自ユニのオフシーズンに楽しむヒプノシスマイクのススメ
足掛け10年の付き合いになる嵐きっかけで仲良くなった友達に「ヒプノシスマイク、くるよ!」と熱く勧められたのは今春5月。そこから半年の時を経て*1ハマってしまいました、ヒプノシスマイク。
インターネットを楽しむ方なら名前だけなら一度くらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。身近な友達の一人くらいはハマっててもおかしくないくらいの勢いを見せています。
高校生でジャニーズを好きになってからはアニメ漫画界隈は見こそすれど「ハマる」という単語を使うことはほぼなかった私ですが、今回は明言できます、ハマりました。
どうハマっているかというと、朝のメイク時間にひたすら楽曲を流して、仕事の休憩時間に過去の記事やおたくのブログなどを覗き、帰宅して夕飯からお風呂に入るまでの間ドラマパートを聞いて。リリースがあると聞いてCDを買い、生放送があると聞きニコ生に課金し、ラジオに出ると聞きタイムフリーを駆使して、先日は二次元のジャニショ*2ことアニメイト*3に行ってコーナーを覗いてきたりしました。
これ全部11月中の出来事なのでくそにわかオブザマンスリー甚だしいのですが、A.B.C-Zにハマってかれこれ6年、つまみ食いこそすれどここまで自らの手で生活の一部に引っ張ってきたジャンルはなかったので、乗るしかない、このビッグウェーブに!!!と気持ちよく新規ライフを満喫しております。
ヒプノシスマイクについてのオススメ記事はごまんとあるので、ストーリーやキャラクターの魅力や関係性は公式サイトとそちらにお任せするとして、私はとにかく曲の話がしたい。曲がねー、めっちゃいいんですよ!
我らがおジャニーズ様は音源を聴くには「CDを買う/借りる」一択ですが、先日始動1周年を迎えたばかりの最新ジャンルはYouTubeもストリーミングもバンバンアップされているのでつまみ食いの気安さは異常です。Apple MusicやSpotifyというストリーミングアプリを用いれば、月額さえ払えばCDをわざわざ借りたり買ったりすることなくその場で全ての楽曲をスマホですぐに聞くことができて、ありがたいことこの上ないです。
ヒプノシスマイクの楽曲は現在
- 各キャラソロ×12曲
- 各ディビジョンチーム×4曲
- トーナメントバトル×3曲
で構成されております。曲がいい!といってもこんだけあると何が何だかだと思うので、興味はあるけどどこから手をつけたらいいのかわからない、キャラクターを見ても数が多くて誰が誰だかわからない、二次元コンテンツの楽しみ方がわからない、な方に、個人的にはまずは2.各ディビジョンチーム曲を聞き比べることをお勧めしたいです。
ヒプノシスマイクには現在4チームあって、イケブクロディビジョン、ヨコハマディビジョン、シブヤディビジョン、シンジュクディビジョン。まずはこの4チームの4曲から聞いてほしいです。*4
イケブクロディビジョン「IKEBUKURO WEST GAME PARK」
イケブクロは所謂主人公チームで、知識がないながらもなんとなく抱いていたザ・ヒップホップ!なイメージに一番近い王道路線です。
ヒプノシスマイク企画の中心人物であり、イケブクロチームリーダーの山田一郎役の声優・木村昴さんは16歳からクラブで歌ってきたガチのラッパーで、国民的アニメ「ドラえもん」のジャイアンの声優さんでもあります。ジャイアン、ヒップホップすんの?!?!という驚愕も興味の入口の一つです。
こちらの対談が企画の立ち上がり含めて大変面白かったです。
タイトルからもう熱くないですか。IKEBUKURO WEST GAME PARK、略すとIWGPですよ!長瀬智也・窪塚洋介・山下智久ですよ!!!
イケブクロチームは三兄弟なのですが、長男次男がワルめの男たちなので、作品の系譜もありそうですね。他にもこういった現実とのリンクも多々あるのがヒプノシスマイク企画の面白いところです。
ヒップホップ無知ながらもヒップホップ的かっこいいものがたくさん詰まっているので、単純に聞いててかっこいいなー!と熱くなれる王道な曲です。
ヨコハマディビジョン「Yokohama Walker」
向こうがIWGPならばこちらはYokohama Walkerて!!!!
海辺の道路をドライブするような映像に、水平線の水面で太陽の光が反射するようなピアノの音から始まるYokohama Walkerは、ヨコハマという街の都会さ・オシャレさがプッシュされていて、A.B.C-Zだと「Shower Gate」みたいな清涼感が煌めく曲です。でもこの曲をヤクザと汚職警察と元軍人が歌ってるのかと思うとギャップがすごすぎる。
曲調と打って変わって、歌詞には地元に対する哀愁が滲んでいて、私が思い浮かんだのは「シーサイド・ばいばい」。IWGPの対極に木更津キャッツアイが置かれるのも世代的にはドンピでわくわくします。
チームリーダー碧棺左馬刻のソロ曲と合わせてこの曲KAAT*5で歌われてない???ってなるのは私が「JAMTOWN」*6を観劇したからに違いありません。Yokohama Walker、めっちゃKAATで聞きたい。
シブヤディビジョン「Shibuya Marble Texture -PCCS-」
イケブクロ・ヨコハマの王道ヒップホップに寄せた楽曲とは真逆の、ポップでカラフルなのがシブヤ曲。
チームリーダー飴村乱数の声の甘さもあって、ほぼほぼアイドルソングと謳ってもいいんじゃないでしょうか。ヒップホップとかよくわからないな〜って人の入口になってくれる窓口的な存在で、それを若者の街・シブヤのチームが担っているのもぴったりです。
ポップな曲の中にラップが入る構成は、青春時代を嵐の曲と共に過ごした私には、また同じような道筋を歩んだことのあるジャニオタは聞き馴染みが深いのではないでしょうか。そう、サクラップ。こんな形でまた再会するとは思わなかった。よその世界で昔住んでた家のにおいがすると安心しますよね。最初の方はずっとこればっかり聞いてました。
好きすぎてnote記事書きました
シンジュクディビジョン「Shinjuku Style~笑わすな~」
不穏…………。
新宿を題材にした作品は「新宿スワン」「3.3.7ビョーシ!!」「龍が如くシリーズ」など多岐に渡りますが、そのいずれにも倣ってめっちゃ不穏なShinjuku Style。4チームの中で一番平均年齢が高いのに丸くなる要素一切無いです。四肢が痺れる呪いとか掛けられそう。
キャラクター相関図として、イケブクロ・ヨコハマ、シブヤ・シンジュクはそれぞれのチームリーダーが犬猿の仲にあるんですけど、イケブクロ・ヨコハマは近い距離で反発しあっている*7のに対して、シブヤ・シンジュクは音楽もキャラビジュアルもまるで真逆*8の陰と陽な描き方をされているのも面白いです。
各チームの違いを語るこちらの記事も大変楽しく読ませて頂きました。
ヒプノシスマイクのいいところは間口がとても広く、チーム曲で好きになってもソロ曲だと全然違う曲調だったり、逆にソロ曲が好みじゃなかったとしてもチーム曲で好きになったり、また、バトル曲で敵チームとのやり取りを交わすことで印象が変わったりと、曲の好みを選ぶにしてもさまざまな切り口で楽しむことができます。
ジャニオタ的には、普段自ユニで聞く曲ってグループのメンバー複数人で歌ってる曲だから、ボーカル1人だけの曲を聞くとずっと同じ声なことに飽きちゃったりするので、手に取りやすい場所にチーム曲があるのがありがたいです。
気にいるチーム曲があった方は、是非そのままそのチームの各メンバーのソロ曲を聞いて欲しいのですが、個人的にお勧めしたいソロ曲がこちらの二曲。
シブヤディビジョン
飴村 乱数「drops」
シブヤディビジョンのリーダー・飴村乱数のソロ曲は、チーム曲同様ポップなアイドルソングなので、ヒップホップ不慣れな私にはとても聴きやすく、横浜アリーナで聞いたことある!!という既視感を体験できるのも楽しいです。メインステージで大きい飴玉を持ってぶりぶり歌い踊る飴村さんにひたすらキャーキャー黄色い声浴びせたい。
シンジュクディビジョン
伊弉冉 一二三「シャンパンゴールド」
さっきの不穏なチーム曲とは一変、少年倶楽部in大阪で聞いたことある!!!!!なこのソロ曲の作詞はオリエンタルラジオの藤森慎吾さんが手掛けており、紛うことなき関ジュ曲です。
べいべっべいべっあいぶいあいぴーシャンパンゴールドにそっまっれ!のシャンパンゴールドです✨違うけど。でもセトリに入っててもなんの違和感もない。
ソロ曲はキャラクターの自己紹介も兼ねているので、基本みんな自分のことを歌っているのですが、シャンパンゴールドはめっちゃこちらに語りかけてきます。キャラやストーリーを知らなくてもその場ですぐに楽しめる魔法の一曲です。
チーム曲を聞き比べて、興味が出たチームの曲を聞いてみて、なんとなく好みや贔屓が出てくると思うのですが、その次の段階でおすすめしたいのはこちら。
ヒプノシスマイク Division All Stars「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」
チーム曲→ソロ曲→オールスターズと紹介してきましたが、リリースはこの真逆の順番で、このオールスターズ曲が始まりの曲なんです。
私はキャラから入れなかった質なので、音楽で好みの方向性を見つけてから改めてこの曲を聞くことで、好きなチームのキャラと歌声を擦り合わせて覚えていくことがでました。ビジュアル先行で覚えようとしても全然曲が入ってこなかったんですけど、この順番で聞くと曲の好みからだんだんキャラクターへの興味を持てるようになってきたんですよね。
映像があることで声優さんがガチで歌ってることもわかるので、推しが誰それうんぬんより、ヒプノシスマイクという企画そのものを推したくなってくるし、単純にめちゃくちゃかっこいいです。
ちょっと言い方が悪いかもしれないですが、ファッションでいいから1回着てみてほしいんですよね。とりあえず「ヒプノシスマイク」を1回羽織ってみて?って。羽織ってみて「ヤバい」と思ったら袖通してみて、みたいな(笑)。
そうやってちょっとずつ触れていってもらいたいですし、もっと気軽にヒップホップを楽しんでもらえたらいいなって思うんです。
先にリンクしたナタリー記事より、木村昴さんのインタビュー回答より引用させて頂きました。
おたくなのでジャンルに対する畏怖、特にヒップホップなんて歴史のある分野、しかもなんか怖そうな領域に無知な新規がどかどか突き進むのは背中から撃ち殺されそうで怖いですが、こんな風にキャラクターからでも楽曲からでも声優さんからでも、どんな入口でもいいからまずは触ってみて!と優しくしてくれるのは嬉しいし、ヒップホップは歴史が深いけど、ヒプノシスマイクはまだまだ新しい開拓中のジャンルなので、一緒に勉強していく気持ちで好きになれるいい意味での気安さもあります。
木村さんも他の声優さんも、楽曲に携わるガチのラッパーさんも、音楽や企画や制作スタッフも、今この瞬間みんなで「ヒプノシスマイク」という企画を良いものにしていこうとそれぞれが一生懸命動いているのが見ててわかるし、そういう「みんなで作っていく」ものにげきよわなえび担なので、あれよあれよと転げ落ちるようにハマっていっております。
6年同じグループを見ていると、良くも悪くも波風立つことが少なくなる昨今、いいと思ったものに対して自分なりの好きの距離と形を築いていく作業が新鮮で楽しく、何よりも、A.B.C-Zを好きになった頃の私も今みたいに探り探り、でも思い切り楽しんでたなーって初心を疑似体験出来るのが嬉しいです。
えびちゃんのことは好きになった時からずーっと同じくらい好きだけど、やっぱりハマりたての時にしか吹かせられない風ってあるし、A.B.C-Zを最近好きになった人を見る目も前よりずっと優しくあれる気がします。
ずっと好きでいると変化に鈍くなってしまうから、頭が固いファンにならないように、1月の追加公演までの間に頭をほぐしてこようと思います。
だからみんな、私とヒプノシスマイクの話しよ!!!!!!(ひとりさびしい)
そしてどんなところをどんな風に好きなのか知りたい!私はこんな風にこんな感じで好きだよー!という記事でした。そんなこんなで終わります。