のために引き続き松葉杖スペシャル公演になるとのお知らせ。福岡では二本だった松葉杖が一本になり、足以外は本人も元気そうでした。心なしか神戸のときより顔がふっくらしてたので、足以外は本当に大丈夫なんだな〜とほっと一安心。

一曲目のReboot!!!、フォーメーションだけいつもの位置で、その後すぐ脇に避けてダンスは踊らずに「頑張れ頑張れA.B.C-Z!」と拳を振って応援する塚田くんの姿がとても良かった。安静第一にするんだったら塚田くんを出さないって選択肢もあったんだろうけど、5人でステージの上に立つことを選んでくれて本当に嬉しかった。塚田くんのいないA.B.C-Zを楽しめる自信なんか一ミリもなかったから、大変だったと思うけど、衣装もちゃんと着替えて5人で居てくれて本当に本当に有り難かった。

T5Tでは松葉杖を汽車に見立てて可愛かったな!フォーメーションに入れるときは入って、踊るときは横で応援して、全編踊るときはハケてって感じ。塚田くんいないならって4人verで立ち位置取り直すんじゃなくて、5人verのまま踊ってたの胸熱だった…。

塚田くんがいないと始まらない塚ソロでは、映像が追加されてました。

 あくまで塚田くん≠リカちゃんである設定を忠実に守るチーム・A.B.C-Zの皆さん最高でした。

塚田くんの分の決め技を五関くんが担ってくれたり、階段登れないからハケるかステージ下にいた塚田くんの本来の立ち位置を塚田くん不在だけど黄色のスポットで照らしてくれたり、その場に五関くんがさっと入って金髪筋肉ポーズしてくれたり、リカが動かないからぱりぴ橋本くんがリカに襲いかかったり、塚田くんがいつもしてくれてるセットに登って2階3階の人へのお手振りを河合くんと戸塚くんがやってくれたり、すーーーごく優しい空間でした。

 

 

 

最後に、前記事で書けていなかった塚田くんの振り返りをします。

 

 

塚田くん

塚田くんのファンになってから、塚田くん自身に大きな変化は感じないけど、一番びっくりしたのは、私が思っていたより塚田くんA.B.C-Zというグループを大事にしていたこです。

名古屋公演のMCで55コンのWSでリカが多く取り上げられていたことをA.B.C-Zのコンサートなのに悔しい」と言っていたり、最近では個人仕事の会見でもグループと絡めてコメントすることが多いように思います。

塚田くん、アウデラ前は仕事がなさすぎて困ってるくらいだったから、リカのヒットもバラエティ仕事もやったー!僕めっちゃおいしーい!v(゚▽゚*)vてダブルピースして喜んでるもんだと思ってました。*1

『サクラパパオー』の単独主演に、『ラスト・ホールド!』の映画主演に、『さくらの親子丼』のドラマ出演に、塚田くんの大躍進がバラエティの道筋から演技方面にまで枝分かれして伸びていくなんて思ってもみなくて、予想外の方向に転がっていくのはアウデラに続いて2回目。そして塚田くんの2回目の1万字を思い出します。

家族やメンバーやファンの子が、自分がアウトと言われて嫌なんじゃないかと心配する気持ちを押し退けて臨んだアウデラ。全てをさらけ出したら次に繋がって、その連続が思いの外続いていって、このまま自分は飽きられるんだろうなと思う気持ちと一緒に、自分の露出にメンバーが追いついてこないことに焦って、メンバーを無視して。意外と飽きられないことに気付いて、自分の行く先にメンバーがいると信じて前は進む覚悟を固めた2016年春。

今またあの時と同じように、塚田くんは自身の新たな道の拡張場面に立ち会っているけど、塚田くんはもう1年以上前に覚悟を固めていたんですよね。

 

55コン仙台オーラスの最後の挨拶で塚田くん、コンサートを経て気付いたことを挙げてくれたんですけど、「お仕事を頑張るとか、パフォーマンスを頑張るとか、ドームを目指すとか」どこかで聞いたことある、ぱっと頭に思い浮かぶ言葉にされ易いものたちを「じゃなくて」と切り捨てて、「みんなを悲しませちゃいけないってこと」って、どの目標よりも大きな規模の言葉で包み込んでくれました。

怪我していつもみたいに踊れなくなっても最後までコンサートをやり切って、でも最後の最後には「怪我しちゃったー!」って教えてくれた塚田くん。怪我しちゃったものはしょうがないから、映像を足したりフォーメーションだけ参加してあとは脇で応援したりとその時にできる精一杯を見せてくれた塚田くん。忘年会の密録を流出させた塚田くん。とてもよく知っている、結構酷くて心底かっこいい塚田くんは、体の自由をなくしても変わらずそこにいてくれました。*2

塚田くん、おたくが心配してたことをちゃんとわかってくれてたし、その心配を見ないフリしたり軽んじたりせず、ちゃんと受け止めてくれてました。コンサートの後半はえび座の稽古が始まってただろうし、ほぼ一ヶ月間毎日上演される本番のスケジュールだって頭にあるだろうし、この時はまだ発表されてなかったけどドラマ撮影も同時進行してて。もし私が塚田くんみたいな状況に陥ったら、自分の体と今後の仕事のことを考えていっぱいいっぱいになったり、メンバーやスタッフさんや周りの人への申し訳なさに塞ぎ込んじゃったりしそうだけど、ステージ上のお客さんを前にした塚田くんは、空元気だったりテンションが下がってたりはせず、至っていつも通りの塚田くんでした。

塚田くんが塚田くんであることを証明してくれるのは、おたくのレポでも雑誌のテキストでも自分の作り上げた概念の塚田くんでもなく、いつだって塚田くん自身です。今この瞬間、リアルタイムを生きている現実の塚田くんが一番強くて一番格好いい。私がファンになったこの4年間、幾度となく塚田くんは繰り返し証明し続けてくれました。

前記事でも他メンを振り返ったときに思いましたが、塚田くんも周りを見る余裕が、余裕を持ちながら実行に移せるキャパシティがここ数年で格段に拡張されたんだなあと思います。アリサマコンのときも顕著だったけど、今はもっと、それ以上に。
仮面ティーチャー試写会やトニトニ成人式では、塚田くんそこはちょっと…って冷や汗をかく場面が多々あったけど、最近は自分で自分をコントロールしている余裕を感じます。

ここ最近は、もしそのときには分かり合えないと思ったとしても塚田くん自身がそうやると決めたんだからと、塚田くんの発信を受け取ることに迷いがなくなりました。私がパッと頭に思い浮かんで来そうなことは、すべて塚田くんの頭の中にも当たり前のように思い浮かんで、私が塚田くんについて何かを考えているときに、塚田くんは既にその次の、そのまた次よりもっと先のステージに立って、前を向いて次のための行動を起こしている。塚田くんが歌って踊る姿を見たい人がいることを知っているから今年のソロにDeliciousを持ってきて、いつもみたいに塚田くんが動けていないことを心配している人の気持ちを汲んで「怪我しちゃったー!」と教えてくれて、グループにおける塚田くんポジションの人に仕事が集まっている今のアンバランスさをわかっているから「突き進んだ先にグループがあるといい」と腹を決めている。昔からそうだったんだろうけど、今一度その確信を抱けました。

神戸公演、いるべき場所に塚田くんがいないA.B.C-Zはしぬほど寂しかったけど、踊らなくたっていつもみたいに動けなくたって、A.B.C-Zと一緒に塚田くんがいてくれた仙台公演は、驚くほど幸せな気持ちで楽しめました。動いてる塚田くんが一番好きだと思ってたけど、動けない塚田くんもやっぱり一番好きだった。塚田くんを一番に好きだと思う気持ちが全然ブレなかった。私が塚田担で居続ける理由は、思っていたよりもとても単純なものでした。

 

 

長々とブログを書いていたら、えび座が始まるどころか新曲が発表されてしまいました。夏のコンサートで話していたクリスマス&忘年会ソング。夏の夢が冬に叶うなんて素敵だね。A.B.C-Zがいっぱい頑張ったから、大人からのご褒美だね。毎日日生劇場で秋の暦を刻みながら、もう冬の準備をしているA.B.C-Zが今日もかっこよくてめちゃくちゃ大好きだな。A.B.C-ZA.B.C-Zへの大好きを溢れさせている姿を見れておたくも幸せです。いつもありがとう。愛してるよー!おしまい!

*1:デビュー前の滝様舞台やJWはふみとつの出番が圧倒的に多かったし、ポポロは露骨につかご2人で1ページにするし

*2:でも密録はよくないと思う!!!!