えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

A.B.C-Z 4thアルバム『5 Performer-Z』の話あれそれ【楽曲編】

2017年6月21日にA.B.C-Z 4thアルバム『5 Performer-Z』が発売されました。渋谷駅地下では巨大ポスター広告が設置され、各CDショップでも様々な宣伝ポスターやPOPで盛り上がっておりましたね!

1stアルバム『ABC from to Z』はジュニア時代から歌ってきた楽曲たちをもデビューに導いて、2ndアルバム『A.B.Sea Market』では初めてのオリジナルアルバムを発表し、3rdアルバム『ABC STAR LINE』から1年が経ち、去年とはまた顔つきが変わった“今”A.B.C-Zが詰まった、とっても素敵なアルバムになっています。

A.B.C-Zが今年でデビュー5周年ということで、今年は今までにない豪華な方たちから楽曲や振付を提供されています。楽曲だけでもとっても豪華なのに、今回は特典映像がこれでもか!!ってくらい付属されていて、お母さん、運動会だからってお弁当作り張り切って作りすぎ(>////<)って恥ずかしがる子供のような気持ちです。ありがとう、ポニーキャニオン!!!

コンサートが始まるまでにとんでもなく分厚いこのアルバムを大事に味わうためにも、改めて感想を文字に起こしていこうと思います。気付いたら曲以外の話もしていたせいで死ぬほど長くなったので、各々適当に読み飛ばしちゃってくださ~い(◜◡◝)

 

 

 

  • テレパシーOne! Two!

今回のアルバムのリード曲です。振付は欅坂の『サイレントマジョリティ』など、世界でも活躍されているダンサー・TAKAHIROさんが、A.B.C-Zと仕事をしたい*1と話していたことがきっかけでオファーに繋がったそうです。

テレパシーOne!Two!のMVがまた一段と良かったなー!今までのアルバムリード曲を振り返ってみると、『Shower Gate』は曲もMVも今までのA.B.C-Zになかった“現代のオシャレさ”が新鮮で、『今日もグッジョブ』はアイドルらしい可愛らしいポップな仕上がりだったけど、『テレパシーOne!Two!』はオシャレさとポップさがどちらもバランスよく配合された感じ。バックにジュニアではなくダンサーさんを起用しているところも今までにない新しい試みですね。

今までは曲中にダンス、間奏でアクロバットとそれぞれのパートが分断していたのが、TAKAHIROさんの振付によってダンスの中にアクロバットを取り入れることで、アクロバットも振付のひとつになった、とZIPで説明されていたのを聞いて、なるほどー!と感心しました。常々えびちゃんのアクロバット技は、難易度が高いことはわかるけど、どれくらい難しくてどれくらいすごいことなのかがダンス素人の自分には測りかねていたので、難易度を上げることでクオリティの底上げをするのではなく、見せる順番や配置を変えることでわかりやすく派手に楽しく見せて貰えて、さすがTAKAHIROさん、世界で活躍するプロの素晴らしいお仕事っぷりでした!

所謂外部っぽい曲や振付になると、塚田くんの輝きっぷりがすごいですね!!超かっこいい!!!MVと少クラは茶髪だったけど、それ以降は映画撮影もあったからか染めてしまったので金髪です。塚田担として、映像では残らない舞台の役のために仕上げたビジュアル、茶髪姿が映像として形に残ったのがすごく嬉しいなー!

MVは河合くんがめちゃくちゃ楽しそうに踊っているのが印象的。河合くん、いつでも楽しそうに踊るイメージあるけど、今回は殊更楽しそう嬉しそう幸せそうな顔が目に飛び込んでくるから、見てるこっちもにこにこしちゃうな。

そしてなにより、みんなビジュアルがめちゃくちゃいい。好きなアイドルのビジュアルがいいって、ファンとしてこの上なく最高に幸せなことなので、おかげでダンスも歌もアクロバットも超入ってきやすいです。これから控えている夏の歌番組たちで、どんな風に披露されて、そしてどんな評価を受けるのかがとっても楽しみです!

 

 

  • ドキナツ2017

A.B.C-Zで初めてメンバー全員作詞をした曲で、その光景はKIWAMI盤に収録されております。

アニバーサリー企画の一環として、メンバーみんなで曲作り!はジャニーズあるあるだと思うんですけど、そういうのって普通ファンへの感謝を綴るような曲になるけど、この『ドキナツ2017』のテーマは「初めてのデート」で、A.B.C-Zめちゃくちゃ浮かれてます。感謝の言葉は現場やイベントで直接言って貰ってるからね、大丈夫大丈夫!そっちは十分間に合ってたから!えびちゃんの既存の型にハマらないというか、本人たちは普通にしてるつもりなのに気が付いたらめっちゃ線からはみ出してるところ、超愛してる。

曲はもう出来ていたので、皆でそこに詞を当てはめていく作業だったんですが、進行の中心はこれまでのソロ曲がすべて自作な戸塚くんが担っております。役割を与えられた戸塚くんがめちゃくちゃ生き生きしていたのが印象的でした。

河合くんが「この詞を考えたのは塚ちゃんかな」「ここすごいハマってるのはとっつーが書いたからかな」って、出来上がった歌詞の出来栄えより、ファンにとって「誰が」「どんな」詞を書いたかを想像するのが楽しいことをしっかりわかって言葉にしてくれていたのが嬉しかったな。橋本くんの「これちゃんと歌うときハマるのかな」って心配通り、歌うと結構無理ある部分もあるっちゃーあるのですが、ファンからすれば河合くんの言う通りなので、そこは次回に生かしてもらえればと思います笑。歌うのが大変なのはえびちゃんたちだしね!笑

ざざっと聴いた段階ではえびちゃんのすっとこ具合にファーーー?!ってなったけど、「君もドキドキナツナツしない? しない!?」って好きな子を真剣に口説いてるのに肩透かし食らっちゃったところとか、すごくえびちゃんらしい。「いけるとこまでいきたい」「僕の評価はABC」では、グループ名でありアルファベット並びのABCが恋のステップや評価点数として扱われているのもいいですよね!えびちゃんの下ネタってなんかね、そういうとこあるし…。いまひとつモテなさそうで、でも心には夢と理想とロマンティックを飼ってるところがすごくA.B.C-Zらしくて大好きです。

 

 

  • Endless Summer Magic

夏ソングのド王道きたー!曲もサビから始まって、サビの歌い出しがタイトルと同じ『Endless Summer Magic』なのもすごいど真ん中どストレートで気持ちいい!小難しいことはどうでもよくって、わかりやすくみんなが好きないい曲!河合くんもGO!GO!5で「俺ジャニオタだからこれ好き」って話してたけど、わかる。すごいわかる。個人的な好みはさておき、この手の曲はジャニオタ心をめちゃくちゃ刺激されますよね。

個人的にはこの 「Endless Summer Magic 夏は終わるけれど 終わりじゃないさ」をコンサートの最後に聞きたい。楽しかったコンサートの最後に「終わるけど 終わりじゃない」って歌われたい。Endless Summer Magic、夏が終わらない魔法をA.B.C-Zにかけられた~~い!!

 

 

  • Whippy

『Moonlight Walker』松井五郎作詞×Reboot!!!』 mikito作曲と、A.B.C-ZのシングルA面曲を手掛けた強すぎる布陣で、個人的に今回のアルバムで一番好みな曲です!!!!

Whippyを辞書で引くと“しなやか”と出てくるのですが、曲としては好きな人を想うしっとりとした大人の片想いの曲です。言い回しがいちいちきれいで、さすが松井五郎~~~!!って歌詞カード持ってのけぞるやつ。

A.B.C-Zの曲だと『Space Beat』が一番好みなんですけど、スペビもうぃっぴーも、どちらも後ろで細かく音が鳴り続けているんですよね。音階を聞かせるというより、効果音のように使われてるのかなあと思うんですけど、夜空で星が煌めいている様を音で表すとこんな風になるのかな、って想像力をくすぐられてすごく好きです。

歌詞も曲調も、大人っぽいけど今のA.B.C-Zが歌っても決して背伸びしてる感じはしなくて、おにいが全員30代になる年のアルバム曲に相応しい等身大な楽曲になったと思います。

橋本くんの「ひとりで眠るBed 冷たくて」がすごくいい。好きな人が隣にいない寂しさを歌う橋本くん~~~置いていかれたわんわん……。

塚田くんのソロパート「嘘と戯れて/言いなりのぬくもり/秘密も悪くないさ」もすんごい好き!「言いなりのぬくもり」の言葉並びとリズムの不思議さがすごく好きーーーッ!!

 

 

  • Love To Love You(橋本ソロ)

橋本くんのソロ曲っていっつもどれもめちゃくちゃ好きなんですけど、今回も例にもれず好きでした。橋本くんの甘い歌声と湿り気を帯びた歌詞の世界が、絶妙な匙加減で混ぜ合わされてるんですよねえ…。恋が実らない状況にいる橋本くんにめちゃくちゃ弱いです。『Whippy』は多分付き合ってないけど、『Love To Love You』は付き合ってる子に別に好きな人がいるのかな?ご時世汲んである。最高です。

橋本くんはこの曲を1万人のファンの前に立って披露するんですよね。好きな子が自分に振り向いてくれない、とファンが見つめる中歌い踊るアイドル…楽しみでしかないです。

 

 

  • Mr.Dream(五関ソロ)

五関くんソロといば「しっとり」「綺麗」「強い」の3点セットなイメージがあるんですけど、今回はガラッと毛色が変わって、歌詞も曲調も明るめで前向きな曲になってます。今までずっと群青×だったのに、今回の曲は黄色×黄緑って感じ本人も意識して今までと違う選曲をしたみたいで、アルバムコンセプトである“パフォーマンス”に新しい色を生み出そうとする五関くんの攻めの姿勢、めちゃくちゃかっこいいです。

えびちゃんのコンサートで「担当はさておき、五関くんのソロが一番強くてかっこいい」お家芸が大好きだったので、いつもと違うテイストなのはちょっと寂しいけど、どんな風に魅せてくれるのか想像がつかないので、例年以上にコンサートが楽しみです。

 

 

  • OTAGAI☆SUMMER!(河合ソロ)

Def TechのMicroからの提供です。J's倶楽部で河合くんが好きだと話していたらまさかの本人からコメントを頂けて、そこからのご縁で今回オファーをしたそうです。

河合くんといえば=ジャニオタだから、ジャニーズ以外のメジャーシーンの曲が好きなイメージってあんまりなくて、でもそれって河合くんがそこ以外の面を削いで話してくれているからなんだろうな。個人的な思い出話になっちゃうんですけど、高校生の頃に自分から音楽を聴くようになった私にとって、Def Teahってすごくオシャレ、Def Tech好きな人=めっちゃモテる、クラスの人気者ってイメージが強いので、Def Tech好きな河合くん=問答無用で爆モテだし、その曲を歌う河合くんってなるともういよいよ青春の小箱を大解放されて、青春のノスタルジーに殺されます。

「とりま君の携帯ナンバーゲトりたい」「女神様、一度だけお願い」「気にするのは遊びじゃないから」ってこの夏のビーチで女の子ひっかけてそうな感じがまさに夏!だし、クラスの子たちで行ったカラオケでこの曲をかっこよく歌われたら惚れ倒すしかない!って聞きながら打ちひしがれてめっちゃ疲れる…かっこよすぎて疲れる…。サビはうちわを置いて手を左右にぶんぶん振りたいやつ。河合くんは「かっこよく踊りたい」と話していたけど、この手の曲で踊るって全然イメージつかないからコンサートが楽しみだなあ!

 

 

  • アツあつ!?夏フェス☆!!(塚田ソロ)

塚田くんが全部自作で『気にせずGO MY WAY』を作ったときからずっと声が上がっていましたが、今年に遂にヒャダイン×塚リカのコラボが叶いました。塚田くんが一時期頻繁にPON!に出演していた際に二人は何度か顔を合わせていましたが、今回のオファーは塚田くんより先にファンの「塚田くんに曲を書いて欲しい」という声がヒャダイン本人に届いていたらしく、その一連の様子をPON!が密着取材していたのでまとめましたのでよろしければ是非。世界観がすごい。→

今年のソロ曲がリカなのは塚田くん発信ではなく、ポニキャ側からのヒャダインさんにお願いするのはどう?」とポニキャ先行で決まったようです。常々塚田くん名義のソロ曲くださいと亡霊のように唱えてきましたが、今回のリカはこれまでの実績が評価されてポニキャが塚田くんをヒャダインへ繋げてくれたのだし、塚田くん自身もヒャダインさんに作って欲しい」とはずっと口にしていたし*2、密着映像を見ると、二人が本当の本気で真面目に楽しそうにリカの世界観を作り上げていることがわかったので、今は素直に、塚田くんおめでとう~~と思っております。来年、来年こそは…!!

塚田くんのこれまでの楽曲は、一曲の中で様々なテイストの曲を混ぜたりとヒャダインを意識して作っていそうなところがありましたが、いざヒャダイン本人が作るとさすが本業のプロの方ですね。塚田くんのリカの夏=おうちでネットサーフィン旅行もとんでもねえ発想ですが、おうちで動画サイトをクリックしていろんな楽曲を再生することで、たくさんの派生キャラクターを出演させられて、かつ「おうちで夏フェス」という引きこもりながらもアウトドアな空間を演出していて、常人では思いつかない数々の世界観を、ひとつの物語として違和感なく一曲にまとめつつちゃんと遊びも利かせていて、回収スキルの高さが楽曲のクオエイティにも繋がっていてとにかく圧巻です。

『気にせずGO MY WAY』でリカがアイドルとしてソロデビューを果たし、『DARKNESS(LOVEです☆ver)[feat.塚☆リカ]』でリカとだぁくねすをコラボレーションさせ、これはもうリカは完ストだろうと思っていたら、この『アツあつ!?夏フェス☆!!』ではヒャダインの提案でリカが5人組アイドルグループ・YMG(イエローマッスルガールズ)を結成するという、文字に起こすとますますすごいな…。リカにとっての二度目のデビュー記念曲になるんだと思うと感慨深いですね。夢が叶っておめでとう、塚田くん。でも水着については喧嘩腰で臨もうと思います。自分の体を安売りしないで!!!

 

 

  • Dolphin(戸塚ソロ)

各メンバーソロ曲の提供者が豪華な中、一貫して自作曲で勝負する戸塚くんがさすが戸塚くんです。『ドラマ』『V』そしてこの『Dolphin』で三部作が完結、と話していましたが、どの曲もその年のその時々の戸塚くんの仕事や記憶や感情が日記のように記されてきたように思います。歌詞を拾うと曲を聴いているというより物語を読んでいる気持ちになりますね。

『Dolphin』はデビュー5周年を迎えた今の戸塚くんの決意の曲、なのかな。「この未知に出て5年」はデビューという“未知”の世界、新しい“道”の意味もかかっていますね。「疾走する先人たち」はジャニーズの歴代の先輩たちへのリスペクト、「意志のバトン」はそれを後輩として受け取り、のちの後輩へ受け継いでいくぞという覚悟。「並走する戦友たち」は先輩のバトンを受け取った若手ジャニーズグループたちのことかな。羅針盤は船の指針を示すもので、戸塚くんが作詞した『ずっとLOVE』にも「荒ぶる波も海も泳いで」「オーロラ纏う黄金の船」など、デビューを船出に例える歌詞がありましたね。「バケーション」伊坂幸太郎の『残り全部バケーション』、ダ・ヴィンチダ・ヴィンチで連載していたときのことかなた。戸塚くんのこれまでのアルバムの写真を見せて貰ってるみたい。

「たまに会えると嬉しいんだ」はメンバー、スタッフ、友達、家族、ファン、周りすべての人たちに向けて。STATION A.B.C-Zでも話していましたね。この並びに自然と“ファン”の存在が入るのが戸塚くんらしくて泣けちゃうな。「僕の心は君の形をしているから」はそのことへの感謝と愛。

私がすごく好きなのは「光ること恐れず飛び込めよ真ん中に!」です。後から加入して0番の位置に置かれた橋本くん、赤になりたかった河合くん、自分がセンターに入るとしっくりくると話す五関くん、サクラパパオーを経てセンターに入りたい気持ちがまた芽生えた塚田くんと、他のメンバーの口から“センター”に対する想いが出揃ったタイミングで、戸塚くんからは言葉ではなく音楽から、その意識を聞けたような気がしています。戸塚くんのことだから、個人というよりグループでのことかなあとは思っちゃうけど、もしそういう場面が来たら、私はこの歌詞を思い出すとおもうから、ここに関してはこれからの戸塚くんで証明してもらいたいし、その姿をファンとして見守っていきたいな。伝さんで「自分はゲートボールができない」って正直に話してしまった戸塚くんだけど、これからはみんなをどんな世界へ連れて行ってくれるんでしょうか。

「先人たち」「戦友たち」に次ぐ「才能たち」。これはメンバーのことかなあ。ジャニーズを辞めたくなって坊主にしても、この4人を巻き込んじゃ駄目だと踏ん張った戸塚くんが4人を指す言葉に「才能」を選んだのだと考えると、ううーん、よく噛み締めて味わいたい!今までと今の戸塚くんがこれでもかと詰まっていて、どんなに著名な方でも決してこの曲は作れなかった。“今”の戸塚くんにしか書けない、戸塚くんにしか歌えない歌だなあ。

「僕の心は君の形をしているから」

アイドルが紡ぐ言葉として最高峰の愛が詰まっているなあと思います。

 

 

  • Fire in Love

アルバム1枚に1曲は絶対に欲しい、めちゃくちゃ戦闘力の高い曲。4分音符をドンドン鳴らせるのめっちゃ強そうでいい。加工も効いていて彩度高そうなサイケデリックな音が印象的です。今までのコンサートを踏まえると、これはガッツリ踊る一曲になりそうですね!

この手の曲ってスピード感とリズム打ちばっかり耳で拾っちゃうんですけど、このスピード感の中でも橋本くんの甘やかな声が崩れることなく耳に残るのがすごい。「あぁ 刺激的」がダイレクトにセクシーだし、「二人きりのショータイム ご招待」の誘う感じも煽情的だなぁ。今年は流して聞いているだけでも例年以上に橋本くんの声に意識が引っ張られるので、またうまくなっているのかな。頼れるリードボーカルさま~!

塚田担的には『Fly a Flag』「いつかの僕が残す声」に次ぐめちゃかっこいいソロパート、「罪のシルエット」に期待大です!

 

 

  • Glory Days

初めはコンサートの最後にやりそうだな~くらいの気軽さで聞いていたら、特典映像のメイキングを見て、この曲に対するイメージが一気に変わりました。

今まではメインボーカルの後ろでバックコーラスはあったけど、ハモりは初めて。曲も音数が少なくて、ボーカルが楽器の役割を大きく引き受けているので、ボーカル難易度はいつもより格段に高いんじゃないかな。今までは挑戦=ダンスやアクロバットの難易度を上げることが多かったですが、『テレパシーOne!Two!』では見せ方を、『Glory Days』ではボーカル面から新しいパフォーマンスの形に挑戦しています。これをコンサートで歌い上げられたら強いだろうなあ!

橋本くんが「ラップ部分も柔らかく歌いたい」って、ボーカルに対する強い拘りを見れたのもよかった。A.B.C.に加入した橋本くんのことを「柔軟剤みたいな存在」と例えたのは河合くんだったかな。本当にその通りだなあって改めて思えた。橋本くんのメインボーカルとしての実力を今一度見せつけて貰いました。編集が入ってない歌声、橋本くんがダントツよかった。橋本くんなりの自身のボーカルを超えた曲に対する拘りがありそうなのに、「みんなにはみんなのやり方があるから」って言うからおねいさんはなんだか…なんだか……いいお肉食べさせてあげたい。

 

 

初めての歌詞共作、豪華な方からの楽曲や振付提供、初めて5人でレコーディングと、沢山の初めてを試みてきたアルバムの最後にReboot!!!』、再起動がくるってめっちゃ強くないですか?! こんだけいろんなことやってきたのに「空っぽのゼロ ここからリスタート」とか言われましても?!?!にくいなあ!!!貪欲だなあ!!!!好き!!!!!

A.B.C-Zの仕事ってどれもちゃんと地続きなところが好き。自分たちで歩んできた道の先に今の場所があるところが好きで、だからこそえびちゃんのことを信じられる。たとえ今この瞬間の答えが重ならなかったとしても、今まで辿ってきた道筋が確かな信頼として存在しているから、ここから繋がる道は必ず存在するのだと、悲観せずに受け止められる。

2016年最初のリリースで、ポニキャからの提案を断り続けて最後の最後に花言葉と出会えたと話していたえびちゃんが、2017年、デビュー5周年一発目のリリースのReboot!!!』では、ポニキャからの提案を受け取る形で話が進んでいきました。お互いが歩み寄って手を取り合って出来上がった『Reboot!!!』で、改めて自分たちの武器は“パフォーマンス”にあると確信して、そこからのこの『5 Performer-Z』なんですよね。『Reboot!!!』がなかったら『5 Performer-Z』も今のような形では出来上がっていなかったことを思うと、最後にこの曲をもってくるのが粋で粋でしょうがない!!

テレビではたくさん見てきたけど、なんだかんだまだ現場ではパフォーマンスを見たことがないのが自分でもびっくり。上半期の現場は全部個人舞台だったもんねえ。現場で見たときにどんな気持ちになるのかも楽しみだな。

 

 

  • Lily-White(Bonus track)

『Lily-White』はなんといっても作詞作曲編曲が『Vanilla』の井出コウジであることですよね!!橋本くんが加入してA.B.C-Zになったことで貰えた『Vanilla』は、当時まだ15歳だった橋本くんがセンターで歌っていたことを考えるとすごい話ですし、23歳の橋本くんが歌う『Lily-White』に背伸びを感じなくて、時の流れを感じて目頭が熱くなります…。

デビュー後のコンサートの一発目にも使われるくらい、えびちゃんの『Vanilla』に対する信頼ってすごいです。もちろんいい曲だし人気があるのはわかるんですけど、私はデビュー後からのファンなので、思い入れがあるかと言われると、えびちゃんが大事にしてるから私もそうしたい、くらいの感じで、正直私個人的にはそこまで『Vanilla』に執着がないんですよね。A.B.C-Zは事務所で一番ジュニア歴の長かったグループなので、デビュー前を数えてしまうと入れてない現場の方が圧倒的に多いし、世に知れ渡っていない、当時の人にしかわからない感覚がものすごーくたくさんある。大事にしてあげたいけど、でもやっぱり知らないから、知らないものを大事にするのって難しくて、だからジュニア時代の曲たちが初めてのCD形態『from ABC to Z』としてリリースされたことが嬉しかった。大事にする理由を与えて貰えたから。

デビュー5周年記念シングルで、デビュー日と全く同じ日にリリースされたReboot!!!』で再起動をした次の曲に、ボーナストラックとして『Lily-White』が置かれているのは、A.B.C-Zのジュニア時代をずっと支えてくれていた『Vanilla』が再起動してアップデートされて『Lily-White』に生まれ変わったみたいだなあ、と思います。『Lily-White』を通してまた、えびちゃんの過去に触っていい権利を与えて貰ったみたい。A.B.C-Zは過去を未来に繋いでいく歴史の伝承者だから、そんなえびちゃんの過去を大事にする理由をもらえたことがすごく嬉しいです。

えびちゃんは過去を切り捨てずに、過去も今も全部抱えて大きくなろうとしていってるグループで、そんなグループってほかにいないです。もう過去はいいんじゃないか、デビューしてるんだから身軽になってもいいんじゃないか、って思ったこともあったけど、今より過去を捨てないでいてくれるってことは、いつかの未来の自分も捨てないでくれるかもしれないし、過去と共に生きていくのはジャニーさんから『ジャニーズ伝説』を語り継いだA.B.C-Zの運命なんだと思います。

この曲を披露するときのえびちゃんはどんな気持ちでいるんだろう。過去を思い返していても思い返さなくても、私にとってA.B.C-Zの過去からの今、今からの過去を改めて繋いでくれる大事な一曲になってくれました。

 

 

  • All My Everything(Bonus track)

最後の最後、おやすみを言う一歩手前の子守歌みたいだなあ。本当の本当に、このアルバム最後の曲です。

歌割がメンバー一人ずつ順番にソロパートを歌っていて、最後にならないと5人で歌わないなんて、コンサートが終わるまでのカウントダウンをされているみたい。世界に二人きりしか生きていないような歌詞なのに、まだコンサートは始まってすらいないのに早くも寂しい…寂しいなーーー!!

好きなアイドルに「心も体も全部あげるよ」なんて歌われたら一生愛するしかない。えびちゃんはファンをお墓に入れてくれるみたいなので本当頼むな。歌詞もそんな感じに聞こえてきました。このまま一緒に永遠の眠りにつけそう…(  ˘ω˘ )スヤァ…

 

 

 

『5 Performer-Z』から見えたもの

今作では、今まで以上にポニキャとA.B.C-Zの関係性を見せて貰いました。いつもはジャニーさんが直々に持ってきたり、ポニキャが持ってきた曲をえびが選んだりと、決定権はジャニーさんとえびの側にあったようですが、Reboot!!!』では曲も方針も振付もポニキャが事前に用意して、えびはそれを受け取る形でのリリースになりました。リリース時のメンバーのコメントや自分の中の手応え、今までと違う体制に対しての不安や心配は拭い切れなかったのですが、A.B.C-Z本人達が「それも新しい試みだから」と自分たちの中の責任感の椅子に曲を座らせていたから、ファンとして自分もこの曲をきちんと受け取ろうと思えました。

A.B.C-Zの手元を離れた場所から始まったReboot!!!』でしたが、その試みは決して間違いではなかったことを『5 Performer-Z』に証明して貰いました。Reboot!!!』でこれでもか!ってくらいアクロバット技を詰め込んだえびちゃんは改めて、自分たちの武器は“パフォーマンス”にあること、歌・ダンス・アクロバットだけではなく、バラエティも作品制作に直接携わる体制も、全部含めてA.B.C-Zのパフォーマンス」であることを確信して打ち出してくれたこのアルバムは、まさしく“今”のA.B.C-Zが等身大に詰まっています。

 

『テレパシーOne!Two!』にTAKAHIROさんを起用したことは勿論、殊に『ドキナツ2017』の歌詞共作、『Glory Days』の5人でレコーディングは、ポニキャ側がセッティングしなければ実現しなかった空間だと思うので、“A.B.C-Zのために”動いてくれたことが本当に嬉しい。

『ドキナツ2017』では、塚田くんは前に「メンバーとディスカッションをしたい」と話ししていましたが、ドキナツ共作でそれに近い体験が出来たんじゃないでしょうか。“歌詞の共作”という正解のない制作作業に5人で取り組むことで、自分の中のグループに対するイメージが自然と言葉に現れ出て、また他のメンバーのイメージも知ることが出来る。面と向かって自分たちの話をするより、曲のために、お客さんのために、ってゴールが明確にあったから、普段思っていても皆に聞いてもらう機会がなかった自分の意見を言い易い環境だったんじゃないかな。塚田くんはインタビューで「もっとみんなの意見を聞きたかった」と心残りがあったようですが、今回を機に言葉にして確認し合う機会が増えていったらいいね、なんておたくは思います。

『Glory Days』特典映像ではひとりずつのレコーディングをしたあとに、5人でひとつのブースに入って5人一緒にレコーディングをしている風景が収められています。インタビューとメイキングの最後に、レコーディング映像がまるでMVみたいに編集されて、その映像と一緒に曲が流れたのがすごくよかった。特典映像の中で1番好きなシーンかもしれない。観客のいないレコーディングで、目の前の音楽とだけ向き合っているえびちゃんの姿はとてもとても綺麗だった。

A.B.C-Zは振付も演出も、なんなら楽曲決めまで自分たちでやってきたグループだから、自分たちだけの力では辿り着けなかった世界に、外部*3の手によって連れて来て貰えたのが嬉しかった、そういう機会がずっと欲しかった。ファンだけじゃなくて、たぶんメンバーも。

A.B.C-Zが見せる“A.B.C-Z”と、ファンが見つける“A.B.C-Z”の間だけでも誤差やブレって絶対生じてしまうんだけど、そこに5人以外の手が加わってしまうと、もっと距離が離れてブレが大きくなってしまうんじゃないかって怖かった。でも『5 Performer-Z』が手元にあるいま、もし提示されたものに反発することがあっても、今は受け止められなくても、絶対に次へと繋げてくれるから信じて大丈夫なんだ、って。本人たち以外の存在を大事にしたい、大事にしても傷付けられない、のかもしれない。今ならそんな風に思えます。

 

 

相変わらず視点があっちこっちにと読みづらい記事で申し訳ありません。おかげさまでこの記事を書くことで、一曲一曲しっかりと向き合う時間を作れました。A.B.C-Zの音楽はパフォーマンス、コンサートを見て初めて完成する、と思っているのでまだまだ決まりきった感想は出ていないと思うのですが、コンサート前にこの記事を書ききれたことは個人的にすごくいい時間でした。また聞きこむことで違う感想も出てくるやもしれませんが、夏に向けてのある程度の下準備ができてよかったー!コンサート後に読み返すのも楽しみです。

長々とお付き合い頂きありがとうございました。今年もA.B.C-Zに会える夏が楽しみだー!

 

 

 

*1:該当記事→TAKAHIROがコラボしてみたい人BESTベスト3

*2:去年宮っちのソロがヒャダインだったときにすごく羨ましそうにしてたもんね

*3:事務所の人ではないという意味で

渋谷の地下から愛を叫ぶ

タワレコ星野源とB'z、渋谷マルイに菅田将暉、109メンズ館にDISH。日本か韓国かわからないけど、駅に向かうまでの片道だけで男性アイドルと女性アイドルのアドトラをそれぞれ2台は見た。ハチ公改札口を出るとスクランブル交差点を見下ろすように巨大モニターや巨大広告がでんでんでーん!と、その時々のアーティストやアイドルのリリース日のお知らせをしてくれる。渋谷駅近辺をすこし歩くだけでアイドルやアーティストの名前はごまんと目に飛び込んでくる。

 

山手線渋谷駅ハチ公改札口を出るとKis-My-Ft2北山宏光くんの主演舞台『あんちゃん』のでかでかとしたポスターがある。そこには、1年ともう少し前に橋本くん河合くん主演舞台『コインロッカー・ベイビーズ』のポスターがまったく同じ場所に鎮座していた。そのポスター前の階段を下ると、東急東横線の乗り換え口へと続いていて、長い長い地下通路にA.B.C-Zがいた。

 

 

6月18日の20時半頃、ツイッターでポスターの貼り替えを行なっていることを知り、21時過ぎに該当場所に着いたら、明らかに目的が同じであろう人たちがあちこちに散らばっていた。その証拠に、ツイッターにはいま目の前に広がっている景色と同じ風景たちを、奥行きを表現しようとしてる人、メンバーごとにまとめて載せてる人、どうにか通行人を避けたいけどうまく避けきれない人、綺麗にポスターだけを撮れてる人、撮る人によって様々な切り取られ方をしたえびちゃんたちがたくさん流れてきた。

私はたまたま渋谷にいたからすぐに立ち寄れたけど、ここにいる人たちはみんな、この約30分の間に自分と似たような経緯で此処に足を運んで来たのだと思うと、えび担が都心部に多く生息しているのか、はたまためちゃくちゃフットワークが軽いのかわからないけど、なかなかに興味深い空間だった。

 

 

突然だけど、星野源っているじゃないですか。SAKEROCKで、ドラマ逃げ恥の平匡さん役の、星野源

私が初めて星野源の名前を耳にしたときは今から5,6年前で、なんてことない仕事合間の雑談に職場の女性が「私、星野源が好きなんだ」と言っていたことが始まりだった。顔が好きなのか音楽が好きなのか今はもう忘れてしまったけど、多分どっちもだったと思う。塩顔が好きって言ってたし。ドラマ逃げ恥もSUNもまだこの世に存在してなかったけど、そのときにはもう星野源っていいらしい」という情報が、その人だけじゃなくて、たまたま通りすがったインターネットや、友達のなんてことないつぶやきからもちらほら触れる機会があった。テレビや映画や音楽から星野源を知らなくても、誰かの話題にこんなにも上がっているのだから、星野源は巷で人気なんだろうな、と認識していた。でも、私の中にあったのは星野源っていいらしい」という情報までで、「星野源」本人に対するイメージは、誰かの言葉を経由してでしか持ち得ていなかった。

星野源っていいらしい」ことはわかっていたけど、それだけの感覚で星野源のCDを買ったり、星野源を目当てに映画を観に行ったりはもちろんしなかった。ファンとは確実に呼べなくて、でも全く知らないコンテンツでもない、私がそうでないだけで既に彼はある一定の層から人気があることを知っている、なんとも距離のある存在。でも、ゼロじゃない。

www.hoshinogen.com

気付くと私は『YELLOW DANCER』をiTunesで購入していた。星野源が紅白に出場してから、逃げ恥が始まる前の頃くらいに。

『YELLOW DANCER』は曲よりジャケットのことが先に記憶にある。なんなら最初はジャケットの印象しかなくて、あのデザインのジャケットが星野源のアルバムのものであることは大分遅れて知った。『YELLOW DANCER』のジャケットは、ネットだか街中だか、とにかく何かの折に、日常の景色として自然と私の視界に入ってきていたのだ、いつの間にか。それを私は覚えていて、あのジャケット=YELLOW DANCER=星野源のアルバム=星野源=職場の人が好きって言ってた…って、いつかの記憶が数珠繋ぎになって、気付けばiTunesの中にあのジャケットの姿があった。*1

星野源っていいらしい」「でもまあ別に買うほどでは」な状態から、気付けばしっかりダウンロードで購入していて、でもこの間には5,6年の月日が流れている。購入してから思い出したのが、そういえば一時期『地獄でなぜ悪い』のMVを動画サイトでめちゃくちゃ見てた時期があったこと*2や、友達に誘われてアニメ映画『聖☆お兄さん』を観に行ったときのブッダの声優と主題歌が星野源だったし、その友達もがっつり星野源ファンだったことなんかが芋づる式に思い出されてきた。なんやかんや、私の日常に星野源は定期的に現れていたのだ。

 

 

渋谷駅地下の東急東横線田園都市線通路を通る人は、間違いなくめちゃくちゃたくさんいるだろう。日曜夜でもひっきりなしに人が通っていたんだもの。何十万人もの人がポスターの前を通り過ぎるけれど、その中でポスターに写っているひとたち=A.B.C-Zだと結びつく人の割合は、正直めちゃくちゃ低いと思う。もし運良くA.B.C-Zを知っていたとしても、あの場所には入れ替わり立ち替わり新しい広告が飾られているだろうから、気付かないまま掲載期間が過ぎてしまうことだって充分にあり得る。渋谷に広告なんて、私が冒頭で挙げた名前たちよりもっとたくさん、それこそ星の数ほどあるのだから。

それでも、通勤通学ラッシュや放課後のお出かけ、仕事帰りのちょっとした寄り道、残業終わりにくったくたな体をどうにか引きずりながら、はたまた終電間際の駆け込み乗り換えだったりオール明けの早朝だったり、これから家族友達好きな人と会いに行くための通り道だったりと、あの通路を通る人たちの人の数だけある日常風景の少しの期間に、A.B.C-Zの姿がある。その事実に、ちょっぴり、だいぶ、とっても、ワクワクしている。

その人たちの中には、数年前のワーホリやtwinkleコンのポスターを見かけていたり、Reboot!!!のシブツタジャックを目撃していたかもしれない、アウデラやちゃんずーやラジオやゲストで、なんとなく耳にしたことある程度の子たちが、あのポスターが視界に留まることでやっと個体として認識されるかもしれない。もしポスターを通りがかった時は目に入ってこなくても、地上に出たタイミングでアドトラが通りがかったりしたら、なんだ今の見たことある!ってデジャヴだと勘違いしてしまうかもしれない。

私がかつて目に/耳にしていた星野源に対するなんてことない情報が、無意識のうちに自分の中で蓄積されて、何かの拍子でぱんっとはじけ、アルバムという確かな実態を自らの意思で手元に手繰り寄せたように、あの地下通路は新しい「好き」の物語が生まれる可能性をたっぷりと秘めている。知られていないってことは、これから知って好きになる可能性を大きく孕んでいるということだ。私は今のA.B.C-Zを好きだから、「売れて欲しい」「もっと大きくなって欲しい」という気待ちはさほど持ち得ておらず*3、でもA.B.C-Zを好きになるのってとっても楽しくてとっても幸せなことだから、ひとりでもその幸せを体感できる人が増えるのは、世界環境的にも喜ばしいことだなあと心から思う。

他のジャニーズグループと比較してしまうと、A.B.C-Zはリリースのたびに必ず大きな広告を打たれてきたわけじゃない。けれどジャニーズの外の世界では、どんなに優良なコンテンツでも、陽の目を浴びられないまま消えていくものたちは、多分結構随分、ある。

 

兎にも角にも、このリリース期間にめちゃくちゃビジュアルの仕上がったA.B.C-Zの皆さんたちが、なんの所縁もない方達の日常に混ざり込む機会を与えられたいまという時間に、たまらなく気分が高揚する。ポスターを見て、今すぐアルバム購入に至るのは難しいかもしれないけど、誰かのいつかの未来で、記憶の糸が繋がるきっかけに、あの地下通路の景色があるかもしれない。

 私にとってA.B.C-Zは最新の今が一番かっこいい人たちだけれど、今この瞬間はただ通り過ぎるだけだった人たちの中にが、今よりもっともっとかっこよくなったA.B.C-Zに恋をして、「そういえばあのときの…!」ってドラマティックな運命に胸をときめかせる未来を想像する。その未来は来年再来年、5年後10年後かもしれないし、明日や今日、1時間後や5分後かもしれない。リリースって、知らない新しい世界に飛び出すのって、ドキドキワクワクするね。夏はもうすぐだ。

 

 

 

*1:ちなみに購入にまで至ったのは、'15年ジャニーズワールドの橋本五関塚田の楽屋で塚田くんが星野源の新しいアルバムを流していた、と雑誌で目にしたのが最後の一押しだった。ありがとう、塚田くん。

*2:「このMV面白い」ってインターネットで好きな人がオススメしてた

*3:売れていく過程でそのグループから離れてしまった過去があるので

塚田くん、初主演映画!!!!!

 

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塚田僚一さん、初主演映画決定おめでとうございます!!!!

 

おめでとう~~塚田くんおめでとうだよ~~~(´;ω;`)念願のオリンピックに新しい道でまた一歩近づけたね(´;ω;`)

去年は初座長発表、今年に初座長公演。同じく今年に初主演映画発表、そして来年に初主演映画公開。塚田くん(´;ω;`)こんなにたくさんお仕事(´;ω;`)すごい(´;ω;`)いそがしい(´;ω;`)すき(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)

 

撮影、公開、円盤化まで、大きな怪我やトラブルなく『ラスト・ホールド!』を無事に駆け抜けられますように!絶対観に行くよ~友達も引き連れていきます!!楽しみです!!!!

舞台『サクラパパオー』を終えて、だらだらと個人的な話をします

舞台『サクラパパオー』千秋楽、おめでとうございました!大阪で見納めしてきたよー。大阪でも、初めて観たさいたま公演のときと変わらず、すっごく素敵な舞台でした!

 

原宿駅と渋谷駅のポスター。他にもたくさん貼られてたなあ(;o;)

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彩の国さいたま芸術劇場初日。お花たくさん!

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レズリーのパパからも!アウデラの高橋さんからも!!

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東京国際フォーラムC。さいたまにも贈っていたところから、東京公演で新しくお花を贈ってくれてたりもした…!

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デルサタがさいたまよりグレードアップしてた泣ける(:o;)

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▽大阪サンケイホールブリーゼ。戸塚くんも五関くんも今春立った(立つ)会場。

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公的な記事は散々書き尽くしたので、ここでは思いつくままにだらだらと書いていこうと思います。読みづらかったらすみませんね。

 

 

イットランズ、ボク穴、サクラパパオーと、塚田くんに演技仕事がこんなにとんとん拍子で決まるなんて、そして観劇できるなんて夢みたいだなあ。どれもすべてパルコステージ。パルコステージに出たことのあるジャニーズの人って、SMAPのごろちしんつよ、たいぴー、錦織さんと、まだまだ少なくて、その輪の中に塚田くんがいること、そして着々と経験と実績を重ねていることを、いまいち実感しきれないというか、にわかには信じがたいというか、でも事実なんですよね、それ…すごい、すごいというぼんやりとした言葉でしかまだ言えないな…。事務所とは別の、もうひとつのホームが塚田くんに出来つつあることも。

 私の舞台観劇歴=えび担なので、イットランズのときは「舞台」というもの自体がめちゃくちゃ赤の他人だったんですよね。存在は知ってるけど自分の身近にない文化だったので、敷居が高いというか。だから、共演者の福本さんの言葉にはとても救われました。

初めてでも不慣れでも、こんなに優しく迎えてくれるんだ、って。そしてイットランズという作品も、初心者にわかりやすいコメディ舞台で、身一つで劇場に足を運ぶだけで楽しめた、すごく優しい舞台だった。そんな優しい空間に塚田くんがいる、って、天国かよ~~~って両手足放り投げて大の字で寝転ぶしかないよねそんなの。

 

「舞台慣れしていない自分」という引け目がずっとありました。私の周りには観劇慣れしてる人が多いからそんな風に思うんだろうな。作品を観て、すごいことはわかるのに、何がどうすごいのかがわからないことにもやもやして、そのもやもやを少しでも実感で得たかった。塚田くんが立つ世界の形を全く知らないってことは、本来楽しめたはずの塚田くんの楽しい成分を自分の至らなさで取りこぼしてるって、そんな勿体ないこと出来るか!1ミリでも多く塚田くんを楽しみたい!!という気持ちから、えびやジャニタレの出演の有無にかかわらずちょこちょこ観劇に行くようになりました。

 

殊に『サクラパパオー』は頑張りました。頑張った、って実感が欲しかったので、頑張りました。私の中で考えうる限りの万全の体制でこの作品を観たい、とおもって、中屋敷さんの柿食う客を観て、雑誌を買って、ネットにあがったサクラパパオー関連の記事のすべてに目を通して熟読して、ダ・ヴィンチで塚田くんがおすすめしていた競馬の本を読んで、演者の皆さんも足を運んだ府中競馬場にも行って、まったくの未知数だった競馬の世界に触れて、どうやって楽しむのかを実感して、ブログ記事もかつてないほどたくさん書いた。おかげで舞台をめちゃくちゃ楽しむことが出来ました。やってよかった。そして、私が動いた以上に塚田くんはもっともっと勉強していたんだなあ、と考えてなんだか切なくなったりもしました。

イットランズもボク穴も、初日と千秋楽をどちらも観劇したことってまだなかったけど、今回のサクラパパオーはさいたま初日も大阪千秋楽にも行けることがわかってたから、それもあって頑張りたかったんだろうな。初座長は最初で最後、だからね。

 

塚田くんにこんなに素敵な演技仕事が続けて舞い込むことにもびっくりだし、塚田くんに集客力を求められる日がこんなに早く来ることもね、想定していなかったので…。やっぱり、ジャニーズを使う最大のメリットって、尋常じゃなく数字が動くことだと思うから。塚田担って生態が謎で、殊に現場面で塚田くんにガッツリ!って人の割合は他担に比べると少な目で(※個人の見解です)、だから換気がいいし他担も気軽にさわりやすいってメリットがあるんだろうけど、「ジャニーズ」「主演」「大劇場」って肩書が並ぶとなると、もう~~~いやあね!!怖かったね!!!幕が開いたら作品がよすぎてそんな不安は消し飛んだんだけど、それでもね、さいたま彩の国ではきょどきょどしながら後ろを振り返ったんだあ。集客がどうこうなんて客の領域じゃない、ってわかってるのに、やっぱりおたくはそういうところ、気になってしまうものですね。だから、東京公演最終日の国際フォーラムC、スタンディングオベーションの中後ろを振り返ったら、東京初日には前列くらいしか埋まってなかった二階にたくさん人がいて、三階席にも人がいるのが見えて、泣きそうになった。塚田くんだけのおかげじゃないし、塚田くんのファンが埋めたとも思ってないし、塚田くんのファンが少なかったわけでもなくて、どんな人が埋めてようがなんだろうが、素晴らしい作品の一回の公演をたくさんの人が目撃していた、その事実に感動した。そんな景色を塚田くんが見ることが出来てよかった。

 

スペシャルカーテンコールのキャスト紹介のときに、演者の皆さんが「塚田僚一です!」ってY字バランスをしてくれたんです。そこもね、内心おたく心に複雑な部分があったんですけど*1、それでも、すべての劇場で塚田くんが0番に立って、演者を代表して挨拶の言葉を述べる。その姿だけで感動なのに、たどたどしかったり段階をすっとばしたりする塚田くんの言葉を、皆さんが体をちょっと前のめりにして見守りながら聞いていたのが、カンパニーに温かく見守られて許されて、その温かさに背中を押されながら0番に立ち続けた塚田くん、という絵面が、塚田くんが初座長を務めたサクラパパオーのカンパニーの象徴なんだと思うと、ねえ、泣くよね。カーテンコール本当泣ける。作品も泣けたけど、塚田くんのおたくの涙はカーテンコールでもこぼれおちました。作品そのものだった。あったかくて優しくて、許されていた。私の中で、許すことと愛することはイコールです。塚田くんと塚田くんを取り巻く世界の、奇跡みたいな人の好さに泣きました。

 

塚田担ってえび担の中でもとびぬけて統一性やまとまりや、「こう」っていうイメージが固まらない人種だと個人的には思っているんですけど*2、それでもやっぱり塚田くんという人を前にしたときばかりは、皆が塚田くんを好きで素敵で惚れてしまう、その感覚を自然と共有してしまう不思議な一体感は、インターネット上では決して味わえない、世界一平和な共有だとおもいました。塚田くんという大きな存在を前にすると、すべてを包まれてしまうんだなあ。

 

作品自体は日替わり小ネタがほぼなく、どの公演に入っても安定感のある舞台だったのですが、これは私がその日にマチソワしてたら前公演との比較がしやすかったのと、自分も客席も千秋楽だぞ!って前のめりの気持ちが絶対にあったからだと思うのですが。個人的に、大阪千秋楽の第4レースがめちゃくちゃ熱かった。

第4レースが終わると皆は「さよなら」と残して自分たちの生活に戻っていきます。これは一夜限りの出会いとその場限りの熱量を共有した奇跡の話だから。それはこの作品が終わってしまう、もう観れなくなってしまうこととリンクしていて。だからかなあ、本当にね、すっごく熱かった、あの日の第4レースは。見る側の意識が強かったのだとしても、それが演る側にまったく反映されない、なんてことはないと思うから。舞台は生き物ですしね。あの日の一体感は、台詞や演出には出ていなくても、やっぱりとびきりの熱量だったように思います。個人の意見です。

 

各会場で最後に舞台上に立つのは塚田くんでした。遠方から近場から来てくださったひとのこと、“初”座長は今回限りしかないないこと*3、その初座長公演が『サクラパパオー』でよかったという感謝、数ある役者やアイドルの中から自分を選んでくれて光栄だった、「初座長」の肩書は最初はプレッシャーだったけど、稽古をしていくうちに「本当に楽しい舞台だから、早くみんなに観てもらいたい!」という気持ちが緊張を追い抜かしていったこと、なんかを、そのときにはもう全然田原くんじゃなくて、A.B.C-Z塚田僚一くんとして話していた姿は忘れられません。

 

千秋楽公演での挨拶で塚田くんは、“次回”のサクラパパオーの話をしていました。再演の予定は現状なんにも決まってないんだけど、でも塚田くんの中ではサクラパパオーの「次」が確かに存在していた。私も、この作品は絶対にまた上演される、ってさいたま初日を観たときに勝手に確信していたから、千秋楽で塚田くんも同じ気持ちでいたことがわかってとても嬉しかった。初座長の喜びや感謝を噛み締めながらも、塚田くんの気持ちはもう前へ、次へと向かっていることがわかって頼もしかった。

実際に千秋楽公演を終えた塚田くんは、多分夜のうちに大阪から名古屋へ移動を済ませ、翌朝6時にはデルサタに出演して生放送のお仕事をしていた。私が大阪でサクラパパオーよかったねえって美味しいご飯と美味しいお酒を飲みながら友達と話して大阪のホテルで眠っている間にも、同じ量だけの時間を過ごしているのが嘘みたいな速度で、塚田くんの時間は先へ前へと進んでいた。塚田くんにとってそんな生活はもう当たり前なんだと思うと、なんて強くてかっこいい人なんだろう、と惚れ直すしかない。

 

塚田くんと塚田担は一足先に上半期に区切りがついたので、これからは夏のコンサートや秋にあるであろうえび座、グループ活動へと気持ちをシフトさせていくことと思われます。

明日のMステではアルバムリード曲『テレパシーOne!Two!』が地上波で初お披露目されます。田原くんのために染めた髪色は元の金髪に戻るんでしょうか。戻っても戻らなくても今年のサクラパパオーは終わってしまって、これからは最新の一番かっこいいA.B.C-Z塚田僚一くんのパフォーマンスを見せてくれるんだと思うと、寂しさと楽しさと、でもすぐに楽しさが寂しさを覆ってくれるんだろうな。また塚田くんに幸せにしてもらいにいこうと思います!夏が楽しみだなー!

*1:一応外部舞台なのにな…とかそういう、本当にめんどくさいやつ!!!!めんどくさいおたくでもうしわけねえ!!!!!!!!

*2:塚田くんのふり幅が広すぎるのと、塚田くんはイメージの操作を一切せずに見る側の視点はぜんぶ見る側に委ねてくれるから

*3:“はつざちょう”ってうまく言えずに突っ込まれたり、“初”を言いそびれて引退公演みたいになったり、噛まずに言えても言葉の意味合いがうまく伝わらなかったりしてた笑

舞台『サクラパパオー』 塚田僚一の生命力

脚本・鈴木聡さん、演出・中屋敷法仁さん、主演・塚田僚一くん(A.B.C-Z)で上演されている、2017年版『サクラパパオー』の話を好きなように話す記事の3つ目です。

 

①『サクラパパオー』という作品について
akeras.hatenablog.com

 

②2017年版の登場人物について

akeras.hatenablog.com

 

 

 

中屋敷さんと塚田くんのはじまり

塚田くんと中屋敷さんといえば、2014年に少年隊・錦織一清さんが主演を務めた『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー~パパと呼ばないで~』に塚田くんが錦織さんの息子役で出演した際のこの記事が、2人を繋いだ一番最初の記事でした。

 

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3年前のこの記事で中屋敷さんは、この作品がデビュー後初めての外部舞台出演だった塚田くんの話題に触れています。

 

塚田僚一くんはまったく初めてこういう世界に出会った感じですが、その彼に対して皆さんの演技が丁寧に作り込まれていくので…塚田くんなりの喜劇のスタイルが生まれてきているようにも感じました。

 

『イット・ランズ~』は元々、レズリーとデイビットが父子関係であることを隠すための嘘から始まるお話なのですが、登場人物としても出演者としても、レズリーと塚田くんは作品中の最年少でした。自分がデイビットの隠し子であることも、それを隠すために嘘が嘘を呼んで周りが大変なことになっていることも、何も事実を理解していない18歳のレズリーと、ジャニーズアイドルという特殊な畑からやってきた塚田くん。2人の境遇は絶妙にリンクしており、中屋敷さんはその関連性を見事に見抜いていたのです。*1

座長のスタイルとして、皆の先頭に立って引っ張っていくタイプと、皆に支えて貰いながら形を固めていくタイプのおおよそ2つに分かれると聞きますが、塚田くんは圧倒的に後者のタイプです。

 

そんな塚田くんの性質を2014年時点で既に目撃していた中屋敷さん。同じ記事で「喜劇は絶対にやらないって決めているんです。怖すぎて。」「もう少し勇気が出たらいつかやりたいとは思いますけど……まだまだ先の話ですね(笑)。」とお話されていたのが、まさか3年後に塚田くん主演でコメディ作品を上演することになったのも、素敵なご縁だなあと思います。

 

 

中屋敷さんから見る塚田くん

 

1つ目が『サクラパパオー』の上演が決定した第一報。2つ目は、一番最初の仮チラシです。第一報で発表された情報は「サクラパパオー」「脚本・鈴木聡」「演出・中屋敷法仁」「主演・塚田僚一(A.B.C-Z)」、そして「上演日程と劇場」。

 

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インタビュー記事を読むからに今回の上演は「演出が中屋敷さん」「鈴木聡さんの脚本からの再演」であることがまず先頭に立っていると推測されます。鈴木聡作品の中からサクラパパオーを選んだのは、パルコ側ではなく中屋敷さん自身の意思。塚田くんの名前はパルコ側から挙がったのか中屋敷さんから挙がったのか定かではありませんが、兎にも角にも、第一報に鈴木聡さん中屋敷さんと並んで塚田くんの名前があったことは揺るぎない事実です。

 

稽古前の段階で既に中屋敷さんの中には「演者を動かす」プランが想定されていました。先の記事に「塚田さんはとにかく体力がありますからね。ただ椅子に座って会話するだけではおさまらない気がするので。」とあるように、塚田くん=体力の関連はこの時点で繋がっていて、中屋敷さんの『サクラパパオー』の演出プランの中には、そこも狙いだったのか、それともたまたまハマっただけなのか、塚田くんの特性が自然と溶け込んでいました。

 

 

パルコステージと塚田くんの身体性

デビュー後初めての外部舞台、2014年『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』。初めての主演で二人芝居、2016年『ボクの穴、彼の穴。』。そして今年の初単独主演初座長、2017年『サクラパパオー』と、パルコステージの舞台に立つのが3作品目になります。

昨年春にパルコ劇場で上演された『ボクの穴、彼の穴。』は、死と隣り合わせである戦場、身体の動きが制限された塹壕の中で暮らす2人の兵士の独白でストーリーが進んでいきます。演出はノゾエ征爾さん。ボク穴の話はこちらでしております。

 

『ボクの穴、彼の穴。』と『サクラパパオー』の塚田くんは、真逆のアプローチ方法で各作品の世界観を表現しています。

 

『ボク穴』は上演発表から公演初日、そして千秋楽を迎えるまでの期間が2ヶ月もなかった、とてもハイスピードな作品でした。全8公演、劇場はパルコ劇場のみで地方公演はなし。パルコ劇場の客席数は458席。単純に計算するとして458席×8公演=3664人と、日程の調節も含めて、観たい人が絶対必ず観れる舞台ではありませんでした。作品上の設定も、死の恐怖に追い詰められ、精神的に狂っていく2人の兵士の様を描いており、作品としても観劇環境としても、観る人を選ぶ閉塞的な空間の中、執り行われた舞台でした。

 打って変わって『サクラパパオー』はコメディ、喜劇です。大きな劇場で出演者もパルコステージ経験者が多く、殆どどの公演もコンビニや当日劇場でさくっとチケットが購入出来て、ファン以外の人にも観劇初心者にもやさしいハードル設定で、ボク穴とは打って変わって、外に向けて広く門を開けた開放的な作品です。観劇環境と同じく作品中の塚田くんも、『ボク穴』の狭い劇場で息を詰め、針穴に糸を通す様まで目に入ってくるような、視野を窄めて一挙手一頭足まで注視するような作品ではなく、塚田くんが主演であることを思わず忘れてしまうような、舞台上をあっちこっちと大きく移動するバラティに富んだ各キャラクターを、広い視界で満遍なく楽しめる作品になっています。

 

 

サクラパパオーの上演にあたって中屋敷さんがどこまで過去の塚田くんの仕事を深堀りしたのかわかりませんが、パルコステージで上演された各作品は塚田くんを見せる角度がどれも違っているんです。

ジャニーズ初のSASUKE出演を果たすほど、非常に優れた身体能力を持つ塚田くんを、ノゾエさんは戦場、塹壕の中という心身ともに強い制限の中にぎゅっと閉じ込めることで、表情、声、身体を使って、より人間の本質に迫るものを表現し、中屋敷さんは、大劇場の舞台上を塚田くんに走り回らせることで、作品の喜劇性だけではなく、他の出演者の躍動感をも煽っていきました。

ボク穴が「陰」なら、サクラパパオーは間違いなく「陽」の舞台です。

塚田くんは主演ではありませんが、誰よりも先に塚田くんを演劇空間へと誘い、塚田くんの身体能力をお芝居の中で用いたのが、『イットランズ』。劇中、レズリーは喜びのあまり側宙するシーンがあったのですが、塚田くんにお芝居としてレズリーにアクロバットをするように推したのは、同作主演であり同事務所の大先輩である少年隊・錦織さんでした。「折角の武器なんだから見せていかないと」という錦織さんの助言があり、作品を通して塚田くんの武器をお披露目出来、そしてその稽古と作品を観ていた中屋敷さんが、3年の時を経て再び塚田くんに演技表現としての「アクロバットを見せる機会を与えてくれました。*2

初めての舞台で「陽」、二度目の初主演舞台で「陰」、三度目の初単独座長舞台でまた「陽」と、オセロがころころと裏返っていくように、塚田くんの白と黒を交互に見せてくれるパルコステージ。

ノゾエさんも中屋敷さんも、パルコステージから「新進気鋭」の謳い文句を掲げられている、未来を期待されている演出家さんです。実力は十分に評価されている、あとは羽ばたけるか否か、そんな2人が一段上のステージへ昇る足掛かりとなる作品に、塚田くんが主演として二度も選ばれたことを、本当に本当に光栄に思います。

 

イットランズでの錦織さんの言葉でもう一つ。東京千秋楽の挨拶で錦織さんは、塚田くんのことを「本当に惚れ惚れする男。(観客だけじゃなくて)出演者にも感動をくれる」と話してくれました。塚田くん、観に来てくれるお客さんだけじゃなくて、同じ空間の近い距離で同じ仕事に取り組んでいる出演者の方にも感動を与えてくれるんですって。いやもう、もうすんごいそれ!!!(大の字)

稽古場で昨日まで出来ていたことが次の日になるとまったくできなくなっていたり*3、数時間前までSASUKEに挑戦していたのが嘘のように千秋楽の舞台に立っていたり*4、劇中は詰まることなく進んでいたのにカーテンコールになるとたじたじになってしまったり*5、塚田くんって本当に面白い人です。言うてしまえば危なっかしいんですけど、でもそれが、マイナスの位置でとどまらずに、プラスの位置にまでぐーんと押しあがっちゃうんですよね。塚田くんがそこにいることで、塚田くんを目にするお客さんだけでなく、その場にいる共演者の心まで動かしてしまう、立場を選ばずに他人を動かしてしまう力が、塚田くんの生命力なんだと私は思います。

 

 

塚田くんは俳優でもない歌手でもない、演技もするし歌って踊って、バラエティにもSASUKEにも出ちゃう、アイドルなんです。

そんな塚田くんの個人的な最新名言。今はもう公開が終わってしまったんですけど、ジャニーズウェブの期間限定連載『塚打塚助』に書かれていたこの言葉。

 

 

アイドルというものは生き様であると私は思う

 

 

アイドル・塚田僚一くんの生き様を、これからも見届けていきたいです。 

長々と頂きお付き合い、ありがとうございました!

 

 

 

*1:ってなんだか偉そうに書いてますが、私はそれを中屋敷さんのコメントを読んで気付きました!笑 中屋敷さんはたぶん塚田くんのことを調べたとかじゃなくて、稽古を見た気付きをお話されただけだとおもうんですよね。演出家さんってすごいなあー!!

*2:ボク穴でもバク転するシーンはありましたが、ボク穴の塚田くんはアクロバットという大技ではなく、もっともっと細やかな表現性を求められていたので、こういう書き方をさせて頂きました。

*3:演出・山田和也さんのイットランズ日記より

*4:ボク穴

*5:サクラパパオー

舞台『サクラパパオー』 勝手に登場人物紹介

akeras.hatenablog.com

 

前回は作品の話をしたので、今回は2017年版『サクラパパオー』の登場人物たちの話をしていこうと思います。

ちなみに演出の中屋敷さんは過去の上演を映像では見ずに、サクラパパオーの脚本やラッパ屋の他作品を読み込むことで、鈴木聡さんがラッパ屋の誰に向けてこの台詞を書いたかなど、文字から脚本の意図を探っていったそうなので、過去の上演とは随分と違った仕上がりになっていると思われます。

ここでは2017年版を観劇した身として、2017年のサクラパパオーについて、役者と俳優以外の所属場所、ビジュアルの【特徴】、中屋敷演出の【役柄】、役それぞれ異なる【競馬スタイル】といった観点から、どうしても主観になってしまうのですが、記録がてら紹介させて頂こうと思います。

 

 

 

田原 俊夫(塚田 僚一:ジャニーズアイドル・A.B.C-Z

【特徴】栗毛の単発、薄いグレーのタータンチェック柄のツーピーススーツ。
【役柄】岡部今日子ちゃんと婚約中。競馬好きなことは今日子には内緒のまま競馬場へデートに訪れるも、冒頭5分ですぐにバレる。結婚式の二次会の予約よりその日の競馬予想を優先するほどの競馬好き。部の旅行先で出会ったヘレンと一夜を共に過ごしたことを「どんちゃん騒ぎ」と例えるチャラさがアツイ。元バンドマンの27歳会社員。
【競馬スタイル】競馬は好きだけど当たりは悪い。馬券に大金をぶっこむ姿に男のロマンを感じ憧れているが、自分のお金でする勇気はない。
 
 

岡部 今日子(黒川 智花)

【特徴】ハーフアップお団子に黒髪ストレートロングヘア、赤いスカートに赤いパンプス。
【役柄】田原俊夫くんと婚約中。結婚前で気持ちが不安定になっており、何かと田原にケチをつけてしまう、絶賛マリッジーブルー中。賭け事なんてするもんじゃない!と最初は競馬そのものを否定していたけれど、田原が好きだというので自分で馬券を買って楽しもうとしてみたり、度量の拡大化が著しい。
【競馬スタイル】登場人物中、唯一競馬に興味がない競馬初心者。初めて勝った馬券は名前で決めた。初競馬で見事予想が当たったため自分に競馬の才能があるかも?!と浮かれたり、見る目があるねと褒められて乗り気になったりと、乗せられるのに弱そう。
 
 

ヘレン(中島 亜梨沙:元宝塚娘役)

【特徴】巻いた黒髪をサイドに、黒のノースリミニワンピに黒のロングカーデ、網タイツにピンヒール。
【役柄】田原と札幌でアツい一夜を過ごした謎の女。今は的場と付き合っている。「トシくん」「サムくん」「ヒロくん」などと、男性陣に専ニクつけがち。男性だけでなく女性をも魅了してしまう?
【競馬スタイル】友達(元カレ)が好きだから競馬場へはよく来る。結構当たるようだが馬券は買わずに馬を見て楽しんでいる。馬は人間の生まれ変わりだと思っている。
 
 

的場 博美(片桐 仁:芸人・ラーメンズ

【特徴】ショッキングピンクのロングコート、柄物スカーフ、アンクル丈のパンツ。
【役柄】オックスフォードに留学経験のある外務省務めのエリート。ヘレンにたぶらかされ公金を使い込み、そのお金を競馬で取り戻すべく3日間競馬場に通っている。今まで真面目に生きて来た反動か、ヘレンを前にするとヘロヘロになってしまう自分がちょっと好き。
【競馬スタイル】人生が懸かっているため馬券にかける金額が大きめ。読みは悪くないが、馬券の購入を人に頼んでしまったが故に予想通りの馬券を買えていなかったり、販売所前で予想屋に誑かされて予想と違う馬券を買って外してしまったりと、とにかく運が悪い。
 
 

井崎 修(伊藤 正之)

【特徴】紫地に馬柄のストライプジャケット、ループタイ、ロールアップした緩めのデニム。
【役柄】出会って10分でヘレンにメロメロ。同じくヘレンに魅了された田原と共に的場の手助けを試みる。通称・サムくん。日本人の地味なおじさん。奥さんがいてちゃんと仕事もしてる。地味なおじさん、と言われて凹む。的場を本気で心配したりと根はいい人なのだけれど、煽てられると滅法弱い。
【競馬スタイル】商売と馬と女が好き。劇中では主に的場の手伝いをしているので、これといったスタイルは謎。ヘレン曰く、結構当たる。
 
 

菅原 幸子(広岡 由里子)

【特徴】大きなお団子頭、白のタートルネックの上に黄色のトップス、緩いパンツに茶色のぺたんこサンダル。
【役柄】死んだ旦那が競馬好きで、競馬は暇つぶし程度に楽しんでいる。初めて競馬に来た今日子にお酒を奢ってあげたり、手持ちがないヘレンに小銭を貸してあげたりと面倒見がいい。旦那の葬式で愛人を追い返してしまったことを若干気に留めている。
【競馬スタイル】つまらないテレビや小説よりかは面白い、くらいの気軽なスタンスだが、馬の名前で馬券を買った今日子に「競馬は“勉強”が大事」 と教えたりもしている。予想屋に馬券を呑まれた苦い過去がある。
 
 

柴田 達(木村 靖司:劇団「ラッパ屋」)*1

【特徴】茶色チェックのハンチング、緑のジャンパー、黒ベストにチェックのパンツ、茶色のブーツ。
【役柄】馬の予想を売っている予想屋。優柔不断な横山や、競馬初心者の今日子に声をかけ、口のうまさで巧みに騙そうするあくどい一面も。
【競馬スタイル】競馬が好きでよく勉強もしているが、予想屋として予想を売ったり、隙のある客から馬券やお金を呑んだりして活動している。
 
 

横山 一郎(市川 しんぺー)

【特徴】黒髪のマッシュルームカット、青いジャケットにパーカー、青のウエストポーチ。
【役柄】馬券を一枚に絞れず何枚も買ってしまうため、たまに当たっても全然儲からない。そんな姿を予想屋の柴田に見つかり、まんまとカモにされる。薄給。ハッキリ物を言う幸子さんのことが苦手。
【競馬スタイル】役柄に同じく。
 
 

杉本 敬三(永島 敬三:劇団「柿食う客」)*2

【特徴】シルクハット、紫のキンキラジャケット、口髭。
【役柄】レースの実況者。豊富な知識と巧みな語彙でもってレースを華やかに盛り上げる。レースの謝罪や場内のゴミ拾いもしてくれる。
 
 
具体的なビジュアルはネットニュースや公式サイトを参考にして頂きたいのですが、登場人物全員が競走馬のようにはっきりと色分けされていることもそうですが、幸子さんのでっかいお団子頭や、サムくんのひねりのきいた前髪、横山さんのマッシュルームカットなど、シルエットを見ただけで誰が誰だかわかるようにもなっているんですよね。これは大きな劇場で上演をする際に遠くの席から見るお客さんを想定していることもそうですし、前回の記事でも話したように今年は「ファンタジー性」が大事にされているので、そのファンタジーをアニメや漫画のキャラクターのような2.5次元舞台っぽさとして表現しているのも面白いです。*3
 
 
登場人物は皆「夜の競馬場でたまたま居合わせた人たち」のため、素性が詳細に書かれていない役が多いです。その空白を演出で埋めたり、今後もしまた上演されることがあった際に演出の方が脚本を書き足すことを選べば、田原や的場以外の登場人物が主役になることも十分にあり得ます。
競馬に対して私は、舞台が決まってから一度だけ競馬場に足を運んで初心者セミナーを受けた程度の超にわか者なのですが、競馬好きな人から見える世界が役を通してなんとなく想像が出来るので、秀逸な脚本ってこういう作品のことを言うんだな、と勉強になりました。
 
また、役と役の組み合わせによって登場人物の見える顔が違ってくるので、競馬に詳しくなくても人間模様から劇を楽しむことが出来ます。
 
 
ということで次は、役同士の関係の見所を紹介させて頂こうと思います。
 
 
 
  • 田原今日子の「婚約者」コンビ
2017年版はこの2人の関係を軸にストーリーが進んでいきます。競馬初心者は今日子を通して競馬の世界を勉強することが出来ますし、また、2人のやり取りをラブコメディとして気軽に楽しむことも出来る、作品の顔となるコンビです。とにかく可愛い。
結婚を控えた男女というただのカップルとはまた違った関係にあるので、人生が大きく変わる節目に立つ2人が、今まで見ることのなかった相手の一面を目の当たりにし、それにどう向き合っていくかもこの作品の見所です。
 
 
  • 柴田横山の「競馬の闇」コンビ
全体的にファンタジーな仕上がりになっている劇にノンフィクション性がちらつくのがこの2人。競馬にハマってお金を使ってしまう怖さを横山、人の弱さにつけ込む悪意が柴田を通して表現されており、ロマンティックでエモーショナルな面だけではなく、競馬の「怖さ」もきちんと描かれています。
決定的な決断を下せない横山に、「絶対にこれがくる」と強い断定を与える柴田の関係は、競馬だけではなく占いや宗教なんかにも置き換えられますね。決められない人にとって、「これ」と言い切ってくれる人の存在は、たとえその決断が間違っていたとしても、「自分の代わりに決めてくれる」だけで縋って頼ってしまいがちです。
自分も何かにハマるオタクという人種なので、横山のように深みにハマる怖さも、悪意を隠して近付かれた場合の無力さとは、他人事のようには思えませんね…。
 
 
  • 田原サムくん的場の「競馬に大熱中」トリオ
柴田・横山組と違って悪意がない分、一層厄介な賭け方をしているこの3人。的場はヘレンのために公金を使い込んでしまい、人生にもう後がない状況に追い込まれているため、一種のハイ状態に陥っています。
競馬場という競馬好きにとっての聖地は、ドルオタに置き換えるとアイドルの現場と同等の場所と考えると、水を得た魚なわけで、ただでさえ浮き足立ってしまうのに、更にぶっ飛んだ状態にある的場の存在によって田原・サムくんもかなりハイになってしまっています。何かに強く打ち込んでいる時って、周りのことが見えなくなりますよね、わかります。勝つために馬券を買うので賭ける金額が日常ではあり得ない金額まで大きくなったり、絶対に使い道のないグッズをお布施とか言って余計に買っちゃったり、現場に行くと金銭感覚がおかしくなりますよね、わかります。そういう「ハイ」な状態って日常ではなかなか味わえないので、今の決断に後悔することとか考えないし、究極後悔なんてきっとしないんです。
他人の介入がなければないほど、勢いは加速していくし、後悔もない。そうしてまた深みにハマっていく。でも、側から見てるとすごく楽しそう。おたくな自分を客観視している気持ちになる3人です。
 
 
  • ヘレン・幸子の「女の郷」コンビ
競馬場には男のロマンが詰まっていますが、女にとってのドラマもあります。
死んだ夫が競馬好きだったために競馬場へと足を運ぶようになった幸子、死んだ友達(元カレ)が競馬好きだったヘレン。競馬に人生を懸けるような真似をする男の気持ちがわからない幸子、競馬の勝ち負けで一喜一憂する男に愛しさを感じているヘレン。幸子の旦那と、ヘレンの元カレは同一人物でした。1人の男を愛した2人の女が、一度は突っ撥ねた人生を、競馬場という非日常の空間が再び繋いでいきます。
愛した男の愛した女同士、でも男はもう死んでいる。不思議な立場にある2人が、不思議な関係を新しく築いていく姿は、競馬という舞台を少し離れたところから、同じ女として勉強になります。
ここに今日子が加わると、愛した男の一夜の相手であるヘレンへの今日子の敵意が剥き出しに描かれており、「生きている」田原と「死んでいる」元カレとの立場の違いが重なって、また違った味わいを齎してくれます。
また、「競馬好きの旦那」という肩書きは、幸子にとっては過去の人ですが、今日子にとっては未来の田原がそれに当たります。もしかすると幸子は、未来の今日子の姿にもなり得るのかと思うと、男のロマンが描かれている訳じゃない、女の郷もこの『サクラパパオー』には濃く深く刻み付けられていることがわかって、脚本の深さに感服するばかりです。
 
 
 
今年は大劇場×ファンタジー×塚田くんの呼応と融合が素晴らしくって、それに関してもまた記事を書く予定なんですけど、とにかく脚本が素晴らしい。誰を主役に置いてもそれぞれのドラマがあって、今回の上演だけでも、誰に感情移入出来るかによって楽しみ方が人それぞれ違ってくるでしょうし、いっそ劇場や演出やキャストを変えてまた上演して欲しい。まだまだ大きくなっていく可能性を無限に秘めた作品になっていて、今もまだ通過点でしかないんじゃないか、もっともっと面白い作品に育っていくんじゃないかと、生まれて初めて脚本に対して伸び代を感じました。
 
 
今日から東京公演が始まり、いくつか地方を回って、今月末には大阪で千秋楽を迎えます。今この瞬間の『サクラパパオー』は、間違いなく今この瞬間でしか観れないと思うので、興味のある方は今年の『サクラパパオー』を是非!おすすめしたいです!!
 
 
本当に素敵な作品なので、その素晴らしさが1ミリでも多く伝えられますようにと念を込めて。最後の記事はいつ書けるかな…!そっちも絶対書き上げるゾ!
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!!
 

*1:脚本・鈴木聡さんの劇団員さん。過去には的場を演じていたそうです。

*2:演出・中屋敷さんの劇団員さん。稽古にその日参加できない方の台詞を代わりに喋っていたそうです。すごい!

*3:ある漫画家さんが「キャラクターを作る際はシルエットだけで誰が誰だかわかるようにしろ」と担当さんに言われた、と話していたのを読んだことがあります。

新しい宝箱の中身が出来ました

塚田くんが!Defiledに!青山DDDクロスシアターに!きたーーーー!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

サクラパパオーの稽古とさいたま公演があるから、観劇に来るならさいたま公演後で、見つかりたがりなとこあるからGW期間中に来そう〜と思ってたら、早々初日に来た!しかも、青山にチャリで!!!!笑笑 塚田くん、一枚も二枚も想像の斜め上をいくなあ〜〜好き!!

普段はコンビ話とか都市伝説の領域はここではなるべく干渉しないように気をつけてるんですが、こればっかりは特別。今までにない形のツカツカ、プライベートじゃなくて、仕事で通じ合うツカツカを見れた。う、うれしーーい!!*1

その嬉しさを今この瞬間に、書きとめておこうと思います!

 

 

今年の戸塚くんの個人外部舞台は、例年の脚本・つかこうへい×演出・錦織一清の舞台から離れ、元の脚本が外国作品である『Defiled』、俳優の勝村政信さんと2人芝居に挑戦しています。2人芝居といえば、A.B.C-Z内では昨年塚田くんの『ボクの穴、彼の穴。』に続いてA.B.C-Zでは2人目の経験になります。

この『ボクの穴、彼の穴。』と戸塚くんに関しては個人的に2つの重要エピソードがあって、今もJohnny's webで連載が続いている戸塚くん企画「伝打伝助」にて、ボク穴を観劇した戸塚くんが“嫉妬してる”と記したこと。そしてもう1つは、ボク穴と同じ期間東京・新橋演舞場で戸塚くんは『寝盗られ宗介』の主演・座長を務めていたにも関わらず、その期間中に2人で食事に行ったことです。

 

伝「それはそうと塚田さんの芝居はどうだったの?」
戸「え?どうだったのって?最高!!!これ以外に言いようあるかな?逆に俺が観た方に聞いてみたいな。どうでしたか?って。俺はね、最高!!!コレだね。あの作品を引き当てた塚田の運というか、持って生まれたタイミングというか、芝居もとても心に響く演技だったし、もうね、最高だよ!これしか言えないよ伝さん!俺が嫉妬したくらいだもんさ(笑)」ーー2016.05.26.「伝打伝助」

 

私は塚田担なので、塚田くんに纏わるエピソードには努めて目を通すようにしてきていますが、戸塚担ではないので、戸塚くんの発言に関してはあまりアンテナを張りきれておらず、確信を持った解釈は出来ないんですけど。

戸塚くんが仕事の領域で、塚田くんに対してこの手の類の感情を向けるのって、ものすごく珍しいなあ、って思いまして。

戸塚くんが塚田くんにかけるちょっかいは小学生男子のそれだし、塚田くんに向ける心配はモンペのオタクかよ*2ってやつだから、嫉妬、って単語が出てきたことに目ん玉飛び出すかと思ったんですよね。

戸塚くんは文字で饒舌な人という印象で、かといってその文字が真実を記しているのか、はたまたジョークなのか、戸塚担ではない私にはその境界を測りかねるんですけれど。真実だと受け取るならばそれは、衝撃的なことだったんですよ、私にとって。

 

 

塚田くん、ボク穴の会見でこんなことを話してたんです。

 

A.B.C-Zはそれぞれに主演の経験があって、僕は後を追いかけている気持ち」と続け、メンバーに向けて「どうだメンバーのみんな! 二人芝居やってるよ!」と胸を張って笑顔を見せた。ーーシアターガイド

 

今までの経験上、ジャニーズグループ内でメンバーに演技班とバラエティ班が出てくるのは自然のものとして受け取っていたので、塚田くんはバラエティで活躍してる人だから、と思って、主演の看板について意識を向けることって私は殆どしてこなかったんですけど、塚田くんはそうじゃなかった。遅れをとってる、って思ってたんです。知らなかった、塚田くんがそのことを意識していたなんて。そしてそれを口に出したのが、初主演舞台の会見の場、みんなにやっと追いつけたと思えたタイミングで初めて言葉にして発信した姿に、熱いものがこみ上げました。

そして私は塚田くんのこの言葉に、グループで誰よりも先にバラエティ番組にレギュラー出演を果たし*3、グループで唯一バレーボールのスペシャルサポーターに選ばれ*4、グループで初めて単独外部主演舞台を務めた、戸塚くんの存在が頭の中を占めて離れませんでした。

 

戸塚くんのこともわからなければ、もちろん塚田くんの真意なんて知る由もなく。ただとにかく、塚田くんは口に出さない言葉にこそ真実が多く含まれてる人だと思っています。

健人くんが映画『銀の匙』に主演することが決まったことをプライベートの沖縄旅行中に知って「俺は何をやっているんだ」と落ち込んだことのある塚田くん*5が、メンバーで唯一の同じ歳、入所に関してはちょっとだけ後輩にあたる戸塚くんの仕事に対して、まったくの無関心や綺麗な心だけでいられる訳はきっとないんです。

 

 塚田くんと戸塚くんって真逆なタイプだなあと常々思います。

戸塚くんは好きなものがどんどん仕事に繋がるし、後輩からの人気も厚く、自分の内側をどんどん深く掘り進めていく求心性の強い人で、一方塚田くんは外側に向けてバンバンエネルギーを放つタイプで、他人を自分に引き寄せるというよりは、周りを自分に巻き込んでしまう遠心性の強い人。キャラクターもアプローチも正反対。

戸塚くんは塚田くんをつかこうへいさんの言葉と並べて生命力がすごい”と塚田くんのいない場で讃え、でも塚田くんってあんまり戸塚くんを手放しに褒めるイメージがないです。デビュー前の戸塚くんの坊主事件を塚田くんは特に驚かなかったと言い、とっつーは頑固なところがあるから想定内”と、褒めそやすより汲み取って尊重する、と言った方が近いかなあ。持ち上げもしないけど否定もしない、そしてその場で手や口を出すような真似もしません。*6

 

塚田くんが「みんなに追いつけた」と思ったボク穴の初日に、塚田くんと戸塚くんは2人で食事に行ったそうです。その期間、戸塚くんは喉をやられていたし、塚田くんは千秋楽日を迎える週末の早朝にSASUKEの撮影を控えていた。社会人なら手を引いておくであろうそんなタイミングに、わざわざ共有する時間を作った。きっと、そのタイミングじゃなきゃ駄目だったんです。写真集ではどっちが先に誘ったかで喧嘩してたけど、正直どっちでもいいよね、だって最終的には2人でそうしようって決めたんだから笑。でも2人にとっては、そういうくだらないところが大事なんだなあと思うと、本当に訳がわからないし、男の子の世界だなあと、呆れるような微笑ましいような羨ましいような、複雑な気持ちです。

 

そして今年、塚田くんが経験した2人芝居に戸塚くんが挑戦しました。どちらの作品が上とか大きいとかではなくて、タイミングだけ切り取って言えば、「2人芝居」に関しては、戸塚くんが塚田くんの後を追った形になるんです。バラエティ番組のレギュラーも、バレボールのスペシャルサポーターも、外部主演舞台も、全部を先に戸塚くんが経験していた。でも、2人芝居だけは、塚田くんの方が先にタッチしていた。

そして、塚田くんの方も。今までの塚田くん、初外部舞台のイットランズの主演は錦織さんで、初主演のボク穴はこの世に全8公演しかなかった、そして箱はどちらも総座席数458席のパルコ劇場。今年塚田くんは、初めて単独座長を務め、同時に最大座席数1502席の国際フォーラムC、大劇場を埋める責を求められました。戸塚くんは過去に『出発』、昨年『寝盗られ宗介』で総座席数1428席の新橋演舞場での公演を、座長として務め上げています。戸塚くんが既に二度見ていた景色を、塚田くんは今年初めて経験することになります。

 

結果主義で、大事なことは形になるまで口にしない塚田くんが、このことを口に出す日が来るかはわからないけど。お仕事上で、戸塚くんと塚田くんが追い越し追い越されな関係を築けた、今この瞬間の感動を忘れたくない。2人がどう思ってるかはわからないけれど、私にとって、宝箱に大事にしまっておきたいツカツカエピソードになりました。

ちなみに、塚田くん観劇公演での戸塚くんがカーテンコールでY字バランスしてたとのことですが、まず戸塚くん演じるハリーは絶対そんなことするキャラじゃないし、メンバーが観に来たからってそんなあからさまに個人的なアクション起こす人じゃないよね戸塚くん…?!無邪気かよ!隣の勝村さんと他のお客さんとのお仕事どこにいった!!可愛いな!!!笑

戸塚くんや他のメンバーが『サクラパパオー』を観に来るのが楽しみだなー!お付き合いありがとうございました!

*1:すごくどうでもいい話ですが、私はABChanzoo初回放送のナレーションでの「塚田・戸塚のツカツカコンビは〜」って呼ばれ方が可愛くてとも気に入っているので2人のことはツカツカと呼んでいます!かわいいよね、ツカツカ!

*2:「塚ちゃん、ちゃんと稽古できてるかなぁ…」とか言う…

*3:はなまるマーケット百識王

*4:Kitty GYM

*5:'13年あたりのドル誌にて

*6:トツレノンのときもね