えりあし

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今、「Rock with U」がアツい

 

5月23日、A.B.C-Z 5thアルバム「VS 5」が発売されました。

今回は塚田くん初主演映画「ラスト・ホールド!」の主題歌「Future Light」と、TAKAHIROさん振付「Rock with U」の二曲をダブルリード曲として打ち出していますが、今のA.B.C-Zを象徴するという意味では「VS 5」の顔は間違いなく「Rock with U」です。

 

「Rock with U」めちゃくちゃかっこいいですよね!どう考えてもかっこいいし強い、おしゃれ、スタイリッシュ。圧倒的に好きしかない。っていう話を整理しながら、個人的な解釈を強めに話していこうと思います。

 

 

 

「VS 5」は6月から始まるA.B.C-Z 2018年コンサート「Love Battle Tour」と連動しています。A.B.C-Zとファンの愛をぶつけ合っていこう!という血気盛んなコンセプトになっており、「VS 5」をリードする「Rock with U」にも

 

 

といった対立構造が打ち出されています。

 

 

 

A.B.C-Z VS 黒A.B.C-Z

アルバムジャケットにもあるように、「Rock with U」のMVでは白衣装に身を包んだA.B.C-Z、黒衣装に身を包んだA.B.C-Zの計10人が対立しあっていて、コンセプトに絡めて格闘ゲームのような絵になっています。

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ストリートファイターみたい!

白はオシャレでスタイリッシュ、ニュースタイルのA.B.C-Z。黒はオラオラでアクロバットもバンバン取り入れるオールドスタイルのA.B.C-Zと、白と黒真逆の要素を取り入れており、ひとつのMVで2タイプのA.B.C-Zが楽しめる、ファンにとっては目が忙しいMVです。

VS構造には「過去の自分に打ち勝つ」との意味合いあり、黒は過去、白は未来を表していて、デビュー5周年を迎えて「Reboot!!!」、再起動したA.B.C-Zが新たな基盤として提示したのが「Rock with U」なのです。

A.B.C-ZデビューDVDの「Za ABC〜5Stars〜」ではミュージカルを意識した一台のカメラでワンカットで撮影を行うワンカメスタイルを取り入れ、初CDシングル「Moonlight Walker」ではA.B.C-Z特有のオールディーズさを色濃く打ち出した曲を世に打ち出したA.B.C-Zが、今作「Rock with U」ではニュースタイルを掲げてきた。

ジャニーズ事務所のタレントで、デビューして尚ここまで長く近くジャニー社長と仕事をし続けてきたグループを私はA.B.C-Z以外に知りません。アメリカのショービジネスを日本で体現する夢を、戦後の東京から50年以上打ち出し続けてきたジャニー社長の一番の理解者・A.B.C-Zが、A.B.C-Z、オールドスタイルなA.B.C-ZニュースタイルA.B.C-Zが倒したという構図。これが何を意図しているのか、今後のA.B.C-Zの活動に更に注目せざるを得ません。

 

 

 

 TAKAHIRO VS A.B.C-Z

 MVのネタバレをしちゃうんですけど、Rock with Uの最後、A.B.C-Zが実は TAKAHIROさんだったっていうちょっとだけSFなにおいのするオチが用意されてまして。

 TAKAHIROさんは昨年リリースされたアルバム「5Performer-Z」のリード曲「テレパシーOne!Two!」の振付も手掛けてくださり、A.B.C-Zの振付は「Rock with U」で2回目。 TAKAHIROさんがこの曲を振り付けたのでA.B.C-ZはTAKAHIROさんだった、ってオチは演出以外だとしてもその通りなんですよね。

「VS 5」初回Aには「Rock with U」の MVとメイキングが映像が入っており、メイキングにはアシスタントの方含めTAKAHIROさんの姿がバッチリ映っています。振付指導以外にもMV演出にもTAKAHIROさんが関わってくださっていて、 MV制作において重要な役割を担っていると推察されます。

 

 TAKAHIROさんが手掛けた前作「テレパシーOne!Two!」はパーティの準備といったコンセプトがあり、掲示板にチラシやオープンカー、パーティ会場には庭園に噴水、たくさんのダンサーさんなど、ロケーションや小道具からこれから始まるパーティのワクワク感が語られていましたが、今作「Rock with U」ではバーチャル空間を彷彿とさせるセットひとつのみで、セット転換、小道具やバックダンサーは一切なく、作品の世界観はA.B.C-Zのダンスのみで語られていきます。

ダンスのハードさもさることながら、Rock with Uは MV演出もめちゃくちゃかっこいいんですよね!!!黒VS白と10人のA.B.C-Zが同時に存在していることもそうだし、そんなA.B.C-Zを10人同時に真横から見れたり、5人が踊っている前をカメラが弧を描くように通過したり、座席に座っているだけでは見れないアングルや画角でA.B.C-Zのダンスが堪能出来ます。

「映像は総合芸術」という言葉の通り、セットはとにかくシンプルなのに撮り方の工夫がすごくって、TAKAHIROさんだけではなくMV制作チームの仕事ぶりがとにかく素晴らしいです。この見せ方って生のパフォーマンスでは絶対に出せない味だと思うので、コンセプトとして謳われている TAKAHIRO VS A.B.C-Z の対立構図は、  MV VS パフォーマンス対決に置き換えられると思うので、 MVチームによるこの傑作にコンサートチームはどう立ち向かっていくのか、コンサートが楽しみでなりません。

 

 

 

ファン VS A.B.C-Z

ファンにも闘うことを要求してくるアイドルめっちゃっょぃ。うちわを持ってペンライトを振ってキャーキャー言うだけではA.B.C-Zは許してくれません。

前記事にも書いたのですが、個人的に「Rock with U」はCDデビュー曲「Moonlight Walker」から繋がった、根強いファン人気を誇る「Fantastic Ride」の系譜曲で、このラインに更にデビュー5周年記念曲「Reboot!!!」を組み合わせて生まれた楽曲だと思っています。「Moonlight Walker」のように音で時代性を語り、「Fantastic Ride」のように夜の都会へ相手を連れ出し、「Reboot!!!」のようなEDMサウンドでダンスを煽る。「Rock with U」はニュースタイルな現代、都会の夜のクラブを彷彿とさせるサウンドもさることながら、注目したいのは歌詞です。

「Rock with U」は MVもそうだし、歌詞の世界でもとにかくずっと踊りっぱなしなんです。“DJがあの曲をかけたらLet's go”以降、“君のことずっと踊らせたい”の歌詞通り、休憩がてらにアルコールで喉を潤したり、腰を引き寄せて愛を囁いてくれたり、ダンスフロアから抜け出して夜の街は消えたりすることもなく、ただひたすらにずーーーーっと踊り続けてます。踊る以外のことを一切してないんです。

アイドルの曲って勇気をくれたり励ましてくれたり、女の子を楽しませてくれる曲や歌詞が多いと思うんですけど、この「Rock with U」は延々と、はたまた永遠に“ずっと踊っていたいから”踊り続けます。“このままMe VS U”っダンスバトルの無限ループに聞き手は誘われているのです。

疲れない?休みたくない?A.B.C-Zどんだけ〜〜〜!!!ときゃっきゃして楽しむのもそれはそれでありだと思うのですが、別視点の楽しみ方として挙げたいのが、「ダンス」が比喩表現だとしたら?

 

ダンスって、リズムに合わせて体を動かして楽しむものです。リズム=鼓動楽しむ=気持ち良くなるという表現に置き換えるとどうなるか。皆まで言わずともですよね、そういうことです。

“君の鼓動に上げてくBPM

“今夜はただDance”

そういうことです。

歌詞では相手への接触は一切明記されてないのに、置き換えるだけであらこんなにも!あらあら〜〜!

そしてこの曲をA.B.C-Zが、1ヶ月間ほぼ休まず舞台に立ち続けるA.B.C-Zが、処刑装置パフォーマンス後ゲッゲッゲッゲッゲルマイハキメちゃう体力おばけのA.B.C-Zが、未だ嘗てないくらいバテながら、小道具に頼らず踊りまくるんです。すごい曲だ〜〜Rock with U!!!

 

暗喩的な解釈はさておき、以前なおたんこと渡辺直美さんがアカデミーナイトでA.B.C-Zのことを「セクシーなグループ」と紹介していましたが、Rock with UはまさにA.B.C-Zのセクシーさ、己の肉体を駆使して、体力の限界を超えたパフォーマンスをし続ける姿が遺憾なく発揮されていて、A.B.C-Zの魅力が正しく美しく楽しくエモくパッキングされている素敵な楽曲、それがA.B.C-Zの最新アルバムのリード曲という素晴らしい条件が揃った名盤なので、 MVだけとは言わずに各音楽番組、コンサートもホールだけとは言わずにアリーナ規模以上の会場で、是非A.B.C-Zの魅力をもっともっと拝見したいですね!!!!!

 

 

以上です。長々とお付き合い頂きありがとうございました!コンサート楽しみだな〜〜!