えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

DARKNESS(LOVEです☆ver.)について真剣に考えてみた(※5/22ちょっと追加)

2015年5月13日。A.B.C-Z初めてのオリジナルアルバム『A.B.Sea Market』が発売されました。

前回の『ABC from to Z』はJrの頃の曲を含めたデビュー以降の曲のCD音源化でしたが、今回はほぼ新曲!プラス既存曲のアルバム収録!

初回特典のメンバーの様子から、メンバー皆がとっても楽しそうに撮影しているのを見て、ファンとしても嬉しさが募るばかりです。

今回のアルバムにはメンバー五人全員のオリジナルソロ曲も収録されています。コンサートも決まっていますし、どの曲がコンサートでやってもいいように、DVDではなく、CDで!目ではなく今回は、耳で!予習が出来る幸せを噛み締めております。

 

そこでとある問題がひとつ。

自担である塚田くんのオリジナルソロ曲は、今回収録されておりません。

 

というのも、塚田くんのソロ曲は「DARKNESS(LOVEです☆ver)[塚だぁくねす feat.塚☆リカ]」だからです。

忘れもしません、ポニキャ公式HPに掲載されたアルバム収録曲第一弾の様子を。第一弾はリード曲であるShower Gateと五人のソロ曲のタイトルが載せられていました。どれも新曲なので聴いたこともないし、どんな曲なんだろう~と想像を膨らませる時間のはずが、「DARKNESS(塚田ソロ曲)」の文字を見た瞬間、“オリジナルアルバム”にも関わらず、聞き馴染みのあるメロディが頭に流れた人は少なくないでしょう…。そしてその予感は確信へとスライドされました。

 

A.B.C-Z初めてのオリジナルアルバム、五人揃ってのオリジナルソロ曲ですが、塚田くんのソロ曲は、塚だぁくねすと塚☆リカのコラボ曲です。

 

改めて振り返るべくざっくり説明しますと、この二人のキャラクターの出生は2012年11月に帝国劇場で行われた舞台『JOHNNYS' World』にまで遡ります。

本編二幕で行われた堂本光一くん座長の舞台『SHOCK』に出てくる登場人物、コウイチに熱く想いを寄せるヒロインの「リカ」*1役を塚田くんがパロディとして演じたこと。それと同時期に正月の楽屋で突然舞い降りてきた、なんかビジュアル系っぽいダークサイド側のなんかそれっぽいやつ、が、塚だぁくねすです。

 

二人の推移

塚田くん扮するリカの溢すなんだかそれっぽい女の名言は日替わりのアドリブのようで*2、毎日twitterでリカレポが流れてきました*3。その後ファンの間でキャラが独り歩きをしつつも、JWを経ていないファンにも共通して「塚田くん扮する、黄色いドレスを着た女の子」として定着していきました。

2014年5月に日生劇場で上演された『ABC座ジャニーズ伝説』*4の二幕、MCのような雑談タイムのときに、塚田くんがモーニング娘。14'の「わがまま気のまま愛のジョーク」、でんぱ組.incの「冬へと走り出すお!」を舞台上で歌って踊ったことから塚田くんが女子アイドルにハマっていることが判明。

同年8月に開催されたコンサートツアー『Legend』では、作詞作曲振付構成演出、すべて塚田くんがプロデュースした塚田くん初のオリジナルソロ曲*5『気にせずGo my way』にて、お馴染みの黄色いドレス、ハーフアップに結った髪(カツラ)を黄色のリボンで留め、その装いだけでファンに「あ、これリカちゃんだ」と特に説明のないまま力付くで納得させたことにより、女子ドルキャラとして発展。

同ツアー、9月に行われた東京公演、会場は代々木体育館。その真ん中に敷かれた花道で、オーラスでは見事自身の最高記録を上回る25回連続バク転をファンの前で披露し、その姿がA.B.C-Zのコンサートの山場として、WSの映像では殆ど必ずといっていいくらい使われ、地上波にもその姿が公表されました。*6

塚だぁくねすの露出としては2013年デビュー後初の全国ツアー『Twinkle×2 Star Tour』コンサートの地方公演のMC、水曜BSで放送されている『少年倶楽部』でも取り上げられたことがあり、アイドル雑誌『potato』では塚だぁくねすがジャニーズの面々を勝手にだぁくねす作詞を当てはめた連載企画が今尚続いています。

少クラ情報によるとだぁくねすのプロフィールは、「本名:塚 だぁくねす」「生年月日:2013年1月1日」「家族構成:弟(塚田僚一)」「好きな食べ物:ハッシー」「特技:歌」…ツッコミどころしかない…。

 

主にA.B.C-Zとファンの間で行われていた、所謂身内芸が、まさかの公的に商品化されたことには、ひどく大きな意味があるのではないでしょうか…!

 

 

三部構成

雑誌で塚田くんがいうように、この曲は三部で構成されています。塚だぁくねすパート、塚☆リカパート、二人のパート。この二人は男女であり、影と光であり、属性として正反対の位置付けに置かれています。曲調もだぁくねすはヴィジュアルバンド系、リカはJPOPアイドルと、まったく別の曲のようですが、三部では見事に二つの世界観が融合されます。天才か。塚田くんは天才なのか。

 

だぁくねすパート

私はヴィジュアル系をまったく通ってきてないのですが、だぁくねすパートを聴いてジャンヌダルクSHAZNAを思い出しました。土曜の夕方に放送されていたアニメ「神風怪盗ジャンヌ」のOPだったんですよね確か、懐かしい〜!

冒頭からの音が一気に消え去り、喉を絞るようにして囁かれた「DARKNESS」

この一言で全てが説明されました。えっこの曲塚田くんのソロ曲じゃないの?なんてきっと誰も疑問に思いません。思うことを許してはくれません。

お馴染みの歌詞とお馴染みの曲が豪華になって音源化されて帰ってきました。これ、てあも側から訴えられたら負けない?大丈夫?という一抹の不安を抱えつつも、ジャニーズアイドルのアルバムであることを忘れるデスボイス、これ客席は頭振らなきゃ駄目かな?と現場の様子を心配していると、何処の名DJだよと言わんばかりに曲が変わります。実際は変わってないんですけど。

 

☆リカパート☆

だぁくねすの低音踏みしめる系の曲調から一変、ぴるぴる飛んでいっちゃいそうな軽い音が始まり、そして此処でも全てを集約する第一声「リカちゃんでぇ〜す☆」*7

 

えっなんで塚田くんいきなり声色変わってるの?!なんて思想は野暮中の野暮です。だぁくねすからリカちゃんに変わったのです。考えるな、感じろ、です。

意中の男の子に夢中になって追い掛けて、気持ちが最大限にまで昂った瞬間、リカちゃんが告白をします。

 

「っはは、ごめんねぇ、俺、好きな人がいるんだぁ」

 

つ、塚田くんだぁ……!!

高橋留美子作品に出てくる、優柔不断だけど何故かモテる主人公みたいな話し方だけど、塚田くんだぁ………!!曲が始まって2:23でようやく自担が出てきました!!泣ける!!!会いたかったよ塚田くん!!!・゜・(ノД`)・゜・

 

(ちなみに塚田くんの出番は、この一言のみとなっております…。)*8

 

~間奏パート~

ここからは間奏です。間奏と言う名のドラマCDです。黒歴史をこじ開けてくることに定評のある塚田くんはソロ曲でも容赦ないです。

塚田くん(仮)に失恋したリカさんは、そのショックでダークネスな世界に飛ばされてしまったようです。間奏パートが始まってすぐに扉を開ける音が聞こえるのですが、洋館にでも足を踏み入れたのかな…?ロックハートの魔物*9かな…?

扉越しに会話をしているだぁくねすとリカ。元の世界に戻りたいリカとダークネス界の住人(?)である二人が出会った瞬間、最後のパートが始まります。

 

♥二人パート♥

 そして、ハッピーエンドへヾ(❀╹◡╹)ノ゙❀~~~

 

ど頭から有無を言わさせない世界観の主張がすごいんですけど、どうしてですかね、ナチュラルに受け入れている自分がいます。

音源化はされていませんが、Legendツアーでやった前作『気にせずGo my way』の作詞作曲のクレジットは「つかちゃん班長(リカちゃん☆ファクトリー)」*10なのですが、今作は「つかちゃん係長(リカちゃん☆ファクトリー)」*11になっています。*12

月間Songs6月号でその話題にすこし触れているんですけど、違う話題に持っていかれて謎のまま…塚田くんの中ではストーリーがあるようなので、いつか聞けたらいいな。オリジナル盤の存在も併せて。

 

塚田くんの曲って色んな音が使われていて、すごく現代の音楽って感じがします。一曲の中で、全く違う楽曲のように構成が変わるのも、ももいろクローバーの「ミライボウル」や、でんぱ組.incの「W.W.D.」を彷彿とさせるし、突然のセリフパートはモーニング娘。の「Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~」が頭を過ぎります。

塚田くんって、「引用」が上手い人だなぁ、と常々思います。見るもの選ぶもの挙げるものが洒落ていて、そのチョイスだけで惹かれる人は惹かれてしまいます。塚田くん自身は何か一つのことを深く突き詰める「オタク」体質というより、広く浅く色んな分野に手を出す「ミーハー」な人だと思うので、常にアンテナを張っているんでしょうね。

リカも、塚田くんが女子ドルにハマった*13のが先か、新キャラ作りのために学び始めたのか、鶏が先か卵が先かわかりませんが、時代の流行と発信の時期がうまく重なったものだなあ、と感心しちゃいます。

 

楽曲としての面白さ

リリースに合わせて様々な媒体で曲の話をしていましたが、塚田くんは楽器が出来ないので口でリズムを歌って曲を作って貰ったそうです。

曲の始まりから面白くて、弦楽器で音を鳴らしてからのバスドラムのクレシェンド、音とリズムが止んだと思った瞬間「DARKNESS」一見面白いんですけど、今がだぁくねすパートだということ、音楽としては所謂“ヴィジュアル系”なだぁくねすの世界観がここだけでよく表現されているなぁと思います。

だぁくねすからリカの移り変わりも本当に自然で、手拍子を打っていたらいつの間にか周りの景色が変わってしまった、そんなマジックのような転換の綺麗さに、聞く度感動しています。

 

だぁくねすパートではだぁくねすの世界観の提示が主立っていましたが、リカパートではストーリー展開があります。歌詞の面白さはもう少し後で。

神様!ねぇ教えて~どうしたらいい…聞こえる!?

前作『気にせず~』では地球と対話していたのですが、今作も対話してます神様と。今回の呼びかけでも無事に神様からのアンサーがありました。

「モーソーやめて もうそろそろ。。。」

神様呆れてるよ、リカさん!!恋する乙女の恥ずかしいポエムと妄想に神様も疲れてしまったようです。

リアルに変えようよー!

妄想はやめて、リアル=現実にしよう、と試みたらしいリカさんは、文節ひとつ跨いだ瞬間、もうデートにこぎつけています。ニア攻めまくってます。恋する女は勢いがありますね。

ここでまたすこし、曲調が変わります。流れ星が落ちるようなぴゅんぴゅんとした勢いとはすこし違う、好きな人とのデートでドキドキ、をスキップのようなリズム打ちで表現されています。段々とテンポが速くなっていく様は、緊張と共に鼓動やテンションがどんどんと昂ぶっていっている様を彷彿とさせて、シンプルながらわかりやすくていい演出だなぁとおもいます。

告白後のマリオが死んだ時のような音は前作から引き続き今作にも使われていて、セルフパロといいますか、使い回しという程安っぽさはなく、上手いんですよねえ。『気にせず~』ではその後壮大な宇宙規模の語りになりますが、今回は宇宙っていうか世界が変わります。恋する女の子の世界からダークネスの世界へ。パターンとしては同じかもしれませんが、飽きることはぜんっぜんないんですよね。本当ただただ単純に、うまい、すごい、と感心するばかりです。

今回特に面白いな~と思ったのが、歌詞の言葉遊びです。

 

突然の韻文

会えない夜 Loneliness キミがくれた Necklace

曲の歌いだしから突然韻が踏まれます。

R&B系に詳しい訳でもないのですが、以前NEWS ZEROで我らがSHO SAKURAIがラップの説明をしてくれていたのを思い出しながらこれを書いてます。ラップはダジャレのようなもので、母音を合わせて韻を踏むのが土台となっているようで、歌詞の中にその言葉遊びが盛り込まれています。

君は太陽 照らされていたいよう

ひなたぼっこ ひまわりゴッホ

モーソーやめて もうそろそろ

 [hinatabokko]からの[himawarigohho]は韻もさることながら、太陽、照らす、ひなた、ひまわり。*14単語の意味が全部連想で繋がっていて、かつ母音も合わさっているんだと気付いたときは、塚田くんって巧みだなー!と拍手したい気持ちでした。*15

あの子みたいに ニア攻めたいのに あたしはいっつも ファーサイド

これは母音が合わさるとはちょっと違うかな。でも前二つは語感が似てると思うんですよね。そこからの、「ニア(near)」と「ファー(far)」の対義語が置かれるのも面白いです。

疲れちゃっ 後ろ歩い 「ちょっと待っ」っ 掴んだ

語尾を合わせただけとも言えますが、三回同じ使い方をした後に、名詞の「手」を持ってくるの、いいです。

私的に一番感動したのが、一番最後の

LOVEです☆

[rabudesu] [da-kunesu]――これ、ちゃんと掛かってるんですよ!!気付いたときにはめちゃくちゃ感動しました!!!

だぁくねすがパートで「僕のが 寂しがる」と歌っていただぁくねすに、リカが最後の二人パートでは同じ曲で「私の あなたに捧げる」なんですよ!!繋がっちゃうんですよ、ここも!!!

寂しがる僕の唇に、自分の唇を捧げると歌うリカ。

明日の朝にはもういなくなってしまう「キミ」に傷つき、迫り来るDARKNESSに呑まれてしまっただぁくねすの元へ扉を潜って現れた、太陽、ひまわりのリカ。

光と闇、対極に位置するふたつの世界が重なることで起きる

冒頭でだぁくねすが一人で歌っていた孤独の寂しさを、愛で満たされた言葉に替えて、全く同じメロディをリカと二人で歌う――心の闇に侵され、怪しい城のような薄暗そうな世界に篭っていただぁくねすを、リカの愛が浄化するんですよ~~~めちゃくちゃいい話じゃないですか~~~~・゜・(ノД`)・゜・

闇の色しか纏っていなかっただぁくねすが、最後には「LOVEです☆」と愛を唱えるんですよぉ…なんていいラスト…。そして最後の最後に韻を踏んで〆。蓋を開けてみると、最初の「DARKNESS」は最後の「LOVEです☆」への振りだったんですね。はあ〜〜〜巧みだなぁ塚田くん!!

 

 

どこまで塚田くんが考えて、どこからプロの方にお願いしたのかはわかりませんが、この曲は間違いなく、塚田くん自身が、目で見て、耳で聞いて、会場に足を運んで、自分のお金でCDやDVDを買って得たものたちから生み出された作品で。耳で聴いただけでもワクワクするし、よく目を凝らして観察してみても面白いし、これで更に本人のパフォーマンスも加わってくると、また全然違う景色として見えるんだろうな、と思うと、塚田くんの持つエンターテインメント性の高さにひたすら感服するしかありません。

ただでさえ、JWで生まれたリカが2014年夏にアイドルとして再登場したことも、代々木体育館では初めてのソロコンサートを見事成功させた*16ことも、それがWSに大きく取り上げられるところまで含めて、壮大な夢を見させて貰いました。正直、あれを越えるものって何なんだろう?本当にこの世に存在するんだろうか?と思っていたのですが、堂々とリカの二作目を作って帰ってきた塚田くんは、更に2013年に生まれただぁくねすも連れて帰ってきました。

現時点私は、楽曲だけで前作超えです。『気にせず~』は会場に入ってからわかったので、状況は今とは違いますけど、それでも間違いなく前作を超えてきているな、と思わせて貰ってます。塚田くんという人は、本当に飽きない。飽きさせてくれない。そのことが本当に嬉しいです。コンサートが楽しみ!

 

 

 

ただひとつ、一応、口に出しておきたいのが、次こそは塚田くんのオリジナルソロ曲が欲しいなぁ……(´▽`)ってことですかねっ

 

 

 

*1:この前初めて08年SHOCKを観たのですが、塚田くん、面影なんにも残ってないね…?!(笑)

*2:生憎私は初演JWを観劇出来ていないのです…。

*3:そのとき私エイト担で、えびのこと全然知らなかったんですけど、それでも殆ど毎日TLに流れてきてたんですよ。すごい、リカの伝染力。

*4:2013年10月に行われた同舞台の再演

*5:結果的にはこれも“塚田くんの”曲にはならなかったんですけど…

*6:本人の意図が何処まで張り巡らされていたのか、気になるところです…。

*7:『私、塚☆リカ、15歳!高校生になったばっかし☆』ってモノローグが聞こえてきそうです。

*8:オリジナルソロ曲、とは…(ゲンドウのポーズ)

*9:A.B.C-Z5thDVD『Never My Love』のメイキングで塚田くんが連呼していましたね。(゚∇゚)ロックハートの魔物のせいだよ!

*10:ジャスラックHPで同曲を検索すると見れます。字面がすごいので一度は見るのをおすすめです

*11:「ファクトリー」表記はBerryz工房解散後に組まれたハロプロユニット、「こぶしファクトリー」との関連が…?!と思ったら、こぶしファクトリーの結成は2015年1月なんですね。塚田くんって、ハロプロのおエライさんなのかな…?

*12:班長の次の位って係長なんですね、初めて知りました。

*13:宮っちがラブライブ!にハマってドライブ中ずっと聞いていた、宮っちと一緒に話すためにアニメを勉強している、という発言から、出処は宮田かな、と勝手に思っています。宮田ハ何モワルクナイ…。

*14:『Legend』ホール公演ではただの黄色いドレスだったのが、代々木公演からはドレスにひまわりの花が追加でつけられていました。ちなみに髪型も代々木初日はポニーテールだったんですよ!二日目からはWSで放送されたひまわりがついたカチューシャ姿に。スタッフさんがつけてくれたのかなぁ。塚田くん≒リカさん=ひまわり。素敵な関連付けです。

*15:橋本くんがよく雑誌なんかで「塚ちゃん=A.B.C-Zの太陽」だと言ってくれていたので、そこから連想したのかな。かわいい。

*16:という目で見ています、あのソロのこと。