えりあし

思ったこと、残しておきたいこと、いろいろ

覚書Legendツアーあれそれ ②

SLTコン大阪公演に向けて新幹線に乗ってるんですけど、途中だったやつを思い出したので書いてみました。

2年前って…2年前って…!!

 

akeras.hatenablog.com

MC後からの続きです。
自分が思い出せるように書いてるので雑感です。
 
 


★Jr.コーナー
ダブルダッチ
軽いガムシャラ番宣とダブルダッチの紹介。正面幕裏から登場。最初は五人とも参加。まゆ子が必ず引っかかってたのはわざと…?ひらひらするからマントを手でぎゅっと握って持つオフィスト。途中ではしごち退場。

限界メーター(野澤&真田&橋本)
舞台上上段、上下にのんさな、途中で真ん中から橋登場。下手に戸塚田、上手に河。下段組は煽ったりバックについて踊ったりとフリーなのかな?
戸「くるぞーー?あの台詞きちゃうぞーーー?!」
橋「もう限界だーーーー!!」

曲が終わって暗転。
橋「次は、五関晃一!」
 
 
♪小フーガ ト短調(五ソロ)
白シャツ白パンツ、白いシーツを掛けたベッドの上に水平に横たわる五。右側が奥にいくように正面に横たわっていて、正面モニターにはベッドと水平になるようなアングルで五が映る。
蛍光黄色の人の頭蓋が五の体を這う。(右手で五が操っている。3階の高さから見ないと気付かなかった)五は眠っている設定?シャツを捲る頭蓋、それを直す五のやりとりが数回あって、見ちゃいけないもの見ちゃったようなドキドキ感…。顔が奥に向くように寝返り打って、またシャツをずりあげる頭蓋、直す五。
 
音楽が鳴り起き上がって、頭蓋に操られているようなダンス。クラシックと怪しい雰囲気と五のダンスが非常に合う。
名古屋から白シャツの下に白タンクトップを着るようになって、五関担が憂いてた。
 
♪Space Beat(全員)
五が白シャツを脱ぎ青ジャケットを羽織り舞台上段へ。白タンク着用はこのためかー!と納得するけど五関担は憂いてた。
上段センターで五のソロダンス、からの下段上手に塚登場。アクロバット。上手側にアクロバットで退場するのと入れ違いに上段下手に戸。上段上手に河。どこに入るか忘れたけど下段下手で橋。
Jrと闘ったりJrが補助したり!ステージがほぼ黒色なので、青×白衣装も綺麗に映えていて、とにかくずっとかっこよかった( ;  ; )
 
♪Dance!(橋本)
 
♪気にせずGo My Way(塚☆リカ)
暗転している中入場、ジュニアを先頭にセンター位置で縦一列に並ぶ。ざえびのオルゴールverに乗せてモニターに映し出される塚からの直筆の手紙と文章の音読が流れる。
「いくわよー!」
の掛け声でライトアップ。センター最奥に黄色いドレスに茶色のミディアムヘアーの後ろを黄色いリボンで留めた塚☆リカちゃん登場。
事前の雑誌でもなんにも知らなかったのに会場の「これはリカちゃん」という理解力の高さ凄かった(笑)。
大阪初日2公演目でもう\地球ー!/のレスポンスが上がってた。リピ率と対応の早さにも更に驚く同じくおかわりしてた我。
ホールなのでバク転はなく普通に終わる。

★シャッフルコーナー
♪まいったネ、今夜(戸塚&五関)(この2人のJazzが見れたので感無量です)
リカの後なのでまず気持ちが追いつかない。
ステージ上段からハットを深く被って顔を俯かせながら上手下手それぞれから五、戸が登場。予想外の組み合わせにリアクションが追い付かない客席。
軽やかに階段を降りてメインステージでダンス。階段はメンバーカラーの明かりに灯されていました。
 
♪サヨナラBOX(橋本&河合&塚田)
上段ステージの中央に橋、確か上手に河、下手に塚。
でんじろう先生みたいな煙が出る太鼓を撃つ。

★後半戦
♪BIG STAR
最初におにい四人、後から橋合流。
 
あおり。のんさな。(着替えタイム)
ここののんさながすごいよかった〜どちらかが噛むとすぐにもう一人が話し出して速やかにフォローしてて。自分たちも疲れてるだろうにねえ。えびコンハードだねえ。
モニターにチェリーズの映像が流れ出す。
 
♪僕らのこたえ~Here We Go~
メインステージから逆光で5人一列で登場。すごい強そうだった。
塚田くんリカの直後からはずっとキリッとした表情で踊ってて死ぬほどかっこよかった…。
客席もかなり疲れてるんだけど、追い上げ掛けられてるのがわかるからオラオラ頑張る。
 
♪5Rings
♪ずっとLOVE

あいさつ(橋、五、塚、河、戸の順)
橋五は上の衣装で、塚から中に衣装着てるから超ロングの黒コート着てたんだけど、ストファイのベガみたいだった。

♪Legend Story
客席に歌わせるようになったのは名古屋からだったかなあ。
すごい自然だったんだよね、公演を重ねる毎にどんどん声が大きくなって、代々木にも引き継がれて、なによりえびが幸せそうな顔してるからこちらも堪らなかった。

Enc.(グッズTシャツ着用。白黒交互で、A.B.C-Zが白だとJr.が黒。A.B.C-ZのはA.B.C-Zロゴをメンカラのスワロ?スパンコール?でキラキラリメイク)
♪Vanilla
♪孤独のRUNAWAY

W Enc.(大阪ラストのみ)
 

Early Summer 塚田くん

昨年のアウト×デラックス出演から気づけばもう一年が経っていました。塚田くんは相変わらずコンスタントにテレビに出続けているので、上半期はJWが終わってからしばらく直(=現場)の塚田くんを目にしていなかったことを忘れてしまうくらい、塚田くんはテレビに、誰かの目に留まり続けていることが日常となりつつあります。

 

A.B.C-Zの上半期は今年も個人舞台の時期でした。毎年恒例のつか×錦織×戸塚舞台『寝盗られ宗介』、8ヶ月前から発表があった橋本くん河合くん主演舞台『コインロッカー・ベイビーズ』、CDとアルバムとツアーも決まってて、夏に向けての準備期間だなあ~とのんびり構えていたところに、流星の如く降ってきた塚田くん初主演舞台『ボクの穴、彼の穴。』。千秋楽日に被ってるから今年は無理だね~と呑気に流していたら、まさかの今年もSASUKE出場。そして放送も無事に終了して、夏本番を前にひと夏を終えたような充足感と疲労感を先取りしている今年のEarly summer。

穴もSASUKEも、塚田くん側の準備はもうちょっと事前にあったと思うんですけど、私が心の準備をする余裕が全然なくって、死角から銃で撃たれたような衝撃にじわじわやられ、語彙も奪われ、いろいろと思うところはあれどなかなかうまく言葉に出来ず、でもこの感覚を文字に起こさないまま流してしまうのは、私のオタクの性分が勿体ない!と騒ぎ立てるので、ぜえぜえと肩で息をしながらも頑張ってまとめていこうと思います。

 

 

 塚田くんとお芝居


ボク穴に対して私の中で一番に出てくる感想は、まずノゾエさんがすごい、ということ。ジャニーズ畑アイドル畑とはおそらく無縁だったであろうノゾエさんが、客席の大半が若手俳優オタとジャニオタという若い女性が占めるであろうこの作品で、この舞台を成功させたことが、本当にすごいなあと…。

 

穴の中という行動を制限された空間の中で尚、塚田くんの体は自在に動かされていました。

 

 私が学校の先生だったらここ間違いなくテストに出すぞってくらい、twitterでも前記事でも散々繰り返してる、ノゾエさんインタビューの「体のポテンシャルが高い二人の《出したいエネルギー》をどうギュッと抑えるか。それによって漏れてくるものがあるので」という言葉がすごくすごく好きで、この舞台を見るにあたっての私の最大のキモです。

この『ボクの穴、彼の穴。』という作品の原作は絵本です。デフォルメの効いたイラストと子供にもわかりやすい簡潔な文章で構成されています。原作がある作品を舞台化・ないし映像化する際の脚本作りにおいて、最も重要視される作業って「どこを削るか」だと思うのですが、ボク穴においてはそれが真逆で、「どこをどれくらい付け足すか」が重要な工程になってきます。

 

「塚ちゃん」と「ツカダ」

ノゾエさんはインタビューで「二人に嘘を吐かせたくない」と話していましたが、ボク穴の兵士・ツカダは、名前こそツカダリョウイチと本人と全く同じ役名ですが、「インドア派で、スイーツ好きで、観葉植物に話しかける」「24歳」「いじめられっ子」という、金髪筋肉塚ちゃんとは異なるプロフィールを宛がっています。

この設定もまた、ノゾエさんの話す「ギュッと抑える」行為なのかな、と私は思っていて。

 

塚田くんの今の主な仕事はバラエティです。あれから一年経ちましたが、今尚塚田くんはアウト×デラックスのレギュラー席に座り続けています。

少クラでバラエティで活躍する秘訣を尋ねられたときに塚田くんは「ありのままでいる」と答えていました。塚田くんはありのままの塚田くんでいることを今現在一番求められています。だから、そんな渦中に演技のお仕事が舞い込んでくるなんて予想だにしてませんでした。塚田くんに演技のお仕事が来るのはもう2、3年先になるかね、なんてお酒の席でオタクと話していた矢先に穴の仕事が決まったので、喜び以上に衝撃が強かったことを今でも鮮明に覚えています。バラエティ売り出し中の真っ只中にいる塚田くんに、お芝居、つまり、他人が描いた塚田くん像を宛てがうというのは、塚田くんの「ありのままでいる」精神とは確実にズレが生じます。でも、それがいいのです。そのズレこそが、ノゾエさんのいう「漏れてくるもの」なのです。

塚田くんは「塚ちゃん」であることが一番の魅力で一番の武器です。そんな塚田くんから「塚ちゃん」というキャラクター性を削ぐ、あるいは制限させる。それが、ボク穴というお仕事が私に見せてくれた最高のドラマでした。

 

制限と報酬

塚田くんが「塚ちゃん」を制限される、と書きました。何に制限されるかというと、舞台を作る上で重要な「セリフ」「演出」「時間」という基本的なルールです。「塚ちゃんが塚ちゃんであること」を武器として活動していた塚田くんに、お芝居という仕事そのものがまず大きな制限です。塚田くんの武器である「突飛さ」「自由さ」「サービス精神」は、ツカダの人生において求められているものではありません。まず、ツカダにはツカダを求めてくれる人すらいないのです。更に場所は「穴の中」「戦場」。戦場だから、ご飯も自由に食べられないし、コンビニだってない、話し相手もいない。ボク穴の世界そのものが、環境的・精神的に強い制限が設けられた世界です。

塚田くんにとってこのお仕事を受けたこと、そのものがまず「ギュッと抑える」演出の始まりです。

 

それでは「漏れてくるもの」は何か。 私が感じたのは、塚田くんの体の自由さでした。「戦場」「穴の中」に置かれた塚田くんは、制限された空間で、どこまでも自由に体を動かしていました。天井の低い穴の中でのしなやかな身のこなし、体の柔らかさ、声の伸びやかさ。普段は「見せる/魅せる」ことに広く発揮されている塚田くんの体が、高く飛ばなくても、ここぞというタイミングで難易度の高いアクロバット技を披露しなくても、塚田くんは塚田くんの体の中にノゾエさんの意思を汲みながら、自由に、伸びやかに筋肉を弛緩収縮させていました。

顔を顰めて喉を絞って、戦場での孤独と恐怖を体と声で表現する塚田くんの姿を見て私は、体から気持ちが作れるのだとしたら、塚田くんはどこまでいける人なのだろうか、とまだ見ぬ仕事に思いを馳せました。

 


ボク穴関係の雑誌は、見落としてない限りはすべてに目を通してきましたが、QLAPのこのテキストが私の解釈にドンハマりでした。塚田くんにとって最大の武器はやはり「塚田くんの体」なのだな、とこの作品と、そしてのちのSASUKEを見て、塚田くん自身の働きっぷりによって今一度噛み締めさせられました。

 

 ノゾエさんのすごいところは、真逆の設定を与えられたからこそ際立つ、塚田くんとツカダの巧妙なリンクです。

塚田くんは雑誌で「いじめられた経験がないから映画を見て勉強している」と話していましたが、劇中のツカダに実際の塚田くんが濃く重なるシーンは何度もありました。

 

「ハブられたこともない癖に!」

 

私は当時リアルタイムのファンではありませんでしたが、この台詞から、いじられキャラで悩んでいた時期の塚田くんのことが頭を過ぎりました。

「誰にも言ったことないけど、僕はもっと出来る子です!」では、本質的なことをたくさん考えている塚田くんが、うまくそれを外に発信できないが故に《周りとうまくコミュニケーションを取れていない≫と葛藤する塚田くんを思い出します。A.B.Sea Marketのドッキリが一番わかりやすい例ではないかと。

「おじいちゃんだったら、もし流れ弾に当たっても、大往生だった、って心の整理がつくし…」では、ツカダは本気でそう思っているのでしょうが、文字だけで見るとなかなか残酷です(笑)。塚田くんも時々バッサー!と正論で打ち切るときがあるので、悪気のない残酷さに塚田くんの気配を感じました。

「君がハブられていた理由がわかったような気がする」これは秀くんのセリフです。つまり、塚田くん以外の人から見た塚田くんを指す心情。塚田くんって長所と短所を両手で同時に抱えている人だと私は思っているので、いいことも話してたけど、喜び過ぎてワタナベにウザ絡みするツカダに対してのワタナベのこの言葉は、生きてきた世界の違う二人が本質的な疎通をはかることが出来た、素敵なセリフだと思います。

 

 私が一番好きなシーンは、八場、お互いが<彼の穴>へ潜入したときにワタナベが「彼も仲間を亡くしたのかもしれない」と言うシーン。モンスターだと思っていた相手が、自分と同じ人間だった、彼とボクは同じだったんだ!と敵同士の二人が手を取り合おうとした瞬間、ツカダがワタナベに「それは違う」と言い放ちます。それがこの二人舞台中の終盤、二人が初めて会話を交わしたシーンです。

今までずっと個々の独白で続いていたのに、セットの上では確かに二人は地続きの同じ板の上にいるんですけど、《それぞれの穴にそれぞれがいる》という設定をいきなり無視してツカダがワタナベに話し掛けるんです。ひどいですよね、今までの一時間くらいずっと、そういう程で進めてきたのに(笑)。でも、それってすごく塚田くんっぽいなあと思うんです。決められたセリフ、決められた演出、決められた時間通りに決められた設定で決められた物語を進めていたのに、その全てをツカダがワタナベに話し掛けたことで、今まで演者と観客の間に敷かれていた暗黙のルールを一瞬で破ってしまう。そしてツッコミ不在のまま二人の会話劇は始まります。何故なら、それも物語の一部だから。

ノゾエさんはボク穴で「塚ちゃんの内面を掘り下げたい」と塚田くんに話してくれたそうです。ボク穴のツカダは実際の塚田くんとは真逆の属性のキャラクターですが、ノゾエさんは現実の塚田くんを透かして役に落とし込んでいます。他人が描いた塚田くん像が、こんなにも見事に本物にハマったことって今までになかったです。

セルフプロデュースが主なA.B.C-Zの中でも、ON/OFFのスイッチングが全くない塚田くんを、他人の主観に縛り付ける。そんなことが出来るのって、お芝居というお仕事ならではですよね。

ノゾエさんの世界の中で、塚田くんはやっぱり塚田くんでした。自由で突飛で、それがちょっとずるくて、でも許せてしまう。真逆だったはずの設定が、いつの間にか本人へとすり替わっていて、でもこれは物語の中の話なんだとまた軌道が戻される。虚構が事実に、事実が虚構とリンクし合う。その妙がすーっごく心地良かった、気持ちよかったです。

 

 

塚田くんとSASUKE

塚田くんのSASUKE出演が発表されたのは、SASUKE公式とまったく同じタイミング。SASUKE収録の前日5月21日、ボク穴千秋楽前日のことでした。

二兎追う者二兎を得ず、ということわざがありますが、塚田くんは初主演舞台とSASUKEの仕事、どちらも掴み取りに行くことを選びました。

個人的には、もし怪我なりトラブルが起きて舞台に支障が出たらどうするんだ!とリスクについて考えました。社会人なので…。少し落ち着いた頃にパンフレットを読み返すと、塚田くんの自身の体を限界にまで挑戦させたいという強い強い意思を改めて見つけてしまいました。「アクションモノに出たい」「出ないとバチあたりなんじゃと思うくらい」「この体を授かったんだから」

 

渡部秀くんが出演する『みんなのニュース』でボク穴の練習風景が放送されました。劇中二人で歌を歌うシーンがあるのですが、塚田くんは「いつもより歌いやすい」と話していました。いつも、というのはアイドル仕事での歌唱のこと。アイドルとして歌うときには、まずかっこよくあることを意識して、音程を合わせる、他のメンバーに合わせる、と言った言葉が塚田くんの口から出てきていました。塚田くんはボーカルメインの人ではありませんが、グループで活動するということは、私が想像しているよりも「合わせる」ことに対する意識や労力には強いエネルギーが必要なのかなとそのとき初めて気付きました。そして、グループを離れ一人になったときだからこそ得られる「自由」もあるのだと。

ボク穴が<制限>を課されたお仕事なら、SASUKEはその真逆、ひたすら<解放>しなくてはならないお仕事です。 

SASUKEはグループとしてのアイドル仕事とも、グループを離れた個人舞台仕事とも違う、けれど塚田くんという人間・個人に最も近い距離にあるお仕事だと思います。SASUKEはファンや観客を喜ばせる・楽しませるパフォーマンスエンターテイメントではなく、人の手によって作られた目の前の障害に打ち勝つという、リアルタイムアクションドキュメントです。

SASUKEのスタートが鳴ってからの塚田くんの目の前には数々の障害と、自分自身しかありません。「気持ちで負けないように」。本番後のインタビューで塚田くんは噛み締めるようにそう答えていました。

結果だけみると、塚田くんは1stステージ敗退でした。塚田くんに限らず、SASUKEへの挑戦はひとりひとりにドラマがあるのでドキュメンタリーとしてつい見入ってしまうのですが、やはりこの番組がスポーツだなと思うのは、明確に勝敗があるところです。

塚田くんが跳べなかったこと、内心、結構ショックでした。塚田くんを責めたい訳じゃなくって、私が今まで見てきた塚田くんって、全部成功していたんです。どんなにきつい日程を組まれても、見ているだけのこちらがかなりの体力を消費したタイミングでのアクロバットでも、塚田くんが飛べなかったり失敗したことって、今まで見たことなかったんです。着地とかちょっとしたミスはあっても、取り返しのつかないような事態になったことは一度もないです。1stステージといえど、あそこまで行けただけでめちゃくちゃすごいことは言うまでもありませんが、明確な勝敗を突き付けられると、なかなか胸にくるものがありました。

 

私はボク穴千秋楽日はどーーーーしても仕事が外せなくて、SASUKEの収録を終えた後の塚田くんの演技を観れていません。楽日に入った人にしかわからない感覚がきっとあったことでしょう。私にはこの先一生知ることのない感覚です。

プライベートで街を歩いても、観劇に行った先の劇場でも、旅先で出会っても、塚田くんは名前も知らない目の前の人に快く接してくれます。人目に触れている瞬間ずっと、塚田くんはアイドルなんです。

そんな塚田くんでも、SASUKEのあの時間中ばかりは、グループとかメンバーとかファンとかファン以外の人とか、心の内に仕舞いつつ、それより何より目の前の障害と自分とにだけ集中していたのだと思います。だって、あんな風に神経を研ぎ澄ました、どこかひやりと冷たそうな塚田くんの表情、普段じゃ絶対見れません。周りのために、ではなく、自分のために。

主演舞台の千秋楽日と重なっても、怪我をするかもしれないリスクを背負っても、舞台稽古とSASUKEの練習とレギュラー番組のロケを同時にこなさなくちゃいけなくなっても、塚田くんはSASUKEの出演を諦めなかった。諦めてもいい理由は十分に揃っていたのに、塚田くんは大変な方を選んだ。そんな姿に、胸を撃たれない訳ないです。怪我したらどうするの、バカ!っておもいましたけど、怪我しなくても時間までに劇場に着けなかったらどうするの、バカ!とかもおもいましたけど、そんなことを百も承知で塚田くんはそれを選んだのだし、そしてどちらもちゃんとこなして、劇場に帰ってきた。怪我をせず、泥水にも落ちずに、無事に最後の公演を終えてくれました。ステージクリアという兎は獲れなかったけど、私は舞台の最後を見届けられなかったけど、塚田くんにはそれ以上のものを貰いました。目の届く範囲に塚田くんの姿がなくたって、ちゃんと、受け取りました。

 

アイドルである塚田くんが、人に見られることを仕事にしている塚田くんが、自分とだけ向き合っている、その時間を私たちに見せてくれたこと。アイドルがファン以外に全力を注いでいる姿っていうのも、そうそう見れるものではないですよね。それもね、塚田くん、スタートのブザーが鳴るギリギリまで、笑ってくれました。実況席からの声援に、にこって笑って応えてくれました。

そして、衣装。胸にA.B.C-Z 塚田」のゼッケンがついた体操着、下はメンバーカラーである黄色のジャージ。もっと動きやすいスポーツウエアなんていくらでもあるのに、大好きなスパッツも履かずに、グループの看板とメンバーカラー、アイドルの象徴を身に着けて競技に臨む塚田くんの姿は、間違いなくアイドルでした。意識や集中がこちらを向いていなくたって、誰かの目に留まっている内は、塚田くんはずーーーっとアイドルでした。

 

 

 今までも知ってたつもりでしたけど、今までに見たことのない景色からでも、塚田くん自身がそれを確信させてくれた。こんな頼もしい人って他にないです。塚田くんがアクロバットを成功することって、当たり前じゃないんです。失敗するか成功するか、常にその選択肢と危険に晒されて、毎回毎回、成功の旗を掴み取ってくれていたんです。忘れちゃいけないことだ、って思っていたのに、また忘れかけてました。そして、またちゃんと、思い出せました。大事にしたい、塚田くんのこと。ファンが出来ることなんてなんにもないけど、それでも何度でも繰り返し思い続けます、塚田くんが何度でもそう思わせてくれるから。

塚田くんのことが好きです、大事です、これからも長く応援したい。何度でも好きにならせてくれる、いつだって最新の塚田くんが一番かっこいい。そんな気持ちにさせてくれるアイドルって他にいません、塚田くん以外を私は知りません。塚田くんが初めてだよ。これからも宜しくお願いします。次に会う塚田くんはグループでの塚田くんだから、また見たことのない新しく進化したA.B.C-Zの塚田くんに会えるのを、とってもとっても楽しみにしています。ツアー頑張ってね!家賃はちゃんと払おう!キラキラ衣装を身に纏った塚田くんに会えるのを、首を長くして待っているよー!

ボクの穴、彼の穴。

PARCO劇場 - Wikipedia

PARCO劇場(パルコげきじょう、英語PARCO Theater)は、東京都渋谷区宇田川町にある劇場。渋谷パルコパート1の9階にある。

1973年5月23日に「西武劇場」として開場。オープニング記念公演は武満徹企画・構成の5日間にわたる「MUSIC TODAY 今日の音楽」。ピアニストのピーター・ゼルキン高橋悠治らが出演した[1]。また74年から88年まで連年上演された細川俊之木の実ナナの主演によるミュージカル『ショーガール』は、当時の若者に強く支持され、パルコの支持者増加につながった[2]

1985年に現名称に改称。客席数458席と小規模ホールながら、三谷幸喜作品など、演劇を中心に人気作・話題作を数多く上演している。

建て替え工事に伴い、2016年8月7日を以て、43年続いた「渋谷パルコ劇場」は一時幕を閉じることになりました。

HPにはPARCO劇場クライマックス・ステージという特設ページが設けられ、Season1にはパルコ劇場縁の演目、そしてSeason2は“ネクスト世代”ーーー次世代を担うクリエイターの方の作品が起用されたようです。*1

 

パルコ劇場クライマックス・ステージをやるにあたってパルコ劇場から「ノゾエさんで、舞台を一本」と依頼を受け、この時点ではキャストも演目も決まっていませんでした。話を進めている間に「少人数で出来る作品はないか」と挙がったときにノゾエさんは、以前から持っていた原作絵本である『ボクの穴、彼の穴。』が浮かんだそうです。キャスト決定の具体的な経緯は私の見た限りどこにも記載はなかったのですが、ノゾエさんは「動ける二人」を探していたそうです。ノゾエさんで舞台というのは少し前から決まっていたそうですが、作品が決まってからは「バンバンバン!と上演が決まり」、舞台雑誌の撮影の場で三人は初めて顔を合わせました。

 

www.parco-play.com

こうして決まった、演出・ノゾエ征爾さん、出演・塚田僚一さん、渡部秀さんによる二人芝居『ボクの穴、彼の穴。』は、2016年5月21日~5月28日まで、全8公演が上演されました。上演が発表された4月6日から千秋楽まで2ヶ月未満という、あっという間の出来事でした。

更に、パルコ劇場の座席数は458席。単純計算で458×8=3664。舞台というのは定められた空間と時間、限られた人数の目にしか見ることの出来ない、舞台と観客の秘密の迎合を楽しむものではありますが、いろんなことが急すぎて、千秋楽を迎えてしばらく経った今も、一体何が起きたのか…というくらい、目まぐるしい約2ヶ月の秘め事でした。

ひとつのステージをご覧いただけるのは、458人だけ。けれど、おひとりおひとりに少しずつかたちの違う感動が生まれることを私たちは願ってきました。そして劇場を後にされた皆さんに、何かが宿り、やがて大きな広がりを持って、その時代に静かにしみ通っていく。その奇跡のような「458」のダイナミズムのはたらきを私たちはよりどころとして参りました。
劇場を愛してくださったお客さま、よい舞台をつくるために力を尽くしてきたスタッフ・キャストの皆さん、多くの方々のご尽力に、心から感謝を申し上げます。

―――パルコ劇場

もっと多くの人に知って貰いたかったと思う反面、この座席数公演数、決定から千秋楽までのスピード感、このタイミング、それら全てがで掛け合わさって、今胸にあるこの舞台の楽しさ全てに繋がっているのだと思うと、舞台って生き物だなあ、と改めて強く思わざるを得ません。

 

私のパルコ劇場での観劇は2014年『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー~パパと呼ばないで~』、2016年『恋と音楽 FINAL~時間劇場の奇跡~』に次いで今回が三作品目です。今作はコメディではないのですが、観劇後には前二作同様、満ち足りた幸福感を胸に劇場を後にすることができました。

「いいものを見た。」

あれやこれやと理由を見つける楽しさもありますが、全てはこの一言に帰ってきます。

 

ジャニーズ事務所に所属するアイドルとしてグループで活動している塚田くんと、アミューズ所属の俳優渡部くんの二人芝居。ノゾエさんもインタビューで「(パルコ劇場は)なかなかの開拓心だなと(笑)」と話されていましたが、キャスト二人に関しても私はそうだと思っていて、一度はパルコ劇場の舞台に出演したことのある塚田くんですが、主演の経験はありません。渡部くんは2015年に『GO WEST』という舞台で主演を務めたことがあるのですが、大変お恥ずかしいのですが、私は渡部くんの名前はこの舞台きっかけで初めて知りました。そしてノゾエさんのことも。

99年に劇団を立ち上げ、演出兼役者としても長い期間演劇に携わってきたノゾエ征爾さん

98年にジャニーズ事務所に入所し、12年にデビューを果たした塚田僚一くん
小さい頃仮面ライダーに憧れて俳優を志し、10年に『仮面ライダーオーズ』の主演を果たした渡部秀くん
近い業界でありながらも全く違う生き方をしてきた三人が、特急電車ばりのスピードでひとつの舞台を作り上げることになった16年5月、パルコ劇場クライマックス・シリーズSeason2。“ネクスト世代”という言葉が三人全員に見事に当てはまっており、これだけでひとつのドラマのような出会いの奇跡を感じます。

 

 舞台、とっても面白かったです。戦場でのお話でしたが、シリアスな面は勿論、くだらなさに声を上げて笑ってしまったり、ほっと息を吐けるシーンもあるので、90分ずっと緊張の糸を張りっぱなし、といった舞台ではなく、肩肘張らずに楽しめる素敵な舞台でした。

穴の演出がとにかく素敵で。はじめは荒野の地面を表していたセットが、床に敷いた布を吊るし上げることで、一瞬にして穴の中に落ちる演出がシンプルながらにとても幻想的で、そこから一気に舞台の世界に引き込まれました。

穴は劇中、天井のように二人の頭上にずっと吊るされていました。ノゾエさんが「体のポテンシャルが高い二人の“出したいエネルギー”をどうギュッと抑えるか。それによって漏れてくるものがあると思うので」と話していた通り。
天井の穴は序盤では立ち上がると頭の上十センチ二十センチのところにあり、前の方の座席で見たときに、後ろの席で見たときよりその存在感に圧倒されたので、舞台の上で演じている二人も、常に頭の上にプレッシャーを感じていたのではないかと思います。穴は二人の精神に余裕がなくなるほど低く置かれ、雨のシーンでは膝立ちをした二人の頭のすぐ上にまで穴は迫ってきており、これがノゾエさんの言うギュッと抑えたエネルギーのフラストレーションの形なのかなあと。そして最後の場面では、恐らく劇中で一番高い位置に穴は置かれていたのではないでしょうか。大きく上を仰いで、一度は殺すことを決意した相手からの連絡を待つ二人の心の開放を感じました。

『イット・ランズ~』も『恋と音楽~』も、舞台は屋内の一室だったので、本物の部屋のように細かくセットが作られていたのですが、今作のセットは本当にシンプルで、穴を表す布と、二人の兵士の持ち物くらいしか舞台上にはありません。それなのに、布一枚で天井の穴、星空のスクリーン、獣の幻覚―――見せ方ひとつでこうも景色が違って見えるものなのかと、演劇にしか出来ない表現とその凄さを見せつけられました。

 

 

舞台は全8場で構成されています。

  1. 荒野
  2. 塚田の穴
  3. 渡部の穴
  4. 二人の穴
  5. 星空の穴
  6. 雨の穴
  7. 外の穴
  8. 彼の穴

ちなみにこれは私の勝手な区分です(笑)。

 

ジャニーズ舞台ではお馴染みですが、登場人物二人は実際の二人と同じ役名です。実際の二人と大きく違うのは、29歳の塚田くんが劇中では24歳に、24歳である渡部くんが劇中では26歳に。二人の年齢が実際の年齢と逆転されています。

渡部くんは学級委員長として恐らく集団行動が常で、一方塚田くんはいじめられっ子の一人ぼっち。塚田くんは一人ぼっちどころか、00年頃にはもうA.B.C.としてグループで活動をしてきて、12年にはデビューもしていて、一生グループの一員として活動を続けていく人です。渡部くんはアイドルではなく俳優なので、一生を共にするメンバーにあたる相手はいません。

ノゾエさんは「(二人に)嘘は吐かせたくない」と話しています。あくまで物語上の役の話なので、役と人とを完全に一致させる必要はないのですが、本人たちの名前を使っている以上私はどうしても役と本人を照らし合わせて考えてしまいます。ちょっとずつ、違うんです。

パンフレットで渡部くんは「自分以外のものは全部敵って思うときがあります(笑)」と答え、塚田くんは「(敵は)自分自身ってことになるのかな」と答えています。「他人が持っていて自分では持っていないものを見せ付けられると『僕だけだ』という感じが、とても孤独」と話す塚田くん、「自分さえ信じることが出来ていれば、あまり孤独は感じない」と話す渡部くん。戦争の話も、今の生活は戦争の上にあることを考えながら「今、感じていることが正しいのかどうか、わからないです」と答えた塚田くん、いろいろ複雑なことは考えつつも「結局最後に出て来る言葉は『くだらない』という言葉」と答える渡部くん。二人ともいろいろと考えている人なのはインタビューからよくわかるのですが、面白いくらいに答えがどれも真逆。そんな二人の考え方の真逆さは、劇中で「学級委員」「いじめられっ子」という立場に置き換えられてます。

ストーリーは基本的に原作通りに進みますが、原作では一人のみの視点で語られ、相手の語りは一切ありません。劇中も基本は塚田くん・渡部くんの独白で話が進みますが、二人が会話をする場面が舞台のオリジナルパートとして存在します。

8場。彼の穴に入った二人が「彼」も「ボク」と同じなのだと察す場面で渡部くんが「彼も仲間を失ったのかもしれない」と自分にとってのマイケルが彼にもいるのではないかと考えたときに、「ボク」の穴にいるはずの「彼」、塚田くんが「それは違うわ」と否定の言葉を釘刺します。残虐卑劣なモンスターだと思っていた相手が自分と同じ人間であることがわかった、「彼」と「ボク」は同じ「人間」だった。けれど「個人」にまで細分化されると、人と人とは必ずしも同じ括りに入るとは限らない。むしろ二人は全く別の「個人」だった。

遠い距離から見た彼とボクは違う生き物なのだと思えば、存外近しい存在であり、けれど近づいてみると全く別の人間であることがわかる。ちょっとずつの機微な摩擦が、この作品の生々しさを積み重ねているように感じました。近い業界で活動をしてきた二人は、けれど決してお互いがぴったり重なり合うことはない。アイドルと、俳優。そしてそんな二人の内側を役に抽出し、作品としてのおもしろさに繋げたノゾエさん。私の中心は塚田くん、けれど劇は二人芝居、そしてそれを作っているのはノゾエさん。

ピントを絞ったり広げたりして、いろんな視点から、自分の好きな視野から作品を楽しめる、本当に素敵な作品でした。

 

パルコ劇場の歴史の長さに比べたら、私がこの劇場に触れた時間は最後のひと握りでしかないけれど、最後のひと握りに間に合えたこと。ノゾエさん、渡部くんという、塚田くんを通して出会えた人達。この舞台に関わるすべて、塚田くんが連れて来てくれたことで見れた景色であること、本当に感謝しています。

ノゾエさんも渡部くんも、次の仕事がもう決まっていて、塚田くんもまさか千秋楽の朝にSASUKEのリベンジを果たす*2という、ただでは終わらせない衝撃の一発を最後の最後に食らわせてくれちゃって、本当に面白い人だなあと、塚田くんのファンになってから感心しっぱなしです。

 

多分また、割と近い未来に、塚田くんはまた、パルコ劇場のステージに立つんだろうな。って、なんの根拠もないけど、そんな風に思えた。そう思わせてくれた瞬間があっただけで、幸せ者だなあ私は。ありがとうね、塚田くん。

 

イットランズの記事の最後にこんなこと書いてたんですけど、塚田くん、本当にもう一度、パルコ劇場に連れて来てくれちゃいました、「初主演」という大きな看板も一緒に。びっくりですよ、ほんっとーに!!!!

上演が終わっても三人の仕事は終わらなくて、なんなら塚田くんは期間中に次の仕事を大々的にぶち込んでくれて(笑)、いろんな意味で思い出深い作品になりました。

千秋楽は仕事で観に行けなかったんですけど、感傷に浸る隙なく不意に横からSASUKEで殴られたので、全然センチメンタルになりきれてないです!!!(笑)でもそれが塚田くんらしいなあって思います。いやー、本当に、楽しかった。あっという間の約2ヶ月でした。何回も同じこと言っちゃうくらいに、楽しかったです。

 

舞台の機会を設けてくださったパルコ劇場、愛ある演出と演劇の素晴らしさを今一度教えてくださったノゾエさん、最初から最後まで真面目な人柄だったのにラジオでDARKNESSを流してくれた渡部くん、いつだって予想以上に予想外に楽しませてくれる塚田くん、関わってくださった全てのみなさんに感謝です!ありがとうございました!!

 

 

 

*1:ノゾエさんのインタビュー記事参照。

*2:千秋楽当日がSASUKEの収録日でした。舞台が始まる前は「楽日とかぶっちゃったから今年は参加出来ないね、残念だね」と思っていたら、朝にSASUKEってから公演期間中唯一の1日2公演をやりきった塚田くん。つよすぎ。

続きを読む

今更Johnnys' Wolrdのはなし

年末年始の時期に、日比谷・帝国劇場に足を運ぶ習慣が根付いてきているなんて、ジャニオタ・えび担をやっていなかったら一生なかっただろうなあ、と思いながら今年も行ってきました、Johnnys' Wolrd。*1

どちらもかなりの新米ですが、えび担かつ錦織さんファンの自分にとって、昨年の新春JW以上のJWなんてこの世に存在しないに違いない!!と床に寝そべって大の字になって駄々を捏ねていた秋口、いざ幕が開いて観劇してみれば、今年のJWもとっても楽しかったです!!!

私は初演JWを観劇していないので、13年トニトニから、昨年新春、そして昨年今年のJWと、JW歴三年目です。薮P・桐山P、錦織P、そして今年は内P

P役が若手から大ベテランになった新春JWを経て、いま一度若手、というか、中堅処にプロデューサーの年齢が若返りました。JWにおいてプロデューサーとえびの関係は、物語の見方に大きく変動してくる、ということを今年で学びました。

今年のJWが個人的にすごく見やすい、というか、今までにない場所への着地点を見つけられたので、せっかくなのでまとめて置こう!と思いこの記事を書いております。

 

 

プロデューサーとA.B.C-Z

JWにおけるA.B.C-Zの立ち位置は「プロデューサーの一番の理解者」です。それはえびの登場シーンで明確に台詞として表されていて、トニトニ、新春、そして今年とその立ち位置は変わっていません。

 

トニトニ薮Pは、今となっては一番若手になりましたね。トニトニではえびも「理解者」と台詞にはありましたが、薮Pに反発の念を抱いているような台詞があり、振り返ってみれば今程Pに寄り添う関係ではないように思えます。「薮P=完全なる孤高の人」という印象です。

 

新春JWの錦織P。A.B.C-Zの舞台において少年隊の存在は欠かせません。ABC座は少年隊PLAY ZONEの系譜だと私は思っています。言うてしまえばA.B.C-Zの大本である少年隊の錦織さんが演じるプロデーューサーの傘下にA.B.C-Zが着くというのは、納得しかない構図です。錦織さんは事務所内でも舞台上でも飛びぬけてキャリアの深い方なので、ジャニーさんの影も投影しやすく、新春JWで私は「プロデューサー=ジャニーさん」が明確にイコールで結ばれて見えるようになりました。

 

そして今年の、内P。薮くんより大人で、錦織さんより若い。薮くん以上錦織さん未満の経歴を持つ、今までのPの真ん中にいるのが私の中の内Pの立ち位置です。

今年の内Pも「SHOW MUST GO ON」の精神は健在で、勝利が事故に合ってもショーを続けることを命令します。そんなPを「狂気の人」と二人が呼んでいるのも例年通りなのですが、内Pは今までのPよりも人間らしさが残っています。今年の内Pは「健人と勝利が自分の気持ちをわかってくれない」ことに悩んでいたのです。

「ショーでは観客を全力で楽しませなければいけない」

「日常では見られない華やかな世界をショーでみせるのが使命」

「狂っていて何が悪い。そんな狂っている俺の頭の中からショーは作られている」

 内Pの台詞は孤高の薮Pともベテランの錦織Pとも違う、まだ何処か迷いがある。ショーのためにすべてを犠牲にしきれていない、人間臭い葛藤を内Pに感じました。

 

A.B.C-Z内P

今回もA.B.C-ZはPの一番の理解者であり、Pの頭の中にあるショーの世界を、観客とPとを誘ってくれる暦の案内人です。

先にも書きましたが、内Pには、自分のつくるショーやその在り方を、プレーヤーである健人と勝利にも理解して欲しい、という人間的な感情のブレを感じました。*2

これは観客の前で披露されている現実世界のショーなのか、内Pの頭の中の世界に健人と勝利が巻き込まれた世界にあるのか段々わからなくなってきて、気づけば12月、完全にショーの世界に取り込まれた健人が勝利に向かって刃を向けます。

12月。そんな2人を高みから冷えた表情で見降ろす内PA.B.C-Z。今年のえびは12月の戦争には参加せず、内Pと共に静観する側に回っています。私はそれが、「A.B.C-Zもプロデューサー側の人間」であることを意味し、内Pの一番の理解者であり時の旅人であるA.B.C-Zショービジネスの世界に憑りつかれてしまった亡霊」のように思えました。

 

ここで思い出されるのは堂本光一くんの舞台「SHOCK」です。死んで尚ステージの上で踊り続けたコウイチ。内PとA.B.C-Zも、死の描写こそなかったけれど、そちら側の世界へ辿り着いてしまったように私には感じました。しかも、完全に「人間側」である健人と勝利に対する葛藤を抱えたままの内Pを「そちら側」へ手引きをしたのは、他の誰でもない、A.B.C-Zです。

今年のJWのA.B.C-Zは、内Pの一番の理解者でありながらも、内Pより高みの世界、「ショービジネスの世界に憑りつかれた亡霊」です。これが!ジャニーさんの中のA.B.C-Zの位置づけなのだとしたら!!恐ろしい、そして、途轍もなく美しいです。

トニトニでは滝の決壊に呑まれて、新春JWでは勝利を助けて死んだPが、今年は死にません。でも、死なずして内Pは亡霊になったのです。

劇最後、地球へ帰る勝利と健人に対して、内Pは自分は地球へは帰らないことを伝えます。勝利が内に向けて「あなた“も”時の旅人になるんですね」、そしてジェシーは「宇宙はいいところだけど、此処は俺たちの故郷じゃない」と言います。

最初から時の旅人だったA.B.C-Z、自らの意思で時の旅人になることを選んだ内P。内Pがこれから行こうとする世界で、既にそこの住人であったA.B.C-ZA.B.C-Zはプロデューサーの一番の理解者であったと同時に、プロデューサーを「宇宙=ショービジネスの亡霊世界」へと誘う存在だったのです。

 

 

 

JW期間中に発売された雑誌で、河合くんが非常に興味深い話をしていました。内PはSHOCKのウチと同じ世界線にいる」、という解釈です。これは河合くん個人の解釈で、ジャニーさんに特別何か言われたわけではないようなのですが、さすがジャニオタ河合くんです。この解釈、最高すぎます!

内PをSHOCKのウチとして考えると、元プレーヤーである内が、時を経てPの立場になったとしたら。それはつまり、SHOCKのコウイチと同じ立場。内Pが口にする「SHOW MUST GO ON」、事故が起きても怪我人が出ても、「幕が開いたらSHOWを続けなければならない」という強い思念。時には人の感情を無視した残酷にもなりうるその理念に対して納得がいかない。

トニトニ薮P・新春錦織Pにもなかった「健人と勝利が気持ちをわかってくれない」ことに対する葛藤が内Pにあったのは、コウイチの無茶な要求に振り回された過去を持つウチが、勝利たちの立場にかつての自分を重ねていたからではないでしょうか。*3

 

 

ジャニーさんの造る世界、「Johnnys' Wolrd」

JWのプロデューサー=ジャニーさん、と直接イコールで結んでも過言ではないかと思います。舞台のタイトルが「Johnnys' Wolrd」であるように、私はこの舞台を、演劇やショーを見るというより、まさに文字通り、「ジャニーさんの造る世界を知る」という気持ちで楽しんでおります。

そう至った経緯としては、過去記事にも書いたように、ジャニーさんがA.B.C-Zを特別な存在として扱っているところ。そして2015年元日に放送された、蜷川幸雄さんとジャニーさんの対談をラジオで聞いたことが、自分の中でJWの見方を大きく変えた出来事だったと、自分ではそのように思っています。

私は舞台作品を観るようになったのはえびがきっかけなので、「舞台とえび」の往復運動は、どの作品を見るにあたっても切っても切り離せない二つ並びの大事な要素です。

 

 

今年のJWで印象的だったのは、ジャニーズ舞台によく用いられるシェイクスピアの引用がなかったことです。*4ジャニーさん本人が伝えたい言葉を、ジャニーさんの言葉で、演者が口にする。その伝えたいことが今年は例年以上に直接的に綴られていたことが印象的です。

 

 

 内くん、Sexy zoneの健人と勝利、A.B.C-Z、Mr.King―――ジャニーさんの秘蔵っ子たち。今年は更に幼いジュニアも数多く参加して、新しくグループ名もついて、JW=ジャニーさんの世界という図式が一層強調された演目だったと思います。

新春JWでは錦織Pから直接鍵を渡された勝利、今年のJWで内Pの考えに賛同出来ないといいつつショーの魔物に取り憑かれて勝利に刃を向けた健人。ジャニーズ舞台の代表であるSHOCKの世界とJWの世界の糸を紡いだ内くん。出番や番手は一番ではないけれど、プロデューサーの一番の理解者という立ち位置で毎年出続けているA.B.C-Z。帝国劇場という歴史ある舞台に立つには幼すぎるちびジュニアたちは、明るい未来の象徴であり、未来に賛歌を送るジャニーさんからの平和を願うメッセージです。

 

 

舞台期間中にはシーンの追加がありました。その追加シーンにはA.B.C-Z個々に役割を与えられています。

倒壊した家の下敷きになった兄・戸塚くん、神風特攻隊・橋本くん、米兵に立ち向かった兵士・塚田くん。

贅沢は敵だ、御国の為に全てを差し出せ。砲弾が足りない、家中の金物を工場へ運ベ。食糧は前線の兵士達に送るのだ。学生諸君へ告ぐ。制服を脱ぎ、今すぐ軍服に着替えろ。良いか、何があろうと、敵から祖国を守るのだ。

マントのような衣装に身を包み、地球儀を手にした河合くんは同じような出で立ちのたくさんのJrの真ん中に佇んでおり、上に書いた米兵に立ち向かう塚田くんに発破をかけるかのような台詞を喋る様は戦争を統べる者、とでもいうのでしょうか。

そして突然現れる宙に吊るされた五関くんの「戦争はあってはならない」といういつになく直接的な訴えを以って戦争パートは終了し、次のオリンピックパートへ繋がります。

 

えびちゃんたちの出番は確かに少ないんですけど、JWにおけるA.B.C-Zの重要さとその地位は年々上がっているように感じます。

今年はついに内Pが台詞で「俺の理想のショーは少年隊」と明確に断言していましたが、昨年錦織さんの後ろで踊ったのも、今年内Pと一緒に隊メドレーを踊ったのもA.B.C-Zです。

昨年は大ベテラン・錦織Pの直属の傘下にいたA.B.C-Zは、中堅・内Pを上へと引っ張り上げる存在でした。

ショービジネス界の亡霊度合いは、錦織P>SHOCK・コウイチ>A.B.C-Z||宇宙と地球の壁||>内P>健人・勝利他Jrたち、という認識です。錦織Pとコウイチは株式会社・時の旅人に所属するA.B.C-Zの上司に当たる人だと思う。そこに内Pを中途採用ヘッドハンティングしたんじゃないかな。

 


出番の多さではおいしくないのでしょうが、JWというジャニーさんの色が存分に発揮されるこの舞台においてのA.B.C-Zの使われ方は、個人的には申し分なく大満足です。

今年のJWでプロデューサーによって演者の関係性や立ち位置がちょっとずつ変わっていくことを知れたので、来年のプロデューサーは誰かなぁと今から楽しみです。いつからA.B.C-Zからプロデューサー役が出てもいいのでは?順当にいくなら戸塚Pか河合Pでしょうが、橋本Pがおにい四人を従える図も見てみたいな~~~!!夢が膨らみます!!!

 

ジャニーさんの魂が純度高く注がれているJohnnys' Wolrdという舞台が今後どうなっていくのか、これからも楽しみにしています!

*1:最初にこの記事を書き始めたのが2月のことだったのでかなり時差のある書き出しになってしまいました…^O^

*2:「今年はJWに内くんが初めて参加するから、改めてどういうストーリーなのか、新鮮な質問をされたので刺激になった」とJW関連の記事にえびのメンバーが答えていました。今までの公演に参加してきた人が内くんに教えたように、内Pも演者へ教えわからせたかったのだと思うと、現実と物語が繋がって感じられてドキドキします。ジャニーズ舞台っぽい!

*3:そして毎年恒例の見学に来た光一くんが今年はOPで内Pにだっこされてフライングしたと聞いて、SHOCKのコウイチがPになったウチに抱かれてフライングしてるーーー!!!とあまりのエモさに卒倒するかとおもいました…見たかった……。

*4:昨年もそうだったのかもしれないけど、昨年は公演期間が1か月と短すぎて、きちんと租借する時間がなくてあまり覚えてないのです…^o^残しておけばよかった~~~

これはラブレターです。

2016年4月号のダ・ヴィンチA.B.C-Zが特集されました。表紙もA.B.C-Z。表紙にあるA.B.C-Zの文字を数えたら4つもありました。嬉しい。素敵なお仕事をありがとうございます。

 

えびちゃんが取り上げられる雑誌といえば、毎月のアイドル雑誌、リリース時の音楽・舞台雑誌、女性誌なんかが主なラインナップですが、今回はまさかの文芸誌、泣く子も黙るダ・ヴィンチ。昔から本を読むのが好きだった私は過去に何度もお世話になりました。メンバーの戸塚くんが同誌で2013年からエッセイ連載を行っていて、この度その連載から卒業する、ということで組まれた今回のA.B.C-Z特集。個人のお仕事をこんなに大きなグループ仕事に繋げてくれて本当にありがとう、とっつー…!

文芸誌ということもあって、先に挙げたような今まで掲載されていた雑誌とテキストの濃度が違います。ねっとりセンチメンタルって感じです。

A.B.C-Zに縁のある方達からの寄稿では、南海キャンディーズ・山ちゃん、坂上忍さん、ドランクドラゴン鈴木拓さん、ゴールデンボンバー鬼龍院翔さん、チェリーズ監督・山本清史さんなどなど、豪華な顔触れが揃っていて、そのどれからも愛や共有した時間を感じ取れて、ここのページだけで何度胸にぎゅっと抱きしめたことか…はああ…。

 

表紙にもあるように今回は「とっつー連載卒業記念」ということで、普段は戸塚くん一人がお仕事をしていたダ・ヴィンチに、今回はグループで呼ばれています。これはA.B.C-Zの仕事にも言えることなのですが、ひとつひとつのお仕事が線で繋がって見えるところA.B.C-Zを追いかける楽しさがあると思っています。算数で例えるなら答えだけではなく過程の途中式もファンは楽しむことが出来るのです。

アウト×デラックスで一躍テレビの人となった塚田くんも、アウトとして取り上げられた数々のエピソードはファンなら全て知っているネタでした。いきなりぽっとアウトの人間になったのではなく、日々の積み重ねがアウト×デラックスというテレビ番組によって多くの人の目に留まった。そしてそれを機に様々なバラエティ番組に呼ばれるようになって今に至ります。私たちファンは、当たり前のように蒔かれていた種が、ある日ぽっと芽を吹かせる、いつの間にか種の成長を見届けていたのです。大きく言ってしまうと、A.B.C-Zを追いかけていれば自然と自分たちが歴史の発見者にもなりうるのです。

A.B.C-Zはバーター仕事も殆どなく、楽曲をリリースをしても他のグループが呼ばれている音楽番組に呼んで貰えないことも珍しくありません。その代わりに、他のグループを応援していても決して味わえない種類の感動があります。初めてグループ全員で行われらJ'Jワーホリ旅、5人出演ドラマ「魔法男子チェリーズ」、4/2(土)の特番ネプ&ローラでは、ジャニーズ物真似でヒットを飛ばしているジャガーズとのスペシャルコラボまで。自ユニ、ジャガーズとコラボするんですよ!!!ジャニーズのバックにジャガーズつくしジャガーズのバックにジャニーズがつくんですよ!!!こんな面白いことあります???(笑)

このダ・ヴィンチ特集も、戸塚くんがグループに繋げてくれた大事なバトンです。ある日いきなりぽんっと飛び込んで仕事じゃないから、ファンとしても自然と愛着が湧きますし、お仕事の有り難みもひとしおです。

しかもこの特集が、いちいち挙げていくと切りがないくらい、どこを切り取っても素晴らしい特集になっているので、A.B.C-Zが気になる人には全力でオススメしたい一冊です。

 

 

テキストの濃度が違う、って話。私、雑誌編集とかぜんっぜん携わったことないので読み手としての憶測でしかないんですけど、ダ・ヴィンチのテキストって、ライターさんや編集さんの解釈が尊重されているのかな?

アイドル誌は等身大のアイドルが売りだと思うので、アイドルの言葉をまず前面に出しているイメージで、女性誌もそうかな、なによりまず本人の言葉が第一で、話の内容に強く踏み込むことはしてないのかな。本人たちが語る言葉以上の装飾をいつもはつけない。例え言葉が足りなかったり、そのせいでうまく意味が読み手に伝わらなかったとしても、極端に言えば、本人の気持ちと発信する言葉が噛み合っていないことすらもアイドルとして魅力で美点になりうるから、作り手は余計な手を加えないのかなぁと。

ダ・ヴィンチさんはさすが文芸誌で、本人たちが語る言葉以上のものを読み手に伝えようとしてくれえていますし、何よりA.B.C-Z本人たちが、「今日は踏み込んで話す日」と強く意気込んでくれているように感じます。編集後記で橋本くんが「今日は調子のって、あんなこと言ったけど、いつもは言えない」ともありましたし、ダ・ヴィンチ製作者側からのアプローチからも、A.B.C-Z本人たちも、いつもとは違う気概でこの仕事を受けたんじゃないかなぁと推測出来ます。

今回のダ・ヴィンチが綴るA.B.C-Zからの言葉は、書き手聞き手の力がめちゃくちゃ作用されている印象です。本人たちの言葉だけでは埋もれてしまっていた言葉が、他人の力によって前の方に引っ張り出されていたり、読み手に伝わりやすいように単語や言葉の順番を並べ替えてくれたり、感情に訴えかけやすいように叙情的な色を足してくれていたり。自分たちだけでは出せなかった表現を、ダ・ヴィンチ側が引き出してくれているように感じました。

 

 五関くんの個人インタビューもそうです。ダ・ヴィンチで連載していた戸塚くんが、振り付けの五関くんに自身の尊敬の意を伝えた話。これは別の雑誌でも確か一度したことがあって、けれど今回の五関くんは前回にない感情を教えてくれました。

「笑ってありがとうって言ったけど、本当は泣きそうなくらい、嬉しかった」

私は塚田担なので、塚田くんほど熱心には五関くんのことを追えていないので、もしかしたら過去にそういったエピソードがあったのかもしれないんですけど、五関くんの口から「泣きそうなくらい」という言葉を聞いて自分の目を疑いました。五関くんって、泣くとかあるの?ーーーって書くとめっちゃ失礼だな(笑)。でも本当それくらい、五関くんといえばいつだって冷静でマイペースで、五関くんがフラットでいてくれるからA.B.C-Zは元の形に収まることが出来る、刀で言う鞘に当たる人だと思っていたから、めちゃくちゃ驚きました。五関くんがメンバーからの言葉に、そこまで強く感情を揺さぶられることがあるんだ、そしてそれを、私たち読者に教えてくれるんだ、って。五関くんって自分のことをぺらぺら人に話す人じゃないから、そんな五関くんが自分の内側で強く感情が揺れ動いた話を自分の口から話してくれたことにすごく感動しました。そしてこのダ・ヴィンチの特集は、今まで聞けなかった類のA.B.C-Zの話を教えてくれる雑誌なのだと気付かされました。

 

 

メンバーそれぞれに感想はあるんですけど、私は塚田くん担当なので、塚田くんに絞った話をどうかさせてください。

 

 

 

個人的に塚田くんの三大テキスト雑誌は、まずは2013年9月Myojo、これは塚田くんの一万字インタビューが掲載されている号ですね。次いで今年2月発売のTVガイドPERSON、そして今回のダ・ヴィンチ、です。塚田くんのテキストは雑誌ブログ舞台コンサートパンフと漏れなくどれも大好きなのですが、一般に発売されているもので特に色が濃いものを選ぶとなると、個人的にこの三つを挙げたいです。

それぞれの特色を私目線で要約すると、Myojoは「アイドル・A.B.C-Zの赤裸々略歴第一弾」、TVガイドPERSONは「バラエティ本格進出に向けての塚田くんのおさらい」、ダ・ヴィンチ塚田僚一の陰」です。

前ニ誌にはない塚田くんの陰の息吹ダ・ヴィンチには込められています。とオタクは信じ込んでいます。

 

 

塚田くんというひと。

塚田くんというキャラクターを改めておさらいすると、今やお馴染み「金髪・筋肉・塚ちゃんです!」のキャッチフレーズに全てが集約されているといってもいいでしょう。金髪で筋肉で、老若男女問わず「塚ちゃん」というあだ名で呼べてしまう、ポップキャッチーマスコット的キャラクターです。いつも笑顔で元気で明るく社交的でポジティブな性格、好きな食べ物はお肉。体操でオリンピックを目指していた過去もあり、根っからのスポーツマンでアスリート気質。表面をさらっと撫でた塚田くん像はどこもかしこも「陽」の色を全面に押し出したキャラクターを売りにしています。

「一歩家の外に出た時から仕事」という我らが殿・滝沢くんの教えを忠実に守り抜いている塚田くんは、そろそろ渋谷の名物マスコットに認定されてもおかしくないんじゃないかな。街中で出会ったファンや一般人への対応のよさも評判のひとつです、私の友達も街で塚田くんを見掛けたときに「塚ちゃんならイケると思った」と声を掛け、実際握手して貰ったみたいで、私自身も某所でばったり塚田くんと鉢合わせたことがあったんですけど、目が合ったので会釈して「こんにちは」と声を掛けたら*1、ぎょっとしたりたじろいだりする様子なく自然な笑顔で「こんにちは」と返されたことがあります。塚田くんはおうちから一歩外に出た瞬間からもうプロのアイドル「塚ちゃん」なんです。マジかよ。すごい、恐ろしい。私は街でお客さんに話しかけられても愛想よく返せる自信なんかありません。覚悟が違う。塚田くんかっこいいー!(拡声器)

 

 

ダ・ヴィンチ:個人ページの話。

個人ページの塚田くんの写真、笑ってないんです。一万字で「ニヤニヤしちゃう」「骨格のせい」と話していた塚田くん、笑顔じゃないんです。そりゃあカメラさんが撮った中には笑顔の塚田くんのショットも含まれていたでしょうが、ダ・ヴィンチは口角の上がっていない塚田くんの写真を採用したんです。……だから何?って言われたら、それまでなんですけど(笑)。塚田くんと言ったら笑顔、ってわかりやすい定石じゃないですか?「塚ちゃん」というキャラクター的にも。でも、個人ページの塚田くんの写真は、笑っていない塚田くんなんです。この選択だけでも、いつもとは違う姿を届けようとしてくれている制作側からの気概を感じます。

 

 ダ・ヴィンチでは表紙に載る時自分の好きな一冊を持つのが定番なそうで、インタビューではその本について触れています。

塚田くんが選んだ本は佐藤多佳子さん著『一瞬の風になれ』です。この本については過去のドル誌でも話題に挙げたことがありますね。

 JWの時期に読み返していたそうで、作中の先輩が後輩に引導を渡すやり取りが目に留まった話をしています。

「ジャニワでも、最年長の僕たちより後輩の出番が多いんです。三年前の初演のときは、負けたくないって気持ちが強かったんですけど、今は余裕を持てるようになりました」

JWは私はトニトニから観劇し始めたので、初演がどのように行われたか、どのような気持ちで塚田くんが臨んでいたか、現場からも雑誌からもちゃんとは追えていないんですけど、JWでのA.B.C-Zの立ち位置について明確な話ってあまりされてきていないと思うんですよね。今年のどこかの雑誌で戸塚くんが「今年はサポート」と明言していましたけど、塚田くんの口から所謂序列的な話ってあまり聞いたことがないです。オタクから見たJWでのえびの扱いについてはtwitterで散々あれだったので割愛します…JWのえびの話もいつかちゃんとしたいぞ~!

本って自分の置かれている環境が変わると、同じ話なのに読み返す度に違う感想を抱くことがよくあるので、私も毎年ある一冊の本を必ず読み返すようにしているんですけど、その度に目が行く箇所が変わるんですよね。塚田くんも今年にその感覚を味わったのかなぁ、と勝手に共感です。塚田くんの中でJWの自分の立ち位置が、自分にとってしっくりくる落としどころを見つけられた年になった、ということを、ファンとして覚えていたい所です。

個人ページでは自身の根幹である体操の話もしています。

「体操って、とにかく自分と向き合ってイメージトレーニングをするんですよ。なんでできないのか、どうしたらできるのかを考え抜いて、やるときはぱっと発散する。ためこみと放出、陰と陽両方があるところが、自分でもいい感じなのかなって思います」

塚田くんって情報の回転がものすごく速い人だと思います。簡単に言うと「飽きっぽい」になってしまうんですけど、その都度トレンドに敏感ですし、気になったら現場にも足を運んでしまうフットワークの軽さも魅力のひとつです。最近では女性アイドルネタが多いですが、グループでジャングルポケットのネタが流行ったときに、気になったのでジャンポケのライブを観に行った話を以前ラジオでしていました。そのときのパーソナリティがジャンポケ本人たちだったんですけど、本人たちもお客さんから「塚ちゃんが見に来ている」という噂が耳に入っていたそうで、喜ぶより先にとても驚いてらっしゃったのをよく覚えています。

この「陰」と「陽」の話は座談会の方でもまたさせてください。

 

 

座談会の話。

事務所在籍歴が長く後輩にもどんどん抜かされていったA.B.C-Zの年表の中で、メンバーが各々躓いた箇所にはメンバーが一万字インタビューや後の発言等で分かりやすく点を打ってくれています。河合くんならキスマイもデビュー、戸塚くんならPZの坊主、橋本くんならJUMPのデビュー、五関くんはちょっとわからないですね…。

一万字の塚田くんは、あんまりわかりやすく点を打ってくれてないんですよ。何処のタイミングで辞めようと思った、って明確な言い回しはしてくれていない。「やめたいって社長に伝えた」という話はしているけど、何処のタイミングで、という区切りはまだしたことがないんです。

 一万字からのABC座パンフレットを読んで私は、塚田くんが事務所を辞めたかったの時の話はいつか全てパフォーマスで表現するから、もうその話はしてくれないんだと思ってました。でも塚田くん、今回のダ・ヴィンチでは明確にその話題に触れています。

「19歳かな。当時、入って半年くらいの手越くんがいきなりNEWSでデビューして、ああ、いいなあって。この世界、後輩に抜かれることもあるってわかってはいたけど、あの時経験して、本当の意味で理解したんだと思う。」

下積みの長いA.B.C-Zはよく後輩が先にデビューして辛かったときの話をしますが、その時に挙がる名前って大体JUMPかセクゾンだったので、NEWSというのは意外でした。改めて一万字を読み返してみれば塚田くんは、A.B.C.がKAT-TUNの二軍的な扱いであることも気にしていたみたいで。塚田くんの中ではそんなに早い時期にもう点を打たれていたんだ、ポイをポイっとした話、あれは「辞めたい」に繋がる布石だったんだって、ダ・ヴィンチを読んで初めて気付きました。*2

「辞めたい」って、アイドルにおける究極にネガティブな言葉だと思うんです。きらびやかなステージの上に立ってキラキラの衣装を着ているアイドルが、自分の意思でその衣装を脱ぎたい、ステージに立ちたくない、って考えているーーーなんて、ファンとしては一番悲しいことなんじゃないかな。だって、そんな姿の彼らが私たちは好きな訳で。

塚田くんってネガティブなことを「言わない」ようにしてる人だから、そんな塚田くんがネガティブな言葉を発信する場所、それが垣間見える瞬間はとても貴重です。アイドルという生き物は、そういったネガティブな要素すらも美しい物語として自身の価値にも出来ますが、塚田くんはとにかく陽のキャラクターなので、ネガティブなことはあまり善しとしてくれません。*3

私は塚田担なので、塚田くんに対して貪欲です。ハッピーな塚田くんが見れたら次はセンチメンタルな塚田くんも見たくなるし、ポップでキュートな塚田くんが見れたならシックでクールな塚田くんが欲しい。塚田くんが陽をくれればくれるほど、僅かに溢れる陰に飛び付いてしまうのをどうか許して欲しい…。塚田くんごめんね。

 

で、私が何を言いたいかというと、十年以上載り続けたアイドル雑誌でもない、様々なアイドルや芸能人が頻繁に取り上げられる女性誌等でもなく、誰もが知る有名文芸誌、このダ・ヴィンチという媒体に、この世界を辞めようとしたときの話、自分の立ち位置に不満があった話ーーー普段は外に出すことのない塚田くんの「陰」を吹き込んでくれたこと。その仕事っぷりに私は噎び泣きます。「陽」があれば「陰」があることを塚田くんは無視していない。体には老いがあることを塚田くんは隠さない。塚田くんはいつだって自分と向き合っている。ファンはとても身勝手で傲慢な生き物なので、手が届かない存在のアイドルに自分たちの気持ちを「わかって欲しい」と願ってしまいます。塚田くんはちゃんと、わかってくれています。体力には限界があること、いつかはアクロバットが出来なくなってしまうこと。人はポジティブなだけではいられないということ。重箱の隅をつつくようなオタクの屁理屈を、塚田くんは「ちゃんとわかってるよ」と教えてくれました、このダ・ヴィンチという少し特殊な仕事の中で。一冊のダ・ヴィンチというひと匙の現実が、今後の私のオタク人生に栄養を与えてくれます。私をまだオタクとして生かしてくれます。

アウトな人達に囲われて丸裸になりながら、自分に嘘を吐かずに自分を曝け出して、吸った分だけ息を吐くように、アウトプットとインプットに余念がない塚田くんの生き様がもうめちゃくちゃ格好いい。大好き。大好き!!!!(拡声器)

 

 

 

最後に。

「売れる」ってどういうことか、って考えたときに、現時点私が行き着いた結論は「わかりやすくあること」でした。いつ見ても同じ色で同じ顔をしていて、特別関心があるわけでもない人がそれを何度も何度も繰り返し見ることで段々と覚えていって、その積み重ねが数となって、「人気」に繋がると私は思っています。

だから、塚田くんがいつでもどこでも「塚ちゃん」であろうと貫いてくれる姿に私は惚れて、そして日々惚れ直しています。塚田くんの思考と私の思考は重なっているのかもしれない、と塚田くんは勘違いさせてくれる。そしてその思考を塚田くんは本物として体現させようとしてくれている、形にしようとしてくれている。こんな頼もしいことってありません、こんな頼もしい人って他にいません。

塚田くんは私のアイドル=ヒーローです。

でもってね、びっくりすることに、アイドルって人間なんです。芸能人の精神構造って一般人と同じなんです。器のでかさは違いますけど、人として何かが大きく異なる箇所って殆どないんです。それを私は忘れたくない。同じ性質の同じ人間である塚田くんが、ものすンごいエネルギーを使うことによってあんなにもキラキラと輝いている。そのエネルギーの強さを私は愛し尊んでいます。

 

「僕は……悔しいこともあったけど、覚えてないっていうか。本当に悔しいことはこれからくるような気がするな」

19歳で「辞めたい」と思った塚田くんは今29歳です、今年で30歳です。これまでも悔しいことがなかった訳ありません、でもそれを「覚えてない」と片付けて、今までの以上の悔しい経験が「これからくる」と腹を据えている塚田くんが、頼もしくない訳ないだろうー?!うわーーーん!!・゜・(ノД`)・゜・

A.B.C-Zはもう幸せになってもいいよ、って私は思っちゃいます。だってもうこうんなにも頑張ってきたんだから。それでもまだまだ先があって上がいて、そういう世界に彼らがいること、身を置いていること、その世界で生きていかなくちゃいけないこと、考えれば考えるほど苦しくなってきたりもするんですが、でも、彼らがその世界を現在進行形で選び戦い続けているんだから、そこから目を背けたくないです。見てたいです、A.B.C-Zが戦っている姿を。そして、勝利を収めていく姿を。勝つに決まってます、だって彼らはこんなにも格好良くて美しい人達なんだから。世界がA.B.C-Zに合わせるべきだろって、オタクは本気で思ってます。

 

世界中がA.B.C-Zの味方になりますように。そういう世界であって欲しいと本気で願ってます。これからも頑張っていこうなあーえびちゃーん!愛してます!まとまりないままおしまい!

 

 

*1:今思い返すと自担を前にして自分よくそんなことできたなマジでっておもいます。

*2:ちなみにとっつーにやめたいと相談の電話をしたことがあったこともここで初知りです。一万字ではとっつーから声かけてくれた、みたいなに書いてあったけど、記憶の混同…?

*3:MW特典でメイキングカメラの方が「撮影時間が押してますね」と言ったら塚田くんが珍しく語気を強めて「時間で言うとです。その分精度は上がっています」といった返しが特に印象的です。

続きを読む

2015年の現場を振り返る

振り返るぞー!

今年の目標は「いろんな舞台に行く」でした。

えびの現場が本格的にはじまる前の上半期によく頑張ってた。

 

 

 

Johnnys' Countdown 2014-2015

ブログ書いてた。
マッチのいいところを探すのに必死だった。

 

 

2015新春JOHNNYS' World

2015年唯一二ッキさんがプレーヤーとして舞台に立った作品。
最初のサークルフライングで全て持って行かれました!あんなにいいもの見たらこの後どんな展開が待っていてももう構わん!という気概!
ニッキPが一人ぐんと歳上だったので、トニトニのときからえびちゃんの立ち位置もちょっと変わって。えびを率いるニッキP、最高だった…。
ストーリー的な意味では私のJWはここで完結!!!!と思ってたけど今年の内Pもすごくよかったんだよな~~今年のもブログに書けたらいいなっ

 


ジャニーズWEST1stコンサート一発めぇぇぇぇぇぇぇ!

OPの映像がもうおしゃれで、衣装も正月にしか着れないやつで、無駄な布が多くて、羨ましさで倒れるかと思った…(^o^)
トロッコが目の前通る列だったのに、スタート位置の奥の方の席だったために、WESTが遠ざかっていくのを見送るしかなかったの、結構面白かった。
淳太くんはやっぱり二子玉の専業主婦。

 


ブラッドブラザーズ

マルシアさんがめちゃくちゃ歌がうまくて、ミュージカルってこういうことなのか~~!!と感動しまくった。
真琴つばささんの、ロングコートからチラッチラ見えるニーハイブーツ×網タイツがめちゃくちゃセクシーだった。
念願の照史の外部舞台!!!!!!!と鼻息荒く観に行ったけど、神ちゃんの引き出しの多さというか深さというか、終わったあとはとにかくずっと神ちゃんがすごかったはなしばっかりしてた。
初主演舞台で見た照史は、全部知ってる照史だった。

 


If or…Ⅶ

Ⅳから物語になり、Ⅴで萌えを披露しはじめ、Ⅵでいよいよオタクの心を鷲掴んだーー!!と興奮していたら、Ⅶは冒頭から股間が強調されすぎてて目のやり場に困った…。
村上くん、自分の体を大事にして…安売りしないで…。
村上くんが自分の体の需要をよくわかってた。
ストーリー書き起こししてたあの日の私に感謝。→

 


広島に原爆を落とす日

めちゃくちゃ前の席で、正直ストーリー以上に演者との近さに慄きっぱなしだった…夏枝もディープも近い…めちゃくちゃ美しい…。
熱海、出発と観てきて、自分がつか作品に慣れたのか、戸塚くんがつか作品に溶け込んできたのか、まだまだ観劇経験の少ない私にはわからないけど、どれもそれぞれ面白くて好き。
つか×錦織×戸塚のファンなので、毎年同じタッグの違う作品を観れているのが嬉しい。

 


ベター・ハーフ

広島からはしごしました。風間くんと仁さん目当て。
この作品、きっと色々めちゃめちゃすごくて、脚本もキャストも演出も、めちゃくちゃ気持ちよくマッチングしてるんだろうなあー!
っていうのは肌でわかったけど、それがどのくらいすごいことなのか、私の観劇経験が少なすぎて、そのすごさをいまいち体感しきれなかった自分が歯痒かった。
男性陣二人のことしか知らなかったけど、真野ちゃんも中村さんもすぅごかったぁ…。
パンフで真野ちゃんがめちゃくちゃ勇ましいのが意外でよかった。
それぞれに似たような展開が起こるんだけど、男女の違いがこれまた上手に描かれていて、これが鴻上さんかぁ、と思うと鴻上尚史×A.B.C-Zもぜひぜひ観たくなりました。
最初に仲良くなったのは女性側二人なのに、色々あって、終盤には男性二人がなんだか仲良くなって、女性二人はすっかり疎遠になっていたのが、ものすごーーーく、男女!!って感じがして好き。

 

 

カラフト伯父さん

伊野尾くんが神戸弁で捲し立てると聞いて、それは是非見てみたいぞと急遽譲って貰っての観劇。
個人的に、今年入ってよかった現場ナンバーワンです!!!
阪神淡路大震災の時代の話で、キャストは三人だけ。伊野尾くんって、これが初めての舞台なんですね。
テレビで見てると声が特徴的だなって思ってたけど、舞台で聞いてそこがネックになるとかは全然なく。
伊野尾くん演じる徹が住んでいる鉄工所がワンセットのみでセットチェンジなし。この鉄工所のセットがすんんんんごくよくって、鉄の寂れた感じ、古臭くて油くさそうな感じ。自分のおばあちゃんちが、家の隣に鉄じゃないけど工場があったので、そこを思い出したりしました。へたくそなりに絵起こしも頑張ってた。→
物語のスタートが、伊野尾くんが軽トラを舞台上に駐車するところから始まるのも衝撃的で、上手も冷蔵庫から牛乳を取り出して、セット真ん中のソファに土足でどかっと腰を下ろすところまでのリアルさ、秒針通りに物語が進んでいることがそこの件でよくわかって、これ!といった派手さはないのですが、そのリアルタイムさに訳もわからず惚れました。
一番最初に駐車した軽トラが、ただのインパクト材料としてだけでなく、徹の切なさ寂しさ侘しさを表現するのにすごーーーくいい働きをしていて、徹が泣きじゃくりながら地震に対する恐怖を吐露するシーンでは、徹ばりに泣きじゃくって、チケットを譲って頂いた伊野尾担に若干引かれる、という事態にも見舞われました。
伊野尾くんという、軽薄さが売り(すごく褒めてます)のキャラクターに、こんなに激情的なものを抱え吐露する役が与えられたこと、その作品を直の目で見れたこと、とても貴重な体験でした…!

 

 

A.B.C-Z Early summer concert

待ってたよーーーコンサート!オリジナルアルバム!初めての城ホ!嬉しい楽しい大好き!
ただ、夏の現場が濃すぎて今年の話とは思えない…。
塚田くんがアウトデラックスに出演するようになってからの現場だったのですが、塚田くんに限らず、MCがめちゃくちゃ面白くなってて驚きました。みんな喋ってたしみんな面白かったー!
塚田くんのキャパシティがめちゃくちゃ広がっている感じがして、塚田くんという人がまた一回り大きくなったことを実感しました。
代々木に二回入ったのですが、まさかの大体同列のサイチェンしたような席で、似たような画角の上下逆から観れたのが貴重な経験だったー!
花道が近くて、JrコーナーでメインステからSnowman、バクステから無所が闊歩してセンステで合流する様が、A.B.C-Zに仕える国王軍VS下克上を企てる賊軍の戦場に見えて圧巻でした…ひーくんの圧倒的若頭感…。
城ホで塚田担と二連したのですが、衝撃の外周トロッコ復活、しかもまさかの塚田くん側で、その他大勢お手ふりだったのに、トロッコが去った後二人揃ってへろへろに倒れ込んだのが、とても素敵な初城ホのいい思い出になりました。

 


ファウスト~最後の聖戦~

オフィスト様のことを「ごっち」って呼ぶガブたん。マルガレーテ様に「もっと目を見て!」と詰め寄られたファウたん。
河合くんのお兄さん、めっちゃ背高かった。

 


久保みねヒャダこじらせライブ2015

ジャニーズ以外の現場にもひとつくらい行っておきたい!!と思っていたらまさかのこれ。久保ヒャダの頃からのファンです。
トークにお金払ったのって初めてだったんですけど、すごいこと言うんだな?!?!って驚愕。しっかり箝口令も敷かれました。
代々木体育館第一で「私らエゴサのプロだから」と仰るミツコの説得力、ちょーハンパなかった。
即興で曲を作っていくひゃっくんのプロの仕事っぷりに悶えてた。ここでも発揮される、仕事する男萌え。

 


壊れた恋の羅針盤

記事に書いた。
なんかのテキストで辰巳さんが「羅針盤で引き算することを覚えた」みたいなことを話しているのを見かけて、やっぱりそうだよねー!と嬉しい気持ちに。
シャルルが引き算した分余白があって想像する余地があって楽しいし息抜きにもなる。ルベールとアンリは足し算山積みで大変そうだったね。

 


Summer Paradise in TDC「A.B.C-Z Ha“ss”hy★Concert」

橋本くんが真似する橋本くんのお母さんが千葉のヤンキーだった。
君が幸せにならずして、誰が幸せになろうか?!?!?!
人を殺してきた表情で会場から退場する五関くんがめちゃくちゃかっこよかったんだけど、服装がめちゃくちゃダサくってシビれた。

 


Summer Paradise in TDC「A.B.C-Z はじめようAtoZを!!」

おかわりアーリーサマーコンサート!
今までは、派手なこと出来るからコンサート会場はおっきいほうが好きだったんだけど、狭い箱ならではの演出とか良さや楽しみ方を知ってしまったー!ぜいたく!
レジェンドコン「気にせず~」で塚リカがアイドルキャラとして確立、からのアリサマでがだぁくねす×リカのコラボまでやってしまったらもうすることなくない?って思っていたらまさかのゴセコ…!五関くんこの夏めちゃくちゃ忙しかったのにこんなことまで付き合ってくれるんだね?!どこまで断らない人なんだあなたは?!かっこいい!!
二回しか入れなかったのと、笑い過ぎて全然集中できなかったんだけど、「私の唇 あなたに捧げる」パートが「私の塚ちゃん あなたに捧げる」、最後も「運命のLOVEです!」が「友情のLOVEです!」に替わってて、リカとだぁくねすの愛の歌が、一瞬でリカとゴセコの友情ソングに様変わりしたことにめちゃくちゃ感動したー!塚田くん言葉遊びがうまいなあほんとに!→DARKNESSすごいよ記事
シンガポール帰りの河合くんが、なんかずっと綺麗で、びっくりした…。
ここから始まった塚田くんの猛烈★五関くんブームは、年末の今尚続いていることに驚きです。

 


ABC座2015

演出:錦織さんでえび座って、私得すぎる!!!!!!!!!と決まってすぐに卒倒しそうになった~ていうかもうした。
コンサートはあったけど、舞台初日に入るのが初めてで、それも加えて一層思い入れの深いえび座になりました。一日で消えた二幕竹藪のことは忘れないよ。
自分の理解力の問題か、演出が追加される前だったからか、ストーリーにあやふやなところが多くて、自分なりにあれやこれやと解釈をこねくり回して考察したのが楽しかったー!
一人じゃ抱えきれなかったので、仕事終わりの22時に、新宿でえび担とこうじゃないかああじゃないかとあれこれ話し合ったのがとてもとてもいい思い出!
普段は全然考察とか考えないんだけど、それくらい思い入れが深かったんだろうなぁ。これも記事書いたね。
メイチンいいやつだった。ストーリーとは関係ないけど、いいやつだった…。
塚田くん個人に任せられるパートがどんどん増えてきて、感動した…今思えばトニワが極端に少なかったんだけど…。

 

 

関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!

コンサートでこんなに村上くんがおいしかったことってある?!?!?!
ひなちゃんがどんどんピアノうまくなっててぇ…手元をみながらコードを押さえるだけで精一杯だったあの日の村上くんはもういない、ない…。
渇いた花でどうやらすばるくんからひなちゃんとセッションでやりたい、といった話が持ちかけられたようで、ステージに松原.二人だけ残る絵になんかもうぐっときた。
天性のメインボーカルすばるくんに、お前と音楽したいと誘われたむぁかみくぅん…泣くしかない…。
今回めちゃくちゃよかった。アルバムを耳だけで聴いたときはそんなにぴんとこなかったんだけど、コンサートで見たら全部がハイクオリティで興奮しまくった。
エイトのコンサートがむちゃくちゃ好き。今までは好みに近いって意味が強かったけど、今回はクオリティがどれもすごい、やばい。かっこよすぎ。
村上くんがカメラアピールしまくっていたので、モニター越しに目が合ったと悲鳴を上げる安定の低燃費。コンサートでの村上くんの記憶は大体ケツしか見せてもらえなかったから…。

 


JWはまた改めて書けたらいいなー!

 

今年の心残りはNo.9と熱海かなぁ…ドッグファイトも観たかった。
ジャニーズ以外も観たいと思いつつ、なかなか手がまわらない現状。
来年こそはジャニ以外の舞台観にいきたいなー。
半券数えたら25枚でした。来年もたくさんいいもの観たいなー!

今年もよく通いました◎

年の瀬にご報告

桐山担をやめました。



はじめてアナザーで照史を見て、トニトニてるPで、わー!ってなって、あっという間にデビューが決まって、現場にも足を運んで、照史のためのツイッターアカウントも取ったりして、長い付き合いの神山担の友達に話を聞いてもらったりしたんですけど、桐山担、やめます。

色々と思うところはあるんですけど、人に見せられる形に出来そうになかったので、こまかく書くのはやめました!笑


でも、これだけは書きたい。




転機は、ブラブラでした。






このブログでご報告もしていたので、結末もこちらでご報告を、と思い、記させて頂きました。

ジャニーズWESTのことは、担当のいないグループとして変わらずゆるゆる応援していきたいです。朝ドラめっちゃ楽しい〜〜シニカレ面白い〜〜ビューサンもいつか見たいな〜〜〜。



みなさん、良いお年を!