えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

ルードウィヒ・B 〜歓喜の歌〜

舞台というものに触れると、思い出す景色があります。

イーストボーイのローファー、近所のスーパーで買った三足千円の紺のハイソックス、卒業した先輩から頂いたおさがりのスカート。高校指定の制服を着た16~18歳の頃の自分。所謂青春時代というやつ。

舞台上の床って、なんだかササミみたい。白くて柔らかくて、繊維の筋が決まっていて、生きていた元の木の姿、までは想像が届かない。彫刻刀で彫るとするする掘り進められるんだろうな、って。ローファーの靴底で踏みつけながらにそんなことを考えていた学生時代。舞台に立つという行為は私にとって、日常、ではないけれど、現実からそう遠くない距離、部活動の一貫として定期的にそういった機会に恵まれていました。

客席の真ん中から、マイクを通して指示が出る。いつも音楽室で並べているように、ホールから借りた椅子を皆で並べていく。ホールのステージは、当たり前だけど音楽室より断然広いから、縮尺の違いをセッティング係のリーダーが教えてくれる。フルートのトップが座る椅子の足元に、赤のビニルテープでばってんを作って床に貼り付ける。パーカッションの男の子が隣のティンパニが邪魔じゃないか訊いてくれる。

色んな調節が終わってやっと、コンサートマスターが指揮台に立つ。メトロノームの針が左右に触れる動きをじっと見つめながら、一定のテンポを自分の中に刻み付けていく。音を鳴らす前から裏拍を意識して、ブレスにもテンポを感じて。基礎合奏は全てフォルテ。フォルテというのは、一番奥の席のお客さんまではっきり音を届けるということ。何度も何度も繰り返し注意されて、その度に意識するけど、いつの間にか抜けちゃって。意識してるのに音に出てない、と言われることもあって。悔しくて情けなくて悲しくて、何度も辞めたいと思って、何度も泣いて、それでも3年間続けていたのは、好きだったから。舞台に立つ人達の仲間でいたかったから。

そんな高校時代の自分を思い出します。

 

 

A.B.C-Z橋本くんが主演のルードウィヒ・B〜歓喜の歌〜を観劇してきました。

私の中で音楽は「思い出」、ということで、橋本くん河合くんがピアノを弾く、と聞いたときからずっと楽しみでそわそわしてました。アイドルとクラシック。舞台と生演奏。芸術という大きな括りでは同じの、けれど形がすこし異なる二つの分野が重なる瞬間に立ち会えることの喜びといったら。プロと比較するのは烏滸がましいと思いつつ、私にとってクラシックは、楽器の演奏というのはとてもとても特別な「思い出」です。

 

2014年、A.B.C-Zの色んな舞台を観てきて、どれも特別なんだけど、「思い出」と重なる部分が大きかったという意味で、ルードウィヒは私にとって特別な舞台になりました。

河合くんと五関くんがファウスト、戸塚くんに出発、五人でツアーがあって、塚田くんのイットランズ、最後に、橋本くんと河合くんのルードウィヒ。もう、この流れが美し過ぎる。お兄四人が事務所社会やグループから離れた環境で続々と舞台に立ち、美しく作品を演じ切って、それを客席で観続けてきた橋本くんが、2014年末に自身主演の舞台が決まる。ぽつりぽつりと打たれていた点が、点だと思っていたものが線になった、リレーのバトンのように、流れ星の軌道のように、橋本くんに繋がれていった。A.B.C.がA.B.C-Zになったような奇跡の軌跡。私はA.B.C.をリアルタイムで感じたことはないから、想像になってしまうのですが。橋本くんが2014年という一年を、物語として紡いでくれた。それだけでもう私は、随分と胸がいっぱいでした。

 

橋本くんといえばメインボーカル、A.B.C-Zの音楽部分を公的に担う人。橋本くんの辞書に恐らく「クラシック」という引き出しは今までになかったと思うんですよ、ここ数年の雑誌とざっとインターネットを見回っての話なので、密に遡れば過去にあったのかもしれませんが…。仕事じゃないと(おそらく、少なくとも今のタイミングでは)触れなかった分野に、仕事で触れる―――その先の未来まで私は勝手に想像してしまっているんですけどもっ。何といえばいいんですかね、「仕事で」出会った。そのことに私はとっても熱いものを感じています。

プロとしてアマとして、私の周りにはクラシックと密に触れ合っている人がたくさんいて、色んな話や現状を目にします、耳にします。

クラシックって、テレビ番組のゴールデンタイムの民放で主として題材に取り扱われる機会がまずないですし、「伝統」「古典」「気軽に触れられない」などの、とっつきづらいイメージが先行して思い浮かぶんですけど、それってA.B.C-Zのイメージと重なる部分が多いように私は感じます。「間違いなくいいものなのに、世間には馴染めない」。今の時代、文化を存続させるためにもお金は必要で、文化を商業に乗せて、経済のサイクルを回して自分で稼ぐ必要があって。時代の流れに沿って大なり小なり、文化の在り方を変容していかなければいけないのかもしれないけど、馴染むと良さが損なわれてしまいそう。作品の歴史や価値と世間の認知度や評価が合致していない。大分ズームアウトして色んなことをぼかして話していますが、そんな二つが一つの舞台を通じて共演したことが、運命、なのでは…?とすら、思わされます。*1

私はA.B.C-Zの物語が大好きで、A.B.C.がA.B.C-Zに、そしてA.B.C-Zがデビューに繋がった一連の物語に猛烈に恋をしているので、後に加わった橋本くんにまた、歴史の糸を紡いで美しい物語として見せられてしまった。2014年にまた恋をしました、落とされました。A.B.C-Zに二回も落とされちゃった。そんな感覚。最高です。たまんないです。

 

ルードウィヒには公式ツイッターの他に、ジャニーズウェブでの出演者二人の連載も毎日更新されていて。ベートーベンとモーツァルトが紡ぐ愛の言葉、という主旨はさておき、二人の言葉が毎日webに掲載されることは舞台への期待を煽られました。

主演とは、一番前に立つ人で、物語の主軸であり、舞台を作るにあたって舞台に立つ人達の牽引役、指針を示す人、空気を作る人、だと私は思っていて。ルードウィヒのお母さん役である浅野さんに「ルーちゃん」「りょうちゃん」と呼ばれる橋本くん、稽古前にはハグしていた橋本くん。事前のテキストからでも橋本くんの立ち位置や在り方には、気持ちよく期待値を上げさせて貰っていました。実際に観劇しても、あの舞台の中心には間違いなく橋本くんが立っていて、橋本くんを軸に話が動いていく。ルードウィヒという主役を橋本くんが担うことで作り上げられていった世界がとてもとても美しかった。21歳の橋本くんが、あの舞台の、あの作品の、あのキャストの面々の中で真ん中に立ち続けていたことは、当たり前じゃなくて、ものすごく特別なことで。「ベートーベンのファンの人に失礼がないように」と言っていた橋本くんが、ずっと、ずっと、真ん中にいた、居続けた、そしてそれが、とても素晴らしい作品になったこと。色んな人の動きや思考が重なって連なって作られていく空間が、物語に乗って、音楽として会場を震わせていたこと。それを直に肌で、五感で感じられたこと。全部が素敵で、奇跡みたいだった。

ジャニーズ伝説の舞台を観て思ったのが、私は橋本くんの「声」が大好きだなって。フランツに襲われたときの悲鳴も、好意を持った女性の名前も、そっと囁く優しさも、お母さんへの愛も。一番に私に飛び込んできたのは、橋本くんの「声」でした。舞台ってすごくいいですね。肌で感じる音の振動が、もうずっとすごくって。国際フォーラムという会場もそれを巧に手伝ってくれました。

ピアノの川田さんの当て弾きも、全然わからないくらい、指や身体の動きが音楽にぴったりで。本当に弾いてるんだと思ってました。そう思わせてくれたことが、すごい。川田さんの演奏と、演技と、橋本くんの演技がこんなに綺麗に重なることって、あるんだ、って。他人と他人の生み出したものが、目の前で、リアルタイムで、ぴったりと寄り添う瞬間に、劇中何度も体感しました。瞬間は瞬間で終わらず、一秒刻みに奇跡の瞬間が繋がって連なっているようで、観ながらずっと鳥肌が立ってました。

 

ルードウィヒの最後の指揮。指揮は、全部出るから。音楽への不理解、自信のなさ、人としての在り方、全部曝け出されてしまうのが、指揮台という場所だと思ってます。そこに立つ橋本くんとその背中。ジャケットの皺が内側によって、肩甲骨が外側に回転しているのがわかりました。交響曲第九番。誰もが何度も耳にしたことのある名曲を、録音も交えながら、生演奏と合わせて舞台の最後、ルードウィヒの最期を締めたあの光景は、本当に圧巻でした。物語の終焉を、今までの話の展開や演出だけじゃない、あの時の橋本くんの指揮には全てが詰まっていて、ねじ伏せられるような強い説得力。強いけど、乱暴でも一方的でもなかった。ルードウィヒの一生が、すべてあそこに集まって幕を閉じる。音楽が終わる頃には、観客の自分に出来る精一杯の賛美、弾けるような拍手を夢中で送っていました。

 ルードウィヒを演じ終えた橋本くんに生まれたもの、得たもの、千秋楽を終えて時間が経過して尚橋本くんに残っていくもの。全部が楽しみです。次の橋本くんの仕事が楽しみで仕方ないです。

大分日は経ってしまいましたが、ルードウィヒ・B、とても素敵な舞台でした。観れてよかった、あの世界を音楽を、肌で感じられてよかったです。

 

 

*1:「運命であり、必然、です」って小さい子が

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カウコン事変

 2014年12月31日。最後で最初の現場として、ジャニーズカウントダウンコンサートに行ってきました。いつもは茶の間で見ることでしか経験していなかったカウコンに、初めての参戦です。

カウコンであった諸々は、なかなか衝撃的なものでしたが、他の方のブログでも事細かなレポがあがっているので、私からは私から見た景色の話をさせて頂ければと思います。

 

東京ドームには嵐、エイトのコンサートで何度も足を運んでいますが、生まれて初めてのアリーナ席でした。私の座席はバクステすぐの下手寄り。生まれて初めてのカウコンで、生まれて初めてのドームでのアリーナからの景色に、私はずっとドキドキしていました。

近年では色んなグループのコンサートに足を運ぶようになったのですが、そのときに楽しみにしていることがあって。その現場のファンの子達の雰囲気を見る、感じることが好きです。カウコンということは、色んなグループのファンが集っているということで、それはまさに私の好奇心が沸き立つにはまたとない環境でした。見たことのないペンラや、twitterで流れてきた見覚えのあるグッズを身につけている人が多く、どことなくファンの有様も目当てのグループそれぞれに違った色があったように感じて、そんな雰囲気に触れることが私を益々高揚させていました。

自ユニであるA.B.C-Zは若手から二組目の超新人ポジションということで、持ち曲見れればラッキーかなあくらいに思って行ってきました。翌日に舞台の初日を控えていたので、出れるだけ嬉しいのかも、と自分で割りとハードルを低めに設定していたこともあってか、前半のみの出番だったことに私はさほどショックではありませんでした。何の挨拶もなかったのは寂しかったけどね。勝手に補完して勝手に完結できました。

 

出場面子とFNSからなんとなく予想していた通り、途中はスーパーマッチソロコンタイムでしたね!!!まあでも、この中で一番芸暦長いし、数字的にも事務所に貢献度高いだろうし、と元来の長いものには巻かれろ精神で過ごしていました。

私の見渡す景色の中に、結構いたんです、マッチファンの方。「真彦」のうちわを二枚持ちにした人や、ここは幕張メッセだったかな?ってくらい腕をぴんと伸ばして手振り完璧にノリノリな人、マッチさんが通ると手を振る人。スタンド前列に死んだような目で呆然としていた女の子もいましたが、何より驚いたのが、マッチさん、めちゃくちゃ歌がうまかったんですよ…!!

 

ドームって広いし、音響もあまりよくないので、過去のコンサートでも音声トラブルが起きたり、声が聞き辛かったりというのはよくあって、ドームはそういうもの、だと思っていたのですが、マッチさんにはそんなこと、全然関係ありませんでした。私がマッチさんの生声に近い席だったのもあるとは思いますが、響きすぎて歌詞が聞き取れない、なんてことはなく、しっかりはっきりと聞き取れました。

五万人以上の人間に囲われた中、トロッコに乗って歌っていたのはマッチさん一人でした。明らかに期待はずれの顔をした子が客席のあちこちにいる中、それでもマッチさんはマッチとして歌い続けていました。そしてうまい。マッチソロコンタイム中はきっと全部生歌なのでは?顔中に汗をかいて、歌いながらドームを走り抜けていくマッチさんは、間違いなくアイドルでしたし、周りのマッチファンの方達も本当に嬉しそうに楽しそうに、マッチさんのことを見つめて応援していました。

これは、需要と供給の問題なんだな、と。皆それぞれ目当てが違うんだから、目当ての人が出ると嬉しくて、目当てじゃない人が続くと、まあそっけなくなったりもするよね…というのが、今回のカウコンでの私の結論です。

 

錦織さんはいませんでしたが、生きているうちにこの目で!少年隊を見れたことが!本当に本当に嬉しかったです!!!植草さんの歌声全然衰えてないよぉ甘いよぉ(;;)東山さんの美しさ(;;)ああここにニッキさんがいたら…(;;)東京ドームのメインステージで二人が歌う「君だけに」……ちょっと泣きました、めちゃくちゃうまいし、いい曲だし……。

昭和の音楽番組時代を生き抜いてきたマッチさんと少年隊の二組には、音響の悪さとか箱の大きさとか、そんなものは関係ないんだな、とこの目で見せつけられて帰ってきました。本当にねえ、この二組は格段にうまかった。環境に自分を合わせられることが当たり前に染み付いているのかなぁと。言い訳にしちゃいけないんだと思わされました。

最近は、ひとつの素材にたくさんの手が加わる乗算のパフォーマンスが主だと思いますが、素材そのものの価値の高さと、その強さがとってもかっこよかったです。

 

 

まあそれでも後半はほぼほぼ座ってましたが…マッチさんのこと知らないし、眠かったし…。

私が一番許せなかったのは、ジャニーズですらないスーパーTETSUKOタイムです^^^一番立ち位置ドンピだったのがTETSUKO^^^^

28歳祭り跡

誕生日にかこつけてスーパーポエムタイムが行われたので、そのログを記念に…。

 

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私は、塚田くんの仕事に対する向き合い方が好きで、大好きで。塚田くんがアイドルという職業を選んだこと、続けてきたこと、続けていくこと、知りたくて、見ていきたいなって思います。28歳の塚田くんも楽しみだ~~!28歳の塚田くんにも、好きで好きでたまんねえな!って思わせてくださいね塚田くん!大好き!

戸塚くん以外のメンバーは、まあなんか追い追い!来年とか?に?できたらいーね!

朝が来るまで終わる事の無いダンスを

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今でも覚えてる。帝国劇場のあの空気。塚田担ってきっと、数で場を占領するほどの人数はいなくて、でもあの空間には間違いなく、塚田くんの誕生日をお祝いしたくて入っている人がたくさんいて。私もそうだった。塚田くんの誕生日ど真ん中の公演で、27歳初日の塚田くんを見たくて、その公演を選んで入った。

去年の12月10日は普通に仕事の日で、定時上がりでは絶対に公演に間に合わないからって、上司と同僚にかなーり前からお願いして、早く帰して貰った。あの日は導かれたようにねえ、誰も私の足を止めなかったの。お客さん、こなかったの(笑)。あんな日、一年経った今でも他にないよ。あの日の私の売上、ゼロだったんだから、ねえ塚田くん。

 

私はねえ塚田くん、塚田くんがいなくても生きていけるんだ。私が生きてきた二十数年の間で、塚田くんが組み込まれたのってこの二年程だから、私は塚田くんのことを知らないで生きてきた人生の方がまだまだ長くって。でも塚田くんは、塚田くんの人生の中で、ジャニーズじゃなかった人生より、ジャニーズである人生の方が長いんだなって気付いたときに、勝てないなあ、って思ったんだ。

 

ご縁という言葉が好きです。出会いには意味がある、出会ったタイミングにも意味と価値がある。私が所謂自ユニで自担と呼んできた人は今までに二人いたんです。嵐の大野くんと、エイトの村上くん。二人それぞれに、私の人生って結構支えられてて。

大野くんは私のヒーロー。おうちがちょっとごたごたしてたときに、私はずっと嵐をみてて、大野くんが好きだった。仲が良くて、くだらないことに一生懸命で、誰も傷つけない嵐に救われてた。

村上くんは私の人生の先輩。社会人一年目、いよいよ本格的に大人の世界で生きていくことになった私のお手本は村上くんだった。仕事に真摯で真面目で一生懸命。村上くんもヒーローだよ。強くて格好いい仕事の出来る男の人。

全部、私の背景が関わってる。二人の好きな人は、私の人生に必要だった人なんだって思ってる。必要だったときに出会って、好きになったんだ、って。私が求めていた存在。アイドルという理想の虚像、アイドルという無敵のヒーロー。

 

 塚田くんはね、私の人生の区切りのようなときに出会ったんだ。私はそのとき、変わらなくちゃ、って思ってた。前向きに変わりたかった。変わることへの恐怖や卑屈さや躊躇いを、無理やりがなぐり捨てようとしていた時期だった。えびコンに行ったのも、ちょっとだけ、その試み、みたいなところがあってね。そんなときに、塚田くんという、私の人生でとっても新しい人を見つけて、だるま落としのようにスコーン!と落とされて帰ってきたあの日のこと、まだまだ断然覚えてますよ。塚田くんは、今の私の人生に必要な人なんだ、ってぼんやりとした確信があった。

後出しジャンケンのように、落とされてからずるずると好きなところを見つけていった。見つけては竿を引いて釣りあげていって、私はやっぱり塚田くんのことが好きだな!って誰かに向かって話してた。いまだってそう。私は結構、そうやって生きてきてる。塚田くんのことが好きだって、誰かに伝えたい。塚田くんが素敵だから、言いたくなっちゃうんだ。

 

恋をすると女の子は変わる*1、とよく聞くけど、私の中ではそうじゃなくて、恋という理由を踏み台に、変わる勇気を貰ってるんだと思う。

私は「自分に頓着のある自分」というのがどうも恥ずかしくって、所謂オシャレとか自分磨きってやつ。それに励む自分が恥ずかしいからって逃げていた節があるんだけど、そこをね、塚田くんに見つけて貰えたなって思ってる。

塚田くんはオシャレで、人に見られることが何よりの大前提な人だから、人のために自分に頓着を持ってる、って私は勝手に思ってる。自分に拘ることは決して恥ずかしいことじゃなくって、巡り巡って人にいい気持ちを与えることに繋がる、って思うようになったし、そう思い込む勇気を塚田くんに貰ったよ。そんな風に、色んな言い訳を塚田くんに貰ってるんだ。

ふらっと大阪名古屋へ行ったり、同じ舞台に何度も通ったり、字を綺麗に書いたり、こまめにクイックルワイパーをかけたり、はっきり物を話したり、年上の方にはきちんと敬語を使ったり、自分が動くことで停滞しそうな空気を壊してみたり、そういう色んなこと、塚田くんを言い訳にして生活してるんだ、私は。塚田くんは別に私に、そんなこと求めてきたことなんか一度もないんだけどねえ? 私がね、勝手に、貰ってるの。そうした方がいい、ってこと、わかってるけど実行できずにいたことを、塚田くんに後押しされてる気持ちになって、怠けていたことを頑張れるようなひと押しを、塚田くんに貰ってる。

ほらねえ、塚田くんのこと、必要だわ、私。求めてた、塚田くんのこと。もしかしたらその存在は、何かが違ったら塚田くんじゃなかったかもしれないけど、何かが違ってすぽんとハマったのが塚田くんだから、やっぱり私には塚田くんが必要だったんだと思う。

だからいつか、私にとって塚田くんが必要じゃない時期ってきっと来るんだろうなあって。寧ろ、そうあった方がいいんだと思う。オタクのゴールはオタ卒だと思ってるから。とりあえず私にはまだ塚田くんが必要で、必要じゃなくなったときに離れるか、それでもまだうまいこと近くにいれるかわからないけど、どの距離にいたって塚田くんのことはずっと好きだと思う。何せ、塚田くんがとっても素敵な人だからね!

27歳の塚田くんは、今までにないくらいに活躍していて、私が好きになった26歳の塚田くんより、もっと素敵な塚田くんになっていった。人が素敵になっていく様を、同じ時間を過ごしながら、目で肌で空気で感じられるなんて、こんな体験、塚田くんが初めてだよ。塚田くんからは色んな初めてを貰ってる。ありがとうございます。塚田くんを好きにならないと見れなかった景色は、どれもとっても眩しくて、楽しくて、負けてらんないな、とも思わされる。勝てる見込みは全然ないんだけど、塚田くんを見て、負けたくないな、とも思っていたいよ。ほんっとぜんっぜん、笑っちゃうくらい、勝てる気しないけど(笑)。

28歳の塚田くんは、どんな塚田くんなのかな。塚田くんにもわからないし、私もどのくらい知れるかわからないけど、私が願うことは大体これ。「怪我なく病気なく、塚田くんが健やかに過ごせますように。」多少の不幸や災難は、頑張って自分で乗り越えてください(笑)。ただただ、塚田くんが健やかであってくれたら、あとは塚田くん自身がどうにかしてくれるって思ってる。塚田くんは、塚田くんも、私のヒーローだから。ヒーローよ強くあれ!弱いときもあるけど、弱くなるななんて言わないけど、弱さも乗り越えればいつか必ず強くなるもんね? そういうドラマを、私は塚田くんから見せて貰ったことがあるからさっ。

 

塚田僚一くん、28歳のお誕生日おめでとうございます。塚田くんの更なるご活躍を応援しております!塚田くんのいちファンでした!クソポエム!!

 

*1:「恋」を比喩だと思って、好きな言葉に置き換えてくださいネ

イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー~パパと呼ばないで~

コメディ、パルコ劇場、レイ・クーニー、イギリス・ロンドン。公式HPを改めて読み返して思ったのが、なるほど、わからん!ってこと。

 

私は舞台演劇という文化に触れたのはA.B.C-Zがきっかけで、今まで見た作品もすべてジャニーズが関わってきたものしか観たことがなくて。サブカル文化というものに関心こそあれど、積極的にその世界へ足を踏み入れているかと言われたらそうでもなく。イギリスロンドンの社会的な歴史も知らない。優秀なスタッフ、ベテランの演者たち、と言われても、舞台役者さんのことは誰一人わからない。この作品を、舞台を語るにあたって私は、裏付けとなる知識はなんにも持っていません。私はただのA.B.C-Zと塚田くんのファンで、塚田くんが出なかったらこの作品に出会うことは一生なかったと思う。

でもね、すっごく、面白かったんです。楽しかったです。いいものを見た、なにも知らなくても楽しめた、すごく気持ちがいい。観終わったあとの幸福感、やばい。ただただ純粋に楽しかった。何も気負わず、目の前の光景を眺めているだけで面白かった。なんと更に、そんな作品に、自分の好きな子、今一番応援している子が、出演しているんですよ…!なんてお得!なんて素晴らしい!

 

東京に住み始めて十うん年。私が渋谷という街に足を運ぶようになったのは、成人を迎えてから。渋谷という街にさして興味はなかった。109に置いてあるファッションは趣味じゃないし、スクランブル交差点はいつ行っても人が多いし、道行く人とはなんにも接点が見つからない。私が渋谷という街に思い入れが出来たのは、塚田くんを好きになってからだ。Twitterという、なんとも便利で時々恐ろしいツールは、能動的に情報を追わなくても私に教えてくれた。塚田くん、めっちゃ渋谷いる。

若者の聖地、というよりむしろ、塚田くんの聖地・渋谷。そんな街でなんと、塚田くん、初めての外部舞台出演。しかもグループから一人。しかもコメディ。そして、パルコ劇場。

 

 

 

パルコ劇場は映画館みたいだった。長方形の箱の中に椅子が詰まって置いてあって、ぱっと顔を上げるだけで最前列も最後列もすぐに視界の中におさまった。狭い。けど、窮屈さはない。公開して一ヶ月近く経った映画を観るときのサイズ感。つい先日、代々木体育館で見た人を、この距離から見れるんだ、って。舞台という世界はコンサートとはまた違った異世界のような空間。不思議なところ。まだ、どういう気持ちで居たらいいのかわからない。

 

ロビーのお花。popstyleさんからたくさんのひまわり。代々木では塚田くん(リカさん)のドレスにたくさんついていたお花。河合くんが、塚田くんのファンを例えてくれたお花。気高い。

 

私ずっと、怖かった。スタッフ、演者、劇場、デザイン。全てが完璧だった。悪いものがなかった。環境は完璧だった。ただ、塚田くんのことだけがわからなかった。

塚田くん、理数系のアスリートだから、創作という概念がない、って思ってた。いちから何かを創るということ。今までいた世界が身内を囲った空間だったから尚更。塚田僚一という存在ありきではない場所からやってきたお仕事。怖かった。

 

観終わってまず思ったのが、嬉しい、って気持ち。こんな素敵な仕事が塚田くんのところへ運ばれてきたこと、過去の塚田くんが今の塚田くんへ引っ張ってきた、掴み取ってきたお仕事。とっても楽しくて面白くて、ただそれだけ思える場所に、連れて来て貰えたこと。塚田くんに。すっごくすっごく、嬉しかった。

 

真面目にやればやるほど、塚田さんが演じるレズリーという人間の頭の悪さが見えてくる、というね(笑)。彼が、真剣になって振る舞えば振る舞うほどみんなが迷惑する、今はそこが全体的にとてもいいバランスになっているので。ーーー演出:山田和也さんのコメント

 

塚田くんとレズリーくんの往復運動。舞台上にいたのは塚田くんじゃなくてレズリーくんだった。でも、役を通して塚田くんの存在は、間違いなくそこに居た。

舞台役者さんたちの中にぽんと放られた最年少塚田くんは、劇中でもまったく同じ立ち位置にいた。レズリーって、一人だけ、子供なんですよね。大人の吐いていく嘘を全然理解していなかった。レズリーはどうやら賢い子のようだから、本当は理解していたかもしれないけど、それでも舞台を見る限りレズリーは当事者であり部外者でもあったように感じた。レズリーにとってパパは、牧師でも医者でも、たぶんなんでもよかったんじゃないかな。

寂しさをぶつけた後にレズリーが望んだことはきっと、ママの幸せ、だったと思う。女手ひとつで育ててくれたママ。ママという存在は無敵な大人なのではなく、ひとりの女性だということをレズリーは気付き始めた年齢じゃないかな。18歳。レズリーはいつか結婚するし、今も彼女がいるかも知れないけど、それじゃあママは?って足を止める必要はもうない。ママにはパパがいる。本当のパパには奥さんがいるけど、自分がパパだと名乗るヒューバートは、きっとママを大事に愛してくれる。それが幸せだと思えるレズリーだったと私は結論付けたい。

 

当時のイギリスの社会も宗教も私は何も知らないけれど、18歳という年齢のときに、私も家族に悲観して泣き叫んでいたなあって思い出した。今まであまり気にせず生きてこれたのに、18歳、高校三年生になって突然、今の私の現状が悲しくて悲しくて溜まらなくなった。モラトリアム。私とレズリーの違いは、レズリーはママを愛していて、ママもレズリーを愛しているということ。外国が舞台、ということで幾らか緩和されていたものがあるなと思った。何処かしら他人事。

 

 

後は大体twitterで話したことがすべてかな。ステキな舞台でした。出会えてよかった。

多分また、割と近い未来に、塚田くんはまた、パルコ劇場のステージに立つんだろうな。って、なんの根拠もないけど、そんな風に思えた。そう思わせてくれた瞬間があっただけで、幸せ者だなあ私は。ありがとうね、塚田くん。

覚書Legendツアーのあれそれ

えび担の現場数はおかしい。っていうのは、いつかのアンケートの結果で数字でそれが明らかになったことは記憶に新しい。うん、私も思う。会場限定のチケットホルダーにしまわれた半券を見ながら私は、うんうん、って頷く。

 

私は、自分がえび担新規であることに、ある種の誇らしさを持っていて。全然後ろめたさなんかなくって、もっと前から知っていたら…って気持ちは全くない。知ってても、絶対当時じゃ好きにならなかったから。

「私、A.B.C-Zの新規ファンなんです!去年のTwinkleツアー代々木公演からA.B.C-Zにハマったです!あと、塚田くんのファンなんです!」

って、いつだって言い触らしたいとこ、ある。

でも、気づけば私より後の時期にハマった人が私の周りにはたくさんいるし、かと思えば、入所間もない時期から彼らを応援してきた人達と話す機会もあって、私の立ち位置ってなんなんだろう、とも考えたり。実際の現実問題では、立ち位置なんてどうでもいいんですけどね?とにかく私は、今、えびちゃんが好き、ってことが誇らしい。胸を張って言っていきたい。

 

そんなこんなで、行ってきました。大阪オリックス劇場、名古屋センチュリーホール、そして東京代々木体育館。公演数が少ないとはいえ、一回のツアーで全部の会場に足を運んだのなんて、生まれて初めてですし、たぶん、この先もないと思う。っていうか、なくさせてくれ!そう思って行ってきました。幸い、行ける日程だったんですよ。基本平日休みの社会人が全会場行ける日程って、この先ないな、って思ったから。今後は、行けない日程で、行けない公演数、行けない会場数でやって欲しいし、そうなるだろうと信じてるから。

 

 現場は嘘を吐かない、といつだか誰かが言っていて。私は本物を体験しにいきました。味わってきました、本当のこと。私の世界から見たあのときあの場所、あの時間、あの空間は、私だけのものだった。私から見た私の世界の話を、どうかさせて下さい。

 

  • コンサートの空気

事前の雑誌で何度もメンバーの口から「お客さんに声を出して欲しい」という向こうからの要望を、わかりやすく提示してくれた序盤だったなと。あんなかっこいい曲されたら、かっこいいー!すげー!つよそー!って言いたい。伝えたい。伝えたい相手が目の前にいるんだから、応えたい。見たいより、動きたい。アガりたい。もっとアガってるとこが見たい。舞台じゃない、ライブの良さを一滴残らず堪能したい。

私は舞台で双眼鏡を使う、という文化を知ったのはA.B.C-Zからなので、そもそも「観る」方が慣れなくて窮屈さもあったから、えびちゃんもそれを求めてくれてたのが嬉しかったよー。向こうが求めるってことは、こっちもやっていいってことだから。一秒でも長く彼らの一瞬を切り取って見つけたい、より、空間の共有、がしたかった。どの公演よりも自分が入った公演をメンバーに「楽しかった」って思って貰いたかった。

っていうのはたぶん、これ、外界の思考なんですよね?私は突き上げた拳が多少視界をかすめても、その瞬間はずっとじゃないし、そうしたことで楽しさが増すなら全然構わないって思うけど、アイドルのコンサート、だから、見たい、が先立つのを忘れないようにしよう、と、思いました。正反対の思想が同居してるんだなーって。でもそれは、えびちゃんの今までが作り上げてきたものだから。えび担のマナーがいい、っていうのは、観る人が多い、ってところから来てるだろうから。これは私の中の課題になりました。

 

  • アイドルがこっちきた

席が前の方だったり、通路横だったりして、どうしよう、大好きなあの子が近くを通ったら…!という感覚を初めて味わいました。客席降り。舞台の上と下、明確に世界が分かれていた筈の人達が、手を触れる距離を通るということは初体験で、こんな容易くアイドルに触れてしまっていいの?!という困惑がまずあって。間近で見るアイドルはものすごくかっこよくて、眩しくて、元の造りもそうだし、内側からにじみ出るエネルギー、みたいなものも感じられて。あと、今この瞬間、千人近くの女から愛されている異性が目の前にいる、ってなんか、すごい、すごいね…。大勢の女から求められている数人の男、って、すごいわぁ…。

飛び出す絵本、って感じで、お得でした。ファンにどうやって接してるのかを見るのも面白かった。

 今までは、アイドルを前にしたファンの奇行とか迷惑行為とかに、こいつ何やってんの?って白い目してたんですけど、テンパっていつもと全然違うことしちゃう気持ち、ちょっとわかりました。それでもね、迷惑なことはしちゃだめなんだけどね?ガツガツくるファンにはすっと体を引いてかわしていく五関くんちょうかっこよかったな。

 

 

ホール構成メモ

 縦に使うコンサートに入るのが初めてでした。代々木は映像化するとして、ホールのことを思い出せる内に、書いておこうかと。

 

  • 開演前

五分前にJrがステージに登場。諸注意説明と一曲歌って踊ってました。いっつもギリギリ着席だったので、ちゃんと見れたのは名古屋二日目でした(笑)

このときからもう諸星がオチ要員で…もろ…絶対クラスにいたら好きになる…諸星まじねーわーwってギャルがたいがちゃんとか樹とかにキャーキャー言ってるときに、ひっそり胸の内で片思いしていたい…そういう女子がクラスに殆どだと思うけど…。(レポでもなんでもないなこれ)

もろが好きだなって話でした。

 
  • Finally Over
Jrの煽りと共に登場。逆光のシルエットからわかるA.B.C-Zちょーかっこいーちょーつよそー!
大阪初日に初お披露目だったけど、イントロからかっこいい曲であることは間違いない!って確信があって。代々木ではセンステでセンターから外側にアクロをしてたけど、ホールは上手から下手に時間差だったり立ち位置ズレで着地したり。
メンバーカラーが歌詞に入っていて、色の部分で拳ぎゃーん!突き上げるのちょう楽しいので定番になったときがたのしみ!

  • Naked
  • Higher Fly~InaZuma☆Venus

ロック続き~!ここの流れは代々木の装置後とおなじでしたね。

 

河「A.B.C-Zの紹介ラップでーす!皆声出してね!」

メンバーがメンバーの紹介を作詞。戸→河→五→塚→橋の順番。9月d誌で橋→戸、五→河、塚→五、戸→塚、河→橋で作詞したと塚田くんのコメントから判明。塚田くんの「お肉 ポーク ビーフ チキン」って肉の羅列がさすがだなって…。

名前をコールさせた後にセリフの見せ場入れるのちょーアイドル。五関くんの「聞こえてるって」芸がたまんない…モニターに抜かれる五関くんの笑顔最高…。

個人的に、コールするときの手振りは下からどんどん上に扇いでいくようにやってました。わっしょいわっしょい感が出るから。

 

  • 恋(橋ソロ)

聞いてくれないかこの歌を

君に届けこのメロディ 

愛してる 

君となら 終わる恋なんてない

 16歳で歌詞を書いて、21歳の誕生日に曲をつけた、という橋本くんのソロ曲。どこまでも甘く、まっすぐで艶やかな曲。橋本くんにぴったりだと思いました。代々木で曲変わったのはなぁ、本当に、大人を恨むやつだよ…。

アカペラの独唱が終わって、まずピアノが入ってから前奏。OPの衣装をそのまま、ステージの真ん中でライトを浴びる橋本くんは、私より年下の男の子で、でも、私なんかよりずっと辛いこと苦しいことを経験して乗り越えてきた人。

「君となら 終わる恋なんてない」

 ここのフレーズが大好きです。21歳の子が自作の歌詞でこれは、ファンの子大丈夫かな…?!と思う気持ちもありますが、橋本くんの真っ直ぐな性格と、その奥に蓋されていそうな感情の重たさ。胸がきゅっと締め付けられるようで。さっきまであんなにガツガツ踊っていたのに、振り付けはなく、音と歌だけで聴かせられました。

 

  • Red Sun(河ソロ)

ジュリー、を私は知らなかったんですけど、Twitterに流れてくる比較画像を見てなるほど、確かに似てる、そして美しい!衣装は白、ライトは青。鼓動で胸が突き上がる振りにまずやられます。Jrを演出に多様しているのが河合くんらしい。ピストルの音で腰を突き上げるの、いいですね、すごく好き。弾丸みたい。代々木で回数減っててさびしかったな…あの腰振りは26歳の河合くんじゃなきゃできなかったと思うから!

ずっとかっこいい、美しい。自分の世界に入り込んで浸かりきった河合くんは本当にいい。河合くんかっこいいよぉ…!!

歌い終わってJrが布を張る後ろで、一枚一枚、帽子、シャツ、ネクタイを布の外に放り投げる。服を脱ぐのと一緒に布の色が変わっていく。五色。布が降りたら、上半身裸の河のドラムソロ。上手に人影が、と思うと、スポットライト。バンダナ、黒ジャケット、赤いパンツに、ギターを抱えた戸のギターソロ!

 

  • ふみとつセッション

楽器の!セッションを!えびで!見れるとは!思っていなかったので!とても嬉しかったです!!

アイコンばっちり、交互にソロを終えると立ち上がる河、戸とハイタッチ。とっつーとセッションしたかったんだ、って河。ギターにしようかと思って戸に相談したけど一ヶ月じゃ無理と言われた河。スタンドマイクを中央に設置し、ほうじ茶を飲むからとハケていく河。

 

  • ときめきイマジネーション(戸ソロ)

戸「ABC座千秋楽を終えて、尊敬する作家、伊坂幸太郎さんとの対談で言われた『君はときめき担当だから』という言葉がずっと頭に残ってた。今日はみんなをときめかせようと思います。みんな、ときめいてるか~~~い?!」

圧倒的昭和臭にくらっときます。エレクトロな音楽がはびこる昨今、この曲調を、歌詞を、歌を、好きなアイドルが奏でているなんて、すごい、平成のこのご時世、すごいことが起きている。ギターを置いてダンスを始める戸塚くん。横ステップ。作画:あだち充!気まぐれオレンジロード、の語感で、ときめきイマジネーション、を並べたい。戸のネクステ、なのでは…?!名古屋で聴いたブギーバックも嬉しかった~!

 

  • Walking on Clouds(アコースティックVer.)

上段上手に河合くん登場。ヒロミのバイオリンが落ち着く頃にマイクを構えるけど、

河「歌うと思ったでしょ?歌わないよー(あきゃきゃ!)」

かわいい。かわいいな河合くんは…!衣装はここからTwinkleキラキラスーツ。袖が広いのか手が小さいのか、すごい、だぶだぶだね、手元…っていっつも思ってました。

河「着席して頂いて。もしおとなしく聴いてくれていたら、みんなのところにA.B.C-Zがいっちゃいます!俺の権力でJrも連れていきます!楽しすぎて、スタッフさんや振り付けの人やマネージャーさんも行っちゃうかも!そのときはみんな、誰だこいつ…って顔しないであげてね」

 

  • Never My love

 私、ネバマイが大好きなんです…えび座を経たら、皆そうじゃないかなあ。幸福感に満ちているし、ネバマイを踊る塚田くんって、とっても綺麗なんです。私が現場で塚田くん以外のスタンドマイクプレイを見ることってあるのかな…なくても、しょうがないな…。

大阪初日では、スタンドマイクを回すときにマイクがすっ飛んでしまったみたいで、河合くんが歌ってる前をテッテケテーって効果音をつけたくなるような動作で走って取りに行ってました。曲が終わったどこかで

河「お前、あれなんなんだよw」

塚「歌ってたら飛んでっちゃって!初日って何が起こるかわかんないねー!」

塚田くんってすごい。


ここから客席降り。

河「みんないい子にしてたから、行っちゃうよー!」

三階に塚・五。二階に橋。一階に戸・河。

正直、ペンラどころじゃない…あんな近くにアイドルいたら、心乱される…ペンライトを変える余裕なんて…。三階席では全然無理でした。見渡せばそこに塚田くん、か五関くん。塚田くんが近くにいると、ワントーン明るくなるようなお花が舞って、五関くんが通ると、辺りから「五関くんかっこいいー!!」って声が漏れるんです。すごい、かっこよかった…。一階にいるときは、それはもう、気軽に楽しく…はい…。

大阪どこだっけな。

塚「河合、ちゃんと(ペンラ指導)やってねー!」

って手すりから身を乗り出して叫ぶ塚田くんのおしりを目撃しました。

河「落ちないようにね!」

って言ってくれた河合くん優しい。

これもたぶん大阪。お客さんにニッキさんのうちわを持ってきてくれた人がいて

塚「なんと、会場に錦織さんが遊びに来てくれましたー!」

とカメラにうちわを見せてくれる塚田くん。光の加減で全然モニターでは見えなくて、ものすんごく顔を顰めて、何言ってんだこいつ…って顔をしていた河合くん。

 

  • Za ABC

デビュー曲って楽しい~みんな知ってるから~!振り付けもほぼ全員がやってて、揃うのが気持ちいい。

 

あれ、ここにWoCもっかい入るんだっけ…。

ふみとつがハケて、ごちはしつか、で上段で歌うのもそういえばホールだけ、でしたね。橋の落ちサビを塚が気持ちよく歌い上げて、塚田くんが一人でサビを歌い上げてる…!と感動したのは大阪14日夜だったかな?

 

  • ハッピーハッピー

下手にうきわを被った戸、上手にハットポロシャツグラサンでへらを持った河、が現れて、夏のビーチを彷彿とさせる小道具とJrと一緒にふざけあう。塚と楽器隊二人のフラダンス、からのリンボー。そこに突っ込んでくるキャスター付きの椅子にハンドルを持った五。塚とぶつかって、五が手を差し出して、それを掴んで立ち上がる塚。また五は椅子に乗って、今度はメインステ正面後ろに。橋の登場。五を抱きしめたり肩に手を置いて見つめたり、いろいろ。はしごちの体格差に、五関くん子供かよ…!って思ったのは内緒です。

 

 塚がアロハじゃなくてタンクトップ、橋がビーサンじゃなくてスニーカーだったんですけど、大体こんなの。

 

  • コント

ハッピーハッピー最後は河がいなくて、うちわと同じメイクで登場。ちびまるこちゃんみたいな格好。

 

 

このコント、ものすごおくカオスで、文字に起こすともっとすげえな…ってなるんですけど、起こしてみますね。日替わりの諸々を拾うより、共通の主軸をなるべく起こすようにしてみました。

 

 

河「私、こゆい まゆ子。三歳。今日は折角皆が遊びに来てくれたので、私の家族を紹介したいと思います」

同じような格好ののん子(野澤)ともろ子(諸星)が登場。

河「私たち、こゆい家三姉妹!」

河センターで三人で5starポーズ。ポーズが決まってのん子とハイタッチする河、もろ子とはしない。

諸「そういうのやめてよぉ!(ダミ声)」

河「私あんたのこと生理的に無理なのよね」

河「今日はね、のん子が彼氏を紹介してくれるんだって」

野「ヒロー!」

下手からヒロ登場。上段でJrがヒロの紹介。悪そうな柄ものサテンシャツに黒スーツ。客席大歓声!

橋「のん子の彼氏は俺じゃけえの」

塚「ちょっと待ったー!」

上手からホス登場。上段でJrが略。

~私を悩ませた名古屋10日の登場シーン~

塚「好きな子を前にすると、気を遣っちゃって、俺…(手のひらをお腹にあてて中指を真ん中に手を下に這わせながら)勃たないんだよね(股間に手のひら)(しかも動かす)(キラーンの効果音つき)」

河「ねえちょっと、あなた、それでいいの?」

塚「(会場の微妙な空気を察して)…話し合っておきます!」

 ~私がしばらく引きずった名古屋10日の登場シーン終~

塚「のん子の彼氏は俺だー!」

河「ちょっとのん子、どういうことなの。どっちが本当の彼氏なの?」

野「私、すいか割りが好きだから、すいか割りが上手い方が本当の私の彼氏!」

河「こいつ何言ってんだ…」←自分が言わせたくせに…!

河「すいか割りって言っても、すいかも棒もないし…。そうだもろ子、棒持ってきてくれない?」

諸「うんわかったぁ!(ダミ声)」

舞台センターで奇怪なダンスを踊る諸。橋がそれを気に入っちゃって、後半ずっと「すげーわー」「まじおもしれっ」ってずっと言ってた。

諸「すいか割りの棒よ~~いでよ~~~!」

上手お立ち台にスポットライト。衣装そのままのオフィスト、華麗に登場。会場から割れんばかりの悲鳴。上段でJrが略。

五「もろ子様、すいか割りの棒をお持ち致しました」

河「でもねもろ子、二人いるの。棒がもう一本足りないわ、持ってこれる?」

諸「うんわかったぁ!!(ダミ声)すいか割りの棒よ~~いでよ~~~!」

下手お立ち台にスポットライト。衣装そのままの一郎ちゃん!以下略!

戸「夏だってさぁ!」せりふわすれた

中央にくるオフィスト様と一郎ちゃん。五は終始オフィストであることを徹底(というより振り)してて、一郎ちゃんはちょっとキャラを持て余しつつ棒で遊んでたりした(笑)

河「棒は揃ったけど、肝心のすいかがないんだけど…」

野「まゆ子、あなたすいかやって」

河「え、何言ってるのやだ、この人怖い…」

舞台中央に連れて行かれる河。正座。まずはヒロから。

名古屋では諸がツボにハマりすぎた橋が「俺、もろ子のことの方が好きになっちゃった」ってコントの根幹を覆すアドリブもあったけど、それに「ヒロぉ…(ダミ声)」ってまんざらでもない声出す諸星やっぱ好きだわ。もろ子がヒロにタオルで目隠しするときに膝折ってかがんであげる橋に諸「優しい…」も絶妙だった。

 一郎ちゃんが棒を渡す。このときハグしたり肩ポンしたり、ヒロ目隠ししてるのにすっごい笑顔で見つめたり、自由な一郎ちゃん。

五回回ってスタート。客席からも声を出して貰って、河に棒を振り下ろす。棒はやわらかいやつだけど、痛いは痛いだろうな。怯える河合くん。自分で指示したはずなのに…(笑)

次いでホス。オフィストが棒を手渡す。

大阪と名古屋9日では跪いて渡してたのに、名古屋10日ではぺいって雑に棒を投げ捨てて可愛かったw

初日かなぁ?ホスが手を差し出したらオフィストの目に当たったみたいで塚「なんかぬるってした…」五「眼球だよ」にちょーわらった。

ヒロと同様に五回回ってスタート。河に当たると、えいっ、えいっと何度も棒で叩くホス。まゆ子倒れる。騒然となる舞台上。

戸「いいから行けっ、お前たち!」

Jrをハケさせる一郎ちゃん。諸星、野澤、って呼んじゃうのん子ともろ子のこと。

橋「あーあ…どうするんだよこれ」

塚「俺悪くないし、みんなが指示したんだし(むすっ)」

塚「よし…なかったことにしよう」

五「目撃者が多すぎるだろ(客席をさしながら)」

橋「そうだ…歌えばいいんじゃないかな?」

ざわつく会場…

橋「郁人が唯一サビでソロがある曲…みんなで歌おう!」

まゆ子のところでしゃがみこむ橋。Attractionを歌い出す。

橋「ときめく胸に刻んだ 灼熱太陽はジェットコースター…」

河「上昇中 ベルト締め 潜んでる しーぃたごっこっろ 押っさえ、つっけー…」

みんなで歌い出す。

「「「「「がーまーんー できーなーいーよ たーいよーうの せいーさっ」」」」」

スカートを託しあげて大阪ではいちご柄、名古屋ではすいか柄のかぼちゃパンツがモニターに抜かれる。パンツがどうこうというより、太ももの細さと綺麗さに驚愕。

 

  • Attraction

客席にボール投げ。前列に剛速球を投げてしまう戸、二階の壁に当たって跳ね返ってきてしまう塚、オフィスとマントをひらひらさせる五、元野球部の意地を見せて上の方遠くの方を狙う河。さまざま。

 

で、MCへ。一旦区切ります!(笑)

夏の終わりにおもうこと

ツアーの日程が発表されたのは、夏が来る前だった。たぶん、仕事をしていたと思う。合間か終わりかにTwitterを開いたときに、スマートホンの画面から、夏の風が吹き上がって、私の前髪を揺らしたような気がする。実際はそんなことなんて勿論ないんだけど。それくらい、私にはドラマティックな瞬間だった。夏がくる、と強く思った。いつだって夏は当たり前のようにやってきていたけれど、今年の夏は特別なものになる、特別なものにする、と私は決めた。

 

私の好きだったアイドル達は、私がちゃんと好きになる頃には、おおよそ中堅の位置にいて、好きになった頃には、過去に出演したレギュラー番組がごろごろあったし、コンサートDVDだって何枚も出ていて、シングルCD、アルバム、買い揃えるのは無理だなあと諦めていた。私はまだ学生だった。

社会人になった私が出会ってしまったアイドルは、デビュー二年目、民法のレギュラー番組はゼロ、過去のDVDはシングルが4枚、コンサートDVDゼロ、舞台とサマリーが一枚ずつ。好きになって一ヶ月としない内に買い揃えたと思う。私は社会人だったからそれが可能だったし、彼らの過去を遡るのに、デビュー二年目という歴の浅さはそれを容易にさせてくれた。デビュー前のものを私は数えなかった。そこを掬い取ろうとすると、切りがなかったから。彼らの物語はつい最近始まったようであり、長くて深くて濃密な過去があった。すこしだけ覗いてみた。でも、私は、そこを掬うのはやっぱりやめた。私は、今の歳の自分が、今の彼らを好きになった。その気持ちを大事にしたいと思ったから、今と、少しの時間と、前だけを見ようと思った。

 

 私は昔から、何かひとつのことにのめり込むのが苦手だった。好きなものはたくさんあったし、その世界に普通の人よりすこしだけ奥に進んで、深い世界を覗き込むのが好きだったけれど、自分がその渦中に身を置くことはなかった、と今では思う。世界は思っていたより広くて深い。私がA.B.C-Zを好きになって得た、私の中になかった新しい感覚。何かに強く没頭して、周りが見えなくなるのが怖くて、それしかない自分が怖くて、じゃあもしそれを失ってしまったら?想像するだけで恐ろしい。から、私はいつだって逃げ道を残して生きてきた。今もそう。彼らと出会っても私の生き方は変わらない。見える景色が変わっても、私の世界は私のものだ。他の誰かに侵されるなんてまっぴらごめんだ。

 

だから、私は選んだ。世界の焦点を絞ることを。夏フェスを断った。友達への誘いの声を極力減らした。行きたい舞台や映画を我慢した。この夏を、A.B.C-Zのために使いたいと思った。使おうと決めた。お金、時間、人付き合い。普段の日常をいくつか削って、犠牲にした。何かを得るには犠牲が必要なんだって、昔読んだ漫画にかいてあった。

 

私は社会人だ。自分で働いて、お金を稼いで、そのお金を自由に使っていい権利が私にはあった。その事実には感謝が尽きなかった。私は私の体力と時間を能力を犠牲にして得たお金を、私が見たいと、使いたいと思った人達に、何の罪悪感も抱かずに使える。そんな環境の中、彼らを好きになったことの巡り合わせに、とてもとても感謝した。

ご縁、という言葉が好きだ。運命、と呼ぶには他人任せのようでしっくりこない。必然、と呼ぶほどの窮屈さはどうも肌に合わない。ご縁。何年続くかわからない私の人生に、これ以上のない環境下に置かれた自分の今に、A.B.C-Zを好きになったこと、夏のツアーが決まったこと、すべての日程に調節が効くこと。ご縁だと思った。呼ばれている、なんて烏滸がましいことは言えない。まだまだ駆け出しの域にいる彼らだけれど、それでも彼らはたくさんの人に愛されているアイドルだから。

 

私は多ステというものが自分の性分にあまり合わないことを今までの経験で学んでいる。同じ演目を何度もみることに飽きたり、他公演と比較しての優劣を探してしまったり、それを他人の前で零してしまうことがあるからだ。複数見なければ気持ちいいままで終われたし、変に気に病むこともなかった。そういう経験をしたことがある。今までの舞台も、むやみやたらに回数を重ねようとは思わなかった。もう少し過去に遡ると、同じ演目を複数回みる、という選択肢すら私の中にはなかった。やっぱり、世界は広くて深い。私は随分と遠くまで来てしまったようだ。

 

上司に夏休みの日程を確認した。同僚に休みの交換を頼んだ。多少の無理を承知で休みを貰った。目的のために環境を整えることは楽しかった。

 

旅行というものに今までの人生で触れる機会が少なかったため、知らないことが多くて、知っている友達に相談したりもした。宿泊と新幹線がセットのパックを使うと、移動と宿が安く済むことを知った。一番安価なパックを選ぶと、恐ろしく寝づらいことを、翌日の体の重さから学んだ。知らない土地での移動はいつもにない緊張感があること、東京は土地の広さの割にあらゆる要素が凝縮された街なのだということ、人って一人でも何処にでも行けるのだということ、でもその代わり、何かあっても見つけて貰えないことも有りうるんだ、ということ。

先生から貰った宿題をこなしているような感覚。辿り着く先のゴールは決まっていて、そこに行くまでの過程を自分の足で歩みながら、目で新しい景色を知る。そしてそれを、楽しいものにするために、頭を働かす。端から見れば、随分と能動的に動いているだろうに、いざ自分でそれを体感すると、他人事のような無責任さがあった。不思議な感覚。楽しかった。

 

大阪、名古屋、東京公演が終わった。私の夏が終わった。振り返ると、犠牲なんてなにも払ってなかったように思う。私は私をドラマティックに演出してみたかったのだ、この夏を。私の中に残る、私の中に刻まれた彼らとの時間は、特別で日常だ。A.B.C-Zを好きだと思った、思えた夏が終わった。しぬきがしてたけど、そんなことは勿論なかった。私は彼らなしでも生きて行けるし、彼らだって私ひとりが離れたところで、路頭に迷うことはないだろう。

私は、選ぶ、ということの重さを知った。事務所に入所して、舞台やコンサートに出て、後輩たちがデビューしてブレイクしていく様を見送ってきた彼らが、デビューという、逃げ道を潰してのし上がってきた世界の一部をみた。彼らが選んで歩んできた世界。

 

いつかはやめてしまうのだろうけど。私はまだ、彼らを選んでいきたいと思った。